西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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05/03/18(金)

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 うちの研究室の場合、呼び方にはルールがあります。給料取りの院生さんの場合は○○さんと呼びます。多くは苗字ですが、鈴木・佐藤の場合、同一学年に複数の同姓の方がおられる場合があります。その場合は、名前+「さん」となります。学卒院生の場合は、苗字の呼び捨てです(例えば「近藤!」、「篠原!」)。学部学生の場合は、男子の場合は名前の呼び捨てで、女子の場合は名前+「ちゃん」です。

 このルールは、今までの歴史的経緯から自然発生的に生まれたものです。その経緯を説明すると長くなりますので省略しますが、トロヤの遺跡のように、徐々に作り上げられたルールです。そのことに、問題意識を感じませんでした。しかし、今年、私の授業を受けた学部学生(西川研究室のメンバーではありません)さんから、「先生の呼び方は、先生の主張にあっていないのでは」と指摘されました。その話を要約すると、以下の通りです。

 異学年学習を失敗させる原因の一つに、教師が学年毎の役割を強いることがあります。簡単に言えば、「お兄ちゃん、お姉ちゃんであれ」、「妹、弟であれ」と強いることです。そうすると、上級生は強制的になり、それでいて負担感を感じます。一方、下級生は依存的になり、圧迫感を感じます。一方、我々が異学年学習を行う場合は、学年毎の役割を強いません。教師が強いなくても、自ずから役割が発生します。その自ずから発生した役割が、「その」子どもたちにはちょうどいい役割なんです。さて、先の学部学生さんの指摘は、先に述べた私の呼び方は、暗黙に学年による役割を強いていることにならないか?ということです。正直、どきりとしましたし、たじたじになりました。その場は、それなりの説明をしましたが、あれから3,4ヶ月立ちましたが、どう考えても、あの学生さんの言っていることは正しいと思います。となると、全てのメンバーを「○○さん」で呼ぶべきなのでしょうが、ちょっと踏ん切りがつかない。私自身の中にある、囚われがどうしても切れません。そこで、とりあえずは4月1日より、院生さんに関しては、学卒であろうと、現職であろうと「○○さん」に統一することにしました。

 一度踏ん切りがつくと、これに関しては落ち着きがいいように思います。この呼び方の変化によって、何かが変わるような気がします。まず、変わるのは私の意識であり、それによって学習者集団が変わると思います。

追伸 このことをTちゃんに言いましたら、苗字が好きでないということなので、KさんではなくTさんと呼ぶことにします。また、2年間、呼び捨てだったH(この3月に修了)に「Hさんと呼ぼうか?」と聞きましたら、嫌がりました。