西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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06/03/31(金)

[]職場 13:13 職場 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 職場 - 西川純のメモ 職場 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 おそらく、T先生とその奥様しか笑えない、超~楽屋落ちです。・・・・。毎年、時期になるとT先生の奥様から自家製のタクワンをいただきます。漬け物付きの息子は、それが大好きです。

 本日家内から教えてもらいました。息子から「職場ってな~に」という質問を家内が受けたそうです。家内一生懸命説明しました。その後、「お父さんの職場はな~に?」と聞いたそうです。息子は「わかった!大学」と応えたそうです。次に「T先生職場は?」と聞いたそうです。息子は直ぐに「タクワン屋さん」と応えたそうです。息子にとって、上越教育大学の副学長のT先生は、タクワン屋さんと認識しているようです。

06/03/30(木)

[]明日、明後日 13:15 明日、明後日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 明日、明後日 - 西川純のメモ 明日、明後日 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 明日は平成17年度の最後の日で、明後日は平成18年度の最初の日です。たった1日ですが、がらりと変わります。それ故に、期待も不安もてんこ盛りなのが普通です。17年度は計画の年です(別の言い方をすれば、準備の準備の年です)。十分、計画はしました。18年度は、準備の年です。本当の戦いは19年度、20年度です。そのために、18年度はしっかりと準備をしなければなりません。

[]掃除をしながら 13:16 掃除をしながら - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 掃除をしながら - 西川純のメモ 掃除をしながら - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日はT先生研究室掃除院生さん4人と一緒にやりました。T先生研究室は、来年度より同僚となるKさんの研究室になります。そのため、数ヶ月前より「こつこつ」とT先生掃除をするために副学長室から来ます。しかし、そのすすみ具合は、私の目から見て遅々として進みません。理由は、部屋にある大量の本や書類を捨てなければならないのに、一つ一つ判断しながら捨てているので時間がかかりすぎます。私が「手伝おうか?」と言っても、「いいよ、自分でやるから」と言います。しかし、あと数日でKさんが赴任します。そこで本日、ついに強引に介入しました。ポイントは「捨てていいもの」の選択ではなく、「捨ててはいけないもの」の選択にシフトしてもらいました。

 捨ててはいけないものというのは、殆どありません。T先生に棚ごとに区切って、「この中で捨てていけないものは何?」と聞きます。そうして、いくつかが選択されます。それを特定の場所に移動します。次の棚に対して同様な質問をします。これを繰り返すと、部屋中の「捨ててはいけないもの」が特定の場所に集まります。集めてみると、それほどの量にはなりません。そうなると、その場所以外にあるものは「捨てていいもの」となります。後は、院生さんにお願いし、どんどん捨てればいいだけのことです。私とT先生での選別に1時間半、廃棄に2時間で終わりました。

 私とT先生での選別の際、こんな会話がありました。

 T先生:何でこんなに書類があるんだろう?

 私:でも先生がちゃんと書類を保存して整理しているから、僕は安心して書類をどんどん捨てられるんだよ。

 T先生:それじゃあ、この書類を捨てた後は西川君はどうする?

 私:あははは。そりゃ大変だ。でも、きっとKさんはきちんと書類整理するんじゃないかな~

 T先生:あはははは。そうだな、K君は西川君と違ってしっかり整理できるよ。

 ということで、Kさんのあずかり知らないところで、Kさんの仕事が一つ増えてしまいました。

追伸 捨ててよいものの中に、写真アルバムがありました。T先生は「捨ててはいけないもの」には分類していませんでした。覗いてみると、T先生が今の私ぐらい、いや、それ以前の写真がありました。ガキみたいなT先生の顔を見て、苦笑しました。私の判断で、「捨ててはいけないもの」の場所に移動しました。

06/03/28(火)

[]言っていること、やっていること 13:17 言っていること、やっていること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 言っていること、やっていること - 西川純のメモ 言っていること、やっていること - 西川純のメモ のブックマークコメント


 「教師という職業は自分の出来ないことを人にやれと言う職業だ」という言葉があります。まさにその通りです。でも、自分の出来ることしか人に求めないならば、どんどん退歩することになりますから、少々、無理を求めてもいいのだと思います。でも、この「教師」という言葉は、「学者」に置き換えた方が、もっとピッタリします。

 本日Kanさんに愚痴みたいなことを、だらだらと言いました。私が教師として悩んでいること、そして、それを我々の考えから考えたときに、どのようにすべきかという分析です。我々の考え方は、シンプルで、汎用性があり、かつ、強力です。それ故、導き出される結論は明らかです。でも、実際の教え子の顔を思い浮かべれば、悩みがあります。我々の考えから言えば、「集団の管理者たれ」と正しい道を示しているのに、「大丈夫だろうか?教師として正しいのか?」と悩みます。もちろん、最終的には我々の考えが正しいと確信していますし、その考えに従った行動をします。でも、悩みます。

 ふと思いました。多くの学者が、小学校教育はこうであれ、中学校教育はこうであれ、と書きます。でも、大学教育大学院教育に置き換えられないものが多いように思います。そのようなものは、自分の日々の経験によって評価を受けることがないと思います。我々は、小学生も、中学生も、高校生も、大学生も、そして大学で教師をやっている私自身も同じだと考えています。それ故、大学教師としての私自身の日常の経験によって、自身の考えを評価することが出来ます。それ故、健全性が保たれます。

 悩むことが多いが、自分の教師としての実践を通して悩めることは誇るべきだと、ふと、思いました。

[]カマキリも間違う 13:17 カマキリも間違う - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - カマキリも間違う - 西川純のメモ カマキリも間違う - 西川純のメモ のブックマークコメント


 以前から、近くのおじいさんが冬用タイヤを夏用タイヤに替えるのを見てから、我が家タイヤ交換をします(詳細は、以前のメモカマキリの卵」参照)。そのおじいさんは先週の木曜日に交換しました。まあ、当然です。平地からは雪が殆ど消えたのですから。そこで、日曜日タイヤ交換をしようかと思ったのですが、忙しかったので断念しました。ところが、本日天気予報によれば、北陸地方は明日から3日間、かなり強く雪が降るそうです。北陸冬将軍は、なかなかしつこいな~とビックリしました。でも、この地に長く住むおじいさんも間違えるのですから、しょうがありません。

06/03/26(日)

[]俳句記念日 13:18 俳句記念日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 俳句記念日 - 西川純のメモ 俳句記念日 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 昨日、息子が俳句とは何かを聞きました。私は5文字、7文字、5文字でつくられた作文であることを教えました。本日、紙に線を何本も書いています。しばらく見ると、原稿用紙を作っているようです。それが書き終わると、「きくのはな」、「うつくしいって」、「そうだよね」という文字を書き、マス目の脇に「1」、「2」・・と書いて、確認していました。

 それゆえ、今日が息子の俳句記念日です。

06/03/25(土)

[]なんのため 13:19 なんのため - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - なんのため - 西川純のメモ なんのため - 西川純のメモ のブックマークコメント


 私が学生時代、不思議なことがありました。それは、教授になると業績かなくなるということです。先生方の経歴を知ると、助教授まではバリバリと業績をあげているのに、教授になるとパタッと業績を上げなくなる人が大多数なんです。でも、今は分かります。そういう人たちは、教授になるために業績を上げている人なんです。だから、教授になれば、業績を上げる必要はなくなります。

 でも、教授になった後にも業績を上げている人がいます。その人は何のために業績を上げているのでしょうか?論文や本を書くことは、それを書いた人しか味わえないものがあります。私の論文日本学会誌に掲載されたのは25歳の時です。そして、アメリカの学術雑誌に載ったのは27歳の時です。その時、不思議な感激を感じました。そのような雑誌に載れば、私のあずかり知らない図書館には、私が死んだ後にも、私の論文が残り、私の知らない人が読むことになります。二十歳代の私が感じた、生命の永遠性です。でも、この生命の永遠性は子を授かれば、そんな論文がなくても十分に感じられます。また、子を授かっていない人も、その人なりの連続性を感じられる業績を上げることが出来ます。

 幸い、家内結婚し、子を授かりました。これで人生の殆どの欲望は満たされたと思います。さらに、それなりの地位と、収入を得ています。黙っていても、「教授様」と立ててくれる人がいます。ありがたいことです。では、今、私がそれに飽きたらず、私を突き動かすものは何だろうと思います。それは、使命感のようなものです。

 単なる学術の積み上げで、どれだけのことができるでしょうか?デカンショと読まれたデカルトカントショーペンハウエル、また、ニュートンアインシュタインのような大天才のような人類史に刻まれる人は別にして、現世における研究者の99.9999999・・・%の研究者はどれだけのことが出来るでしょう?自分が「永遠性」を感じた論文も、100年後に残るか分かりません。おそらく、1000年のレベルでは考古学で扱われるかもしれませんが、学術の歴史の中で生きる可能性は限りなく0です。それは十分に分かっています。

 それでも、誇りを持って今の活動を続けられます。我々の活動によって、毎年、少なく見積もって全国の数十人の教師が自分の授業を振り返るきっかけを作っていると確信しています。そのことによって、その教師が教える千人弱の子どもに、苦痛の少ない1年間を与えることが出来ます。そして、その教師の 生涯で教える数十万の子どもに、苦痛の少ない1年間を与えることが出来ます。とても凄いことだと思います。仏典の中にあるアナンダや、芥川の蜘蛛の糸にあるように、一人の人生を生かすことは凄い意味があります。1年、その成果を遅らせることを恐れます。それ故、バカみたいに馬車馬みたいに、色々なところでゴチャゴチャしています。

 でも、「自分のため」であることは、全く同じです。でも、並べてみれば歴然です。「教授になりたい」、「研究によって自分を残したい」、「研究によって、子どもの救うことによって自分を残したい」。私はこの感覚を一人でも多くの人に伝えたい。それが、最も重要な私の仕事かもしれません。

[]記憶13:19 記憶力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 記憶力 - 西川純のメモ 記憶力 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 今日、息子と話しているとき、難しいことを息子が知っていることを驚きました。私は教えたことはありません。そこで、何で知ったのと聞きました。そうすると、日本昔話という300ページ以上の大判の本の特定のページを言いました。ビックリして、それを開くと、そこにありました。そこで、その日本昔話の本の様々な場所を読み上げて、そのページ数を聞くと、そのページを言います。さらに、本箱にある本を二三引っこ抜き、同様な質問をするとピタリ当てます。前から、本好きの息子だと思いましたが、正直ビックリしました。本箱には百数十の本があるんです。この勢いだと、既に段ボール箱にしまった数百の本もそうなのかもしれません。

 私が息子を叱る場面の殆どは、食事の時です。何度も、「好きなものばかりじゃなく、順番に食べなさい」、「ちゃんとお椀を持って」、「手で食べるな」・・同じことを何度も、何度も言わなければなりません。私としては、そういうことの記憶力があればと思います。認知心理学においては、意味記憶とエピソード記録という分類があります。後者は「いつ」、「どこで」という情報が付与されているのに、前者はそれがありません。それを学んだ当時は、実に新鮮でした。しかし、今は、本の情報を詳細に覚えている一方、食べ方をちゃんとしていないところがあるという矛盾を理解する記憶理論を学びたいと思います。

06/03/22(水)

[]結婚 13:22 結婚 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 結婚 - 西川純のメモ 結婚 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 卒業生にいつもお説教することがあります。その一つは、早く結婚をせよ、ということです。私の人生を思い起こして、悔いることはありますが、その時は、そうしなければならない分けもあるのですから、しょうがありません。でも、それでも悔いることは早く結婚すれば良かったです。正確に言えば、家内と早く出会えれば良かったと思います。ですのでお説教をします。

 たとえば2年後に結婚したいと思っている人がいます。その人に言いました。二年後と言えば19年度に結婚すると言うことです。遠い先のように考えているようです。そこで、聞きます。

 「何月に結婚するの?」と聞くと怪訝な顔をします。そこで、教員が結婚するとしたら夏休みベストであることを言います。つまり、平成19年の7月ぐらいです。

 「では、何ヶ月前に式場の予約をしたらいい?」と聞くと、半年前であることを聞きました。つまり、平成19年の1月頃であることを話しました。

 「式場を予約するとして、そうなると、そのころには親同士も納得していると言うことだよね。では、どれぐらい前に親同士と合うの?そして、そのような段階に進む前に、どれぐらいの交際期間がいる?」と聞くと、1年間ぐらい前と言いました。つまり、平成18年の1月頃です。つまり、既に、交際が始まっていな ければならないということです。

 結婚すると言うことは、とても時間のかかることです。本当に結婚しようともがいても、それから数年時間がかかるものです。今年、卒業する諸君が、自分の思っている結婚適齢期結婚するには、既にタイマーは始まっていること語りました。

[]視力 13:22 視力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 視力 - 西川純のメモ 視力 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 昨日、老眼を買おうと眼鏡屋に行きました。そこで、色々と視力検査をしてもらって、私にあった眼鏡を渡してもらいました。見てびっくりしました。老眼用の眼鏡の効果は折り込み済みです。私がビックリしたのは、遠くを見る眼鏡です。私は近眼ではないので遠くは大丈夫だと思っていました。ところが、近眼用の眼鏡をかけると、遠くがはっきり見えます。一度、それを経験すると、自分がいかにぼやけたものを見ていたことを実感しました。正直、ショックでした。

 ですが、なんとかなるので、買うのは先送りです。

06/03/17(金)

[]教師冥利 16:20 教師冥利 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師冥利 - 西川純のメモ 教師冥利 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 教師冥利の最たるものは、愚かな教師が方法に介入したとき、「そんなこと我々に任せてくれ、バカなこといわんでくれ」と言われることです。本日、そのことがありました。頼もしく感じます。あとは、 任せた「我々」がどれだけ重層的で多様であるか、そして、その結果を、じっと見守るだけです。楽しみです。

[]決算報告 16:20 決算報告 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 決算報告 - 西川純のメモ 決算報告 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 もうすぐ平成17年度が終わります。それにあたり、決算報告をします。

 収入では、840万円の予算(各種の外部予算を獲得したと言うことです)を獲得しました。学習臨床の教授が何もしなくてももらえる研究費は50万円程度なのですから、17人分の予算と言うことになります。これは、本学でトップ(もしくはそれに近い)と思います。これに基づいて、我々の研究で必要とする膨大な数のICレコーダービデオカメラを購入しました。また、我々の研究成果を社会還元するための成果物刊行に費やしました。問題は、その成果です。

 成果は以下の通りです。

 教員再教育修士2年4人の現職教員を大学院を修了させました。

 教員養成:3人のゼミ生を正規採用。2人のその予備軍。

 研究者養成:一人の博士課程学生博士の学位を与えました。(上越教育大学助教授に採用)

 書籍:「忙しい!」を誰も言わない学校東洋出版社

 学術論文:12のレフリー付き学会論文

 実践論文:14の教師用雑誌における実践論文

 講演:北は福島大学附属中学校、南は宮崎大学附属中学校の全国各地18カ所で講演しました。その他に、Kuさん、Kanさんも現任校以外の学校において講演を頼まれました。

 以上のように、収入と同様に、ダントツの成果を上げることが出来ました。

 来年度のゼミ生各位へ、来年は、さらに一層、パワーアップしましょう!

06/03/15(水)

[]サルカニ合戦弁当 16:21 サルカニ合戦弁当 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - サルカニ合戦弁当 - 西川純のメモ サルカニ合戦弁当 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 息子の通っている幼稚園給食が出ます。しかし、1週間の内、1日は弁当です(ちなみに私の分は毎日作ってもらっています)。本日は、年中組としての最後の弁当の日です。そこで、家内が「どんな弁当を作って欲しい?」と聞いたそうです。息子は弁当本の中の「サルカニ合戦弁当」を選びました。見ましたが、実に手の込んだ弁当です。昨日から、その準備で家内は大変です。でも、息子は楽しみにしていて、風呂でも、「あのね、あしたのべんとうはサルカニがっせんべんとうなんだよ~」と自慢していました。本日、完成したものを見ましたが、本よりずっとカッチョイイものです。記念デジカメで記録しました。

追伸 元気のいい息子が弁当幼稚園に持って行く間に、激しい動きのために具材がゴチャゴチャになって「ザルガジがっぜん弁当」になっていないか心配です。

06/03/12(日)

[]伝統 16:23 伝統 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 伝統 - 西川純のメモ 伝統 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日の朝の番組で私の好きな作家が出ました。その人の本は大好きです。その人の青春時代留学の経験談が書かれた随筆は、絶品です。最近、その人の「日本という国」に関する本が88万部 も売れました。それに関してテレビで出ました。期待して聞きましたが、ガッカリでした。その人の主張の中でガッカリしたのは、二つです。第一に、「伝統は理由無く、続けるものであるので、その是非に関して議論するなど論外である」と主張している点です。第二は、「現首相によって日本は悪くなった」という点です。

 フランスフランス語を守るために外来語を拒絶する政策をしています。しかし、フランス語というのは「いつ」の時点のフランス語なのでしょうか?全ての言語は、それ以外の言葉を受け入れて成長しているものです。考えてください、日本語のカタカナで表されている言葉を、拒否して日本語は成り立つでしょうか?また、現在漢字で使われている言葉の中には、江戸から明治になる際、福沢諭吉をはじめとする文明開化の時代の先人が、外来語をもとに発明した言葉が少なくありません。現在伝統と言われる文化も、その当初は革新でした。古くは天台宗、真言密教革新でしたし、浄土宗浄土真宗、法華宗は人死にがあるほどの革命でした。能、歌舞伎落語も、出自はいかがわしい芸です。伝統を守るという主張を言う人に聞きたいのは、「いつの時点の伝統を守りたいのですか?」というです。そして、その時点が、何故、特別なのかを聞きたいと思います。人類祖先は樹上生活をしていたサルです。それが、地殻変動によってサバンナが広がり、その結果、木から下りたサルが祖先です。木から下りたサルに対して、樹上生活のサルが「数百万年の伝統を守っていない」と主張したらどうなんでしょう?馬鹿馬鹿しいことです。私は長い時間生き残ったものには、それなりの理由があり、敬意を表すべきだし、特段の理由が無ければ、それを続ける方がいいと思っています。何故なら、妥当性があるから生き残ったのですから。でも、だからといって、無思考で続けるべきとは思いません。必要があるとき、「何故、それが続いたか」そして「今後も続けるべきか」を議論することは有効だと思います。生き残る伝統は、そのような議論にも生き残るし、議論に負け一時的に失われても、次の時代に復活するはずですから。伝統とは、それほど強いものだと思います。いや、それほど強いものが伝統だと思います。

 アシモフというSFに「銀河帝国興亡史」というSFがあります。その本の中にミールというスーパーマンが出来ます。その人は凄い!だって、その人は銀河の広がる星々をどんどん征服していくんです。日本を統一する秀吉、またアジアに広がる帝国を築いたチンギスハーンというレベルではありません。しかし、興味深いのは、その人の死後、その人の行ったことは小さな揺らぎとして時代の流れの中で吸収されたとアシモフは書いています。同じようなことが司馬遼太郎にも言えます。私は司馬遼太郎歴史小説が大好きです。彼があれだけ支持されているのは、歴史を個人のスタンドプレーの蓄積として記載するのではなく、時代の必然性が一人の行動に表れたと記載している点だと思います。日本国首相出来ることなど、たかがしれています。だって、日本国首相が何をやろうと思っても、それを実現するためには何万、何十万という大中小の権力者(木っ端役人も含みます)が仕事をしなければなりません。 そして、その人たちには家族があり、親戚があり、友人がいます。考えてください、自分の家族・親戚・友人に大中小の権力者を持たない人って、日本に何人いるでしょうか?結局、大中小の権力者は、関連する人たちの考えに縛られています。

 首相が1000やれ、と命令しても、それを受け取った人が1000やるか999やるか997やるかは(逆にいえば1001やるか1003やるかは)、その人判断です。そのような人の命令が、次の人が受け取ります。そのような伝言ゲームが10ステップ、100ステップ続いたら、どうなるかは理の当然です。仮に、その時代の数万、数十万の人が1000をやた ったとしても、次の時代の数万、数十万の人がそうするとは思いません。

 つまり、現状の姿は一人の権力者一人の責任ではないと思っています。そして本当に時代を超えた必然性がなければ、100年の単位で考えれば、元に戻ります。日本という国を議論する人の議論が、なんともちっぽけな視野に縛られていることに、ガッカリしました。

[]綾小路きみまろ 16:23 綾小路きみまろ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 綾小路きみまろ - 西川純のメモ 綾小路きみまろ - 西川純のメモ のブックマークコメント


 以前読んだ本に「何を笑うかで、その人の知性が分かる」という言葉がありました。最近、5歳の息子がはまっているのが、「綾小路きみまろ、爆笑スーパーライブ第1集」です。中高年ネタの話を、ケタケタ笑いながら聞いています。本日は、大好きな「ちびまる子」を途中でやめて聞きています。どう考えても、内容を理解して笑っているとは思えません。言葉の響きで笑っているのだと思います。でも、それにしても謎、です。

[]志 16:23 志 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 志 - 西川純のメモ 志 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 以前のメモにも書きましたが、私は「願いは叶う」と信じています。しかし、それは私の発見ではありません。古くはジェームズアレンナポレオン・ヒルをはじめとする、全ての人生訓に共通しているものと言っていいと思います。しかし、その願いが、個人の「願い」である限り、叶う願いは個人レベル(それもかなり低レベル)のものです。

 私を突き動かすものは、個人の「願い」です。しかし、それだけでは駄目だと言うことは知っています。より多くの個人的願いを実現するためには、個人を越えたレベルで、その願い(もちろん、個人の「願い」と矛盾しないようなものを考えます)を表現し、その表現した願いを実現する行動をしなければなりません。それが「志」だと思います。私は、その人の「志」と、それに対しての行動によって人を評価します。なぜなら、その人の「個人的願い」に縛らしれる様な人、また、言葉ばかりで、そのような願いを実現するための行動が出来ない人というのは、「私」の志に繋げることも出来ないし、そして「私」の個人的願いにもつなげることも出来ません。結局、短期的な物々交換のような利害関係しか結べません。だから、私は、その人の「志」と、それに対しての行動によって人を評価します。おそらく、私以外の、より多くの個人的願いを実現するためには、個人を越えたレベルで、その願いを表現し、その表現した願いを実現する行動をする人は、そのような評価をしているはずです。

 なんで、こんな簡単なことが分からない人が多いのか不思議に思うことは少なくありません。言葉だけで誤魔化せるバカはそんなに多くありません。その人が無私で滅私奉公のふりをしても無理です。生物エゴイズム存在であり、そのぶつかり合いの中で生き残ったものなのですから。エゴイズムがあっても当たり前です。問題は、そのエゴイズムを多くの人のエゴイズム矛盾しない道を考え、それに対して具体的に行動するかなんです。

06/03/07(火)

[]5分間 16:24 5分間 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 5分間 - 西川純のメモ 5分間 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 上越教育大学兵庫教育大学鳴門教育大学岡山大学博士課程の連合を組んでいます。そのため、博士課程の会議兵庫教育大学大阪で行います。上越教育大学以外の大学の場合は、自宅から1時間強程度で到着しますが、上越教育大学の我々は6、7時間の旅です。そのため、どんな会議も1泊以上となります。

 明日は明後日の大阪会議のために出発します。今回の会議博士課程の修了判定の会議です。つまり、学位を出す、ということの最終判定の会議です。その会議で主査(つまり指導教員)が学生博士論文の内容と、それに対する論文口述審査過程を説明します。これは主査しか出来ないことですので、欠席できません。私も、その説明のために上越教育大学大学院入試(明日あります)の任務を解いていただいて(学習臨床コースの方々のご理解をいただいたこと、感謝しています)大阪出張します。

 さて、その説明なのですが、関係する方々から念押しをされることは「5分間」以内で説明せよと言うことです。それも質疑の時間を含めて。膨大な研究成果をまとめ上げた博士論文の内容と、それに対する論文口述審査過程を5分間以内で説明することなんて、冷静に考えれば無理です。でも、無理でもそれをやらねばなりません。たった5分間でも30人の博士課程の院生でかければ150分となります。遠方から来た関係者のことを考えれば、会議時間も延ばすわけにはいきません。それ故の5分間です。幸い、私の説明は11人目だそうです。私以前の10人の方の説明を聞きながら、どう説明をするべきかを学びたいと思います。

 さて、さて、以前のメモ(「初めての教授会」)に書いたように、給料と勤務時間で算定される私の時給は5000円です。その私が1泊二日拘束されるということは、8万円のお金をかけたということです。さらに、出張旅費を考えると10万円強の予算をかけている分けです。その最大の眼目が5分間の説明であるとすると、その説明は時給150万円の価値があるという計算になります。という馬鹿馬鹿しい計算を、「明日、出張だよ」と私が言うと、「いつ帰るの~?」と寂しげに言う息子の顔を見ながら考えました。

06/03/02(木)

[]教師の魅力 16:25 教師の魅力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師の魅力 - 西川純のメモ 教師の魅力 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 人類歴史において最も人を殺した病気マラリヤだそうです。その特効薬キニーネです。この発見の過程が面白いと思います。マラリヤの薬を捜した医者が、呪い師の薬が有効であることを発見しました。その医者はその薬の原材料を一つ一つ有効性を試したそうです。その結果、その薬の原材料の数十種のうちで、有効だったのはキナの樹皮であり、その成分がキニーネだったそうです。つまり、その他の数十種の原材料は無意味でした。最終的に有効だったので、歴代の呪い師は残りの数十種の原料も有効だと誤解し続けたのだと思います。

 本日、本学の大学退職される先生の祝賀会です。そのお一人の話を伺いました。その先生は、多くの学生院生さんから愛された方です。その方は、「教科を教えるには教科の内容に関する技術が大事だ」という趣旨のことを言われました。しかし、それを聞きながら私は思いました。その先生が多くの学生院生から愛されたのは、「教科の内容に関する技術」ではなく、その先生が「教科の内容に関する技術」によって培われたものだと思います。それは、学生院生さんへの「夢」を語る能力であり、学生院生さんの成長に対して、興味を持ち続けていたものだと思います。つまり、ドリームメーカーの能力です。「夢」を語り、学習者の成長に興味を持つ能力は「教科の内容に関する技術」のみによって得られるものではありません。はっきり言えば、その人の人間性、センスに依存するものです。それが無ければ、どんなに「教科の内容に関する技術」があっても学生院生さんに影響し得る教育者になれません。そして、「教科の内容に関する技術」が無くても、他によって「夢」を語り、学習者の成長に興味を持ち続ければ、優れた教師になり得ます。そんなことを思いました。

追伸 私の退職は、あと19年後です。遠い先のようにも思えます。でも、その時になったら、あっという間なんでしょうね。

06/03/01(水)

[]普通 16:26 普通 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 普通 - 西川純のメモ 普通 - 西川純のメモ のブックマークコメント


 おそらく発達障害に対する特別支援が、我がゼミ研究テーマの柱の一つになると思います。そのことで、ゼミ生の皆さんと話すとき感じるのは、しつこく語るのが「普通」ということです。

 第一に、「発達障害」の子どもを特別な存在だと考えがちです。しかし、自分も発達障害部分があり、従って、自分と同類だと考えるべきだと思います。自分は健常であると思うのは誤解です。人間、どっかの発達は遅れているはずです。「発達障害」の子どもと自分の違いは程度問題なんです。このことが理解できないと、「自分に置き換えてみれば」という我々がよく使う、最も妥当な判断方法を使えなくなります。その結果、極端な方法に走る危険性があります。

 第二に、「発達障害」の子どもは、教師がどんな指導を行っても「発達障害」のままだと考えるべきだと思います。それは学び合いでも同じです。アスペルガーの子は、アスペルガーのままです。自閉症の子は自閉症の子のままです。教師は医者ではありません。でも、学び合いによって確実に出来ることがあります。それは、「発達障害」の子が、目立たなくなります。多くの教師は「発達障害」の子を、ことさら注目し、イライラし、そして馬鹿げたお節介をし、そして問題をこじらせます。ところが、学び合いによって、集団の管理者となることにより、教師以上に「発達障害」の子の個別指導が子ども集団がするようになります。そのため、目立った問題が起こらなくなります。そのため、イライラせず、馬鹿げたお節介をせず、問題をこじらせません。そして、教師が重度の発達障害だと思っていた子が、実は軽度発達障害の子であることに気づいたり、健常児と考えて良いことに気づいたりすることが出来る場合があります。

 つまり、発達障害子どもの多くは、普通と考えて良いし、実際、普通子どもになると私は確信しています。ところが、善意の多くの教師は、発達障害の子を特別視することが、教師の務めであるであるとお考えです。そして、特別な指導をすることが教師の責務と考えておられるようです。現在、「大変だ~」と言われている発達障害の大多数は、学び合いによって大変で無くなります。もちろん、学び合いでも「大変」な子どもはいるでしょう。でも、そういう子どもは、教師一人がどんなにもがいても、学び合い以上の結果は出せないことに100%の確信があります。数十人の子どもたち以上のことが出来る教師なんて、どれほどいるのでしょうか?教師が「その子」に対して、やっていること、どれほど専門性があるのでしょうか?多くは、常識人の判断で対応しているはずです。最悪の場合は、単にイライラして叱っている場合だってあるでしょう。また、人の相性から考えて、「その子」と一番相性のいいのが教師である可能性は、単純計算で数パーセントにすぎません。さらに、子ども一人一人が数分間、「その子」と関わるならば、教師一人が全ての時間費やして(つまり、クラスの殆どを置き去りにして)出来る個別対応が出来ます。こんな小学校低学年の子どもでも理解できる理屈だと思いません?