西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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06/11/30(木)

[]怒(その3) 17:23 怒(その3) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怒(その3) - 西川純のメモ 怒(その3) - 西川純のメモ のブックマークコメント


 最近校長に会うと、等しく「大変だ~」と言います。お上からのイジメ対策に追われています。でも、その対策って意味あるでしょうか?例えば、イジメアンケートなんて、殆ど意味ないと思っています。

 例えば、「あなたのクラスイジメはあるでしょうか?」とアンケートします。たしかに、それで発見する場合もあるでしょう。でも、「イジメはありません」と子どもたちが回答したら、安心していいのでしょうか?先のメモと同じで、子どもたちの中にある「イジメ」の定義は何でしょうか?もし、「自殺者が生じる段階」というレベルだったら、大抵のクラスは「問題なし」という結果になってしまいます。

 もし、教師がきめ細かにクラスの実態を知ろうとして一人ひとりに聞き取り調査をしたらどうでしょうか?アンケートよりはかなり的確に把握することは可能です。でも、私は薦めません。だって、イジメる子が誰で、どんなことをしているか、を知ってしまえば、その子を「悪い子」と思うし、嫌いなるのが人情です。イジメ問題は構造的なものであることを知っている私だって、そう思います。そんな気持ちであることは、子どもにすぐに分かります。そんな人の言葉に耳を傾けるでしょうか?クラスの問題を解決できるのは子どもたちです。教師が出来るのは、子どもたちに目標を与え、解決できる場を提供することです。細かなことを知っていいことなんて余りありません。

 さらに、アンケートをした後の処理です。イジメがあることが分かったら、どのような処理をするのでしょうか。全校集会で「イジメはやめよう」と校長が語るべきなのでしょうか?まあ、それぐらい程度のこと以上は考えていないようです。でも、イジメが悪いことは子どもだって分かっています。その子に「イジメはやめよう」と 言うことの効果は、タバコを吸っている人に「タバコ健康に悪いから、やめよう」と言うこと以上の効果はないと思います。タバコを吸っている人は、そんなことは十分分かって吸っているんですから。

 では、どうするか。実は、そのクラスイジメがあろうと、なかろうと、同じ対応をすべきなんです。それは、学校とは何を学び取るところかをはっきりと語り、その自分が語ったことと矛盾のない教科指導をすればいいんです。

 私は力がないから、それを広く伝えられない。自分に「怒」。

[]怒(その4) 17:23 怒(その4) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 怒(その4) - 西川純のメモ 怒(その4) - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日テレビによれば、私が危惧した「加害者の出席停止」は見送られたようです。でも、ビックリしたのは、その案を最初に提案し、主張した人に、自身が不良だった経験を持つ教師がいたということです。朝のテレビで、その方は、影響力の強い子どもの場合、その子がいる状態では指導できない、ということを言っていました。最底辺の学校で教えた経験から言えば、すごく納得できます。同時に、自身が、そのような影響力のある「不良」であるご自身の省みての発言だと思います。でも、私の経験から言えば、どんな不良も子どもです。いや、正確に言えば全員ではないかもしれません。でも、圧倒的大多数は、さびしがり屋で甘えん坊の子どもです。ただ、虚勢の衣をまとっているだけのことです。

 もし、懲戒としての出席停止が有効だったとします。では、どの段階から出席停止になるのでしょうか?イジメ自殺者が出てからでは遅いですよね。でも、「お前なんか嫌いだ~」と一言言ったとたんに、出席停止になったら、クラス全員が出席停止になってしまう。 馬鹿馬鹿しい。{影響力のある子どももいる状態で指導しなければならない」という前提で議論しなければ、上記のような矛盾がすぐに生じてしまう。どうも、このことは雲上人の会議では気づいていないように思います。もちろん、興奮した状態の子ども隔離しなければならないことは、よく分かります。でも、それは一時的なものであり、それは現行制度の枠内でも可能です。現行でも可能なのに、ことさら出席停止が提言されたら、どんどん暴走してしまいそうで恐ろしい。

 私の勤めた高校でも、職員室謹慎というのがありました。職員室の横の部屋で反省文を書かせるんです。空き時間の先生が、お茶を飲みながら、その子を「見張って(笑)」います。私は、「お前のせいで、休めなくなっただろう~。困っちゃうんだよな~」と笑いながら言い、世間話をします。その中で、ちょっとづつ説教をかませます。おそらく、次の時間の先生も、その次の時間の先生も同じような対応をしたと思います。それが数日続くんです。職員集団がまとまっていれば、そんな対応は十分可能です。そんな対応で、大多数の緊急避難的な隔離は可能です。でも、本質的な解決方法は、先のメモに書いたように、その子を含めた全員の前で、学校教育は何のためにあるかをちゃんと語ることだと思います。

追伸 言うまでもなく、上記は教育レベルの話です。犯罪レベルになったら、それは学校教育の管轄ではありません。司法担当すべきものです。その場合の、少年院等への送致は当然あるべきと考えています。 もし、犯罪レベルのことを学校教育が管轄したら、出来ることは「隠す」ことぐらいです。ただし、司法の管轄から、学校の管轄に移行したら、速やかに受け入れられる集団を作って待っているのは学校の責務です。

 以前のメモに書いたように、厳しい罰に教育意味はあるとは思えません。罰が有効なのは、罰を与える側が罰を受ける側と同じように痛みを感じる場合です。そして、罰を受ける側が、罰を与える側に繋がりたいと願う場合です。そして、そのような関係があれば、 厳しい罰は必要はなく、儀礼的な罰で十分です。そうでない場合は、教育的配慮としての罰ではなく、社会的制裁としての罰に過ぎません。どんなに、教育的配慮の衣をまとっても。

 社会的制裁としての罰だったら、学校にやらせるのではなく、少年法等を改訂して司法に任せるべきです。私は社会的制裁の意義はあると思いますし、それは未成年でも同じです。ただ、担当する司(つかさ)が違うと思います。

役人 17:23 お役人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お役人 - 西川純のメモ お役人 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日は、大学の陳情のために、文部科学省に行きました。お二方が対応していただきました。私も青臭い説明をいたしました。文部科学省で「お役人」と話すと、いつも思うのは、「偉いな~」と思います。なんというか、「おとな」と感じます。彼らの指摘は、実に「まとも」です。「え!?」という新規性より、「なるほど、そうだよな~」と思います。これは本学の事務の人にも感じますけど、教育に関して意義を感じている、教師以外の一般人の考えというのは、大体、妥当です。本省の役人となると、その常識の上に、蓄積された知識が裏打ちされている。はっきりいって、大好きです。考えてみれば、私が大学院でほれ込んで、なんどもたのみこんで指導を受けた指導教官は、文部省役人でした。

 でも、謎です。指導教官小林先生から教えてもらいました。本省の役人は、プライベートが無く、滅私奉公です。いい人が、滅私奉公でやっているのが文部科学省役人の実態です。でも、なんで、イジメ対策で、あの程度の結果しかしないでしょう。先輩教員から教えてもらいました。なっとくしました。組織というのは難しいことです・・・

追伸 国から、県、市、学校にながれるごとに、「偉いな~」というこ感じが薄れ、「しょうがないな~」の割合が多くなる。これも、しょうがいない・・・