西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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05/11/10(木)

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 想像してください。休日家族で遊びに行ったら大道芸が芸を披露しました。10分ぐらいの芸ですが、とても楽しくワクワクしました。そこでお代の帽子が回ってきたとき、いくらぐらいを入れますか。10円じゃあ、少なすぎますよね。1000円では多いですか?

 さて、イチロウがアメリカ安打記録を更新した際です。その際、イチロウの年収妥当かどうかを説明した人がいます。その方が日本全国の1億に近い人を喜ばせたんだから、100億でも少なくない、と言っていました。なるほどと思いました。ただし、イチロウの感激を伝えるためには多くの人が関わって成り立っているんですから、満額がイチロウにいくはずはないはずです。でも、かなりの高額の収入を得たとしても妥当だと思います。

 さて、我々教師の生涯年収妥当でしょうか?我々サラリーマンの生涯収入は3億円だとされています。さまざまな人がいますが、近似的に3億円としましょう。話を簡単にするために小学校の教師としましょう。だって、小学校の教師だって、中学校の教師だって、高校の教師だって、いそがしいのは同じですから。そして、生涯教諭だった人をモデルにしましょう。だって、校長になったからといって、すんぱらしく、給料が変わらないというのが日本給料体系の特徴ですから。こうやって、おおざっぱな近似が有効であるということが、大学理学部4年間で学んだことの一つです。

 上記の仮説で、教師が1時間の授業をするお値段を算出しましょう。小学校の年間授業時間は約千時間です。60歳定年だとして、約40年間と停めることとなります。現在、少人数化が進んでいますので、一クラス30人弱としましょう。生涯給与を上記で除すると、一人の子どもに1時間当たり、250円の「お代」をいただければ生涯給与は妥当となります。でも、イチロウの例もあるように、1時間を成り立たせるためには事務の方、給食の方、用務の方、教育行政の方などの方々によって成り立っていますので、500円ぐらいは妥当なのでしょう。

 さて、毎日の授業で、一人一人の子どもに500円を払わせるだけのことをしているでしょうか?例えばです。NHK教育番組では、一流の教師が1時間の授業を担当しています。その1時間をテレビで見たからといって、NHKの徴収者が500円加算徴収に来たら、納得できるでしょうか?もし、我々教師の仕事テレビと同じように、教師の方から一方通行で発せられるものだとしたら、テレビとの違いはどこにあるのでしょうか?さらに、特定の問題ある(?)子どもにべったりで、クラス子どもの多くと関わっていないならば(例えば自習させる)、その特定の子は30人分(500円×30=1万5千円)を喜んで払うだけのサービスを受ける権利があります。現在コンビニの時給でそれだけの収入を得ようと思ったら2、3日かかります。それを1時間でとるとしたら、どんな仕事なんでしょうか?おそらく、無理でしょう。

 つまり、給料泥棒と言われないためには、クラス「全員」に500円を1時間でもらえるようなことをしなければならないということです。もちろん、授業外の様々な校務のことを勘案して、年間授業時間数を1000時間ではなく、2000時間にしたとしても、毎時間クラス全員に250円を徴収できるだけの仕事をしなければなりません。大変なことです。私がそうやっているか、自責の念に駆られ、自らの尻をたたきます。

 それ故、教師の仕事クラス全員の集団運営に力点を置かなければ、どう考えても給料泥棒になります。そのことを否定するならば、上記の計算結果を考えてください。