西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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04/07/01(木)

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 以下のメモは私以外の方には何を意味しているか分からないメモです。これは純粋に、未来の私に対するメモです。

 学習臨床コースが成立した理由は、それは他大学では実現できないことを目指したコースだからです。だからこそ、当時の管理職が文部省(当時)に行って、そのコンセプトを説明したところ、その感触が良かったのだと思います。そして、それ故に、当時の管理職が、そのコンセプトに乗ってきたのです。以前のメモに書いたように、そのもともとのコンセプトは6年制教員養成です。そして、6年制コースが成立するためには、現職院生が学校現場に密着した研究を行い、それと学部教育とリンクするというコンセプトです。しかし、その成立直前に、全く別個のコンセプトを一緒になってしまいました。しかし、後から入ってきた方が極めてジェントルな方々だったため、コース運営に関してはかえって良かったと思っています。

 しかし、結果として「学習臨床」というネーミングとの乖離が当初からあり、それが外部の方には分かりづらいという結果を引き起こしました。また学習臨床を取り巻く環境も変わってきてきました。学習臨床コースが立ち上がった当初は、臨床的研究の理解は無かったように思います。少なくとも、私がもともといた理科コースで臨床的研究をすることにはかなりの抵抗がありました。しかし、現在、臨床研究が本学の柱であることは認知されています。暫くたてば、教科領域のコースでも臨床的な研究をする人が現れるようになるでしょう。そうなると学習臨床コースの独自性がますますはっきりしなくなってきます。つまり、私のやっている臨床研究と、理科コースにおける臨床研究との違いは何かということを明らかにしなければなりません。

 私が学習臨床コースに異動して得た最大の成果は、理科以外を題材とする院生さん、学生さんと研究が出来たことです。教科学習の素晴らしさを、より確信しました。そして、内容に必ずしも依存しないが、教科学習に特有のものがあるということを確信することが出来ました。そして、分かってみれば、ずっと以前から知っていたことでした。私が教科指導に行き詰まった時、先輩教師から色々のことを教えてもらいました。しかし、それらの教師の殆どは理科以外の教師でした。そして、教えてもらったことの事例は、理科以外の授業の場面でした。しかし、それが障害になることは全くありませんでした。例えば、数学の授業場面の事例を通して、私が理科で悩んでいることを解決する糸口を得ることが出来ました。私が、理科以外を題材とする院生さん、学生さんと研究をすることで得たことと全く同じです。つまり、学習臨床コースの第一の特徴は、教科を横断しうる教科教育研究であるということです。逆に言えば、教科を横断しようとしていないならば、学習臨床ではない、ということです。

 本学の特徴は、全国各地から有能な中堅教師が2年間フルの院生として派遣されている点です。それだからこそ、中長期にわたって学習者・教師を徹底的に見るという臨床研究が出来ます。1回、2回、また、1週間程度の授業を徹底的に見るというならば、他大学でも出来ます。2、3ヶ月にわたって、多くの学習者・教師を見るという研究は本学しかできません。逆に言えば、他大学でも出来る臨床研究ならば、学習臨床ではない、ということです。

 それでは学部教育、また、学卒院生の教育にどのような独自性があるでしょう。それは、上記の特徴を生かし、現職院生さんとリンクするという点であるとおもいます。そして、それが学習臨床のそもそもの出発点でした。しかし、学習臨床コース5年間で常に悩んだのは学部生、学卒院生のフィールド(つまり学校の確保)でした。しかし、本学の特徴を生かせは何とかなるのではないかと思います。

 本学以外の大学では教育実習は、附属学校で一手に実施するか、もしくは学生の出身にお願いするかのいずれかです。ところが、上越教育大学では大多数の教育実習生は地元学校の全面的な協力の下、教育実習をすることが出来ます。こんな大学は全国にもないと思います。つまり、この地元学校との関係を組織化すれば大学院の研究とリンクした学部生・学卒院生の教育・研究指導が出来ます。

 しかし、学習臨床のもともとのコンセプトである「6年制教員養成、そして、6年制コースが成立するためには、現職院生が学校現場に密着した研究を行い、それと学部教育とリンクする」を実現するためには、現在の学習臨床コースでは限界があるように思います。5年前に理科コースから脱皮したように、現在の学習臨床コースを脱皮する時期が迫っているように感じます。