西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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04/08/30(月)

[]本日 14:01 本日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本日 - 西川純のメモ 本日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は地元の中学校で講演しました。気持ちよく語ることが出来ました。でも、話したいことを満載してしまったので、5分間時間をオーバーしてしまいました。反省・・・

 私は日本全国に講演に行くのですが、地元の上越地区は頻度が相対的に低いようです。上越教育大学の大学院に来る方の場合も、上越地区の先生は、教科専門系や総合学習系など、教材方面の指向性が高い一方、学習者に着目する傾向は低いように思います。少なくとも、私の18年の上越教育大学における歴史の中で、子どもに着目する研究をした上越の人は二人です。一方、上越以外の新潟の人は10人います。その意味で、呼んでいただいてうれしかった。

 本日で夏休み期間の講演の仕事は終わりました。次は来月の上旬に新潟市の県センターで話す仕事があります。

04/08/29(日)

[]評価法(その2) 14:02 評価法(その2) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価法(その2) - 西川純のメモ 評価法(その2) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの評価法は個々人の個人特性を明らかにしようとしています。私もその手の評価法を開発しましたし、それで、いっぱい業績も稼がしてもらいました。でも、今は、現実の教室における、個々人の個人特性なんて測定する評価方法は無意味なんです。

 そんな風に思うようになったには、背景があります。ある研究者の博士論文になった調査方法(アンケート形式)を自分の研究で利用したことがあります。その調査方法は、膨大な先行研究を綿密に分析し、かつまた、自分自身でも一歩・一歩データを積み上げることによって完成されたものです。さすが、博士論文のレベルだと思いました。ところが、そのアンケートによって示される子どもの特性と、ビデオやテープレコーダーに記録・分析した子どもの言動が一致しないんです。相関係数を出したところ、殆ど、無相関(つまり関係なし)という結果でした。正直、私はビックリしました。でも、その後、人間の関係に着目する調査をやると、その理由が分かりました。簡単に言えば、本人の個人特性がどんなであったとしても、実際に行動に表れる姿は集団の関係によって決定されるのです。例えば、本人は「やりたい」と思っているし、「やりたがる」個人特性を持っていたとしても、その人が置かれている集団の力関係で、「やれない」のです。逆に、本人は「やりたくない」と思っているし、「やりたがらない」個人特性を持っていたとしても、その人が置かれている集団の力関係で、「やらざるをえない」のです。

 教師が評価方法で明らかにしたいのは何でしょうか?一人一人を長いすに横たわらせ、生まれてからの生い立ちを聞くような、アメリカ映画に出ているような精神医であれば、現実の生活には決してでないような深層心理に興味があるでしょうね。でも、30人、40人の子どもを教師の場合は、現実の教室に表出する子どもの姿が意味があります。つまり、集団の関係によって現れる子どもの姿なんです。であれば、個々の子どもの姿をおっていっても意味はありません。だって、その子どもを、どうこうしても、その子を変えることが出来ないんですから。ところが、多くの評価法は、個々人のデータに着目するので、全体的な集団の関係を見ることが出来ません。たとえ話ですが、モナリザを1cm四方に切り刻み、それらをバラバラにしたものをジックリと鑑賞したとして、モナリザを認識できるでしょうか?無理です。

 では、どうしたらいいか?それは、まず、現実の教室と同じように子ども同士が関わり合っている状態で評価しなければなりません。そして、個々の子どものデータではなく、子ども集団のデータ、つまりデータ群のパターンに着目しなければなりません。

 このメモは、超難解だと思います。おそらく、このメモを理解できる人は、このメモを見る必要がない人だと思います。これをもっと分かりやすく表現することを、今後の課題としたいと思います。簡単に結論だけを表現すると以下の通りです。

 子ども一人一人に紙を渡して、相談できないような状態で評価する評価方法は、そのような異常な状態における状態における子どもの姿しか明らかに出来ません。入学試験はそのような異常な状態ですので、その時における成績を予想するには有効です。それはそれで重要ですが、それ以上のことは出来ません。

04/08/28(土)

[]礼状 14:04 礼状 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 礼状 - 西川純のメモ 礼状 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 4日間、研究室に滞在したN市のKogさんよりメールを頂きました。この礼状はメンバーに対する礼状ですので可視化します。4日間ご苦労様でした。例えば座って仕事をしていた3年のIzmちゃん、学部生があそこに座っているだけで、多くのことを伝えることが出来たと思います。みなさん、有り難うございました。

 昨日までお世話になりましたKogです。お忙しい中ありがとうございました。

 子どもに目標をもたせること,教師の目標を子どもの姿に置くこと,教師が子どもの阻害をしてしまうことなど,多くを学びました。 そして,修士論文や院生の方の授業ビデオを見せて頂き,話を伺い,自分で話しをするうちに,実感できました。短い日数とはいえ4日間研究室にいることができたことが幸せでした。(強い気持ちをもって「言い切り」の形で書きました。「実証的・・・」で学びましたので。)

 学び合いをさせようとしていて,自分の授業に何が欠けているのかを探していた研修でしたが,学び合いはさせるものではないということが分かった今,2学期の授業で子どもの発揮する力・姿が楽しみです。学校では,私が西川教授の役ですから,子どもを信じることで子どもから自信をもらいたいと思います。ゆったりとできそうな気もしています。

 貴重なお時間をいただいたことに感謝をいたします。ご指導ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

それに対する私の返信は以下の通りです。一言で言えば、いつもいっているように「一人の子どもを変えることは出来ないが、クラス全員を変えることは出来る」です。

 蛇足ながら、付け加えます。

 今回の4日間における私は、教師の役目としては楽でした。というのは、Kogさんが「やりたい」という熱意を持っていたからです(だからこそ、遠方に4日間も来られたのだと思います)。だから、「やりたい」と思う方向性を、ちょいと変えればいいだけです。ところが、Kogさんの目の前にいる子ども、全てが「やりたい」と思っているかといえば、そうでもないでしょうね。だから、Kogさんは、私がやらずにすんだ「やりたい」と思わせる段階が必要です。クラスの過半数を「やりたい」と思わせることは、Kogさんレベルだったら容易いことでしょう。でも、限りなく全員を「やりたい 」と思わせることは、Kogさんレベルでも難しいと思います。ポイントは、「みんな」です。やる気のない児童がいた時、その子を何とかしようと思うのが人情です。しかし、それは下策です。でも、それでは解決できない子どもは少なくないと思います。それを解決するためには、「みんな」という意識を醸成し、それと関連させながら目標を立てます。そして、「みんな」という文化が醸成さえるに従って、徐々に 教師がフェードアウトする方法がスタンダードな「中策」です。もしくは、「みんな」という意識を教師が醸成させなくとも、大多数の子どもに目標を与えて、私語が出来、立ち歩ける状況を保証し、厳しく評価をすれば、いつか学び合うようになり、その中で「やろう」という意識が生まれます。これが、もう一つの「中策」です。

 では上策は何か?それは中策よりも、もっと教師が引きます。その方法は異学年です。今回はYmさんとあまり会えませんでしたな。あの方と話せたら、それが分かります。また、Hも西川研究室での異学年を研究しているところです。上記を参考にして下さいね。

 期待していますよ!同志!

[]受験 14:04 受験 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 受験 - 西川純のメモ 受験 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は上越教育大学の大学院の試験日です。全国各地から受験生が来ました。今年は面接の責任者になりました。面接する側になって、ふと思いました。おそらく、受験生の皆さんは、緊張したと思います。なにしろ、4人の大学の先生に見つめられながら質問されるのですから。でも、私の受験の時と比べればチョロいもんです。なにしろ、一人の受験生に対して7、8人の人が質問するんです。それも、第1室と第2室があり、受験生は二つの部屋で、別々な面接を受けなければならないんです。

 とにもかくにも、受験は終わりました。果報は寝て待て。穏やかに寝て欲しいと思います。

04/08/27(金)

[]口コミ 14:04 口コミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 口コミ - 西川純のメモ 口コミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は群馬県の中学校で講演のため行きました。気持ちよく話せました。この学校によばれた経緯が面白いと思いました。私は毎年、群馬県の教育センターで新任研修主任の研修会の講師を頼まれています。2年前の講演で聴いていた人の一人(つまり研修主任)が、講演が面白かった、ということで 、昨年、自分の勤務校である小学校の研修会に呼んでくれました。実は、本日の研修会へ呼んでくれた方(中学校の研修主任)は、その小学校の研修主任の旦那さんです。奥様からの口コミで私を呼ぼうと言うことになったそうです。縁は面白いものです。

 日帰りできる距離の学校に呼ばれる時、私が気にすることは一つだけです。それは、朝食を自宅で家族と食べ、夕食を自宅で家族と食べたいということです。そして、休日は家族とすごしたい、ということです。ということで、ウイークデーの朝9時に直江津駅もしくは高田駅を出発して、午後6時に直江津駅もしくは高田駅に帰れるような時間設定であれば、よほどのことがない限り、二つ返事でOKです。今回は、そのご配慮を頂き、朝十時に直江津駅を出発し、午後5時半には直江津駅に帰ることが出来ました。その意味でも、嬉しかった。新幹線の駅近くだったら、大宮あたりまでもOKの範囲内です。今回は高崎の駅近くだったので楽勝です。

 高崎到着がお昼頃で、話すのが1時過ぎだったので、ワガママを言いました。高崎駅近くの美味しいラーメン屋か蕎麦屋を紹介して欲しいと、お願いしました。高崎駅に白い「クラウン」で教務主任の方が迎えに来てくれて、その先生が好きなラーメン屋につれてってくれました。巴楽面(http://dan-b.com/paraji)というお店です。見かけはイタリアンレストランなんですが、醤油ラーメンを食べましたが、実に美味しかった。昔ながらのシナソバという感じです。塩分のとりすぎだと思いながらもスープを飲み干しました。何でそこを知ったのかと聞きましたが、先輩の先生からの口コミだそうです。その方は、初任は新潟県に採用された方だったので、新潟県の話題が出ました。その話の中で長岡 駅の一つ手前の宮内駅前にある青島ラーメンが美味しいという情報を得ました。今度、長岡で仕事があった時、そこによってみようかなと思いました。

 本日は、口コミが関係した1日でした。

04/08/26(木)

[]評価法 14:05 評価法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価法 - 西川純のメモ 評価法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 人と話すことは大事なことです。話しながら、あることがハッキリしました。

 世の中には、山ほど評価法があります。例えばワードアソシエーション法、コンセプトマップ法、S-P表、また、反応速度法・・・。でも、その評価方法のことを子どもたちは理解できるでしょうか?おそらく無理でしょうね。それを使っている教師も、半信半疑ではないでしょうか?おそらく、「何か分からないけど、凄い方法なんだろうな~」のレベルではないでしょうか?でも、それっておかしくありません?だって、子どもたちが理解できない評価方法ならば、子どもたちがその評価を利用できません。でも、教師が分かっているから大丈夫といわれる方に聞きたい。さっき書いたように、本当にその方法のこと分かっています?百歩譲って、その方法を理解していたとしましょう。その結果として、子ども一人一人の状態を把握できたとしましょう。すごく甘い仮定で、現実味はないですが、あえてそうしましょう。さて、あなたはその結果に基づいて一人一人に対応した指導が出来ます?そして、その指導を継続できます?「絶対に無理だ!」と私は断言できます。

 一人一人に対応するためには、子ども自身が学びの主体者にならなければ不可能です。そうであるならば、子どもに理解出来ない評価方法は無意味です。難しげな評価方法を使おうと思う前に、自問して下さい。その評価方法のことを子どもたちに説明し、納得させられます?もし、そうでないならら、どんな偉い先生が有効だといっても使うべきではありません。

04/08/25(水)

[]教師の成すべき事 14:06 教師の成すべき事 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教師の成すべき事 - 西川純のメモ 教師の成すべき事 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、3泊4日の予定で、N市の先生が我々の研究室を訪問しています。N市からは今までも何人もの先生が来られました。私も忙しい人間ですので、3泊4日も拘束されたらたまったものじゃありません。

 私のやったことは、まず最初に1時間~2時間程度議論します。その中で既存の考え方をどんどんぶち壊します。それ以降は1日あたり1時間程度の議論をする位です。では、それ以外の時間はどうするかといえば、重要なのは西川研究室の院生さんと学び合い可能な状態に置きます。方法は簡単です。ゼミ生の部屋に机を一つ割り当てるだけです。私と1時間も議論すれば、頭の中は混乱状態で、パンパンになります。でも、それを理解することは、とても大事だという気にはさせます。という状態で西川研究室の院生さんと同じ場所にいれば、自然と学び合いが生じます。さらに、必要な情報、具体的には西川研究室の過去の院生さんの修士論文はゼミ生の部屋にあります。それで十分です。

 本日は忙しかったので、朝一番に「今だったら議論できます。でも、その後は時間がありません。」と言いました。しかし、その先生は「西川先生と議論したことから自分の実践を整理している最中です。院生さんとお話しさせていただいているので、今、先生と話すことはありません。」と言われました。私としては、「我々の術中に落ちたな」と思い、ニコニコしました。

 おそらくKogさんはこのメモを見るでしょうね。今、あなたが陥っている状態が我々の目指す学習の姿で、私のやっていることが教師のやるべきことなんです。即ち、目標を与え、場を保証することです。そして、もう一つやるべきことは評価です。しかし、私はあなたの評価は出来ませんので、ご自身でやってください。でも、どのように評価しているかは、私と院生さんとのやりとりで見せている(可視化している)つもりです。ニコニコやっているし、馬鹿話と絡めて評価しています。でも、あの方法が一番厳しいんです。だからこそ、学会や実践において高い実績をなしているし、卒業・修了までに得られることも格段に大きいと自負しています。

追伸 このメモのことを院生さんから聞くであろうことも織り込み済みです。そして、このメモは院生さんにとっても意味あるものだと考えています。このように多方面に多くの意味を持つところが、可視化の面白いところです。

04/08/24(火)

[]新刊本あれこれ(その2) 14:07 新刊本あれこれ(その2) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新刊本あれこれ(その2) - 西川純のメモ 新刊本あれこれ(その2) - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今度の本(「座りなさい!をいわない授業」)では新たな試みをしました。それは、我々の考え方での授業を丸ごと載せることにしました。

 我々の考えを本で色々と表現しました。でも、今ひとつ伝わらない部分があるように思います。集中講義や講演会の中には、我々の研究室の本を既に読まれた方はいます。そのような方と、じっくりと話す機会を持つと、「先生の書いていることは、そんなことだったんですか~。始めて分かりました。」といわれることは少なくありません。そのため、今回の本では、授業中の教師や子どもの会話をそのまま1時間分載せることにしました。その目的は、まず第一は、我々の考える授業の姿は「ごく普通」であるということです。教師は教えすぎる、と我々が主張すると、「え!?」と思われる人も、授業の様子を見れば、ごく普通であることに気づかれると思います。第二に、ごく普通なのですが、ちょっと見方を変えると、とても不思議なことが起こっていることを示したいと思います。例えば、子どもが教師に質問に来ない様子などが一つです。また、教師がコントロールしている部分が 異常に少ないことが分かります。その不思議なことが、ごく自然に行われていることを示したいと思います。第三に、その一見普通で、でも本当は不思議なことを成り立たせているのは、見逃しがちな一言、いや、その一言を言わせる考えなのだということです。

 この試みによって、どれだけ分かって頂けるか。それが、次の課題を明らかにしてくれると思います。

04/08/23(月)

[]不得意 14:08 不得意 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不得意 - 西川純のメモ 不得意 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日のNちゃんとの個人ゼミでこんなことを話し合いました。

 Nちゃんのテーマは学び合いによる評価です。簡単に言えば、友達が何を書いているか聞いたり、見たり、話し合うことを許した環境でテストをするという方法です。ただし、聞いたり、見たり、話し合っても、自分が本当に分かった、そして、自分もそう思うと言えないならば、それを書いては駄目だ、というルールです。もともとは、その教科が不得意な子どもが、何も書けずに悶々としている状態を何とかしよう、とするためのものです。

 今日の議論は、「根本的な問題は、不得意だと思っていることだ!だから、学び合いの評価という方法を研究するのではなく、不得意だと思う原因を探るべきではないか?」というものです。とても真摯な姿勢が見えて快く感じました。しかし、不得意だと思う原因は何でしょうか?

 単純に「出来ない・分からない」と言うわけではありません。例えば、将棋や囲碁を趣味としている人は少なくありません。でも、その圧倒的大多数は、プロの有段者のレベルには絶対に達し得ないと思います。つまり、プロの有段者のレベルは、「出来ない・分からない」のです。しかし、だからといって不得意だと思うことはなく、プロの対局を楽く見ることが出来ます。それは、その人の目標としていることが、プロの棋士とは違うことを目標としているからです。

 改めて教室を考えてみると、競争的環境、つまり一部の人のみが満足できるような目標を与えているように思います。具体的には、相対的に成績の高い人が賞賛される環境です。そのため、たとえ個人レベルでは成長したとしても、他者に比べて低ければ、本人は満足できません。このような環境では、どんな方法を駆使しても、多くのメンバーは「不得意」だと思わざるを得ません。しかし、一人一人が己の目標を持ち、その成長を喜ぶことが出来るようになれば、不得意という意識は劇的に減少するはずです。

 他の人の答えを覗き、全く分からないのに書き写すのは何のためでしょう。そんなことをしても、本当の自分の評価にはならないことは、小学校低学年の子どもだって分かることです。それでは何故やるのかといえば、それは学習に関して自分の目標なんて無くて、ただ、成績の数値が上がること自体を目標としているからです。また、人に教えず、自分の成績だけが上がればいいと思う子どもは、何故、そのように思うのでしょうか?それは、相対的な成績を上げるためには、他者の成績が上がっては困るからです。悲しいですし、馬鹿らしいことです。

 学び合いによる評価においては、子どもは丸写し出来るのに、それをしないという決断を求められます。また、他の子どもに自分のテストが利用されることを容認するという決断を求められます。子ども達にとって、最初は辛い決断かも知れません。しかし、それを迷う時、「テストは何のためにあるのか?」ということを考える機会になります。そして、「テストは通信簿に良い点数をとるためではなく、自分自身が納得できる成長をはかるための手段だ」と気づいて欲しいと願っています。子ども達に、そのような考えを持たせられる教師とはどんな教師でしょう。それは、「テストは通信簿に良い点数をとるためではなく、自分自身が納得できる成長をはかるための手段だ」と本気で信じている教師に他なりません。そのような教師の考えは、鏡を写すように子どもに現れるものです。

 だから、「不得意」克服の鍵を、学び合う評価なんです。

追伸 学部の卒研で、この研究が成立し得るか、否か、それは、「テストは通信簿に良い点数をとるためではなく、自分自身が納得できる成長をはかるための手段だ」ということを本気で信じ得る教師の協力が得られるか否かです。幸い、そのような教師を少なからず知っています。問題は、学部生が頻繁に移動できる距離にいて、かつ、管理職が理解ある人でなければなりません。そのような方の協力を得たいと願っています。○さん、お願いね。

追伸2 以前のメモで書いたように、受験競争を否定するつもりはありません。でも、クラス内や学校内で競争をする必要は全くありません。競争は外でやればいい。クラス内や学校内は、協同して外に向かって競争すればいい。だから、私は内申書を入試に使うのは反対です。それを使えば、競争関係が成立します(少なくとも最終学年は)。もし、一発入試が問題だったら、入試の機会を何回かに分ければいい。また、試験方法も多様にすればいい。内申書に拘るのは、それがなくなったら子どもを支配できないという教師のエゴがあるのではないでしょうか?少なくとも、大学においてもそのような教師は、ごく少数ですがいます。

04/08/22(日)

[]写真屋 14:09 写真屋 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 写真屋 - 西川純のメモ 写真屋 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 パスポート用の写真を撮るために写真屋に行きました。私と家内の写真だけだったら、道路際においてあるスピード写真ボックスで十分なのですが、問題は息子です。言われたように静かに座るなんて、全く期待できません。そこで、高いのは承知で写真屋に行きました。案の定、息子は静かにカメラに写されません。写真屋さん、家内、そして私の3人がかりで、やっと撮りました。約30分はかかったと思います。

 でも、息子が常に動いているとは限りません。実は、静かにいる時間はあるんです。ところが、その時は写真屋さんの都合が悪い。そこで思いました。現在は、アナログカメラレベルの画質が撮れる高級なデジタルカメラもある時代です。それと、数百Gのハードディスクをつなぐ機械をつくることはそれほど難しいとは思えません。そのシステムで、息子をずーっと撮り続けるんです(おおよそ、0.5秒に1枚程度で十分です)。そうそれば、ベストショット(少なくともパスポートに使えるレベル)は容易く撮れるはずです。なんでそうしないんだろう、と思いました。

追伸 本日は小布施の道の駅に行きました。噴水の中で遊べるエリアがあり、息子は大興奮でした。

[]新刊本あれこれ 14:09 新刊本あれこれ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 新刊本あれこれ - 西川純のメモ 新刊本あれこれ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今度の新刊本のゲラチェックをしているところです。今度の本を発行するにあたり、今までの経験から気を付けたことがあります。まず、出版社の表紙案だと、ガンガン怒っている先生が女性で、ニコニコしている先生が男性です。そこで、どちらかの性に統一できないか、と提案しました。また、前著で「経験5年未満は読んじゃ駄目」と書いたら、まともにそのことを受け取っている人がいることを知り、今回はやめました。誤解しやすいか否かは、その人のセンス、というよりも、どんな人に巡り会えたかにより、経験年数じゃないですから。

 今度の本のタイトルは、「座りなさい!」を言わない授業、です。前著の、「静かに!」を言わない授業、のパクリです。まあ、自著のパクリなのですから許されると思います。でも、あまりにも前著に似ているタイトルなので、表紙はがらりと変えました。今まで出した6冊は全て絵を描いてもらいました。今回は、写真を使うことにしました。これで、前著と誤解されることはないと思います。

 手前味噌ですが、改めて読み直して、紹介している院生さん、学生さんの研究にウルウルします。

04/08/20(金)

[]最初のオリンピック 14:10 最初のオリンピック - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最初のオリンピック - 西川純のメモ 最初のオリンピック - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の記憶にある最初のオリンピックは、私が4歳11ヶ月の時にあった東京オリンピックです。その記憶は、いつも見ている番組が中止になって見れられなかったという記憶です。そして、おそらく閉会式の時に、オリンピックが終わったと母親が言ったことを聞いて、とても嬉しかったことを覚えています。

 金曜日はドラエモンの日で、息子は楽しみにしています。ところが、オリンピックの特番で中止です。息子に、オリンピックのためドラエモンが中止になったことを伝えると、とても残念そうです。そして、「来週、ドラエモンある?」と聞きます。おそらく、来週も中止でしょう。

 もしかしたら4歳4ヶ月の息子の最初の記憶に残るオリンピックはアテネオリンピックで、その記憶はドラエモンが見られないという記憶になるのかも知れません。

04/08/18(水)

[]メダリスト 14:11 メダリスト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - メダリスト - 西川純のメモ メダリスト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師は一生涯に数多くの人と個人的につきあうことが出来る職業です。しかし、私は今までに44人の現職教師を大学院でゼミ生として受け入れていますが、今まで、教え子の中にオリンピックのメダリストいる人は一人もいませんでした。教え子の中にオリンピックのメダリストがいるということは、どれぐらい希なのでしょうか?簡単に計算してみました。

 戦前から続く長い日本のオリンピック参加史の中で獲得した金メダルを得た競技は百ちょっとしかありません。団体種目は一つの競技で何個もとれます。それらを勘案しても、普通、一回のオリンピックで生まれるメダリストは20~30人ぐらいでしょう。まあ、多めに40人としましょう。オリンピックは4年に1度ですので、年平均10人のメダリストが生まれる勘定になります。

 東大は毎年3000人を卒業させます。つまり、メダリストは東大生の300倍も希なケースなんです。教師生活を長くやれば、東大生の教え子が何人かはいるでしょう。でも、東大生の教え子が300人いるなんているということは、ラサールや灘の教師でなければあり得ないでしょうね。こう考えると教え子の中にメダリストがいる教師が希であることが分かります。

 今回のオリンピックで、私の知人の中から、教え子の中にメダリストがいる教師が生まれました。家内です。背泳ぎで銅メダルを獲得した森田選手は、家内が仙台で幼稚園教師をしていたときに教えた子でした。家内によれば、顔は幼稚園の時と同じだということです。ビックリ・・・。羨ましいな~

[]駄作 14:11 駄作 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 駄作 - 西川純のメモ 駄作 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 テレビで聞いたことです。NHKの相撲中継で、勝ち力士にインタビューをすると、対戦後で息があがってなかなかインタビューになりません。その荒い息だけを録音したそうです。そうすると、成人映画と同じだったそうです。成人映画の場合は、ストーリーもへったくれもなく、とにかく濡れ場(綺麗な言葉ですね)ばかりの連続です。

 最近、ロードオブザリングの完結編を見ました。3部作をみて、マトリックスと同じ印象を得ました。一言で言えば、第1作はよかったが、全体的には駄作です。両方とも、2作目、3作目は戦闘シーンばかりで、物語のディテールが語られません。ロードオブザリングにせよ、マトリックスにせよ、全く異なる世界を描いています。第一作では、その世界の成り立ちや、その世界における異常な「お約束」が語られます。そして、それでいて、そのような世界が成り立つかもしれない、というようなリアルさがあります。ところが、二つとも二作目以降では、そのようなディテールが語られることはなく、特殊効果をふんだんに出した戦闘シーンが意味もなく続きます。ロードオブザリングなどは200分です。戦闘シーンがあまりにも長いので、途中から早回しにしてしまいました。特殊効果をだせば、客は喜ぶとでも思うのでしょうか?馬鹿馬鹿しい映画です。(まあ、映像は綺麗ですので、見る価値はある程度あると思いますが・・)

 一方、ハリーポッターのアズカバンの囚人は面白かった。少なくとも、ロードオブザリングやマトリックスより面白かった。主人公の心の中が描かれていたり、また、次作に続く謎がちりばめられていたり。そして、その上で映像が綺麗だった。でも、凄く感動した、というレベルではなく、面白かった、というレベルです。Kさんから「半落ち」がよかったと聞いています。今度、レンタル屋で借りてみることにします。

04/08/15(日)

[]お得 14:12 お得 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お得 - 西川純のメモ お得 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は、光が原高原(家から30分で到着です)に行って来ました。入場券は大人500円、息子は200円でした。実にお得でした。中にはいると、巨大なボールプールがあります。息子は狂喜乱舞で20分ほどすごしました。動物とのふれあいのコーナーがあります。息子のお気に入りのウサギコーナーがありました。息子はおずおずと「なでなで」します。暫くすると、なれてきます。この高原に何度も来ていそうな親子は、葉っぱを用意しているようで、それをウサギにあげています。それを見た息子(その他の子ども)は、ウサギコーナーに生えている芝生むしった葉っぱを与えているのですが、ウサギはそれには見向きもしません。それを見た私は、ちょっと離れたところにある雑草を取ってきて息子にウサギにあげるよう渡しました。息子がその雑草をウサギに与えると、ウサギが奪い合うように集まります。息子はニコニコで「はい、どうぞお食べ下さい」という、おそらく幼稚園の先生の口まねをします。息子の周りの子どもは、息子が羨ましそうです。私は「こんなの、そこらの雑草をとってくればいいのにな~」と思いました。

 入場券を売っているところに確認したところ、その入場券はちょっとはなれた露天風呂の入場券と共通券だそうです。そこで、その露天風呂に行きました。絶景の露天風呂、そして、おまけで入れるとなれば、なおさらありがたく感じました。ということで、大人500円で長時間楽しめました。本当にお得です。

 息子もくたくたで、バタンキューで寝ました。

追伸 中にはいると、トラクターで数分間のるオプションもありました。値段は500円です。私は、そうであるなら、入場券を700円にして、それを100円にした方がいいのにな~と思いました。

04/08/12(木)

[]本日 14:13 本日 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本日 - 西川純のメモ 本日 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は今年修了されたIさん、Kさんが遊びに来てくれました。久しぶりに馬鹿話をいっぱいしました。

 Iさんは、私が何かしゃべろうとするたびに、目を見開きます。Iさんにそれを言うと、「西川先生は、とっぴょうしもないことを、普通に言うので、構えてしまう条件反射があるんです」とのことでした。まあ、しょうがありません。Iさんに「も」、「○○までに、○○は出来るよネ」と、棚の上のものを取ってと言うぐらいの気安い語り口で、他の研究室の人だったら目の玉が飛び出るような宿題をしなければならない状況に追い込むのですから。でも、それをこなしてしまうからIさんは凄い!修了して半年弱たっているのですが、その条件反射は健在のようです。そう言えば、小さい時、硬球で父親とキャッチボールした時、受け損なって顔面にあたったため、今になってもボールが来ると目をつぶる条件反射が私にはあります。とすると、我が研究室の研究は硬球のようなものかもしれません。でも、そのキャッチボールの成果は秋に出る本に現れます。本日は、そのゲラチャックに来て頂いたんです。

 Kさんは、どっしりしていました。とくに、腹が。聞くと、クラブ指導のため足を痛められ、そのため動くに動けず運動不足になったそうです。まさに労務災害です。Kさんとの相談は、臨床教科研究を現場の方々に広く知って頂くためのアイディアです。Kさんから新潟市で来年の夏休みに現場の先生を対象とした催し物をしようと提案されました。現場にいたころ、そして大学院に在学中も、その種の催し物で汗を流していた方ですので、話が早い。どんどん、進められています。学会(千人以上の規模)の全国大会は3回も事務局を担当した私ですが、現場の先生方の 会の企画の経験はありません。Kさんのおっしゃる内容はピンと来ません。でも、それは分かりませんが、Kさんは任せて大丈夫な方だと言うことは分かっています。それで十分です。どんどんみんなを巻き込みながら、みんなでやりたいと思います。関係各位のご協力をお願いする次第です。

04/08/10(火)

[]手前味噌 14:18 手前味噌 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 手前味噌 - 西川純のメモ 手前味噌 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この前の日曜日は東京で学会がありました。本当は土曜日からあったのですが、その日は大阪で博士課程の会議があったため、参加できず、HやYmさんの学会発表における勇姿は見ることが出来ませんでした。しかし、爪のあかほども不安はありません。夜のコンパには間に合い、ようすを聞くと、思った通りでした。翌日は、MさんとYzさんの発表を見ました。見ているだけで、誇らしく感じました。失礼ながら、他の発表者とのレベルの差を感じます。少なくとも、伝える努力、伝え方に関して雲泥の差があります。歴代のOBが言うことですが、うちの全体ゼミに比べれば、学会発表なんてチョロいもんです。

 蛇足ながら、改めて「嬉しかったよ、誇らしかったよ、ありがとう」と可視化します。

追伸 私が高校に勤めた時、夏休みは子どもにとっての休みで、教師の休みではない、と教えられました。学会直後ですが、久しぶりに書いちゃいます。

西川研究室のルールは、自己判断・自己責任です。「遊んでも、何もしても良いんだよ。結果さえ出せばね!」。たった一人で寂しがっている指導教官がいること忘れないでね!お、ね、が、い。

[]復帰 14:18 復帰 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 復帰 - 西川純のメモ 復帰 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、下越・中越の先生方の会に講演に行きました。丁度、私と同い年の同期会です。とっても嬉しい会でした。何が嬉しいって、講演の後の質問の時間に、あとから、あとから質問が出ました。講演会の後の懇親会でも、色々な方から質問を受けました。私の講演の場合、あまりにもカルチャーショックを与える内容(よく言えば目から鱗、悪く言えばびっくり)なので、講演の直後は呆然とする方が少なくありません。質問したくても、どこから質問したらいいのか・・・という状態です。ところが、この会ではどんどん質問が出てきて、かつ、的を得た内容です。さすが初任研、5年研、12年研レベルとは違うなと、我が同年代の人を誇りたくなりました。

 心残りは、3つの話をしたかったのですが、時間配分を誤り、2つしか語れなかったことです。しかし、無理に3つの話をして時間オーバーせず、2つでなんとか時間通りにまとめました(えっへん!)でも、最後の、なぜ学ぶのか、という内容は、目標を語ることに関連する内容なので残念です。でも、本当に語ろうとすれば三日三晩語っても語り尽くせないですから、「また、よんでください。また、メールしてくださいね」と話しました。

 今日の講演で7月24日からずっと続いた連続出張から復帰です。今夜から、上越の布団で家族と一緒に寝られます。ホッとします。といっても、夏休みの残りにも講演が2つと、お客さんが来るのが2つ、博士課程の仕事が一つ、大学院の入試があります。とあいえ、毎日、家族の元に帰れるのが救いです。

04/08/07(土)

[]猛者復活 14:19 猛者復活 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 猛者復活 - 西川純のメモ 猛者復活 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学生さんも、院生さんも馬鹿飲みする人は少なくなりました。私の助手時代は、飲んで私をヘッドロックしながら、私に酒を強要するような学生さんがいました(今はN県でりっぱな中堅教師です)。また、院生さんも猛者がいました。飲屋街に行くと、我々の前を小走りに走り、店を探し、値段の交渉をしてくれるような人がいました。飲み方も豪快で、かつ、きれいな飲み方をされていました。ところが、最近はそのような方はおらず、猛者は少なくなったように思います。おそらく、院生さんに関してはここ10年以上、学生さんに関しては5年は絶えていました。

 現在、学会で東京におります。その打ち上げで、久しぶりに院生さんと一緒に飲みました。新宿の町で生き生きしながら飲屋街を先導する院生さんがいることに、驚きました。猛者復活です。

追伸 かく言う私も、院生時代、大教授が副学長を接待する酒席に陪席しているうちに、その副学長と意気投合して、その先生を肩を組みながら馬鹿飲みしたことがあります。私は大笑いだったのですが、居並ぶ教授、助教授、講師、博士課程の院生さんが、オロオロしていました。

04/08/05(木)

[]事務連絡 14:20 事務連絡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 事務連絡 - 西川純のメモ 事務連絡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 出張も後半に入り、もうすぐ上越に戻れます。出張も2週間やっていると本当に疲れます。明日は博士課程の会議のため大阪へ、明後日は学会のため東京に行きます。現役のゼミ生の皆様に事務連絡です。一つは明後日は4時頃にはホテルには入れます。でも、会議の関係で遅くなるかも知れません。そこで、もしコンパの時間までに間に合わない時は、ホテルのフロントに飲む場所を連絡してください。それとOBのMさん(H教育大学釧路校)が学会に来るそうです。もし学会であったら飲み会に誘ってください。

 博士のKさんは筑波で堂々と発表していましたよ。遠い空の下で、皆さんの研究発表を「期待」しています。

04/08/04(水)

[]筑波 14:21 筑波 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 筑波 - 西川純のメモ 筑波 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 現在、学会参加のため筑波にきています。私のもともとの専門である理科教育の学会で、毎年参加していました。でも、今年は例年にはないことがありました。それは、現役修士院生さんといっしょではありません。今年の修士2年の方の研究テーマは、「小学校全学年による異学年学習」、「TTによる教師教育」、「ゼミにおける学び合い」ですので理科以外のテーマです。そのため、この学会で発表しません。いつもは修学旅行の引率教師のような立場ですが、ことしはフリーです。そのため、昨日は仲のいい九州の大学教師と飲みました。

 昨日は学会の会議の後、学内を散策しました。自分の出身校で7年間を過ごした場所です。懐かしさを感じますが、同時に、あまりの変化にとまどいます。修了して二十年以上たつため、大学の建物の数が変わっています。以前は野原だったところに巨大な建物が建ち、頭の中にある映像と現実の映像とのギャップを感じます。ところが意外なところに、懐かしさを感じます。その一つがクーラーです。私の修士時代過ごした部屋をのぞくと、そこには窓に取り付けられる小さなクーラーが残っていました。それは、同級生の一人(現在はある県の附属高校の教師をしています)が取り付けたものです。あのクーラーは二十年以上も動いていることになります。今の院生さんは、なぜ、そこに古いクーラーがあるのか理由も知らないでしょうね。もう一つは、トイレに入ったときの臭いです。二十年前と同じ消臭剤を使っているため、当時と全く同じ臭いがします。臭覚は人間のもっとも古い皮質に関わるため、理性を超えた深い感覚を呼び起こします。昨年やったことを今年もやるという、お役所仕事のなせる技だと思いました。

 今日からは学会本番です。しかし、聞きたいと思う発表は数百の発表の中で3つだけです。理由は、私の興味と学会の多くの方の興味のずれです。私は中長期にわたる子どもと教師の姿に興味があります。しかし、学会での発表の多くは、教材、また、文献に向けられています。そして、子どもや教師に注目する研究も、数回の授業を見る程度に限られます。しかし、懐かしい先輩、同輩、後輩に会えます。おそらく、学会では発表を聞くのではなく、廊下で人と雑談をすることが中心となると思います。