西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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08/01/04(金)

[]脳科学 17:20 脳科学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 脳科学 - 西川純のメモ 脳科学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は脳科学の素人です。しかし、素人考えからでも、それが教育に役に立たないことを、かなりの確信をもって断言できます。

 ガンの特効薬を開発すればノーベル賞がとれることは、おおかたの人が認めることだと思います。が、ガンに関してはかなり解明されています。ところが、脳は遙かに未知です。もし、学ぶという人間の最高の精神活動を脳のレベルで記述したり、予測できる確たる理論があるなら、ノーベル賞は与えられるはずです。さらに、それまでいかなくとも、それに近いレベルに達しているならば、ノーベル賞の下馬評には出るはずです。しかし、脳科学と人間の高度精神活動でノーベル賞の噂はないように思います。つまり、その程度ということです。

 私はかってICチップを半田ごてでつなげてコンピュータを作りました。現在のマザーボードを組み合わせて作るのとはレベルは違います。そして、どういう仕組みで1+1は2であることをコンピュータは計算でき、かけ算、割り算がどういう仕組みなのかを知っています。しかし、それと現実のコンピューター上のプログラムにはレベルが違いすぎます。ICチップは電気のON/OFFで考えます。しかし、それではプログラムを作るのが大変なのでアセンブラ言語というのが存在します。それらは、「Aという場所にある数を入れろ」、「Aという場所にある数とBという場所にある数を加算しAという場所に入れろ」というような単純な命令群です。しかし、それだとしてもON/OFFの羅列よりは遙かに分かりやすい。あとは、BIOSという入出力の取り決めがあり、どの場所に「00101111・・・・」と入れると、画面のどの場所の点が何色になるかという取り決めがあります。ICチップの専門家は上記のレベルぐらいしか知らないのです。まあ、どれだけの計算させると熱を発するかとか、通信のノイズはどのようなものかは知っていますが、その程度です。

 上記に述べたアセンブラ言語でプログラムを書くのは大変です。だから高級言語というのが存在します。例えば、「変数XとYというものがあり、それは整数を扱う。最初にキーボードで入力された数値をXに入れ・・・・」とうような言語です。私が最初に統計分析をしたのは、そのような言語でプログラムを作りました。ところが、そのような言語で、現在のウインドウズの画面で動いている単純な動きをプログラムしようとしたら、想像するだけで吐き気を催すほど大変です。だから、ウインドウズでゲームなどのプログラムを作る人は、高級言語でプログラムを作りません。プログラムの一群をまとめたモジュールがマイクロスフとで開発してあり、それを利用しています。そして、その一つのモジュールも超一流のスタッフ集団で開発しています。言うまでもなく、そのようなモジュールを利用したとしても、すばらしいソフトを制作するのは卓越した才能が必要です。

 本当はもっと複雑なのですが、ものすごく簡略化しても上記の通りです。さて、現実のIC技術者にウインドウズのプログラムに対して意見を求めたら、大笑いして、「そんなの分かるわけ無いよ」と言うはずです。素人が「でも、ウインドウズはコンピュータ上で動いているし、そのコンピュータはICで出来ているんでしょ」と言ったら、その技術者は上記のようなことを説明するでしょう。もし、IC技術者が「ウインドウズはコンピュータ上で動いているし、そのコンピュータはICで出来ているのだから、ICの基礎的知見はウインドウズのスフとを理解する基礎となる」とのたまったとしたら、それは素人をからかっているか、「詐欺」を働いているのだと思います。そして、その理由は、騙されたソフト会社から研究費をせしめようとしているのでしょう(まあ、騙されるソフト会社は皆無でしょうが)。

 「ウインドウズはコンピュータ上で動いているし、そのコンピュータはICで出来ているのだから、ICの基礎的知見はウインドウズのスフとを理解する基礎となる」という主張は、コンピュータを知らない人には、それなりの説得力を持つと思えますが、少しでも知っている人には噴飯ものです。同様に、「学習は脳で行われている。だから脳科学は学習を理解する基礎となる」という主張も同様です。私はかって失敗をしました(「基礎を学ぶ」http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20010331)。それ故、この手のことに関しては敏感です。

tsmumutsmumu2008/01/04 18:28社会科の話、非常に共感しました。そして耳が痛い話でした。常々自己体験の再生産のみによる教育はどこかおかしいと感じていました。そしてそれでは解決しないだろうとも思っていました。やっぱり、生徒と自分は同じであると考えがちなんですよね。頭でわかっていても、生徒と交わす会話の節々に自己体験が現れます。そして、そうした言葉が必ずしも生徒にとって有益でないということも感じています(生徒の顔がそらぞらしいですから)。でも、でてしまう。自分という枠に囚われてるんですよね。うーん。難しい。でもそこから抜け出したいと思います。

janglejapjanglejap2008/01/04 18:38西川研究室ホームページのカウンター 130000をふみました~。
感激です。(・・・本文と関係ないコメントですみません!)

iku-nakaiku-naka2008/01/04 21:00今日のN先生のお話はまさにその通りだと思います。社会科が好きな「生徒の傾向」も社会科が抱えている「教科としての課題」も。そして心が痛くなりました。私は一斉授業をしている時「自分の説明の仕方=テクニック」が授業の全てだと本気で思っていました。「どうやったら生徒が分かるプリントが作れるか?。」「どうやったら生徒が分かりやすい板書をするのか?。」に教材研究の大半を費やしていました。つまり、自己満足以外の何物でもなかったのです。一部の生徒が「先生の授業は分かりやすい」という声を鵜呑みにして、クラス全体を見切れていなかったと今になって痛感しています。「自分の枠」にはめることで安心している教師が多いと思います(私もそうです)。でも、それは本当に生徒の「学び」を保障していることにはならいと肝に銘じなければと改めて思いました。

jun24kawajun24kawa2008/01/05 07:42tsumumuさん、iku-nakaさんへ
 コメントありがとうございます。今お二人が理解していることを、どうやって多くの先生に伝えたらいいか、考えて下さいね。
janglejapさんへ
 おめでとうございます。記念品として、「140000もね」を贈ります。あはははは