西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
ツイッター http://twitter.com/jun24kawa
『学び合い』メールマガジン参加者募集中!(無料)http://www.mag2.com/m/0000270912.html
『学び合い』マップ募集中!(無料)http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kokohagw/
授業公開の仲介のガイドライン http://dl.dropbox.com/u/352241/manabiai-data/koukai.pdf
だめで元々で、とりあえずドロップボックス(http://db.tt/bMZAZwx)とjimdo(http://jp.jimdo.com/)の無料アカウントを登録してみてはいかがでしょうか?実に簡単ですから。

本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

07/10/31(水)

[]愛 21:34 愛 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 愛 - 西川純のメモ 愛 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 いろいろな先生と会い、いろいろな授業を見ます。5分も話せば、5分も授業を見れば、「この先生は、直ぐに『学び合い』が出来るな」と判断できます。それは「愛」を感じられるか、否かです。

 私はゼミ生たちに、常にものすごい課題を求めて続けています。レベルに達しなければ、躊躇無く、そして情け無く、切って捨てます。しかし、「私がゼミ生を愛している」ことをゼミ生が理解していることに関して不安はありません。だって、私は本当に彼らが大好きです。それは私より二十歳以上離れた学部学生はもちろんのこと、時には、私より年上の現職院生さんも同じです。本当にかわいい。そして彼らが幸せになってほしいと願います。そのためによりよい教師への道を求めています。だからこそ、過大な要求も出来ますし、厳しい評価も出来ます。そして、彼らもそれを理解しているからこそ、その私についてきてくれるのだと思います。

 『学び合い』が成立しているクラス子どもは居心地のいい時間と場所を得られます。しかし、楽ではありません。一斉指導では考えられないほど自分の頭を使い続けます。これで終わり、なんていう安住の地はなく、つねに追い立てられ、走り続けなければなりません。だからこそ、驚異的な学力向上も人間形成も成立します。それを求められる愛が必要なんです。

 日本中のほとんどの先生方には、それがあると思います。ただ、それを子どもに伝えられるだけの余裕を持っているか否かの違いがあります。そして、その原因はご本人のそれまでの貯金と、職場人間関係依存します。すべての教師が愛を子どもに伝えられますように、と願います。

[]どこに行こうかな~ 19:22 どこに行こうかな~ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - どこに行こうかな~ - 西川純のメモ どこに行こうかな~ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日は愛知に行きます。明後日に阿久比町で仕事があるのですが、その時間が、中途半端です。つまり、朝一番に出発して到着する時間ならば、前泊無しでいいのです。また、終わってから上越に帰れる時間でもない。ということで、明日は名古屋で前泊です。特段予定がないので、おいしそうな店を旅行雑誌で探しています。忙しすぎるのも困りますが、暇もこまったもんだ。

koushinsenjinkoushinsenjin2007/10/31 22:27『ただ 人を 愛したいだけ~♪』と大好きな歌詞が思い浮かびました。
ところで、私は『学び合い』の説明をするときに、真っ先に先生のお名前を出しております。個人的会話でも、校内研修でも、島全体の秋季教育研究大会などでも、です。事後確認になって大変申し訳ありませんが…勝手に先生のお名前を出してもよろしいでしょうか。

jun24kawajun24kawa2007/10/31 22:38はい、光栄です。
どんどん広げてくださいね。
おっと、もちろん私の名前ではなく『学び合い』を

koushinsenjinkoushinsenjin2007/11/01 00:11ありがとうございます。安心いたしました(礼)

F-KatagiriF-Katagiri2007/11/01 12:32名古屋駅周辺よりも、名古屋栄駅周辺の方がいろいろな店がありますよ。ちょっとまとまった時間があれば、トヨタテクノミュージアムがお勧めです。機織りの機械を実際に動かしてくれます。平日であれば、つきっきりで説明してくれるかも。

jun24kawajun24kawa2007/11/01 15:29Kさんは名古屋も詳しいの~、びっくり
ありがとうございました。

07/10/30(火)

[]自分を褒めたい 21:28 自分を褒めたい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自分を褒めたい - 西川純のメモ 自分を褒めたい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ここで書かれている方は、おそらく、このブログは読んでいないと思います。従って、以下で書くことは、世界中で私しか分かりません。でも、自分で自分に自慢したい。

 私は、いい人が幸せになることが大好きです。ですので、私が大好きな人が、その人の人生において最大級の幸せを得たことを知ると、嬉しくて嬉しくてしょうがありません。本日、そんなことがありました。そのため、人目があるところでしたが、止めどなくうれし涙が流れ、その人と握手し、その人を抱きしめました。それでもうれし涙が止まりませんでした。

 その方と私は縁もゆかりありません。つながる必然性はほとんどありません。そもそものきっかけは、家族での外食です。家族ファミレスで食べていると、遠くの視界に、その人がいました。黙礼はする程度の人でした。私の方は気づかないふりをしていました。ところが、その方はわざわざ我々のところにこられ、丁寧なご挨拶をいただきました。「若い方なのに、礼儀正しい方だな~」と思いました。それがきっかけです。それ以降、関わっています。関われば、関わるほど、愛すべき、尊敬すべき方です。それ故、私は大事なポイントで2回、あまたの人の中からその人を選択し、その人のために選択しました。本日の慶事は、その「私」の選択の結果だと、「私」は勝手ながら思いこんでいます。それが大好きな人の幸せにつながりました。あ~良かった!

 最後の審判において問われたとき、天国行きを主張できる数少ない根拠になると確信しています。自分を褒めてあげたい。

[]スカイプ 15:38 スカイプ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - スカイプ - 西川純のメモ スカイプ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日別府小学校における『学び合い』の実践を、佐賀県から事務所長、校長、指導主事をはじめとする小中の先生方二十七名が参観に来られました。さすが、組織が動くと凄いと思います。わたしは、その全体研修スカイプにて参加しました。九州でも、動いている、と感じました。そのでの話し合いを聞いていると、私とは初対面の、南小学校先生方も佐賀先生方も、既に『学び合い』の初期段階を脱しているか、もうすぐ脱しようとしていることが分かります。かなりの手応えを感じ、さらに、どん欲に「もっと」を願っています。

 燎原の火のごとし

newtown0426newtown04262007/10/31 10:40昨日はスカイプでご参加ありがとうございました。本当によい会になりました。互いに刺激を受けました。今後もつながりあっていきたいとお互い感じているんではないかと思います。

jun24kawajun24kawa2007/10/31 11:57今後活用しましょうね。

yu-rikiya-ta-35yu-rikiya-ta-352007/10/31 23:50私は、これほどまでに愛に満ちた文章に接したことはありません。妻との初夜に匹敵します。

jun24kawajun24kawa2007/11/01 15:34あはははは
初夜にまで比されたこと、光栄です。

07/10/29(月)

[]動く、動く 21:46 動く、動く - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 動く、動く - 西川純のメモ 動く、動く - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は忙しい一日でした。朝一番で長野県の生坂中学校にいって授業を参観しました。授業者と校長とで「楽しく」、そして日本教育をよくする「悪巧み」をしました。4時に上越に戻ると、すぐに上越黒田小学校に行きました。学校として『学び合い』を取り組む体制を整えるための会議に出席しました。

 動いている、動いている、と思いました。

[]いやな管理職の対処法 21:46 いやな管理職の対処法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いやな管理職の対処法 - 西川純のメモ いやな管理職の対処法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある同志より、管理職の相談を受けました。メモ過去を調べたら、今まで書いていないことを発見しました。西川ゼミ学生さん・院生さんには毎度語っていることですが、これを読んでいる同志の方に公開します。

 私の知る限り、管理職の殆どは、バカではありません。むしろ、教諭時代はとてもよい先生だなと感じる方が大多数です。しかし、授業の時と同じで、管理職先生方を「信じて・任せる」ということは難しいようです。教諭時代の授業形態と同様に、あれこれ指示を出したがる傾向があります。

 それに対する私の知っている対処法が二つあります。第一は、とにかく相談する。何でもかんでも相談するんです。それも、提案形式で。「先生、○○しようと思うのですが、いかがでしょうか?」と。もし、否定されたり、疑問が出されたら、すかさず、「具体的に、どのようにやればよろしいのでしょうか?」とうかがう。何を言われても「うんうん、なるほど」と答えます。そして、「先生の指示に従って・・・」と前振りにして、前回の指示を無視して、自身の提案を繰り返します。かなり厚顔にならねばなりませんが・・・これを繰り返していくと、比較的短期間で、「先生のやりたいようにやれば良いんだよ」と言ってくれるようになります。(多少めんどくさくなって)

「明るい」我慢比べです。

 その2、こんな話を聞いたことがあります。ミケランジェロフェレンチェのダビデ像の彫刻を頼まれたときの話です。完成したので市に受け渡す際、市の役人が来ました。

 その役人は、「鼻が高すぎるのでは」と意見を言いました。ミケランジェロは「素人小役人が!」と腹の中で怒りました。しかし、表情はかえず、役人の見えないように作りたてのダビデ像の周りにある削りくずの粉を、そっと手に取りました。そして、ダビデ像の鼻を削り取る「ふり」をして、手の中の粉を「そっと」落としました。そして、「なるほど、ちょうどよくなりましたね」とミケランジェロ役人に微笑みながら語ったそうです。役人は、「うん、ちょうどよくなった」と大変満足しました。この寓話が指し示す内容は、理解できますよね。

 一般的なことですが、戦うより、協力する方が精神的にも、肉体的にも楽ですから。

07/10/28(日)

[]我が子はヒーロー 16:28 我が子はヒーロー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 我が子はヒーロー - 西川純のメモ 我が子はヒーロー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 熱がある程度引きました。息子の発表会に行きました。1年の発表会では、息子のソロの部分があります。また、発表後のインタビューを受けるただ一人にも選ばれました。

[]万能の処方箋 16:28 万能の処方箋 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 万能の処方箋 - 西川純のメモ 万能の処方箋 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、ある方より相談を受けました。『学び合い』においての悩みです。それもかなり複雑な原因があるようです。その方は『学び合い』を理解している方です。ですので、その方には特別の万能の処方箋をお教えしました。

 その方が私にメールした内容を、子どもたちに語り、それを解決せよ、と求めてはどうか、と返信しました。この処方箋は万能にして、強力です。しかし、『学び合い』クラスしか効果のない処方箋です。

 一人の教師が悩むより、それをクラス全体の課題として、クラス全体で解決する方が良いに決まっています。

07/10/27(土)

[]ライブの力 13:47 ライブの力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブの力 - 西川純のメモ ライブの力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』を伝えることは本当に難しいです。今までの教育革命的に違いますから。でも、分かってしまえば、『学び合い』の方がごくごく普通で、今の教育の方が異常というのが分かります。

 一昨年ごろから、ライブを公開しています。分かってしまえば、本当に馬鹿馬鹿しいのですが、ライブの力は凄いものがあります。我々から見れば、枝葉末節な疑問、そんなことは心配しなくてもいい杞憂が吹き飛びます。

 8.5度でふらふらになりながら、ライブ仲人仕事をやっています。

07/10/26(金)

[]自慢する 18:49 自慢する - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自慢する - 西川純のメモ 自慢する - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日は、我がゼミ院生さん、学部学生さんが学会発表します。その雄志を見るため、関東に移動しました。しかし、何故か変です。体温を測ると、なんと8度5分です。その温度を見たとたん、ふらふらとしてきました。直ちに、退散しました。本当に、本当に残念です。

 院生さんが学会発表をすることは、これは20年以上前からの我がゼミの恒例です。これを組み込むことによって、無理なく、質の高い論文が作れる仕組みを作っています。ことしは、学部学生さんも学会発表します。でも、私がやったことは「学会発表しようね」と目標設定をしただけのことです。学部生の発表は「一度」も見ていません。また、要項も「一度」も見ていません。ゼミ生一同、私に聞いてもらうべきだ、見てもらうべきだとは、「全く」思っていません。彼らの中で高め合っています。

 不遜ながら、私は全国で最も論文を書いた教科教育学者です。あまたの学会賞をいただきました。講演も数多くです。だから、彼らが作っているプレゼンを後ろからのぞき見します。彼らが学会発表のことを相談しているときに、寝っ転がってお菓子を食べながら盗み聞きします。その時間は15秒、長くても5分程度です。でも、それで、どれだけのレベルに達しているか分かります。私はその道のプロなのですから。学部学生発表レベルは、下手な大学研究者を十分に凌駕するレベルに達しています。

 私は、「机間巡視しながら、子どもたちの細かい会話を聞くべきではない。それよりも集団の動きを見てください」と言います。『学び合い』の初期段階は不安で不安でしょうがありません。「本当に分かっているのか?」と不安だから、細かく見ます。しかし、私が盗み見、盗み聞きをしているのは、不安からではなく、待ちきれないからです。今、西川ゼミ過去で最高のレベルに達していると思います。私は目標の設定を年度の最初に語るだけで、どんどん高まっていきます。だから、私はゼミに参加できないオーラを出しています。すごいことです。でも、彼らのすごさは声の音を聞けば、分かります。だから聞きたくて聞きたくてしょうがないんです。クリスマスプレゼントを棚の上に見つけて、それの包装をちょっとだけ破ってみたい子どもの気持ちです。私は学会で彼らの発表を聞いた後、「どうだ~」とという顔をしているゼミ生に向かって、満面の笑顔で「西川ゼミだったら、この程度は当然だね」と憎まれ口を言おうと心に決めていました。

 ワクワクしながら関東出張しました。ところが何か変です。風邪っぽい。あわてて薬局に入って体温計を買いました。現在、体温は8度5分です。とんぼ返りすることにしました。

 現在、ふらふらの状態ですが、ゼミ生に対して評価します。全国各地には『学び合い』の同志がいて、そのクラスでは驚異的な成果を上げています。そして、それを私は本ブログで自慢します。しかし、私が知る限り、もっとも最高レベルに達していると「私」が思っているのは「西川ゼミ」のみんなです。全国に向かって可視化し自慢する。君たちはナンバーワンだ!

追伸 12月8日にある臨床教科教育学会では、もっとパワーアップしているはずですよね。期待しています。と、すぐに目標設定をします。みんなの「ひえ~」という声が聞こえるようだ。

OB1989OB19892007/10/26 21:16先生お大事になさってください。

koushinsenjinkoushinsenjin2007/10/26 22:22どうぞ、お大事に…。

rion_fujirion_fuji2007/10/27 04:28スケジュールびっしりの先生のことですから,熱が出たことすら気づかなかったのでは・・・。休養をとって元気になってください。

HirarinHirarin2007/10/27 05:24お大事にしてください。
>学部学生の発表のレベルは、下手な大学研究者を
>十分に凌駕するレベルに達しています。
それは私もここ数日間実感していたことです。
もともとレベルの高い研究をしていた学部生たちですが、ここ10日くらいのゼミでの相互作用でものすごく論がまとまり、わかりやすいものに仕上がりました。
今日は、歴史に残る素晴らしい発表をしてくれることでしょう。
先生が感動のあまり、さらに熱が上がらないことを祈っています。
今夜は飲めそうですか?

OB1989OB19892007/10/27 17:304年生は見事でしたよ。涙がでました。明日報告します。

jun24kawajun24kawa2007/10/28 16:31ありがとうございました
励みになります。

07/10/24(水)

[]国語 22:51 国語 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 国語 - 西川純のメモ 国語 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 小学校の花の観察といえばアブラナです。でも、何でアブラナを観察するかご存じでしょうか?

 典型的な花を思い浮かべてください。花びらがあり、萼(がく)があり、おしべ、めしべがあると思います。花の観察を通して、そのような基本的な構造を学びます。そして、花びらの数、おしべ、めしべの数には一定の法則があることを学びます。この至極簡単なことを学べる花は、実は数少ないのです。例えば、市街地で一番目につく花は、イネ植物です。ところが、生物を学ばない人には花に見えません。だって、花は色鮮やかと言うイメージがあります。小学生に、これが花だ、と言っても納得しないでしょう。市街地で次に多い花はキく科植物です。タンポポが代表的ですね。でも、この花は集合花です。つまり、普通の人が花びらの一つと思いこんでいるのが、実は花一つなんです。さらに特殊化が進んだコスモスヒマワリなどは、花びらにも見えません。コスモスヒマワリの花の中心のテンテンは一つ一つが花なんです。チューリップユリはごく普通の花に見えますね。でも、よく見てください。それらには萼(がく)がありません。実は、外側の三枚が萼で、内側の3枚が花びらです。萼があまりにも美しいので、萼に見えません。春の花として代表的なサクラは観察に適切のようです。しかし、サクラなどのバラ科植物はおしべの数が多すぎて、数えきれるものではありません。以上のようなことから考えると、アブラナ以外は観察に使えないのです(例外はカタバミがありますが、花が小さすぎる)。認知心理学では族類似という概念があります。我々が持っている自然カテゴリーの多くは、そのカテゴリーのものが持つ特徴を多く持っていますが、その全てを持つものはほとんど無いのです。

 「手引き書」に書きましたが、身分制度が崩壊することによって、教育は一つ一つの職場教育から離れていきました。そして、それら全ての職業の基礎となる知識・技能を学ぶ場として学校が生まれました。共通項を見いだしていくと、結局、どの職業とも関係ないものが生まれます。昔から、読・書・算は、どの職業にも関係する基礎的なものです。それ故に、非常に広い範囲の共通項であることを国語は求められます。それ故に、ある意味現実から離れてしまい、ある意味で最も醜悪なものとなっているように思います。

 例えば、作文です。我々は小中高と数多くの作文を書きました。思い出してください。その作文は誰に向けた作文なのでしょうか?考えてみれば、それが曖昧であることに気づくと思います。「自分ですか?」でも違いますよね。現実問題としては、「先生」が見ることを予想しています。しかし、「先生」へ書いたとも言えそうもないですよね。変なことだと思いません?学校卒業してから、一度でも「誰に」を意識しない文章を書いたことがあるでしょうか?ましてや、日本語は「敬語」が特に発達してるという特徴を持つ言語です。それなのに国語で、この異常な作文が不思議に思われないということが、私にとっては不思議でしょうがありません。逆に言えば、国語『学び合い』に関して大鉱脈だらけと言えます。そのごくごく手始めを「学び合う国語」(東洋出版社)に示しました。その本の副題である「国語コミュニケーションの教科にするために」は、我々の本当の願いです。

追伸 このメモの前置きは長すぎですね。ごめんなさい。私は元々は理科教育学出身で、理科教育学で学位をいただき、現在日本理科教育学会の学会誌の編集委員長を務めています。が、大学の都合により、理科教育の授業を出来ない状態におります。そのため、たまに、長々と理科のことを書きたくなります。

追伸2 ということで国語は面白いと思っているのですが、同志Kさん以降、国語をやりたいという人は私の研究室に来ない。残念だな~。国語国語の立場でやることの意味を否定しませんが、一歩離れた立場から見るほうが斬新な発展が出来るのに・・

[]源氏物語 22:51 源氏物語 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 源氏物語 - 西川純のメモ 源氏物語 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 源氏物語を読むと、かなり違和感を感じます。古文の多くは、貴族を読者として想定しています。決して、庶民を読者として想定していません。庶民の私にとっては、違和感を感じます。貴族社会を描いても、読者を一般庶民を想定している近代文学とは違うように思います。そして、源氏物語の読者の常識もかなり現代人と異質です。ラブレターで愛の告白をしているところは純情派のように見えますが、いきなり夜ばいするなどは破廉恥に見えます。源氏物語中高生の教材にするのは、ペントハウス小学校英語に使うようなものではないかとも思えます。

 国語教育の専門の方に、ご意見をいただきたいな~

[]仲人 07:15 仲人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 仲人 - 西川純のメモ 仲人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 埼玉県先生『学び合い』ライブをみたいと希望されました。早速、私が仲人となって、埼玉県本庄市の仁手小学校佐藤準先生を紹介しました。11月19日です。その日は、ライブ希望先生の代休の日で、教務の佐藤先生が授業をやる日で、両者が一致した日です。なお、『学び合い』は人数が多いほど、多様な人がいるほど、簡単に質高い学びが成立すると考えています(一般の少人数・習熟度別と真逆、でも、我々の方が本当の少人数・習熟度別ですが)。ご希望の方があれば、私にメールください。佐藤先生との仲人をしますよ。

 ライブは、いいですよ~!

sumi-chansumi-chan2007/10/24 19:33西川先生、ありがとうございます。
今からとても楽しみにしています。
>>でも、我々の方が本当の少人数・習熟度別ですが
本当にそうですね。
ちょっとくすっとしてしまいました。(笑)

jun24kawajun24kawa2007/10/24 22:52佐藤先生から、いっぱい刺激を受けてください。
期待しています。

池田修池田修2007/10/25 08:45もともと日本には「座の文学」がありますから、集団で言葉を使って楽しむという文化はあると思うのです。言葉がコミュニケーションのツールであるならば、個人ではなく集団の中での国語というのを意識しない国語は、いかがなものかと思うわけです。

jun24kawajun24kawa2007/10/25 09:33池田さんへ
そういう国語が主流になるように、結果を出しましょうね。

池田修池田修2007/10/25 13:26これがなかなか厳しい。ですが、学習ゲームなどを体験してもらうと私の言わんとするところは、伝わります。「たほいや」などはその典型です。この辺りからとは思っています。

iwaseniwasen2007/10/25 20:28文章を書くと言うことは、伝えたい誰かがいることが大前提だと思います。(自分自身に当てても含めて)読み手を意識して書く、しかもそれは友達と学び合うことができる、結果書くことが好きになり、書く力も向上する、そんな作文を目指して日々奮闘しています。

さとう@山形さとう@山形2007/10/25 23:04作文の話。以前教えていただいた「アドレス」ですね。
この頃、「手紙を書く」という授業をしまして、相手意識の大事さを実感しました。最近、「そば打ち体験の先生へのお礼の手紙を書く」授業をし、「冬が近づき寒くなりましたが、お元気ですか。」「来年も教わりたいと思います。」などと書く2年生にしびれたところです。
「手紙を書ける人間にする」ということも、学校教育の大事な役目だと感じました。これもコミュニケーション力ですね。

池田修池田修2007/10/26 08:32『源氏物語』ですかあf(^^;。
学問的にどうということではなく、私が中学生に古典を教えていた時は次のように考えて指導していました。

「古典は、大人のためのものである」という前提です。子ども用に書かれている古典はないはずです。そうだとすれば、中学生や高校生に分かるわけがないと思っています。ですが、この場合の分かるは、「納得」の方の分かるです。「理解」の方の分かるは必要だと思っています。

・花の色は移りにけりな・・・(百人一首 小野小町)
・世の中に絶えて桜のなかりせば・・・(古今和歌集 在原業平)
・葡萄の美酒夜光の杯・・・ (涼州の詩 王 翰)
・泣く泣く首をぞかいてんげる。(平家物語 敦盛の最後)
・「御定ぞ、つかまつれ」 (平家物語 那須与一)

など、中学生が学ぶ古典であっても、理解は出来ても納得はできないものは沢山あると思います。

「花の色は 移りにけりな いたづらにわが身世にふる ながめせし間に」
なんて、

「世にふるながめ」は、「世に降る長雨」と「世に経る眺め」の掛詞。「移りにけりな」の「に」は完了の助動詞、「けり」は詠嘆の助動詞、「な」は詠嘆の終助詞。二句切れ。倒置。

と説明することは出来ます。そして、まあ、掛詞ぐらいは中学生でも理解できます。しかし、これを納得するのは、今の日本の女性であれば30歳を過ぎるぐらいからでしょうか。

ですが、30歳のときにこの歌を理解していないと、納得というプレゼントを古典から貰うことが出来ないと思っています。1000年もの時間がふるいにかけて残してきたものですから、納得にも時間がかかって当然だと思っています。

なもんで、『源氏物語』も、それでいいのではないかと。
来年、『源氏物語』は執筆から調度1000年となります。

jun24kawajun24kawa2007/10/26 20:53池田さんへ
 学習ゲームは、いつそれを捨てるか、ということを判断できるように若い先生に伝えなければならないですよ。そうでないと、ゲームがないとうまくいかないと、思いこむ先生が生まれる危険性があります。

Iwasenさん、さとうさんへ
 ご両人の決意表明、ワクワクします。2年生でも、1年生に向けての作文と、親への作文は分けて書けます。少なくとも、分けて書ける子どもがいて、その子と関わることによって、書けるようになります。

池田さんへ
 ちょっときつい書き方になるけど、誤解しないでね。今、38.5度の状態でこれを書いています。
 現在の教科教育の世界は、教科単位で動きます。全科を教える小学校の先生さえも、教科単位の研修組織となっています。そのため、他教科の常識というのが分かりづらい状態です。私は理科コースから学習臨床コースに移動し、各教科の先生方とつきあうようになってから、それを今更ながら感じました。
 一度、物理教育の先生の書いた本の、何故、物理を学ばなければならないか、という文章を読むと良いですよ。おそらく他教科の先生が読めば、「たわごと」としか思えないことを書いています。しかし、物理教育の世界、理科教育の世界で、理科人が集まって話し合う分には、まったく問題が生じません。理科人は「それを当然」と思います。
 残念ながら池田さんの上記の説明は、国語人以外には意味不明です。すくなくとも、その理由で日本中の人たちが学ぶ理由としては不十分です。まあ、国文学を専攻するような人ならばOKの理由だと思います。そして、池田さんレベルの人だったら、子どももなんとなく納得するでしょう。「池田先生が言うんだから」という理由で。でも、一般の先生が上記の理由を言って、子どもが納得するとは思えません。いや、子どもだけではなく、国語以外の先生が納得できる理由とは思えません。
 ちなみに、私が物理学を何故学ぶのかを説明するとしたら、それは、あれほど分かる人間と和なら無い人間の差が大きい教科は少ないからです。それをともに学び合う過程の中で、すぐに分かる子どもは全然分からない子どもとつきあい、その子を馬鹿にしたり、自分を偉ぶることのよいことを学べます。逆に、全然分からない子どもはすぐに分かる子どもとつきあい、その子に卑屈になったり、自己卑下しないことを学びます。
 教科の内容で、その教科を学ぶ意味を伝えることは、おそらく無理だと思います。すくなくとも、その教科を嫌う人を説得することは不可能です。

池田修池田修2007/10/26 21:52いやあ、お大事にしてください。
そうかあ、やはり国語の人だけか。うーむ。もう少し考えます。ただ、納得する必要はない。理解できれば良いってのは、ありだと思うのですがねえ。ダメか。
K桐さん、頼みます。

jun24kawajun24kawa2007/10/27 13:38K桐さんのレスも楽しみですが、私の補足です。
『学び合い』はどんな教材でもウエルカムなので、わざわざ、源氏物語に拘る必要はないのですが、古文に関しての私の願いは、現代語訳で学べばいい、ということです。例えば、シェークスピアの原典は古英語ですよね。夏目漱石だって「てふてふ」ですよね。ところが、そんなことせずに現代語訳で教材にしています。それは、その内容を主なるターゲットにしているからだと思います。一方、英語の学習では、言語を主なるターゲットとしているため、ことさら文学を教材にしていません。
 ソクラテス・プラトンの研究で第一人者と言われた田中美知太郎は、ソクラテス・プラトンを学ぼうとする哲学専攻の学生に、和訳で読みなさいと言ったそうです。もちろん田中は古ギリシャ語を縦横に読めます。なぜ、田中がそのように言ったかと言えば、一つの言語を学ぶと言うことは一生かかることです。だから、それに時間を費やすより、現代語訳で読みなさい、と言ったそうです。
 私は古文が文学作品をターゲットにしているのか、言語をターゲットにしているか曖昧だと思います。もし両方を目指すのが正しいならば、何故、夏目漱石を「てふてふ」で子どもたちに与えないのか、と思います。そして、もし、文学作品だったら、もっと他にありそうなものがあると思います。私は、世阿弥の花伝書や兼好法師、また、江戸中期の作品がいいな~と思っています。現代にも直ぐに生きますから。

07/10/23(火)

[]楽しく洗脳21:05 楽しく洗脳中 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 楽しく洗脳中 - 西川純のメモ 楽しく洗脳中 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日から今日は濃い時間だった。メイン仕事博士課程の会議です。大阪到着後、急いで会議場へ移動しました。終了後、直ちにビジネスホテルに移動しました。そのロビーで、3人の学生さんと一人の小学校先生と話しました。この移動の直前に、大阪出張を知った方から面談希望がありました。縁は面白いものです。大阪での同志のHさんのお知り合いの方で、かつ、Hさんは先約のあった学生さんのお一人とお知り合いです。ということで、急遽合体しました。その後、場所を移動してより多くの学生さんと話し合いました。そして、飲み会突入しました。翌日のことがあるのでビールで通しました。ホテルに戻ったのは11時半、就寝は12時です。翌日、5時半に起床し、ホテルを6時半に出発。本日目的地である楠葉西中学校に行きました。途中、参観希望関西学生さんたち二十人と合流しました。その方々と二人の先生方の『学び合い』の実践を見せていただきました。色々と課題を自覚されているようですが、子どもたちの大多数は学び合っています。あとは「みんな」、「もっと」を求めれば、近日中に大化けします。楽しみです!20人の方々に岩谷校長があつく語り、私が暑苦しく語りました。13時10分に学校を出発しました。北陸線を乗り継いで、タクシーに乗って我が家に到着。途中で家内から息子が38度9分との連絡があり、やきもきしました。熱のためぼーっとしているようですが、私の顔を見るとニコニコしてくれました。やっぱ家がいいな~。

 面白かったのは、その中学校の参観に、な、ん、と、その中学校の生徒が通う「塾」の塾長さんがいらっしゃいました。え??っと思いましたが理由があります。今回、参観した学生さんの中には楠葉西中学校のすぐ近くにお住まい学生さんがいます。その学生さんは、その塾で働いているそうです。楠葉西中学校の生徒から、学校『学び合い』をやっていることを知ったそうです。しかし、当然のことながら、批判的な意見をお持ちだったようです。その塾長さんがこられたので、面白いな~、と思いました。その方のことは校長先生に事前に了解をとらなかったのですが、岩谷「大」校長は即、ウエルカムでした。授業後に私に近づいてお話しされましたが、内容は完全に「同志」でした。それによると、面白そうだとうことで試みに『学び合い』をやってみたら大成功だったそうです。そんなときに、授業公開があるということを聞いた塾長さんが参観にきたそうです。そして、なんと、その塾長さんと教頭先生がお知り合いだということが判明しました。縁が広がっていきます。おもしろいな~

[]立ち会い出産 21:05 立ち会い出産 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 立ち会い出産 - 西川純のメモ 立ち会い出産 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は家内出産に立ち会いました。でも、出産に関して私は何も出来ません。陣痛で苦しい家内の背中をさするだけです。そして、産所においては家内をだっこするだけです。しかし、その場にいました。

 今、上越の二つの学校サポートに入っています。現職員院生さんと私が、『学び合い』をやってみようとする先生方と話し事前に合います。そして、実際の授業を参観し、その直後に話し合います。そして、次の授業の計画を立てます。翌日の授業を参観し・・・。このサイクルを5、6回ぐらいやるぐらいでめでたく「ご卒業」です。色々と悩まれますが、その場に同席して、直後に相談に乗れます。基本的には、その先生が気づく手伝いをしています。まあ、立ち会い出産の「おさすり」程度の役には立っているはずです。

 しかし、上越から遙か離れた地で、『学び合い』トライされている方がいます。たった一人で産所に入る方のような気持ちだと思います。私は、その場にいません。したがって、さすることさえ出来ません。私が出来るのは「がんばれ」と強く語るのみです。でも、がんばっている人は、既に十分にがんばっています。その方にがんばれと言うのは酷な話です。それはよく分かっています。でも、それしか出来ません・・・・。

 私は願います。私はその場にはいませんが、その場には子どもたちがいます。気になる「その子」から目を転じれば、実は、その先生の背中をさすってくれている子どもがいるはずです。その子どもたちの温もりを感じてほしいと願います。それを感謝できれば、もっと多くの子どもがさすってくれます。それ故、「その子」を忘れて、と私は求めます。私は言い方を知らず、書き方をしらない無骨者です。しかし、私は願います。子どもたちのさすっている手を感じてください、と。

[]のだめカンタービレアニメ21:05 のだめカンタービレ(アニメ) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - のだめカンタービレ(アニメ) - 西川純のメモ のだめカンタービレ(アニメ) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これを見ていると、自分はクラシックが大好きだということを思い出しました。

 中学校高校の時代はクラシックに浸りました。湯あたりするほど浸りました。ラフマニノフマーラーショパンブルックナー・・同じ曲を、何度も、何度も聞きました。魔の山、カラマゾフの兄弟、失われた時を求めて、氾濫・・・・、今ではぜったに浸りきれない大作小説を、読み終わるまで徹夜で読みました。わかりもしないのに、カントヘーゲルを読みました。和辻、ショーペンハウエルキルケゴールは分かりやすかったな・・・。ブラームス交響曲を聴きながら、ポーの一族を読みました。浸りきっていた。退職したら、そんなことで過ごしたい、と思いました。

 ただし、残念ながら、音楽映像のテンポが一致しない。そんなときは目をつぶります。

OB1989OB19892007/10/23 21:43息子さんの具合はいかがですか?

osugiosugi2007/10/24 00:29今日はありがとうございました。あの後、塾長先生のご好意で、塾の一室をお借りし今日の振り返りをさせていただくことができました。その際、塾長先生の熱いお話を学生みんなで聴かせていただくことができました。最近ますます楽しいです。例の件もやります。

jun24kawajun24kawa2007/10/24 07:05OB1989さんへ
昨日はお茶漬けぐらいしか食べられませんでしたが、朝起きたら、「ご飯が食べたい」と言いました。熱はまだ高いですが、ほっとしました。
osugiさんへ
私はせっかちです。あなたに語った例の志を、私が退職する前に実現するには、そうとう急がねばなりません。期待していますよ~ん

07/10/22(月)

[]学び合い 13:20 学び合い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合い - 西川純のメモ 学び合い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日大阪出張です。博士課程関連の会議です。大阪出張すること公開しましたら、3つの方より独立に面談のご希望がありました。時間的に詰まっていたのですが、そのうちの2つのお申し出の方は、実は繋がっていることが判明しました。繋がるときには、繋がるものだともいます。初対面の方とはなせることが楽しみです。

07/10/21(日)

[]冷静になれば 22:08 冷静になれば - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 冷静になれば - 西川純のメモ 冷静になれば - 西川純のメモ のブックマークコメント

 冷静になって、この数日のメモを再読しました。まさに、エキスパートは入門者を理解できないことの証明を、私自身がしているようです。

 私は出来ません。でも、我々という多様なメンバーにはそれが出来る人がいます。以下は、『学び合い』セオリーであり、私が何度も人様に語ったことです。

 私には「その人」を変えることは出来ません。しかし、私が語って理解してもらえる人はいます。そして、その人は、私が変えることの出来ない「その人」を変えることが出来ます。どんな人も、悪意はなく、ごく普通に、前向きに生きています。「みんな」が高まる。それを求め続けることが、私の出来ることだと思います。

 どうして、人様に偉そうに行っていることを、自分では出来ないのだろうか・・。と思い返しています。

 あ、そうだった。教師とは、自分の出来ないことを人に求める商売だった。もし、自分が出来ることだけを人に求めていたら。どんどん、退化する一方だもんね。と、合理化する。

[]となり町戦争 16:46 となり町戦争 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - となり町戦争 - 西川純のメモ となり町戦争 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 とても馬鹿馬鹿しい映画です。地方の市町村戦争をするんです。その様子を淡々と描いています。ただ、戦闘シーンはほとんど無く、いわゆる銃後の守りの社会を描いています。無理が多いな~、そんなことあるわけないじゃん、と見ていました。しかし、ある時、この映画の「町」という単語を「国」に置き換えたら、まったくリアル映画であることに気づき、ぞ~っとしました。世界には日本市町村レベルの国は山ほどあります。そして、明治維新前は、日本中はそんな国だらけだった。それをいろいろと考えました。

 「東京原発」という私の好きな映画がありますが、そんな映画でした。

[]ライブの力 09:13 ライブの力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブの力 - 西川純のメモ ライブの力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミ学生ブログに以下がありました。ライブの力は偉大だと思います。それ故、さらに下の公開授業をお勧めします。ちなみに、ブログにある里公小学校とは、1学期の途中からサポートし始めた先生のいる学校のことです。

http://blog.goo.ne.jp/pgd4334/e/3f5a28986e644d574d11ca71444e709c

 それにしてもライブ子どもの会話を聞けば、『学び合い』がどれほど高度の学びをしているか、大学1年生でも分かるのに・・・。子どもを見取り、子どものつぶやきを拾えるべき教師がなんでなんだろう・・・

[]公開授業 07:47 公開授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 公開授業 - 西川純のメモ 公開授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 長崎の同志が『学び合い』の公開授業を行います。ご案内します。九州は凄いな~

長崎県理科教育研究大会

期日 平成19年10月30日(火)

場所 長崎県松浦市調川町下免1012

    松浦市立調川(つきのかわ)中学校

    0956-72-0184

公開授業 10:00~10:50

授業者   吉田 正

授業内容  中学3年

        天体宇宙

       「星や太陽の日周運動と地球の自転」

07/10/20(土)

[]知識理解型授業 21:08 知識理解型授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 知識理解型授業 - 西川純のメモ 知識理解型授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アベタカさんブログhttp://blog.abetaka.jp/?eid=695595)に、「しょせん学び合いの授業は知識理解型の授業でしょ」とアベタカさんに言った人がいるそうです。ブログコメントを書きましたが、何故か、怒りが収まりません。最初に書きますが、言うまでもないことですが、アベタカさんへではありませんよ。アベタカさんブログに書いたことに反応すると、すぐにアベタカさんがご説明いただきます。恐縮いたします。それ故、最初に書きました。

 さて、相当いかって書くので、乱文・乱筆はご容赦をください。まず、「しょせん学び合いの授業は知識理解型の授業でしょ」という人は、おそらく、知識理解型の授業ばっかりやってる人だと思います。それ故、自分の中にある知識理解型授業の枠組みにぴったり合うように、『学び合い』のごく一部のキーワードをつなぎ合わせているのだと思います。これを書くと長くなりますが、認知心理学には「精霊の戦い」という文章の解釈に関する研究があります。西洋文化圏とは全く違う文化における神話なのですが、それを西洋文化圏の人が読むと、西洋文化に無理に置き換えて解釈します。つまり、認知は文化の産物だということを示す研究の一つです。それを思い出しました。

 私は課題として「みんな全員で90点以上とれ」ということを課題例としてあげます。どうも、知識理解型授業の人は、それを「90点以上とれ」という意味にとられます。さらに、それを「平均90点以上とれ」にとられます。そして、私が大事にしている「みんなで」をいつの間にか抜け落ちます。だって、そういう人は「みんなで」が重要だとは思っていないからです。そして、「90点以上」が大事なのでそこが残ります。そして、「90点以上」なんてしょせん知識理解型授業だと非難します。しかし、誤解も甚だしい!

 私にとって90点なんてどうでもいいんです。もっと言えば、そのテストがどんなテストだと言うこともどうでもいい!極端に言えば、「鼻くそ丸めテスト」だって良いんです。でも、なんやかや言っても、日本教育は指導要領に規定されています。それは合法的なプロセスで決まったことなんです。そして、子どもも親も、業者テスト入試の点数を上げたいと願っています。それに「深い読み」のような子どもに分からない課題では、子どもが主体になりません。だから、「鼻くそ丸めテスト」ではなく、業者テスト等のテストを使うことを勧めるるだけのことです。

 我々のこだわっているのは「みんなで」なんです。なぜなら、それが学校教育で本当に学ぶ意義であるし、それがあることによってのみ、限りなく全員がそれを学ぶことが出来るからです。そして、それはホモサピエンスの本性だと確信しています。どうして「みんなで」を理解してもらえないのか、そして「平均値ではなく全員が90点以上」が大事なのか理解してもらえないのか、悲しくなります。

 さらに加えれば、思考力・判断力って何でしょう?まず書かなければならないのは、我々の知識・技能はすべて文脈依存的であり、領域固有なんです。社会科で学べる思考力・判断力は、社会科での思考力・判断力に過ぎません。数学で学べる思考力・判断力は数学の問題解決における思考力・判断力なんです。考えてください、二次関数の解を求める思考力・判断力が無いことが、その人の社会生活・家庭生活にどれほど関係するでしょうか?少なくとも、大学入試後においては、おそらく「鼻くそ丸め方」と五十歩百歩です。いや、大学入試後だったら、「鼻くそ丸め方」の方が関係するかもしれません。

 では人間にとって最も大事な思考力・判断力とは何でしょうか?それは「手引き書」にも書いたように、対人関係における思考力・判断力なんです。それを獲得するために、それを司る前頭葉ホモサピエンスは発達させました。漢字の書き取りでも良いです。九九をおぼえるだけでも良いです。そんな暗記であっても、ひとたび人と人と関わりながら解決するならば、対人関係の思考力・判断力の学習につながります。それらをどのようにして暗記するかを考え、それを人に伝え、それを相互交渉の中で洗練する過程が、いかにすばらしい学びになるかは、『学び合い』でそれらを実践している同志だったら、よくご存じなはずです。ましてや「ごん狐」の解釈、「封建制度の成立と崩壊」を学ぶ過程でそれが無いわけがない。逆に、人と人との相互交流のほとんど無い一斉指導で、それらが成立するわけ無い。いや、その教科の題材に限定され、さらに個人に限定された思考力・判断力でさえ危うい。一斉指導において、思考せず、判断せず、ぼーっと時間を過ごすだけの子がどれだけ多いかは、子どもを見とれる教師だったら周知の事実です。

 ここまで書いて、やっと、ちょっとすっきりした。


[]教職大学院 19:16 教職大学院 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教職大学院 - 西川純のメモ 教職大学院 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日福井教職大学院のことに関して発表してきました。上越教育大学以外に4つの大学発表がありました。正直びっくりしました。日本には、これだけ凄い大学教師がいるんだと思いました。各大学とも、練りに練った計画案です。同じ教職大学院を構成する仲間として、嬉しくなります。

 期せずして、使っているワードは違いますが、臨床と協働を大事にしています。そして、既にある都道府県教育センターにおける研修とは違って、教職大学院理論と実践との往還が大事であるということは全く同じです。

 が、違うところがあります。それはスタッフだと思います。多くの大学は、学術研究を積み上げた研究者と実践を積み上げた実践者が、協働することによって、両者の指導を受けた受講者の中で学術と実践の往還がなされることを担保しています。しかし、それは上越教育大学は既に二十年以上前からやっていたことです。それ故、その限界をよく知っています。しかし、しょうがありません。多くの大学では人事的にカツカツの状態でやっているんです。その中で、厳しいことを求められるスタッフを一定人数以上集めることは本当に大変です。

 上越教育大学教職大学院スタッフは、小中高で教師の経験があり、実践に関しての業績を持ち、かつ、博士修士の学位を持ち学術業績のある人で構成されています。つまり、その人の「中」で学術と実践の往還がある人が教職大学院担当することで、学術と実践の往還を担保します。

 私は、上越教育大学教職大学院スタッフを知っていますので、その中に自分がいると言うことを誇りに感じています。

[]社会科 19:04 社会科 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 社会科 - 西川純のメモ 社会科 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 手順は全く簡単である。まず、物をいくつかの山にまとめる。もちろん、量によっては一山でもよい。設備がその場にない場合は、次の段階としてどこかの場所に行くことになるが、そうでない場合は準備完了である。やりすぎないということが重要である。つまり、一度にあまり多くの量をこなすぐらいなら、少なすぎる量をこなす方がよいということである。短期的には、このことはそう重要なことでもないように見えるかもしれないが、やっかいなことはすぐに起こる。これをミスると高くつくこともある。最初は手順全体が複雑なものに見えるだろう。しかし、しかし、すぐにそれは単なる生活の一側面に過ぎなくなってしまうだろう。近い将来この仕事が必要でなくなるという見通しを立てることは難しい。誰にも分からないことである。手順が完了すると、物をまたいくつかの山にまとめあげる。それから物を適切な場所に入れる。やがてそれらの物はもう一度使われ、そしてサイクル全体を繰り返さなければならなくなる。しかし、これは生活の一部なのである。

 さて、上記の文章を読んでどう思われたでしょうか?Bransfordというひとの論文にある、私の大好きな一節です。これは、全体像が分からないと、文章はチンプンカンプンであるということを示すものです。

 ロシア文学の大作、例えば「戦争と平和」を読むのは大変です。○○ヴィチばかりがぞろぞろと出て、何がなんだか分からなくなります。ロシアの文化的背景も分からなければなりません、戦争と平和あたりだとフランス革命も分からなくなります。こりゃ大変です。でも、一番いい方法は、その映画を見ることです。全部見ると7時間、短縮番でも3時間ですが、あれを見ると全体像が見えるので読めます。全体像が見えると、後から後から出てくる人名も、その全体像の中に収まるからです。実は、子どもたちにとって社会科の授業は、いきなり「戦争と平和」を読むのと同じぐらい、チンプンカンプンなんです。

 『学び合い』において子どもたちの会話を聞いていると、以前のメモのように基本的なワードの説明以外にも様々なことを語っています。その一つに、その単元の全体像なんです。例えば、信長秀吉家康の三人を扱った単元では、「信長が天下統一したが途中で死んで、秀吉が継いだが秀吉が死ぬと家康が取って代わって、その後、家康の子孫が長い間日本を支配する」というような全体像を語ってくれます。

 さて、一番最初に書いた文章は「洗濯」の事を書いています。それを知ってから、もう一度、読み直してください。全然、違って読めるはずです。

 かって認知心理学を学び、それで山ほど論文を書きました。最終的には、それでは授業改善は無理だという結論を得ました。しかし、認知心理学で学んだことにより、現状の一斉指導は無理が多いことを証明するためには、今でも役に立っています。

Bransford,J.D.,& Jhonson,M.K. 1972 Contextual prerequisites for understanding: Some investigations of comprehension and recall. Journal of Verval Learning and Verval Behavior, 11, 717-726

ftogpxtakaftogpxtaka2007/10/23 10:22おはようございます。
社会について,まさにその通りだなと思いました。
僕は自分のブログでも書いたとおり,昔の成績は・・・でした。
社会に関して(特に歴史)は,場面場面のつながりなんてもてずに,たとえば明治維新のところでは”桜田門外の変”や”戊辰戦争”といった言葉と,年号くらいしか意識していなかったので,おもしろさなんて全く感じませんでした。この年になって,当時の時代の流れ,それらが起こった背景などを知ると,歴史というものがとてもおもしろく,「もっともっと知りたい」と思えるようになりました。今となっては,歴史学習にそこまで時間が割けませんので(笑),当時もっと興味をもっていればと悔やんでいます。

jun24kawajun24kawa2007/10/23 16:45と、社会科の先生を洗脳してね。
期待しています。

07/10/19(金)

[]ネタバレ 21:23 ネタバレ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ネタバレ - 西川純のメモ ネタバレ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 エネミー・オブ・アメリカネタバレでした。最初の20分ぐらいで、最後の最後まで見える映画です。早送りで見ましたが、思った通りの映画です。ネタバレでもいい。映像が面白く、また、その映像に新鮮さがあれば。無かった・・・。カオスという映画は、期待していなかったが、それなりに楽しめました。苦労して見続けるのではなく、自然と見続けられる映画がいいように思います。

 高校生の頃は、眉間にしわ寄せ、カントとかヘーゲルを読みました。楽しくなかったし、ためにもならなかった。正確に言えば、楽しくないから、ためにもならなかった。それでも苦労すると、何かいいことが起こると思っていました。ところが、大学院時代は嫌でも難しい本ばかり読みました。頭がパンパかパンです。酒を飲んでも、そのままでは眠れません。そんなとき読んだのは星新一です。読みやすく、読後にいろいろと自分で考えられる。そして、一つ一つの単位が短い。今は、そんな本や映画が好きです。

[]若い人 18:58 若い人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 若い人 - 西川純のメモ 若い人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月23日大阪『学び合い』をがんばってトライしている先生方の授業を見に行きます。何故か、近畿『学び合い』が相対的に弱い地域です。その中でがんばっている学校です。最近関西学生さんと話す機会を持ちました。その際、『学び合い』をみたいと言われたので、それじゃあと「今度、大阪の方に行くけど、見に行く?」と聞きました。そうしたら、「知り合いに声かけます」と言っていました。その結果、6つの大学の13人の学生さん、塾とNPOから4名参加することになりました。

 「今の若者は~・・」という意見を聞きますが、私はその立場には立ちません。『学び合い』学習者観と同様に、「今の若い人は、自分たちと同じだけ有能であり、また、愚かである」と思います。若い人が、先に述べたような志を持っています。私の学部時代は、両手に8つの指輪をして、ヒゲを蓄え、パイプをくゆらし、全絹製のスーツを着込むようなチャラチャラした学生でした。とても、17人のレベルには達していません。そして、今の私に、訳も分からない新たな考えを学ぶために、1日を費やし授業を見に行くだけの志があるか不安です。いやいや、「おっさんだって、17人の方々と同じだけ有能であり、愚かである」と考えることにします。前日の夜に、その方々と飲めます。楽しみです。

 明日は福井大学上越教育大学教職大学院のことを発表します。最高の教職大学院になると自負しています。自慢する気持ちで発表します。

mine55xpmine55xp2007/10/20 08:01はじめまして
みね@自由都市堺です
大阪に来られると聞き
ちょっと興奮気味です
お時間あえば
ご一緒させていただけませんでしょうか

jun24kawajun24kawa2007/10/20 19:06ウエルカムです。
私にメール下さい。

07/10/18(木)

[]セミナー 05:37 セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - セミナー - 西川純のメモ セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 12月8日上越セミナーが開催されます。是非、ご参集ください。

[]私のすべきこと 21:50 私のすべきこと - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私のすべきこと - 西川純のメモ 私のすべきこと - 西川純のメモ のブックマークコメント

 アベタカサンのブログに、多くの先生方は『「学び合い」はよいと思わない』とあります。また、Oさんのブログには私の話は現場には落ちていかないと書かれています。お二人のご指摘、全くだと思います。落ち込みつつも、至極、納得します。そもそも私が認知研究から『学び合い』に移行した原因の一つに「専門家初心者の気持ちは分からない」というエキスパート・ノービス研究があります。我々ホモサピエンスは、分かるという代償に、初心者に教えるという能力を失います。専門家初心者を理解することは出来ません。努力しても。

 私はいろいろな先生方に、「その子を変える力は、あなたにはありません。そんなことが出来るぐらいだったら、とっくのとうに変えられたいるはずです。無理です。でも、あなたの話を理解できる子もいます。その子たちが周りの子どもに伝えます。その子たちに分かってもらえばいい。ただし、みんな、という縛りをつねに求めなければなりません」と語ります。今日もある先生に語りました。これは正しいと思います。

 つまり、私には『「学び合い」はよいと思わない』という先生を説得する能力はないと覚悟するべきです。現場に落ちないことに、落ち込まないようにしなければなりません。そこに目も向けるのではなく、私の語りを理解できる人に語るべきです。そして、そのような方たちに「みんな」という縛りを求めることが私の仕事のように思います。

 群馬県高崎市八幡小学校に続いて、上越市黒田小学校『学び合い』を軸とした学校作りに取りかかります。

 今年から大阪の楠葉西中学校では『学び合い』を取り入れる試みをして、がんばっている校長先生がおられます。10月23日は、その姿を学びに行きます。

 10月29日には長野県の生坂中学校では『学び合い』社会科を授業公開しようとしています。

 10月30日佐賀県佐城教育事務所の一行28人がバスを仕立てて、今年、洗脳旅行にこられた別府小学校『学び合い』の授業を見に行きます。ちょっと前には、昨年、洗脳旅行にこられた鹿児島市の同志の授業を見に指導主事一行が来られました。関わる方々は、明治維新と同様に、九州から日本を変える意気込みです。こんな事が、つい最近、そしてこれから半月の間にあることなんです。

 学校の中で苦労されている同志もいるでしょう。でも、今年一年で大きく進みました。学校レベル『学び合い』を取り組もうとする学校学校群がこんなに増えました。来年はもっと増やしたいし、増やせると思います。だって、成績が目に見えて上昇して、人間関係が向上し、不登校が無くなり、特別支援の子が気にならなくなる・・・、こんなことを我々が結果として出せます。だから、最後は分かってもらえるはずです。

 私だって、「理論的にはそうなるはずだ・・」などというたわけた事を言って、象牙の塔にこもっている大学教師ではありません。でも、最初に書いたように私には力がありません。私が出来ることは、私の言葉を理解していただける方に「みんな」という縛りを求めるだけです。

 同志各位へ

 『学び合い』で成果を上げている方だったら、必ず、いや絶対に子どもたちに「みんな」を求めているはずです。そして、それを子どもに説得するとき、その縛りがあることが人の道であり、そして、自らの安定した環境保証するものであることを説明しているはずです。それは自分自身にも当てはまるものです。我々教師も「みんな」という縛りがあることが必須です。

isobekagonmaisobekagonma2007/10/18 22:12先生がご紹介してくださった方々のおかげで、少しずつ点数にも結果をだせるようになってきたようです。
これからも楽しんでがんばります♪

jun24kawajun24kawa2007/10/18 22:36Oさんのブログから、子どもたちの成長を嬉しく思っています。
I同志のブログの副題は「「学び合い」の道は、油断せず、あきらめず、そして、楽しく「強欲」に。」です。期待していますよ。もっともっと多くを子どもたちに求めてください。子どもは、応えてくれます。

oohiraoohira2007/10/18 23:07私が書いたのは先生の捉えている内容の話ではありません。
単に教師の話が学習者にはきれいに落ちていかないというだけのことです。
誤解を招く内容ですみません。

rion_fujirion_fuji2007/10/19 08:39少なくとも,諸外国では,学び合いと同じ考えで実践を行い成果を出しています。今年,アメリカで強烈にそれを感じました。日本は,外圧がないと変わらないのかな~~。
今の時代では,それでは遅すぎますよね。ですから,まずは目の前の子どもたちに今後の世界を意識させそのために学び合いの重要性,そして,成績だけでなく,彼らが行動として出している成果を称えています。
やはり,今後の世界に通用する力(必須の部分も含まれる)としての学び合いの魅力を示したいと思います。

jun24kawajun24kawa2007/10/19 18:36Oさんとrさんはやさしいな~
でも、やはり私の限界を私が理解することは大事です。
そうすれば、ご両人をはじめとする同志各位に、もっと期待すべきだということは論理的帰結です。

あべたかあべたか2007/10/20 06:10がっかりさせるようなことを書いてしまった張本人です。すみません。とはいいましても、わたし自身学び合いには大いに魅力を感じていますし、今後も進めていくつもりです。福島県内での学び合いの発信源は「あべたか」だと言われるように推し進めていきます。

jun24kawajun24kawa2007/10/20 06:55あはははは
もちろん、それは了解しています。アベタカさんのブログで学ばせていただきました。感謝!

07/10/17(水)

[]ライブ 22:27 ライブ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ライブ - 西川純のメモ ライブ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ほぼ毎日、大学近く(移動距離10分)のK小学校に行きます。その学校『学び合い』ライブを見ます。『学び合い』の初期段階を脱するのは最大で2週間だと私は豪語しています。そして、今まで二人の先生がそれを脱し、いまは3人目です。毎日、子どもたち、そして先生が激変するのを観賞しています。それを喜んでいる先生子どもを身近に感じると、とても幸せに感じます。本当に教育貢献していることを感じます。前回まで人間関係をうまく結べなかった「その子」が、ごく普通子どもに変わります。業者テストの評価が10点、20点のレベルで向上します。その変化に先生ビックリします。一学年1学級の学校ですので半分が変わりました。K小学校では学校の取り組みと位置づけることが決まりました。これから全校、全教科で『学び合い』の実践が広がります。ライブをいっぱい鑑賞できることが楽しみです。

 私はいろいろな人に自信たっぷりで、驚異的なことを豪語しています。事実、私は自信を持って語っています。でも、それがその言葉通りになることに、内心、ビックリしています。そして、『学び合い』は私が語る以上に凄いと思います。まるで私は大魔法使いのなった気分です。でも、私が語っているのは「1+1=2」レベルの当たり前のことです。単に、まわりがそれに気づいていないだけ。だから、1+1=2になるのは当然です。そう分かっても、1+1=2であることは凄いことです。

07/10/16(火)

[]臨床教科教育学セミナー 22:44 臨床教科教育学セミナー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 臨床教科教育学セミナー - 西川純のメモ 臨床教科教育学セミナー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 12月8日上越で第6回臨床教科教育学セミナーを行います。是非おいでください。

 http://nishikawarab.web.infoseek.co.jp/rinkyo2007.html

[]学び合う国語 22:23 学び合う国語 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合う国語 - 西川純のメモ 学び合う国語 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 また、『学び合う国語』がアマゾンで注文できるようになりました。

[]アブノーマル 08:53 アブノーマル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アブノーマル - 西川純のメモ アブノーマル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人類の殆どの社会では近親相姦はアブノーマルです。しかし、クレオパトラで有名なプトレオマイオス朝(また、それ以前のエジプト王朝)、また、我が国の神話においても近親相姦が見られます。しかし、その社会でノーマルであったとしても、アブノーマルかノーマルかを判別するのは社会の文化によって決定されるものではありません。生物学的に決定されます。なぜなら、全てのアブノーマルなセックスは、種を保全すると言うことにはマイナスに働くものばかりです。それ故、多くの種はノーマルなセックスをしている動物のみが種を維持しています。教育セックスに似ているところがあります。それは次世代を維持する機能があるからです。それ故、生物進化において最も保守的であり、かつ、完成されています。

 上越での3泊4日の洗脳旅行の最後に言う言葉は「今のままで良いんですね」という言葉です。移動時間を含めれば、まるまる4、5日という時間をかけ、大枚のお金をかけて上越に来られるわけです。今まで気づきもしなかった、新たな知識・技能を得ようとして来られる方々ばかりです。しかし、その方々が最後に言う言葉は「今のままで良いんですね」です。それも、満足げにです。不思議ですね。

 初日、二日目は、ビックリ連続です。我々がその方々に語る言葉は驚天動地のことばかりです。見せられる映像は、どう考えても学級崩壊の姿です。当然、色々な疑問がわき、それを我々にぶつけます。我々は、難しげな理論統計分析で、それを説明しません。徹底的に、ごくごく普通のことで説明します。ある時は、全ての教師が経験している日常の子どもの様子。またある時は、教職員室における自分の姿です。それらによって、徹底的に論破されます。3日目あたりになると、「そう言えば・・」と思い当たることがいっぱいあることに気づきます。そこで、「これこれの場合は、どうするんですか?」と質問します。この質問は初日の質問とは違います。初日は『学び合い』がおかしいぞ、ということを必死に探そうとする質問です。しかし、3日目以降の質問は、自分の腑に落ちた『学び合い』が正しいかを確認する質問です。つまり、「自分の理解だと、こういう場合はこうするんだろうな~」ということを質問し、それが自分の予想と一致することを確認するための質問です。4日目になると、もう質問することもなくなります。あとはやるだけのことです。なぜ、アブノーマルに思える『学び合い』がノーマルに思えるようになるのでしょうか?それは、『学び合い』が実はノーマルだからです。先生方はノーマルな方々です。だから、現実の指導の中で『学び合い』無意識に取り入れています。しかし、多くの先生方は教科指導以外の時間(例えばクラブ指導等)に実践しているものの、教科指導ではやっていません。だから、全く新たなことを学ぶ必要はないんです。ただ、今までやっていたことを教科指導の中でやれることに気づくだけのことです。そして、その普通にやっていることこそが、学校教育目的である「人格の完成」であり、それは学力向上を包含するものだと言うことに気づくだけのことです。だから、最後の言葉は「今のままで良いんですね」なんです。

 現状の学校制度は、人類数百万年の歴史の中でたかだか二百年弱あっただけのことです。それも、学校という特殊な環境の中でのみ存在したものです。私の目からは、現在学校制度は、古代エジプト王朝の中でのみ存在した近親相姦と同じぐらいアブノーマルに見えてしまいます。

07/10/15(月)

[]社会科 23:05 社会科 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 社会科 - 西川純のメモ 社会科 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 英語試験の読解で、単語の8、9割は分かるのだけど、残りの1割が分からずちんぷんかんぷんということってありますよね。その1割が主語名詞だったり、重要動詞形容詞だったりしたらそうなります。ところが、その英文のだいたいの和訳を知ると、分からない単語もだいたい想像できて意味がとれるます。決して、すべての単語を分からなくてもです。

 実は、子どもにとっての社会科の難しさは、上記と同じなんです。社会科『学び合い』を実践すると、子どもたちは分からないことを相談します。それを聞くことによって、子どもが何に躓くのかが分かります。それによれば、教師にとってはとてつもなく普通言葉に躓いているんです。たとえば、封建制度や蘇我入鹿が分からないのは当然でしょう。でも、権利、福祉など、新聞テレビで毎日、見たり聞いたりする言葉は、読者・視聴者は理解していることを前提としています。そして、社会科を教えている教師も同じです。ところが、子どもは分からないんです。でも考えてください。改めて考えると、権利や福祉という言葉学校で学ぶとしたら社会科ですよね。でも、その社会科では、それを教えていない場合が多い。さて、権利や福祉レベル言葉が分からないとしたら、社会科教科書はどう見えるでしょう?それは最初に書いた英文と同じなんです。社会科が分からないのも当然です。それで勉強しろと教師に言われたら、子どもが出来るのはなんだか分からない文章の中に現れる単語を暗記するしかないんです。だから、社会科の不得意な子どもは、社会を暗記科目だと思います。

 では、言葉一つ一つを確認すべきなのでしょうか?そんなの無理です。一人一人の分からない言葉は多様です。全員の分からない言葉リストにしたら、教科書の半分近くを占めることになります。あたかも中学1年生が大学生英語辞書片手に読み解くようなものです。そんなことしたら1ページ進むのにどれだけ時間がかかるでしょう。ところが『学び合い』では、一人一人が分からないことを、分からないと言えます。そして、教えてもらえます。さらに、その文章の大意を教えてもらえるのです。その後で教科書を読めば、最初とは全く違う風に読めます。

 以上のことから、社会科「も」『学び合い』をせずに理解させるなんて、全く不可能だと思っています。もちろん、社会科「も」面白い授業によって「分かった気にさせる」ことは出来ます。しかし、「分かる」ためには、他教科と同様に、その子にあった個別支援が膨大に必要です。

追伸 社会科『学び合い』が成立しているクラスを判断できる指標がいくつかあります。もっとも分かりやすいのは、子ども一人一人が持っている資料集が使い込んで汚くなります。日常会話のレベルを超えたからこそ、資料集が必要になっています。日常会話レベルの単語にひっかかっていたら、資料集に出てくる社会科特有の知識に行くわけありません。

07/10/14(日)

[]説教 10:35 説教 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 説教 - 西川純のメモ 説教 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は長野セミナーに参加いたしました。北は秋田から、南は奈良から集まっていただきました。そこでの会で、実は『学び合い』を実践している人が、近くにいることを知ってビックリした方も多いと思います。会場では名刺交換と、今後のサポート交渉を行っている姿が多かったと思います。とても有意義でした。発表者のプレゼンが良かった。私も純粋に聴衆の一人として楽しめました。その後の懇親会、二次会で飲み過ぎたため、メモのアップせず。寝ました。朝はさわやかに起き、朝一番の電車で帰宅しました。

 二次会では、Sの前に座りました。Sは卒研で西川ゼミに所属して、2年間の臨時採用の後、今年の試験では合格しました。来年から正式採用です。馬鹿話をいっぱいした後、ふと、『学び合い』現場でやることの不安は何かを聞きました。じっと聞いた後に、以下のように説教しました。

 『おまえは何故、教師になろうとしたの?漢字を教えるため?計算を正確に出来るようにするため?それとも年号を多く覚えさせるため?違うだろう。子どもが大人になることに関われることが出来るからだろう?(Sうなずく)じゃあ、昨日、おまえは子どもが大人になることに関して何をした?この1週間、おまえは子どもが大人になることに関して何をした?この一ヶ月、おまえは子どもは大人になることに関して何をした?(Sは無言)おまえは胸を張って言えること無いだろ。(Sうなずく)たしかに若い教師が『学び合い』をすることは大変だ。自分自身を守れるだけの力はない。でも、うまく立ち回ればいい。『学び合い』をあたかも一斉指導に見せる方法はある。そして、おまえがすべきは職場で良き先輩を見つけろ。かならず、どんな職場にもいる。見つける方法は簡単だ。子どもたちの姿を見ればいい。これから三十年以上の教師人生が続くんだぞ。おまえが言った不安に関しては、細かく説明すれば、それが不安ではないことを説明できる。でも、そんなことを言う必要はない。おまえが目指した教師になる道は『学び合い』以外に不可能だ。どんな障害があってもやるか、それとも漢字を覚えさえることだけの教師になるかのどちらかだ。『学び合い』を出来ない理由を挙げて、幸せになれるか?結局、おまえがどちらの教師なるかを決めるだけだ。来年度になってからなんていう、たわけたことを言うなよ。おまえが今担任している子どもたちの人生においては、おまえがこれから担任する半年間は貴重な半年だ。ごちゃごちゃしたいいわけは聞かない、結果を出せ。期待しているよ。』

 Sに久しぶりに15分ほど説教をしました。教師は教える必要はありません。しかし、説教はすべきです。

追伸 二次会において、群馬でのセミナーに関して、決意表明とコアメンバーの結成がありました。と、可視化しちゃうんだ。

学び合う国語学び合う国語2007/10/14 21:28届きました!今まで、先生の本は3冊(勉強しなさいを言わない授業、なぜ理科は難しいと言われるのか、学び合いの仕組みと不思議)読ませていただきました。今、まだ読んでいる途中ですが、すごく読みやすくておもしろいです。『学び合い』に興味があり、自分なりの解釈でまなびあい?を始めてみたのですが、やはり目標をどうするのかがつかめなかったのです。「学び合う国語」を読んで、あ~こういうことだったのか~、それなら今までやったあの方法も学び合いだったのかな?などと考えています。とても楽しいです。明日に国語で「ガイドブックを作ろう」(6年光村)の単元で
作ったガイドブックをお互いに見合ってコメントをつける学習をしようと思っていたのですが、それが回覧作文とすごく似ていて、嬉しくなってしまいました。とにかく、味わって続きを読みたいと思います。ありがとうございました。

OB1989OB19892007/10/15 06:28当日ありがとうございました。会場の後片付けのため二次会に参加できず,群馬でのセミナー開催の結団式に立ち会えず残念です。あの後はKiriさんと二人で二次会をやり,来年度の長野セミナーの開催を相談しました。またよろしくお願いします。

jun24kawajun24kawa2007/10/15 06:36学び合う国語さんへ
 なんか分からないことがあったら、すぐにメールください。サポートしますよ。『学び合い』は本当に簡単です。一番難しいのは、やる、という段階です。まるでバンジージャンプみたいなもんです。だから、もう半ば以上は終わっています。
OB19889さんへ
初回であれだけなんだから、次回はもっとどかんとやりましょう。潜在的なニーズがすごくあることを実感しました。課題は県北かもしれません。Kiriさんが県南で勉強会を開いていますが、地元の先生に声をかけて始めたらいかがでしょうか?

OB1989OB19892007/10/15 06:54了解しました。N先生の課題には同感です。第2回に向けて張り切って頑張りたいと思います。

07/10/12(金)

[]マクロミクロ 21:53 マクロ・ミクロ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - マクロ・ミクロ - 西川純のメモ マクロ・ミクロ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、昨日の先生の2回目です。既に、初期段階に陥る一つの段階に達しています。

 というのは、多くの子どもたちが学び合っているのに、学び合っていない子どもがいることが気になって、気になってしょうがない状態です。その先生と話すと、実に子どもたちを細かく見取っています。さすが、そのクラスの担任だと思います。でも、私の印象は「細かいな~」と思います。私の方は、一人一人の子どもは見ていません。子どもたちの動きを見ています。たとえば、「集団が生まれたり解消したりしているか?」、「複数の子どもが一緒になって聞きに行っているか?」等です。その先生子どもミクロに見ているのに、私は子ども集団をマクロに見ています。それ故、安心して見ていられます。

 その先生も、同じようにマクロに見ています。その先生が、どんなことを話しているかなどよりも、その先生の動きを見ます。『学び合い』が分かると、滑らかにクラスを動きます。また、たったまんまでニコニコしています。しかし、その先生は、所々で立ち止まります。そして、腰をかがめたり、座ったりします。ICレコーダーを聞くまでもなく、「確認し、教えている」ことを意味しています。そして、その原因はミクロに細かく見てしまっているからです。

 私だって、私のクラスであるゼミのことを細かく知れば、教師根性から細かく指示してしまう。だから、意識的に知らないようにしています。その先生アドバイスしたことは二つです。

 教師が教えること、確認すると、子どもたちは他の子どもを教えたり、確認しなくなってしまう。

 「その子」をなんとかしても無駄クラス全員を変える結果として、その子を変えるべき。もし、学び合いの姿として望ましい行動が見られたら、説教すべしです。我々は「教えるな」と言いますが、しゃべるなとは求めていません。人の道を語ることはどんどんすべきです。しかし、それを「その子」にするのではなく、「その子」を黙認している集団に説教すべき。

 月曜日説教楽しみです。

[]学び合う国語 08:17 学び合う国語 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合う国語 - 西川純のメモ 学び合う国語 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 予告していました、「学び合う国語」(東洋出版社)が出版されました。アマゾンでも注文できます。副題は「国語コミュニケーションの教科にするために」で、帯には「コミュニケーションのない授業は国語じゃない!」としました。出版社の宣伝文は『現在国語の一斉授業ほど、コミュニケーションのない教科はない。本書では、国語コミュニケーションの教科にするために、『学び合い』の授業を提案。小・中・高校それぞれの国語授業の実践例を数多く紹介し、「国語とは?」を改めて考える。 』です。

 買って、読んでね。

ftogpxtakaftogpxtaka2007/10/12 08:43おはようございます。さっそくAmazonにて注文させていただきました。楽しみです。

janglejapjanglejap2007/10/12 20:38アマゾンでは注文できませんでした。(在庫なし)セブンアイで注文しました。私も楽しみです!

jun24kawajun24kawa2007/10/12 21:31ftogpxtakaさん、janglejapさん
ありがとうございます。読んだらコメントくだされば幸いです。

07/10/11(木)

[]最初の授業 18:11 最初の授業 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最初の授業 - 西川純のメモ 最初の授業 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の先生が、早速、初回のトライです。

 最初の語りは、その先生言葉になっています。ただ、課題量が多いように感じたので「う~ん??」と思いました。しかし、出来ない子が立ち歩いて聞き始めました。これって、クラス関係の良さの指標です。ただ、最初はその先生は「学び合わそう」と躍起になっていましたが、子どもたちは動きません。しかし、その先生が徐々に落ち着いてきて、子どもを見まもるようになると、徐々に子どもが動き始めました。課題提示後15分頃から、単発的な動きが見え、20分頃から顕在化しました。25分後には『学び合い』が成立していました。

 授業後に話し合いましたが、その先生は「まだまだです」とおっしゃっていました。しかし、かなりの手応えを感じていたようです。その先生曰く、いままでずっと気になっていた子に、良い兆候が見られました。今まで、1時間中、まったくノートを開かない子が、ノートを開いて一生懸命に書いていました。そして、その子以外の子どもも、授業に集中する時間が平常時間より格段に上昇していました。ということで、ニコニコです。

 授業後に、いくつかのポイントをお話ししました。そう言えば、「手引き書」には最初の語りを書きましたが、最初の授業の注意を書いていなかったことに気づきました。慌てて、下記を「手引き書」に加筆しました。

 明日は二日目です。おそらく『学び合い』の初期段階はクリアーしているはずです。

1)課題の量

 そのクラスの出来る子が15分程度で終わる量に抑えてください。『学び合い』の初期段階では、出来る子は自分が終わらない限り動きません。そして勉強の不得意の子は、自分からは聞きに行きません。従って、もし、出来る子でも30分もかかる課題を与えれば、その30分間近く、出来る子(いや普通ぐらいの子どもも)は、全く分からず、そして援助が全くない状態におかれます。

2)課題の内容

 課題は明確にしてください。「深い読み」とか「美しい音」などは論外です。「●●を理解する」というのも、どういうことが出来たことを意味するのか行動レベルで表現できるようにしてください。例えば、「長さを理解できる」はどういうことを意味するのか分かりますか?私には分かりません。それを「プリントに引いた3つの線の長さをミリの単位まで正確に測れる」とか「二つの長さを合計した長さを答えることが出来る」レベルにしなければなりません。

3)褒める

 教えることは得意な先生であっても、「褒める」ことが不得意な先生は多いようです。特に、今までは「その子」を褒めることをばかりしていたので、比較的小さい声で褒めます。しかし、褒める目的は、その子ではなくクラスに「ここに素晴らしい情報源があるよ」と伝えることなので、比較的大きな声で褒めてください。最初は演技ですが、徐々に本気で褒められます。「教えない」というのは多くの先生にとっては口寂しいものです。禁煙の際のガムのように、教えない代わりに褒めてください。

4)方法を強いないでください

 「机をこう並べて集まったらいいよ」、「教科書の何頁にいいこと書いてあったよ」のように方法を強いないでください。冷静に考えれば、それが最善の方法である根拠はありません。最善の方法を考えられるのは子どもたちです。

5)関係を強いないでください。

 「ねえ、この子に教えて」、「あの子に教えてもらいなさい」のように繋がる相手を決めないでください。それがさいぜんのかんけいである根拠はありません。最善の関係を決められるのは子どもたちです。教師がすべきなのは、「お~、お前凄いこと考えているな~」とか、「そうか~、難しいか~」とみんなに聞こえる声を上げてください。その声を手がかりに関係子どもが結びます。

6)出来ない子、動かない子、不真面目な子を叱ったり、促さないでください

 出来ない子は動きません、さらには真面目にやらないかもしれません。しかし、それを変える力は教師にはありません。その力があるのは子どもたちです。むしろ、教えにいく子、注意する子を育てることが大事です。そのためには、まず、その様な子が『学び合い』の有効性を実感しなければなりません。なお、どうしても叱る必要性があった場合、叱るべきは「その子」ではなく、「その子」の存在を黙認している集団に対して叱ってください。

7)上記を捨てることを目指してください。

 上記は、初期段階の最初に必要なテクニックにすぎません。つまり、上記が必要だということは、駄目なんです。いつまでも上記のようなテクニックに頼らないでください。

初めまして初めまして2007/10/13 16:25あべたかさんのところでよくお名前は見させていただいていました。仙台のやまかんこと八巻寛治と申します。勉強になりました。また訪問させていただきます。

jun24kawajun24kawa2007/10/13 22:56八巻さんへ
いつでもウエルカムカムです。

07/10/10(水)

[]ソフト路線 22:25 ソフト路線 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ソフト路線 - 西川純のメモ ソフト路線 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、こんど『学び合い』トライする方とお話ししました。その話し合いの中で、「『学び合い』をやろうと思っているので、最近は、子どもたちとの対応もソフト路線に変えているんです」と言われました。それを聞いたとき、腰を抜かすほど驚きました。同時に、「『学び合い』という言葉の語感は、やさしい先生というイメージなんだろうな」とも思いました。

 『学び合い』では子どもたちに多くのことを求めます。たとえば、「クラス全員90点以上」と求めます。また、「クラス全員逆上がりが出来るように」と求めます。私だって、卒業・修了までに学術論文を書き上げることを求めます。そして、学会発表や、全国の先生方のサポートを求めます。これらが楽な課題ではないことは明白です。こんなことを求める先生が「優しい先生」でしょうか?

 奴隷に命令することは容易いことです。奴隷は反抗しません。しかし、自分の全力で課題を達成はしません。どうやって楽をするかに頭を使います。それ故、奴隷制度は効率が悪い。一人の自由民が自らの意志で課題を達成するとき、高い達成度を実現します。しかし、自由民は反抗します。『学び合い』の教師は自由民に対して、大変なことを求めます。それ故、求めることに関して十分に吟味しなければなりません。そして確信を持たねばなりません。それが無ければ、ちょっとの反抗でへなってしまいます。それに対して無神経で対応すれば、子どもたちは「奴隷」になってしまいます。相手方の主張を理解しつつ、それでも課題を達成することの意味を語らなければなりません。実際は、とても大変です。そして、小心者で、人から嫌われることを極端に恐れる私にとっては辛いものです。

 私が大学の授業で『学び合い』をしない最大の理由はそこにあります。学生さんを奴隷にしたときに発する「憎しみ」のオーラを感じないほど鈍感ではありません。さりとて、自由民の反抗に対応する気にもなりません。だから、面白くてためになる、そして「分かった気にさせる」授業をし続けています。

 ところが、年間15回の講義を聴く学生さんとは違い、ゼミ生は私の担任している子どもたちです(もちろん、四十を超えた現職院生さんも含まれます)。私に多くのことをも求め、期待している子どもたちです。それ故、最高のレベルに達するよう『学び合い』を求めます。

 私は、怒鳴ったり、叱ったりしません。中学生レベル馬鹿なことを連発して、学生さんとじゃれているおっさんです。しかし、私が気の遠くなることを当然のように要求し、生半可なことでは満足せず、最後の最後まで手をゆるめない、厳しい教師であることをゼミ生は知っています。『学び合い』における教師はみんな同じです。だって、それが、全員の子どもたちが最高レベルに達するただ一つの道であり、教師が最高の喜びを得られるただ一つの道だからです。

[]モデル 15:37 モデル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - モデル - 西川純のメモ モデル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 世界中宗教の中で最も広く信じられている宗教とは何でしょう。キリスト教でも、イスラム教でも、仏教でもないと思います。私は数学自然科学だと思います。え!?と思われる方も多いかもしれませんが、「点は位置があるが面積はない」とか「光は波動であり、粒子である」なんてことを信じるなんて、どんな宗教の教義を信じるより、凄いことを信じていると思います。もちろん、「光は波動であり、粒子である」なんぞは信じないという人が多いでしょうが、「光は波動であり、粒子である」と言っている物理学者の言っていることは正しいだろうな~、と思っているのではないでしょうか?それはキリスト教の教義のことは分からないけど、牧師さんのいうことは正しいだろうな~、と思っている信者と同じです。

 数学自然科学という宗教がこれだけ成功した理由は、その信仰を持たない人にも、その正否を示せるからだと思います。例えば、何月何日月食が起こるということを預言でき、今日の午後に雨が降ると言うことを預言できます。また、テレビを作り、車を作ることが出来ます。「光は波動であり、粒子である」は分からなくても、そこから帰結される結果の素晴らしさは、それを「信じないもの」でも分かります。

 宗教堕落するのです。神は偉大で純粋なものであったとして、それを表すには「人」の言葉しかありません。そして、それを伝えるのは、人です。宗教がそれを広めるために教団を作れば、やがて、教団を維持すること自体が教団の第一目標になってしまう場合が多いことは歴史の示すところです。しょうがありません、神ならぬ人がやっていることです。しかし、数学自然科学という宗教は、その正否を明確に断じます。他の宗教のように、数十年・数百年かかるわけではなく、短時間で断じます。それ故、腐敗がそれほど進行しません。

 『学び合い』は考え方です。だんだん宗教に近くなります。それならば、数学自然科学のような宗教になりたいと思います。つまり、なんやかや言っても、正しいか正しくないかは、結果に表れます。ただし、その結果は、学力面だけ、生徒指導面だけ、のように一面的ではなく、トータルに同時に表れるか否かであることで判断できます。さらに、それが限りなく全員であり、1年間以上のスパンで一貫しているか否かで判断できます。

 どんな宗教には宗派は生まれます。しかし、数学自然科学は明確な基準を持つ故に、それらは強め合います。私がどんなことを言ったとしても、「学力面だけ、生徒指導面だけ、のように一面的ではなく、トータルに同時に表れるか否か」、「それが限りなく全員であり、1年間以上のスパンで一貫しているか否か」で、その正否が表れます。それは誰もが同じです。そんな風になったらいいな、とモデルしています。

 それ故、叙情的・心情的な評価ではなく、ドライで明確な評価が大事だと思います。

[]モデル15:45 モデル2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - モデル2 - 西川純のメモ モデル2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もう一つモデルがあります。

 二十世紀物理学発見を二つあげるとしたら、「相対性理論」と「量子論」だと思います。しかし、二つの出自と、その後の発展には大きな違いがあると思います。前者アインシュタインが一人で考えたもので、その後の発展はあまりないように思います。ところが、量子論は色々なひとがよってたかってゴチャゴチャをいじくって、今でも発展し続けています。

 『学び合い』ももっと色々な人が情報発信して欲しい。もっと本を書いてくれる人が欲しい。と願っています。日本中の数十人の名前が、今、走馬燈のように私の頭を駆けめぐりました。

07/10/09(火)

[]上越にて 21:49 上越にて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上越にて - 西川純のメモ 上越にて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 下の「某地にて」ほど大規模ではありませんが、上越でもコツコツやっています。本日上越のある学校に行きました。その学校校長先生から、「『学び合い』トライしたいという先生がいるので、相談に乗ってください」との電話があったからです。その先生に前にあったことがあるのですが、合ったとたんに同じニオイを感じました。本日、改めて合って、話してみて笑い出しそうになりました。だって、頭の基本構造は我々と同じなんです。その先生に足りなかったのは、その先生の願いを実現する場は教科学習の時間であるということに意識がいかなかったという1点です。この先生が、3回以内に初期段階を脱しない可能性は、宝くじで30万円(その上は1000万円です)が当たる可能性以下だと思います。2週間以内に、中期段階の相当いいところまでいけることは確実です。あはははは

追伸 最近院生さんで言うと、Kanさんに近い香りです。ただ、Kanさんよりずっと素直だ。あはははは

[]某地にて 21:35 某地にて - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 某地にて - 西川純のメモ 某地にて - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月○日に某地にて、地域から選抜された力ある先生方を集めて、第1回『学び合い』研究協議会を行われました。

参加者は、小学校教諭9名、中学校教諭9名、校長先生5名

     各市指導主事3名、事務所3名の計29名です。

1、所長挨拶

2、自己紹介

3、『学び合い』について   ○○指導主事(○○市)

4、『学び合い』ビデオ鑑賞  ○○指導主事(○○市)

5、『学び合い』プロジェクトについて ○○指導主事(○○市)

6、質疑応答

 こんなことが上越から遠く離れた地で行われるようになりました。ここに至ることができたのは、高崎の同志、上越の同志、鹿児島の同志の協力の賜です。また、全国の同志からの資料を活用させていただいたのは言うまでもありません。感謝です。

 ○○市、○○市、○○市の同志の方々の今後に期待しています。そして、別府の同志へ、よろしくお願いしますよ!

[]教師になるということ 09:32 教師になるということ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師になるということ - 西川純のメモ 教師になるということ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 あべたかさんのブログにあったので、池田修さんの「教師になるということ」という本を注文し、読みました。読みやすいですね。全編通して、良い本です。その中で、特に、私の心に響いた言葉があります。長文の引用ですが、池田さんは許してくれると勝手に解釈して・・・。それは

『教師を目指す理由の一つに、「子どもが好きだから」というものが良くあります。私も教師になるときは、子どもが好きなのではないかと思っていました。ですが、教師になってみて思ったのは、(私が好きなのは子どもではなく、子どもを大人に育てるのが好きなのだ)ということでした。

子どもが好きだから教師になるというのは、ま、正しいのでしょうけど、それだけでは駄目なような気もしています。子どもが好きな教師は、子ども子どものままにしてしまいがちです。子どもの良さを受け入れつつ、子どもを大人に育てる仕事に就きたいと思える人が教師になるのが良いのではないでしょうか。』

 私がぼんやりと思っていたことを、ぴたりと表現してくれた快感を感じます。

 私は教員養成系大学に所属していて、学部学生さんはもちろん、現職派遣院生さんを多く教えます。その中で感じるのは、「教師という職業が好き」という人が少なくないことです。つまり、「そこそこの給料が貰え」、「そこそこの社会的地位を得て」、「地元で安定して生活できる」職業としての教師が好きな人です。

 我がゼミ学生さんは、めちゃくちゃいっぱい子どもをも見ます。そして、それが「権利」だと思う学生さんがゼミに入ります。が、それを義務と感じる学生さんがいます。例えば、我がゼミ学生さんが週に何遍も学校に行って、授業観察をしていることは学内では有名です。周りの人から「教育実習でもないのに、学校に行って、大変ね~」と言われるそうです。しかし、その人達は教師志望の学生さんなんです。その学生さんが教師になったら、週に何遍かではなく、毎日、学校に通って授業をするんです。きっと毎日が大変で、嫌な日々になるのではと心配します。

 現在、本学には多くの現職教員の方が大学院生として派遣されます。その圧倒的多数は、様々なことを学んで現場還元しようとする方です。その研究手法は、様々です。必ずしも我がゼミでやっている臨床的なものばかりではありません。その先生が考えた、今の自分に足りない、また、勤務校のテーマに合わせた多様な研究を行っています。しかし、ごく少数でですが「?」という方もおられます。コース選択、ゼミ選択の際の第一基準が、「暇」である方です。中には、それを周囲に明言されている方もおられます。もちろん、それを全面否定するつもりはありません。自由な時間で英気を養い、また、今まで苦労をかけた家族サービスすることは大事なことです。でも、思うのは、そのような人は学校に行くのは苦痛で、せめて2年間、それから開放されると思っているのでしょう。でも、2年後には、学校に戻って、それから二十年間、そこから出られません。かわいそうだな~、と思います。

 若い先生、そして、若い頃を忘れ始めた現職者が読んだらいい本だと思います。そして、「子どもを大人に育てるのが好き」と思い、毎日、学校に勤めて欲しいと思います。

追申 本では、なんと野中信行先生、家本芳郎先生と並べて紹介頂きました。両先生と並べて書いて頂けると、自分が偉くなったような気がする。エッヘン!

池田修池田修2007/10/11 18:15西川先生、池田です。小書の書評をありがとうございます。もちろん、引用して頂いて感謝しております。

引用して頂いた部分は、二十代の後半ぐらいから感じていました。そして、ぽつりぽつりと独り言のように話していたのですが、どうも評判は悪くて
「お前は、子どものことを好きではないのか」
のようなムードがあり、なかなか言うのをためらっていた考えです。

ですが、やはりそう思うのです。で、そう思えば思うほど
「じゃあ、子どもを大人にするのであれば、大人ってなんだ?」
と考えざるを得ないわけであり、そうだとすれば、教師は自分なりの「大人の定義」を持つべきだと思うのです。

今度お会いする時に、西川先生の大人の定義を伺ってみたいと思います。よろしくお願いいたします(^^)。

jun24kawajun24kawa2007/10/11 18:25私の大人の定義とは、私の同僚となって欲しい人、最愛の息子の伴侶になって欲しいと願う人です。少なくとも、誰かは、そして多くの人から(全員は無理です)そう思われる人だと思います。
全編を通して、池田さんの人柄が感じられます。
ちなみに、私が高校から大学に籍を移した理由は、流れるままでした。でも、最後に決断した理由は、高校では見たくもないもの(子どもの家庭環境など)を見てしまうことが、私の精神には耐えられなかったからです。
池田さんは、それを乗り越えられたから二十年勤められたと思います。その他、同僚・管理職とのつきあい方など、若い先生に必要なことは多いと思います。次は、そんな本を書いて欲しい。もちろん買いますよ。

07/10/08(月)

[]noblesse oblige 21:47 noblesse oblige - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - noblesse oblige - 西川純のメモ noblesse oblige - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある学生さんたちと話しました。その時に感じたのは「noblesse oblige」という言葉です。鼻持ちならないエリート意識とは無縁です。自分が何かをしなければならないという意識を感じます。「自分が良き教師になりたい」というだけの人、いや、それ以前に「自分は教員採用試験合格したい」というだけの人とは違う香りを感じます。どれだけのことを知っているではなく、志が重要だと思います。志によって、どれだけのことを成すか決まると思います。

 日本には、こんな学生さんもいるんだと思い、他大学に異動するのも、いいな、と思いました。

07/10/07(日)

[][]補足 22:23 補足 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 補足 - 西川純のメモ 補足 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 蛇足ながら、昨日のメモを補足します。

 英語を学ぶにはアメリカ人恋人を持てばいいと言われます。たとえば、青年海外協力隊に行っている友人が英語圏発展途上国小学校で教えているとします。その小学生と、電子メール(出来ればスカイプテレビ電話)でつなげられる環境保証します。そして、発展途上国小学校学習環境改善のために、どのようなことが出来るかをテーマにするのです。ちなみに、日本のあなたは英会話が出来る必要性はありません。その代わりに、そのような活動が、どんなに意味があることかを語れることが必要です。ちなみに、これは算数の学習で、「みんながこのページの問題を解けるようになる」と同じ構造です。結果として、教えている側と教師が思っている側が、実は、多くを得るであろうということも予想の範囲内です。

 事前の教材を用意する必要はないと思います。現在、ただで翻訳してくれるサイトは世にあふれています。そんなことでやりとりは可能です。そんなことをしているうちに、能力は向上します。

 小学校1年生の私の息子は大人の本を読めます。かなりカルト漢字も読めます。そもそもは電車好きから出発しました。電車好きなので、駅が気になります。そこで、時刻表をふりがな付きでノートに書くことを、せがまれました。あまりにも頻繁に求められるので、大変だな~、と思っていました。そんなとき、日本中の電車路線図と、各駅にふりがなを書いてある本があることを本屋発見しました。それを買い与えました。息子は、それを一日中読みます。そして、「がたんごとん、がたんごとん、次は~○○~」と各駅を読み上げて時間をつぶします。また、日本各地の駅の名産の本を買ってほしいとせがまれます。それを買い与えます。さらに、それとの関連で、伊達政宗徳川家康武田信玄菅原道真・・・のことが知りたいと、本をせがまれます・・・。そんなこんなでいろいろな本を読みます。クレヨンしんちゃんが大好きで、それが今日あるかどうか知りたくて、新聞を読みます。我が夫婦は、一度も、漢字を覚えさせた記憶はありません。彼に必然性があるので、彼が勝手にやるのです。こんな息子と協働できたら、他の子どもは影響を受けるでしょう。そして、息子が不得意なことを得意な子どもと協働できたら、息子も影響を受けるでしょう。

 私は『学び合い』のすごさを知っています。そして、必然性があれば、教えなくても大人の本を読める小学校1年生の息子を見ています。と、いうことで、昨日のメモを本気にリアルイメージできます。

追伸 最近メモりましたように、我々も「大学に入学したい」、「教員採用試験合格したい」という必然性があれば、あれほど、多種多様勉強をしましたよね。

[]ワクワク 21:53 ワクワク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ワクワク - 西川純のメモ ワクワク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から6年以上前に、以下をメモりました。

 『研究テーマを考える際、当然、どんな結果が出るだろう、という予想があります。その予想がなければ研究計画(もしくは実験計画・条件統制)ができません。この予想で一流か否かが判別できます。

 その予想を、他の教師に聞いてもらいます。そして、最初は「え!?」という反応がきて、ちょっと説明すると、「なるほどね」と納得してもらえる。しかし、それをどうやって証明したらいい?と、問いかけても答えが出せないのが一流の研究です。最初の「え!?」が無ければ、あまりにも当然すぎる研究だと言うことを意味します。ちょっと説明すると「なるほどね」と反応してくれるのは、その予想が正しいことを意味します。

 難しげな理論、難しげな統計分析を行うと、教師が気づきもしない真理が明らかになるという、教育研究に関する誤解があります。しかし、教育研究で分かることは、ある意味で当然とも考えられる常識的なものです。「ある意味で」というのがミソです。言われてみれば、当たり前なんですが、多くの教師がもっている「とらわれ」から、それが気づかないことは実に多くあります。説明して「なるほどね」と納得させられないならば、その予想は誤っている可能性が高いことを示します。

 さらに、「なるほどね」と納得できたとしても、それを実証的に明らかにする方法が思いつかないというのも、教育研究の難しさであり、おもしろさでもあります。

 ちなみに、説明しても、専門用語だらけでチンプンカンプンというのは、説明している人が専門用語を理解していないことを示していると思います。また、理解していたとしても、それを平易な言葉に直せないならば、教育実践に繋がらない研究であると言って良いのではないでしょうか?だって、実践する先生方が分からなければ、実践に結びつくわけはないのですから。』(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20010704

 昨日は、かなりラディカルなメモを書きました。が、今までで一番多くの方よりコメントをいただきました。ということは、一流のテーマであり、実現できるテーマなのだと思います。ワクワク!

osugiosugi2007/10/11 02:05マイクロソフト社が、面白い広告を出していました。
http://www.microsoft.com/japan/business/peopleready/default.mspx
『探し物は、社員の中にあります。彼らはすでにアイデアを持っています。生産性アップの方法も、チームワークの育て方も知っています。彼らの秘めたポテンシャルは、ソフトウェアの力で飛躍します』
学び合いに通じると感じました。

jun24kawajun24kawa2007/10/11 06:19ありがとうございます。
10月8日のメモ読んでいただけましたよね。楽しかった。

07/10/06(土)

[]次 22:33 次 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 次 - 西川純のメモ 次 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、関西学生さんが遊びに来ました。その学生さんに語ったことです。そういえば、まだ、ここには書いていなかったと思いだし、あわてて書きます。

 私は焦っています。私は『学び合い』を早く定着したくて、焦っています。何故かといえば、『学び合い』の広がりを早く終わらせて、次に進みたい。それが実現した姿を私が退職前に目にしたいと願っているからです。では、それは何か?それは内容です。教育研究のなかで最も遅れている分野は内容論です。方法論に関しては、曲がりなりにも教科教育学教育法学で進められています。ところが、教える内容に関しては十年一日です。たとえば、大学でも教科内容に関しては、その内容の基礎となる学問専門家が教えています。内容と教科内容がほぼ同じで、教科内容の独自性が見られません。私の夢は以下の通りです。

1) 内容の削減

 現在学校教育、特に小学校で教えていることの多くは削減可能と思います。思い出してください。この1年間、計算の筆算をした経験のある方はどれだけありますか?おそらく、ほとんど無いのではないでしょうか?大人の我々が必要ないのに、加減乗除の計算を「覚える」必要が何故あるのでしょうか?九九を覚える必要があるのでしょうか?

 この二十年間で、A4版1枚以上の手書きの文章を書いたのは、遠距離恋愛だった家内結婚前のラブレターと、ゼミ学生のための教員採用試験用の推薦状「だけ」です。すなわち、私は漢字を書くことに関して漢字を覚えている必要性は殆どありません。ワープロソフトで変換結果が合っているかを分かっていればいいのです。つまり、漢字の書き取りは不要で、漢字の読みがあればいいのです。

 古文の「あり、おり、はべり」を覚える必要があるでしょうか?関ヶ原の戦いが1600年であることを覚えている必要があるでしょうか?私は無いと思います。しかし、そんなものばかりで小中高の学校教育の殆どが占められています。ナンセンスです。現代社会で新たに学ぶべきものは多いのに、それを学ぶべき時間を確保するには、すでに不要になったものを削減すべきです。

 今の世の中で、火おこしを学校教育内容にする必要があるでしょうか?縄文時代には必要でしたが。そういえば、今から二十年前の昔はマッチの使い方を理科で教えていました。アルコールランプに点火するためです。今も教えているのかな・・・

2) 課題の必然

 学校教育の成立に伴って、学びが徒弟制と分離したあたりから、学ぶ必然性が失われています。『学び合い』では学校教育目的を大人になるととらえています。そして、学ぶ内容の是非は問いません。それが受験のための暗記物であろうと、旧態依然としている指導要領の規定であろうと、どんなものでも大人になるために意味ある内容にする自信があります。でも、本当に意味あるものであれば良いと思います。では、本当に意味あるものとはなんでしょうか?それを探ることを、「早く」始めたい。英語では、英語圏発展途上国子どもたちと小学生が連携して「望ましい経済援助プログラム」を課題としたらいいのではないでしょうか?もし、計算能力論理的思考力に資するならば、「学校予算の確保のためにバザーを運営する」ということを小学校6学年の縦割り学習の課題とすべきです。「何故、源頼朝は初戦に敗北したのに、最終的に鎌倉幕府を成立できたか?」、「日本石見銀山欧州政治関係」などをテーマとすれば、付随する年号必然的に理解するはずです。

 上記のようなテーマ教育の中心にすべきだという主張は古くからあります。しかし、多くは失敗していました。しかし、『学び合い』が成立した学校では、ごくたやすく実現することが出来ます。そんなテーマだけで埋め尽くされた指導要領があれば、すごいことが出来ます。おそらく、小学校段階で現在の小中高の学習内容は終わります。では、中高では何をするのか?そりゃ、もっとどえらいことをするんです。少なくとも高校生段階では現在科学の未解決の課題をテーマにするんです。地方の高校子どもたちがノーベル賞フィールズ賞をとるなんて素敵じゃないですか?また、元禄文化に比すべき、新たな芸術群を生み出したらいいな~。同志からのせせら笑いが聞こえます。でも、私は本当にそれをイメージできます。だって、皆さんの学校でそれが出来るであろうことを子どもたちが示しているじゃないですか!

 『学び合い』を実現している最先端の学校では、多くの教師が信じられないことを実現しています。1学期間、ごちゃごちゃした指示をせずに、成績が上がり、不登校はなくなり、特別支援が気にならなくなります。おそらく、我がゼミ卒業生でさえ、信じられないレベルにまで進歩しています。しかし、その先があります。

 私は48歳になって、研究能力は衰え、若いときに比べて馬鹿になっています。しかし、同志各位が現実の虜になっていたとしても、私は、同志各位が「また西川先生馬鹿な夢を追って~」と言われるような荒唐無稽と思われる夢をリアルに思い浮かべることが出来ます。私は上記を荒唐無稽とは思えません。だって、現在、我々が当然に実現していて、でも多くの教師にとって荒唐無稽と思われるもの、その多くは、同志の方々と私と語ったときの私の脳天気な夢だったと思います。夢は実現します。同志の誰よりも荒唐無稽な夢を描けるということが、おじさんになり、やがて、じーさんになる私が大学教師として存在する意義のように思います。

 ということで、早く、次の段階に進むためには、早く『学び合い』を広めたい。だから、せっかちになっています。

chunsuzumechunsuzume2007/10/07 10:18
きっと、総合学習をさらに発展したような感じの学習になれば、自ずと現在の学習内容なんて含まれるでしょ、っていうところですね。

いたく同感です。
そのための策略をご一緒に練りましょう。

rion_fujirion_fuji2007/10/07 12:44先生の考えていること全く同感です。アメリカに行った際に,同じようなことについての講義を受けました。学び合いによって,子どもたちは自分たちでより充実した発展性のある内容を学びとる可能性があると思います。それを今年度,実践で示せたらと思っているのですが・・・。

jun24kawajun24kawa2007/10/07 16:55感謝!
定年前に実現しそうな気がしました。

iwaseniwasen2007/10/07 20:03西川先生
埼玉での学び合い研究会ではお世話になりました。いわせです。
「学び合い」、思いっきりシンパシーを感じつつ、ずっとどこか引っかかっていました。
今回の記事を読み、やっとそれがわかりました。
「次の段階」、追求したいですね。
とってもスッキリしました。
http://d.hatena.ne.jp/iwasen/

makine45makine452007/10/07 21:00思い浮かべたことは、大部分実現すると思います。問題は、どのくらいの速さで進むか、だけです。またまた、わくわくしてきました。

sumi-chansumi-chan2007/10/07 21:06今日のエントリーを読んで、うおおっ!と目が見開き、全身の細胞が喜びました。
すごいワクワクしてます。私もその夢を追う一人になりたいです。

jun24kawajun24kawa2007/10/07 21:28わ~い、わ~い
と思います。
そうですよね。正しいことは、みんなが分かっていることですよね。だったら、一緒に前に進みましょう。子どもたちのため、教師のため、そして自分のために、「確実に、急ぎましょう!」

07/10/05(金)

[]無口な子 22:17 無口な子 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 無口な子 - 西川純のメモ 無口な子 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は基本的に人と話すのが不得意です。ですので話したがりません。こんなこというと多くの人は、「うそ~」と言います。まあ、講演会や授業の様子から言えばそうでしょう。しかし、あれは落語文楽と同じよう、練りに練った話なんですから。私は自分が話が下手だということを十分に理解しているので、それを補うために、徹底的に練習し、計画しております。一方、家では語らなくて良いので、殆ど語りません。家内や息子がしゃべっているのを、ニコニコして聞いているだけです。たまに、「ね~、学校であったこと話してよ」と家内から言われますが、そのたびに「何もないよ」とだけです。でも、何も話さなくても良い家が大好きです。でも、出張で一人になるのは嫌いです。誰かがしゃべっているそばでニコニコしているのが私は好きなのだと思います。本日は、Yと個人ゼミをしました。彼の研究テーマを話し合いました。彼にいっぱい夢を語りました。

 今までの我々の研究では、会話分析が主です。クラスの圧倒的大多数は学び合うことによって、よくしゃべります。静かにしている子も、ぽつんとしている子も、本当はしゃべりたいので、『学び合い』の文化が成立するとしゃべりだします。ところが、少数ですが殆どしゃべらない子がいます。でも、だからといって、その子が嫌がっているかと言えば、そうは見えません。また、周りの子どもも、その子ども存在自然に受け止めています。まるで家での私のようなんです。

 Yに語ったのは、そのような子が、そう見えるのは何故かを出せないだろうか、ということです。そんなことが分かれば、私のような子が、無理矢理、しゃべらなくても良いんだということが明らかになります。これは、いろいろな面で大事なことだと思います。私個人としても、本当に知りたい。でも、すごい難関があります。それは、その子はしゃべらないからです。従って、会話分析ではそれを明らかに出来ません。映像記録によって、様々なサインを見いだす必要があります。先行研究はあります。T研究室でのAさんのアイコンタクト研究です。おそらく、アイコンタクト以外にも様々な非言語コミュニケーションがあるはずです。でも、こりゃ大変です。でも、すばらしいことが生まれます。ワクワクします。

[]今月最後の休日 22:17 今月最後の休日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今月最後の休日 - 西川純のメモ 今月最後の休日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この三連休が今月最後の休日になりそうです。HPに公開しているように、以下のような出張が入ります。13日(土)~14日(日)は長野セミナーです。19日(金)~21日(日)は福井大学教職大学院関係発表会があります。22日(月)は大阪会議で、次の日は枚方市学校で授業を見ます。26日(金)~28日(日)は横浜で教科教育学会があります。11月1日(木)は東京会議があり、2日(金)~3日(土)は愛知県阿久比町でシンポジウムに呼ばれています。

あべたかあべたか2007/10/06 03:52今回の文章の前段。
西川先生が人と話すのが不得意という話。
わたし自身とまったく重なります。
うれしいような、うれしくないような……笑。

jun24kawajun24kawa2007/10/06 07:31え~
会を企画して企画・運営する能力があるじゃないですか?
私の場合は、『学び合い』を広めようとする人が、そういう会を企画・運営する能力のある人なだけです。私にそういう能力があればと、いつも思います。私の場合は、初対面の人と会うことが不得意なので、知らない人が参加する(いや、それを望んで望んでの)会を企画・運営する能力はないんです。とほほ
でも、前にメモったことがあるのですが、杜氏は上戸はダメだそうです。下戸だと酒のいろいろなニオイに敏感だそうです。人と関わることが不得意というのは、そういう面では、いい面であると積極的に解釈しようと思っています。学び合いが不得意だから、得意な人が気づかない面を気づけると思っています。
学び合いが得意な人とネットを組めば強みになります。あべたかさんもそうやっているんでしょうね。

07/10/04(木)

[]音読ソフト 22:11 音読ソフト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 音読ソフト - 西川純のメモ 音読ソフト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日のほとんどは、「手引き書」の添削です。手引き書を音読ソフトにかけて、じっと聞きました。聞くと、あとから、あとから、誤字脱字を発見しました。

[]陰 22:11 陰 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 陰 - 西川純のメモ 陰 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 大学生の頃です。私自身は、「男に生まれてよかった」と思いこんでいました(今はそう思っていませんが)。ある女の人に「女でいいところって何?」と聞きました。曰く、「何かあったとき、男の人の陰に隠れられる」だそうです。

 上記は、男女の別なく、そうだと思います。私は上越教育大学採用されてから、根本先生、戸北先生というお二人のボスの陰に隠れていられました。嵐の時は陰に隠れ、日のさすときは前に出ます。問題があると、ボスに「これこれしてください」と偉そうに要求します。そして、お二人とも人格円満にして、問題を解決できる力をお持ちでした。しかし、4年前から戸北先生は本部棟に異動されました。う~ん。

 デメリットがなくて、2週間以内に人間関係の向上・成績の向上が実感できる『学び合い』と不遜ながら思います。そのことが事実だと実感することがが、ず~っと、いっぱい感じます。それなのに、広がり方が、そのすばらしさに比べて弱い。私が佐藤学先生や向山先生、陰山先生斎藤先生レベルの人だったらと自己嫌悪します。私の素人自己分析によれば、どう考えても軽度のアスペルガーです。私の周りには、私以上にすごい人たちがいます。早く、その人たちの陰に隠れて、楽(らく)で楽しい生活をしたいと思います。

[]300 18:34 300 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 300 - 西川純のメモ 300 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 いい映画だった。これを見て、「やっぱ、映画映像だよな」と思いました。話の内容を楽しむのだったら、映画より本です。映画が本に勝てるのは映像です。映像の印象としては「ロード・オブ・リング」の第1作をシンプルにしたようなもんです。まあ、話の内容としては無茶苦茶シンプルなので、好き嫌いはあると思います。

rion_fujirion_fuji2007/10/05 08:28大丈夫ですよ。着実に「学び合い」は,広がっています。
次の学習指導要領の内容を実現する指導法は,「学び合い」だと思っています。あと2年待ってください。
「待てない」って言われそうですね。まあそう言わずに・・・。

jun24kawajun24kawa2007/10/05 17:02期待していますよ。
九州が先進地域になるのは近いですね。

07/10/03(水)

[]天狗 18:41 天狗 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 天狗 - 西川純のメモ 天狗 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の「喜びの三段跳び」とは違う学校で、最近、サポートしている先生と一週間ぶりに合いました。色々な話をしました。終わり頃に、思い出したように、「この前のテストで平均点が19点上がりました」と報告がありました。さらに「○○が◎点、○○が●点」と報告がありました。一緒に話し合っていた校長先生は、その子たちをよくご存じなので「オーーー」と本気で驚かれていました。私の方は、鼻の前に両手のグーを重ねて(つまり天狗の真似をして)、「と~ぜんですよ~」とニコッと笑い、お二人の「笑い」を取りました。よかった、よかった。

[]デメリット 18:24 デメリット - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - デメリット - 西川純のメモ デメリット - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この前の地元での講演会での、無記名の感想を見せて頂きました。ビックリしました。『学び合い』に対する明確な反感を書かれる方は1%程度です。また、ベタ褒めの記述を書いていない方(例えば何も書いていない空欄の方)をそれに含めても5%もありません。薄気味悪いほどの結果です。無記名なので、遠慮は無かったと思うのですが・・。まあ、年を取ってからは、人様からの「お褒めの言葉」は、素直に喜ぼうと思います。

 さて、その感想に、「メリットばかりではなく、学び合いデメリットも語るべきだ」とのご意見がありました。これには参ってしまいました。従来型の一斉指導と比べて、『学び合い』デメリットを思い浮かべることは、私は出来ません。強いていえば、一斉学習の中で抑圧されて見えづらかったものが見えやすくなることはあります。しかし、そこに表れる問題は、『学び合い』によって生じたものではなく、一斉学習の時にもあったものです。

 同志各位へ、教えてください。一斉指導と『学び合い』を比べて、『学び合い』デメリットってあります?私は降参です。

追申 ただし、『学び合い』もどきのデメリットではありません。あくまでも『学び合い』デメリットです。また、あくまでも普通学校教育での状況下です。一方、これこれの場合は、絶対に『学び合い』にはならない状況はOKです(ただし、手引き書に書いた3つ以外の条件)。

[]不安 08:04 不安 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不安 - 西川純のメモ 不安 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この数日、関西のある同志の方よりメールを多数頂きました。内容は、『学び合い』で点数を取れるかということです。その方は、力のある教師です。ですので、万に一つの間違いはないし、『学び合い』の成果をごくごく短期間に享受できることに関しては、不安はありません。しかし、その方でさえ、不安になることに、失礼ながら新鮮に感じました。

 私は様々な方から「○○は大丈夫でしょうか?」と『学び合い』に関する不安を問われます。ところが0.1秒のかからず「大丈夫です」と応えます。あまりにも自信たっぷりなので、厚顔に見えると思います。しかし、私にとっては「1+1は2になるでしょうか?」と聞かれるぐらい、当たり前のことを聞かれているように感じてしまいます。でも、そうなっているのは、成功経験が多いからだと思います。

 私は、今、キーボードを打っています。それを始める際、打っている最中に「キーボードを打てるだろうか・・」と不安になりません。私は日常の会話とほぼ同じ速度でキーボードを打てます。かなりの技術だと思います。しかし、それが失敗することを不安に思いません。だって、大学院1年の時から四分の1世紀以上、成功しつつけているからだと思います。『学び合い』に関しても、そうです、成功し続けているので、失敗するということを予想することが困難になってしまっているのだと思います。もちろん、私も自分の実践の場である、西川研究室において『学び合い』を失敗することがあります。しかし、今までの成功経験があるので、その失敗の原因を『学び合い』とは考えません。私の心にあると解釈し、改善します。そうすると、直ぐに正しい方向に進みます。

 ゲシュタルト心理学にルービンの壺というものがあります。最初は壺にしか見えないのですが、一度、二人の人間が向き合っている図と見えるようになると、そうとしか見えなくなります。そして、そう見えないのが不思議になってしまいます。『学び合い』もある一線を越えれば、成功を保証する様々な子どもたちの姿が見えるようになります。そうすれば、不安が無くなってきます。

 おっと、言い忘れました。その方より、昨日の深夜にメールが来ました。それによれば64%の子どもが90点以上で、平均点は87点だそうです。先ずはホッとされたようです。しかし、90点以下の子どもがいることは問題だとして、「みんな」を強力に語ると書いてありました。次の段階の入口は超えたな~と思いました。よかった、よかった。

07/10/02(火)

[]志 22:29 志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 志 - 西川純のメモ 志 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子の学校の明日の給食天丼で、来々週は「マツタケのお吸い物」だそうです。息子の学校給食先生は、新入生の保護者に「日本一給食を目指します」と宣言しました。高い志です。一日あたり二百円ぐらいなのですが、すごい内容です。

[]喜びの三段跳び 14:50 喜びの三段跳び - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 喜びの三段跳び - 西川純のメモ 喜びの三段跳び - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、ゼミ生から報告を受けました。現在上越サポートしているクラステストがあったそうです。平均点93.5点だそうです。ただし、ここまでは、『学び合い』の力を知る私の予想の範囲内ですので、私の反応は「ホ~~」です(ホップ)。私は直ぐに「○○君はどう?」と聞きました。おそらく、そのクラスの最低点だと思われるからです。ゼミ生によれば90点だそうです。これには「ウオ~」と思わず声を上げてしまいました(ステップ)。そこでゼミ生は「でも、自分の点数に納得していません。間違ったところがあることを残念がっていました」と言いました。そのとたんに、涙がジワーと出てきました(ジャ~ンプ)。90点という点数よりも、その点数さえも不満足であるという彼の志こそ我々が望んでいることです。そして、それをなさしめたのは、クラスの成熟を示すものです。嬉しかった。

janglejapjanglejap2007/10/02 19:58すごいですね!私はヤフーブログのkodomowonobasuさんのところで西川先生の学び合いを知り、ここにたどり着きました。今は「学び合いのしくみと不思議」その前に「勉強しなさい」といわない・・を読みました。かじったばかりにもかかわらず、6年マットで挑戦してみようと考えています。またお邪魔させていただきます。

jun24kawajun24kawa2007/10/02 21:58お待ちしております。HP(www.iamjun.com)にいろいろな情報があります。ご参照ください。

07/10/01(月)

[]親はなくとも子は育つ 21:08 親はなくとも子は育つ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 親はなくとも子は育つ - 西川純のメモ 親はなくとも子は育つ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、大学院の中間発表です。中間発表の練習準備は、ゼミ生が『学び合い』の中で解決しているので、私は「な~んもしていません」。久しぶりにゼミ生の研究発表を聞きました。実に素晴らしいもんです。私が「な~んもしていないから」、こんなに育ちました。

追伸 夜は打ち上げ飲み会です。別の研究室ゼミ生さんから、「先生『学び合い』は共感できるのですが、教師が何もしないといわれると、え!?と思ってしまいます」といわれました。反省。そこで、教師が授業で教えることを教えられる子供はいるが、人の道を説ける子供はいないことを説明しました。そして、その教科を学ぶことが素晴らしいことを語れる子供もいないことを説明しました。それ故「教師は教えなくてもいいですが、説教はしなければならない」と説明したら、納得してもらえました。

[]英語『学び合い』 21:15 英語の『学び合い』 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 英語の『学び合い』 - 西川純のメモ 英語の『学び合い』 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、私の授業を聞いていただいた、高校英語先生から、「英語『学び合い』はどうしたらいいのでしょうか?」と聞かれました。私は「英語を学ぶ必然性を持たせる課題を考えることです」と応えました。

 英語を学ぶ意味は何でしょう?コミュニケーションの手段なのですが、われわれが一生の間に外人さんと話す機会はどれだけあるでしょうか?それを考えれば、そのために十年以上学ぶ意味など「ありません」。まあ、高校入試大学入試のために必要なだけです。でも、それだけでは寂しいかもしれません。ただし、それだけであっても、『学び合い』は素晴らし学びを生み出してくれますが・・・

 英会話を上達するためには、外人さんの恋人を持てばいいといわれます。コミュニケーションする必然性があるからです。日本英語教育には、その「必然性」が決定的に欠けています。個々の教材、指導法などは、どうでもいいと思います。必然性をどのようにもたすか、これこそもっとも大事なことだと思います。