西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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04/05/25(火)

[]管理職 15:56 管理職 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 管理職 - 西川純のメモ 管理職 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 求められる教師の姿を明らかにすると言うことは、実は、職員室における校長の姿を明らかにすることと同じです。そして、それは自分を見つめることです。現在、それを我々は研究しています。今のところの、私の考え方です。

 管理職に求められることは以下の3つです。

 第一に、判断が速いことです。判断が出来ず、他に丸投げするのは論外です。また、判断するに時間がかかるのも、問題です。

 第二に、判断にぶれがないことです。そのような管理職の元の集団において、メンバーは管理者がどのような判断を下すであろうことが予想することができ、かつ、それがメンバーの間で一致し、その予想がはずれません。

 第三に、その判断基準が、メンバーにとって共感できるものであることです。

 第一と第二を成り立たせるためには、管理職は、単純な判断基準をごく少数持つことが必要です。複雑な基準(具体的には文字にすると2行以上かかかる基準)であると、判断に時間がかかったり、最悪の場合は判断不能になったります。基準が多数あると、その基準の間で矛盾が生じます。結果として判断に時間がかかったり、判断不能となったります。また、ある基準によって判断する人と、別な基準によって判断する人との間で闘争が起こります。

 問題は第三のメンバーにとって共感できる判断基準です。ちょっと考えると、メンバーの利害に合致するということが思いつきます。しかし、それはそれほど大事ではありません。全てのメンバーの具体的に利害に合致するということは不可能です。さらに、仮に全てのメンバーの利害に合致したとしても、合致の度合いが違います。相対的に合致しない人は、合致しない人と同様の不満を持ちます。個々のメンバーの利害に関しては、最低限、全てのメンバーが「理論上」合致可能な基準であるということが必要であれば十分だと思います。では何が必要かと言えば、その集団が依存する、より上位の集団が求める基準であることだと思います。それを満たすならば、その集団は存続可能であり、結果として、大多数のメンバー未来メンバーを含む)は生存可能となります。

 つまり、どのような判断基準を持つべきかを判断することが最も重要管理職の資質です。では、そのような判断基準を持った管理職はどのように行動すべきなのでしょうか?

 複数の人から、トップの管理職は基準を明確にせず、2番目のトップが基準を明確に示し、軋轢があった時、トップの管理職が調整するべきである、と聞きました。その理由は、もし、トップの基準が間違っていた時、引っ込みがつかなくなる、というものでした。たしかに、校長と父兄が対立した場合、動きがとれません。従って、父兄と教頭が議論し、その推移を見守りながら、校長が最終的な断を下すべきだ、という考えです。なるほど、と思いました。しかし、それは違うと思います。なぜなら、少なくとも、私はその戦略をとったことは、過去において一度もありません。もちろん、院生代表の人にメンバーの人に私の意向をアナウンスをしてもらうことはありますが、それは私の意向であるという前提で、メンバーに言ってもらいます。決して、私の意向を秘して、院生代表の意向であるというようにアナウンスすることを求めたことはありませんし、したいと思ったことはありません。

 それでは、校長はどうすべきかと言えば、愚直に自分の基準を述べ、それに対する反論を受けるべきです。もし、先に述べたような基準であれば、愚直に何度も繰り返して主張すれば、相手は根負けするか、少なくとも負ける可能性は少ないと思います。そして、最終的な調整は教頭がすればいいことです。つまり、調整役は校長ではなく、教頭の役目のように思います。もし、教頭の調整の結果、 自身の基準が誤りであることに気づいたなら、謝って変えればいいことです。誤りであっても、その基準が善意に基づくものなら、謝れるし、まわりも認めると思います。でも、これって難しいかも知れませんよね。愚直に、自説を繰り返すことは頭のいい人にとっては難しいと思います。それが出来るためには、自身の基準に対してどれだけ考えたかが問われます。また、教頭の延長上に校長があると捉えている人は、教務室での陽気な教頭に毛が三本増えたのが校長考える人もいるでしょう。

でも、愚直に繰り返せば、良い校長というわけでもありません。単に、無神経であったり、無能であったりする場合があります。つまり、有能な管理職とは、以下の4つを全て満たす人です。

 第一に、判断が速い。

 第二に、判断にぶれがなく、メンバーは管理者がどのような判断を下すであろうことが予想することができ、かつ、それがメンバーの間で一致し、その予想がはずれない。

 第三に、その判断基準が、メンバーにとって共感できる。

 第四に、その基準を自身の責任で、何度も繰り返し主張できる。

  厳しい資質です。でも、この4つが成り立つならば、それをサポートするメンバーが守ってくれます。私もそのような管理職になりたいと思います。そのためには、4つの謎を明らかにして、私自身に自信を持てる基準を持ちたいと思います。

 私は間違っているでしょうか?

ozakih2009ozakih20092010/03/17 16:21たいへん共感します。Twitterフォロー、ML登録させて頂きました(^^)

しかしメンバーにとって共感できる判断基準の"全てのメンバーが「理論上」合致可能な基準であるということが必要であれば十分"箇所は、「理論上」に「社会性」の追加(推定出来るため、または明記)が必要と考えます。
社会性は「最上位の集団」と定義することもできます。これが無ければ多々ある事例のようにモラルハザードが発生します。
しかし、この社会性による判断基準がぶれなければ、通常課題となりうるメンバーの感情や背景の多様性が、組織としての学び、改善する原動力になると考えます。
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jun24kawajun24kawa2010/03/17 21:53はい、私も、そう思います。