西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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06/12/17(日)

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 同志の●さんのサークル仲間に○先生という方がおられます。●さんの話をきっかけに、学び合いを取り入れている方です。その先生より以下のようなメールを頂きました。

 『○○県小学校教諭、●先生と同サークルの○です。お久しぶりです。今日、●先生とお会いして話をしました。「それ絶対西川先生メールしたほうがいいよ」とのこと。ここ3週間ほどである子に対する関係が大きく変わっています。

 私のクラスダウン症の子がいます(以下Aちゃん)。4年生までとてもよくめんどうみてくれたのはBちゃんだけです。このBちゃんと同じクラスになることは親も望んでいました。ですから5年生になっても私のクラスの子は、「Bちゃんがめんどうみてるからいいや」という感じでした。

 4月からどうにか周りの子がAちゃんに近寄ってくれないかと考えていました。(Aちゃんからは難しいので)子供たちにいろいろ話をしたこともありました。みんなが多くの子と関われるように考えて学級経営をしていたつもりです。でも正直難しいと感じていました。Aちゃんからコミュニケーションをとれないわけですから。学年主任の先生もそう考えているようです。私の今までと違う学級経営といえば「学び合い」です。

 ある日、Bちゃんがかぜで4日ほど休んだことがありました。Aちゃんはどうなるのかと見ていたら何かのきっかけで活発な子が数人がAちゃんとじゃれあっていました。しかもAちゃんは少々幼いので周りの子はまるで小さい子を扱うかのように上手に。Aちゃんはとても楽しそうでした。大きな声に出しませんが、Aちゃんから友達をからかうような行動もしていたのです。ちょうど書初めのために机を廊下に出し、広くなった教室で「キャッキャッ」いいながらAちゃんとその子達が遊んでいるのが忘れられません。Aちゃんがとても苦手なテスト直しもみんなが優しく教えてくれます。このような変化は本当にここ3週間ほどなのです。急に変わった気がするのです。これまでも何度もいろいろな場面でAちゃんに対することは指導してきたつもりでした。でもなかなか思うように行きませんでした。

 私は、1学期から何度も「学び合い」を続けてきた成果だと思うのです。先日のミシンで手提げ袋作りも、終わった子がAちゃんと作ってくれました。私は頼んでいません。(このミシン学習学び合いおもしろいことになっていましたよ。) 保護者が自由に参観できる「フリー参観」に見えて、こういいました。「ほんとうにみんなが声をかけてくれているのでびっくりしました。」と涙ぐんでいってくださったのです。子供の力はすごいと思いました。

 まだまだ変化が起こったばかりなのでどうなるのかわかりません。少し不安もあります。それに、逆にBちゃんが一人になってしまうこともおこっています。きっとBちゃんにしてみたら面白くないことでしょう。今までのように二人きりの世界でなくなったのですから。これからBちゃんに対してどのように周りが変わるのかも見守っていきたいと思います。この出来事が起こってから、一層、Aちゃんが愛おしく思えました。不思議です。』

 私の返信は以下の通りです。

 本当にありがとうございます。涙ぐんでいます。

 我々の研究の一つに、教師が特別支援の邪魔をしているというものがあります。それは、教師が特定の子どもに支援すると、周りの子どもは「あの子は先生担当」と見なし支援しないんです。まさに、今回の事例と同じです。実は、クラスの中にAちゃんに関わりたい、関わるべきだと考えている子はいたんだと思います。そして、Aちゃん本人もBちゃん以外の子どもに関わりたいと思っていたと考えることは自然です。

 私は○さんに提案します。それは、今までそのような事が起こらなかったのは、○さんの心に原因があり、子ども原因があったのではないと理解する方が「素敵」だということです。子ども集団は、教師の心の鏡です。実は、クラスみんながAちゃんに関わらなかったのは、○さんの心に「Aちゃんの担当はBちゃん」とあり、それを周りの子が感じていたのではないでしょうか?また、Bちゃんもそれを感じ、そのような役割を演じることによって、教師からの評価を得たいと感じていたのではないでしょうか?では、何故、そのように考えると「素敵」なのでしょうか?それは、既に○さんは、「そうではない」ということを知りました。それ故、そのような○さんの心の鏡である子どもは、今の○さんに美しく見える子どもになるはずです。ね、素敵でしょ。

 今願っていることを、もっと強く願ってください。そうすれば、それは巧まずとも、自然に様々なところ(視線、言葉、表情、動き・・)に出ます。それはオーラのように子どもに伝わります。子どもを信じてください。子どもは教師が願えば、それを実現できる存在です。

 まあ、蛇足ながらテクニック的に語るならば、Aちゃん、Bちゃんが二人組でクローズしないような、高度な課題を与えてください。

追伸 上記のことを●さんと話し合ってください。きっと私よりうまく伝えてくれると思います。

追伸2 今回のこと、また、これから起こるであろうことを身近な人に伝えてください。学び合うことによって救われる子ども・教師は多いはずです。

追伸3 今回のエピソード、前回と同様にHPにアップいたします。もちろん個人特的出来ない形で。

追伸 ●さんが何故「それ絶対西川先生メールしたほうがいいよ」と○さんに言ったのは分かります。それは、このようなメールを頂くと、私がボロボロと感激で泣いてしまうことを知っているからです。このメモを読んだら、「やっぱりね」とニヤニヤしている●さんの顔が見えるようです。●さんの術中に見事に(かつ心地よく)陥っています。

 ●さん、○さんにちゃんと学び合ってね。