西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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03/06/24(火)

[]聞いているんだな~ 15:07 聞いているんだな~ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 聞いているんだな~ - 西川純のメモ 聞いているんだな~ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 家内実家帰省すると、家内の母が盛んに、「お父さんの名前は純、お母さんの名前は恵子、おじいちゃんの名前は・・・」に息子に教えようとします。しかし、前回までの帰省では、息子は曖昧に笑っているだけです。最近家内が「お父さんの名前は?」と息子に聞くと、「じゅん」と答えます。夫婦でビックリしました。それから、次々に名前を聞くと全問正解です。笑って聞いているときにも、ちゃんと聞いていたんだな~、と感心しました。

 また、家内新聞チラシを見ながら買い物計画を立てます。その際、息子が近づいてきて、チラシのマークを指さして聞きます。その度に、「ジャスコだよ」、「原信だよ」、「ドラッグフジイだよ」という風に教えます。最近新聞チラシを指さして、名前をいうようになりました。家にあるチラシをドンドン出して、答えさすと、全問正解です。それも、あまり折り込まれないチラシ(従って、教えたことの回数がほとんど無い)の店の名前も言えます。ちゃんと聞いていたんだな~、と感心します。

 以上のように、言葉がしゃべれるようになったので、家内は前々から聞きたいという質問を息子にいいました。その質問とは「生まれたとき、どんなだった?」という質問です。以前から、息子に「生まれたとき、覚えている?」と聞くと、「はい」と答え、手を高々と挙げます。しかし、しゃべれないので、「どんなだったんだろう・・」と夫婦とも興味津々です。家内が「生まれたとき、どんなだった?」と息子に質問しました。夫婦とも、「あったかかった」とか、「狭かった」とか、「暗かった」とか、言うのかな~、とドキドキしていたら、息子の答えは「ひたち!」でした。少し解説が必要です。最近の息子の興味の対象は電車で、特にお気に入りはNゲージ(小さい電車模型)のフレッシュヒタチという特急です。息子は「あかい、ひたち」、「あおい、ひたち」を連発します。息子の答えたのは、その「ひたち」でした。しかし、偶然ではないようです。翌日に、もう一度聞きました、同じく「ひたち」です。肩すかしを食らわせられましたが、同時に、謎が深まります。子ども記憶に残った出産経験が「ひたち」、う~ん、謎だ!

[]肩書き 15:07 肩書き - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 肩書き - 西川純のメモ 肩書き - 西川純のメモ のブックマークコメント

 世の中には肩書きに拘る人もいます。年代が60歳代ともなると、何が何でも「長」がついた役職に就きたいと願い人がいます。教授学長のような職階の場合、給料が変わります。ところが学会学会長などの「長」は給料が変わりません。一方、仕事が多くなり、出費もかさみます。学会長になっていいことって何かあるかな~、と考えて思いつくのは、勲章の位が上がることです。例えば、勲三等の人が、うまくすると勲二等になる場合があります。でも、勲章にしてもお金を貰うわけではありません。むしろ、勲章を入れる盾をつくらなければなりません。受賞記念記念品を人に贈ったりするとものすごい出費です。でも、何が何でもと頑張っている人がいます。

 私が印象深く、今でも鮮明に覚えている映像があります。当時は、研究者といっても最下層のペイペイです。学会長などは雲の上の人で、学会の懇親会で声をかけられると直立不動で話さなければなりません。そんなときです。学会全国大会の受付でウロウロしているとき、昨年まで学会長だった大先生が受け付けをしようとしておられました。大抵の学会では学会員と非学会員で受付の方法が違います。受付をしているのは、会場大学学生さんです。その学生さんが、前学会長に向かって「学会員でいらっしゃいますでしょうか?それとも非学会員でらっしゃいますでしょうか?」と質問しました。なんと前学会長にむかって学会員であるか否かを質問しているんです。私はあっけにとられるし、受付にいたその大学先生は、「何を言っているんだ!」と学生をどなり、一方では前学会長に平謝りでした。あっけにとられる私も、しばらくして冷静に考えれば、学生さんが分からないのが当然だと言うことが納得できました。同時に、学会で肩で風を切っていた学会長も、一年経つとこうなるかと、むしろ滑稽に思えるようになりました。

 私が退官したあとで、私のことを覚えている人は何人いるでしょうか?私が死んだあとで、私のことを覚えている人が何人いるでしょうか?たとえ、ノーベル賞を取った人でも100年後に記憶される人は希と思われます。ましてや、私ごときが記憶されると期待するのはおごがましいように思います。たとえ、麗々しい肩書きで飾り立てても、そうは違いがないように思います。私が死んだあとも確実に覚えてくれると期待できる人は、家内と息子です。となれば、「肩書き」よりも、家族孝行のほうが大事だな~と思いました。ふと、昔、昔、某学会での学会選挙の際、怪文書(名前を明かさず、誹謗・中傷する文章)や怪電話でやっきになって運動した人を思い出して、メモしました。

追伸 上記の馬鹿馬鹿しさを分かっている人は少なくありません。私が尊敬する人は、大抵、ご遠慮する方々です。ところが、周りが許さず、脅し・泣き落としで逃げられなくなる人です。まあ、私の場合は、「徳」がないため、そのような状況にはならないとは思います。でも、年齢を重ねると、順繰りでそういう状況になるかもしれません。それを避けるために、せいぜい、今から不義理と不徳を重ねようと思います。これに関しては、意識しなくても、積んでしまいますから安心です。