西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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04/12/22(水)

[]まだ分からないこと、でも、そうだと思っていること 12:17 まだ分からないこと、でも、そうだと思っていること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - まだ分からないこと、でも、そうだと思っていること - 西川純のメモ まだ分からないこと、でも、そうだと思っていること - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学び合いに関して、我々はかなりのことが明らかになっています。でも、まだ分からないことがあります。

 我々の研究成果は本などを通して広く公開しています。でも、まだ本にしていないため、一般に知られていない成果もあります。そして、一般のみならず、研究室のメンバーも知らない場合もあります。その一つにHさんの研究があります。この研究は、とても重要な意味を持っています。特に、我々自身に意味があります。

 Hさんの研究によれば、班のメンバーが固定化すると数ヶ月で人間関係がうまくいかない班と人間関係が維持される班に分かれます。うまくいかない班を見ると、その原因は相対的に能力のない学習者をリーダー格の学習者がフォローするのに疲れ、最終的には排除する行動に繋がります。しばらくすると能力のない学習者を排除することに成功します。本当だったら、能力のないメンバーがいなくなったのですから班の力は伸びるはずなのですが、結果はそうなりません。排除に成功した直後から、それまで一緒になって排除していたメンバーの間の関係が崩壊します。結局、班全体が崩壊します。一方、最後まで能力のないメンバーをリーダー格がフォローし続ける班がいます。その班の場合は、最後まで集団が維持します。

 Hさんが修了した当初、私が考えたのは、上記のような問題が生じない方法は、メンバーを固定化せず流動化すべきだと考えました。このことは今でもそう思っています。しかし、流動化できない集団もあります。例えば、クラス、クラブ・部、そして研究室という集団がそれにあたります。そのような場合はどうしたらいいか、それが謎でした。Hさんが修了した当初、わたしは関係を維持し続ける班と、維持し続けられず排除し、崩壊する班の違いの原因はリーダー格のキャラクターの差であると考えていました。でも、そのように考えるのは我々の考えではありません。つまり、個人のレベルに原因を帰結し、犯人探しをするのではなく、集団の関係に原因があると考えるのが我々の考えです。その考えで、最近、考え直しています。

 おそらく能力のないメンバーを排除するリーダー、排除しないリーダーに個人のキャラクターに違いはないのだと思います。違いがあるとしたら、その他のメンバーだと思います。つまり、能力のないメンバーをフォローするのが自分一人だと感じたリーダーは、それに疲れ排除します。ところが、能力のないメンバーをみんなでフォローしていると感じるならば、疲れず、それなりに続けられるのだと思います。私は排除した結果として班の崩壊が発生したと考えていました。しかし、崩壊するような班だから、フォローするのがリーダーに集中し、結果として排除する行動に走るのだと思います。つまり、原因と結果を取り違えたのだと思います。

 このあたりはまだ分かりません。データがないので、私の想像です。でも、今までの研究の蓄積から想像したことです。

追伸 メンバー全員がフォローしているが、それでも、フォローしきれない能力のないメンバーというのはありえます。その場合は、最終的に排除する場合もあり得ると思います(もちろん、法的にも道義的にも許される範囲内で)。もし、上記で述べたように、排除の結果として班が崩壊するのではなく、班が崩壊したから排除が起こり、結果としてして崩壊が表面 化しただけであれば、メンバーのフォローがあるがフォローしきれず排除した班の場合は、排除した後も班の関係が維持します。私の経験上、それは正しいと思います。