西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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07/11/24(土)

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 昨今の教師を取り巻く状況は悪化し続けています。私のつとめた二十年前は、上越教育大学の学生さんの99%は教員採用試験を受けていました。ところが、十年弱ぐらいから教員採用試験を受けない学生さんが増えてきて、昨今では、1年生段階で教員にはならないことを決めている学生さんが出現しました。総合大学における教員養成系学部ならば以前からいました。しかし、地方の単科の教員養成系大学としては末期的状況です。でも、学生さんを責められません。彼らが悪いのではなく、社会の大人が悪いんです。そして、なによりも私を含めた教員養成系の大学教師が力不足なんです。すみません。

 大阪で教員志望の学生さんが140人集まった会がありました。身銭を払い、1泊2日をかけて良い教師になりたいと思っている学生さんたちです。

 講演では『学び合い』のビデオを見せて、「この授業より一斉指導が優れている理由を考えてください。そして、私のねじ伏せてください。」という課題を与えました。そして、「皆さんが、どんな理由を言っても、返り討ちにしますよ。あはははは」と挑発しました。それをメンバーを変えて、50分で3回繰り返しました。

 講演を終えて、9時より懇親会です。しかし、ノンアルコールのジュースだけで深夜まで語り合っていました。私も、入れ替わり立ち替わり多くの学生さんに取り囲まれて、質問攻撃です。このレベルの質の高い質問は、我がゼミの学生さん以外から受けることは最近では殆どありませんでした。思わず熱がこもりました。睡眠不足で眠かったのですが、いつか、眠気を忘れて、雨あられの質問に答え続けました。夜の2時前あたりに、人の入れ替わりの、また、質問の連鎖がとぎれたので、「じゃ、いいかな?」と言って退散しました。

 朝6時半に起きて、身支度し、7時頃に会場を出発して帰途につきました。7時頃に起きている学生さんはいません。おそらく3、4時まで語り続けたのでしょう。語り合ってみると、「おじさん」としては「抜け・未熟さ」が目につきます。しかし、それがどうでもいいと感じられる若さと熱意を感じます。一人一人お頭をナデナデして、「君らは日本の宝」だと褒めてあげたい!いや、それは失礼ですね。彼らは日本の教育を担う、尊敬すべき同僚です。

追伸 学生さんには、「ライブを見に来てね」を連呼しました。さて、何人の学生さんが、今回の会の数倍のお金と時間をかけて、上越に来るか楽しみです。私は少なくないと思っています。来たら、ゼミ一同で洗脳するつもりです。でも、一番の説得者は普通に『学び合い』をやっている先生の表情と、なによりも子どもの姿です。勝算は120%です。