西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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03/06/12(木)

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 かって読んだ本の中で、今の自分に影響を与えたものはどれほどあるでしょう。意識せずに影響を与えているものは少なくないと思います。しかし、その内容をありありと記憶しているものというのは、読んだ総量に比べて微々たるもののように思います。

 高校の時、古今東西の古典を読みあさったことがあります。その中に「ゲーテの格言集」があります。そこには千弱の格言が掲載されていて、一つ一つは素晴らしいものでした。その当時は一様に見えてた格言ですが、四半世紀を超えてはっきりと私に残った格言は1つでした。学生さんの愚かさに接するとき、それに寛容になるために自分に言い聞かせる言葉であり、また、人に語る言葉です。四半世紀を超えた昔に読んだものですので、完全に正確には覚えていませんでした。最近、あらためて本を読み直し、その言葉を見つけました。私の好きな言葉です。

 『寛大になるには、年を取りさえすればよい。どんなあやまちを見ても、自分の犯しかねなかったものばかりだ。』

 自分の児童だったとき、生徒だったとき、学生だったとき、若手の教師だったときを思い出せば、どんな過ちも許せます。20年も経てば、どんな中年のおっさんも許せるようになるでしょう。