西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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03/05/29(木)

[]アテネ奇跡 15:41 アテネの奇跡 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アテネの奇跡 - 西川純のメモ アテネの奇跡 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今、日本には1億2千万人の人が住んでいます。その中で、100年後の人に記憶される人が何人いるでしょうか?今をときめく芸能人はまず無理でしょう?だって、10年前の人気歌手が「あの人は今」なんていう番組に出ていると、その人の名前さえ思えていないんですから。権力者だってそうです。小泉純一郎首相は第87代首相ですが、では第50代首相がだれたが知っています?今上天皇は第125代ですが、第120代の天皇(即ち明治天皇の前の前の天皇)はどなただかしっている人がどれだけいるでしょう?学者だってそうです。今をときめく小柴、田中のお二方にしても無理でしょう?理科コースの学生さんで、アインシュタインという人を知っていない人が過半数であることを知って愕然となったのは、もう10年以上前のことです。

 そう考えると1000年を越えて記憶される人などは、ごくごく希な存在です。宗教がらみでない人を上げるならば、百のオーダーに収まるでしょう。過去に生きた人間の総数から考えれば、パーセンテージのレベルを遙かに超えて、微量分析のレベルになってしまいます。その希な人にソクラテスプラトンが含まれるのに異存はないと思われます。驚くべき事に、そのような微量分析のレベルの人が、同じ時代、同じ町であるアテネで生活していたんです。比率で考えれば、ノーベル賞受賞者級の人が1000人弱はいるような町です。事実、それを専門とする人であれば常識的に知っている人(それにしても1000年を超えて記録される人と言うことになります)は1000人弱はいます。ところで、そのようなアテネ人口は何人だったといえば、当時のアテネ人口は30万人弱です。さらに約3分の1は奴隷ですので、一般人は20万人強のレベルです。上越市人口は13万人ですので、それほどの違いはありません。想像してください。比率から言えば、その上越市に600人ほどのノーベル賞級の人がウロウロしていることになります。ニュートンアインシュタインダーウィンレベルの人が2,3人いることになります。そんな町があったら、奇跡といわざるを得ません。それがアテネに実現していたため、アテネ奇跡と言われます。

 人類史上、空間的、時間的規模においてローマ帝国を越える国家歴史上ありません。ところが、ローマ帝国の建国の歴史を調べると、3000人ほどの山賊が、関川程度の川の畔の荒れ地に立てこもったのが始まりです。ジブラルタルから中近東に渡る全地中海を1000年に超えて支配した国の建国の実態がその程度です。しかし、アテネにせよローマにせよ、その奇跡偶然ではなく必然だったと思います。そのポイントは、言われれば当たり前に思えることを、ちゃんとしたということに尽きます。

アテネの特徴は民主主義を堅持したことです。おそらく、部族国家レベル社会においては原始的な民主主義は成立していたと思います。ところが、規模がある一定レベル以上になると民主主義を維持することは難しくなります。理由は、民主主義無駄が多く、時間がかかるからです。しかし、アテネ市民はそれを堅持しました。ローマの場合は、原理原則にこだわらず、実利的な方法を取るということに徹した点が特異的です。当たり前のようですが、これも堅持することは大変です。実利的な方法を取るという場合、その場、その時の状況を分析し、ちゃんと考えることが必要となります。ところが、多くの場合、これが面倒なので、「先例にしたがって」とか原理原則によって判断しがちです。

 私は、大事だということ、正しいことは、必ず、言われてみれば当たり前のことであると信じています。だって、人類誕生から人間は同じような欲求を持って生活し、その欲求を満たすためにあらん限りの知恵を使っていたはずです。ある日ある時、たった一人に人が思いつくなんてリアリティがありません。でも、同時に、それをやることはとても大変だからやられておらず、結果として、改善がなされていないと思われます。

 独立法人化という新たな時代において、上越教育大学未来をぼーっと考えているとき、アテネローマに関する、上記のことを思い始めました。重要なのは、新奇なアイディアではありません、陳腐なアイディアでありながら、それでいて実際にやられていないことを確実に行うことが重要です。それさえ出来るならば、かってのアテネローマのように少人数であっても奇跡を起こすことは出来ます。

[]最近進歩 15:41 最近の進歩 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 最近の進歩 - 西川純のメモ 最近の進歩 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子の誕生日である5月6日以降、特に、誕生日の次の週から本日までである2週間には目を見張る進歩がありました。

 第一に語彙(ごい)の数が増えました。息子は私たちの言っていることは分かるようですが、しゃべる語彙は多くはありませんでした。ところが、最近、本を見せながら、「これ何?」と聞くと、どんどんしゃべるようになります(発音はまだ不十分ですが)。以前は、「キリンはどれ?」と私たちが聞くと、直ぐにキリン写真を指しますが、逆に、キリン写真を指して「これ何?」と聞くと、曖昧笑顔で黙っています。それが反応するようになりました。

 第二に「二語文」を使えるようになりました。例えば、以前は、「赤」とか「青」とか「電車」とは言えますが、それぞれ単独で使っていました。しかし、最近は「赤い電車」とか「青い電車」と言うようになりました。また、息子はキュウリの浅漬けが大好物ですが、「キュウリちょうだい」(つまり名詞動詞)と言えるようになりました。

 誕生日の日には、3歳になったのに・・・と思っていましたが、最近進歩はすごいです!

追伸 この「親ばか日記」のファンと以前から言っていたIさん(K閣下の同期)から嬉しいお話がありました。なんと今年中にパパになるとのことです。我がことのように嬉しいです。私は結婚7年目で子どもを授かりました。そのことが分かったとき、喜びの余り、本当に腰を抜かしてしまいました。そのことをIさんの話を聞いたとき思い出しました。

03/05/23(金)

[]SARSではありません 15:44 SARSではありません - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - SARSではありません - 西川純のメモ SARSではありません - 西川純のメモ のブックマークコメント

 SARS対岸の火事ではありません。本学でも、中国に一時帰国した留学生が、本人の了承のもと、大学内に隔離されていることが報道されました。でも、中国日本との往来は数百万人のレベルです。もし、中国から日本に来た人を全部隔離したら日本パンクします。

 昨週の末から息子が風邪をひき、その咳を大量に吸い込みました。その結果、私も風邪をひいたようです。SARSのような高熱はないんですが、とにかく咳が出るという症状です。人に迷惑をかけるのは悪いので、出来るだけ研究室外ではマスクをしています。マスクをして歩くと、上記の報道の直後だけに、皆さんニコニコしながら「SARSじゃないよね」と確認されます。それが合う人ごとなので、かなり煩雑です。そこで、「私はSARSではありません!」と宣言することにしました。

 日本全国で、きっと私のような言い訳をしている人が数十万人はいそうに思います。

[]立ち歩き 15:44 立ち歩き - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 立ち歩き - 西川純のメモ 立ち歩き - 西川純のメモ のブックマークコメント

本日はIさんから発表がありました。内容は「立ち歩き」に関してです。現在、学部4年生は中学校実習に行っているので、参加していません。でも、是非聞かせたいという発表でした。しかし、何を発表したか、に関して、簡単にまとめることが出来ません。発表の中に、色々なダイヤの原石がありすぎて、どれか一つを選ぶには忍びないんです。でも、一つ一つの原石を列挙するには、その原石がどのような方向に進むのかが分からない部分があるので書けません。本当でしたら、「短くまとめて」とお願いするところですが、Iさんは現在データ収集中です。データのまとめより、出来るだけ多くの原石を取り込む段階ですので、待つことにしました。

 以前のメモにも書きましたが、語る人の声を聞くだけで、その発表の質が分かります。だって、研究のことが一番分かるのは本人だから。Iさんの声には自信がありました。また、研究を楽しんでいる様子もうかがえます。もう安心です。

 Iさん、Oさん、Kさんへ。新年度になって、まだ、感激の涙を流していません。早く、私を感激・感謝させてください。期待していますよ。

追伸 Hさんへ。Iさんの今回の発表キーワードは「つぶやき」です。そして、「立ち歩き」にも善し悪しがあることを、一歩踏み込んで出しつつあります。面白いのは、つぶやきの有無と立ち歩きの善し悪しに関係がありそうだということをIさんは出しつつあります。Iさんをサポートしてね。

03/05/21(水)

[]目出度い 15:45 目出度い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 目出度い - 西川純のメモ 目出度い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 Yjさんよりお嬢様誕生ニュースメールをいただきました。三姉妹になるとのこと。昔から女三人寄るとかしましいと言われます(西川研も3人寄るとかしましいですが)。とにかく、目出度い。メールには産後の看病のためゼミを休むとのことでした。今まで気になっていた出産のことが一段落したので、パワーアップすると思います。来週のゼミでは、感激の涙を拭くためのハンカチ、いやバスタオルを用意することにします。

追伸 メールの末尾には、「来週からは,さらにパワーアップした釣りキチ純平に期待してください。」とのことでした。その面でも、期待しています!「あ~あ、こうやっているうちに西川先生の術中に深く落ち込んでいくんだよね~」という修了生のため息が聞こえるようだ・・・

追伸2 Yjさんには、確実にヒラメを釣る方法を伝授しました。その方法とは、釣り針に日本銀行券をつり下げる方法です。なお、釣るポイントはお魚屋さんです。特にお勧めは、ヒラメがおいている近くにいる店員の目の前です。これなら、どんな人でも確実に釣れます。

03/05/20(火)

[]教科書 15:47 教科書 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科書 - 西川純のメモ 教科書 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本に住んでいると、普通日本教科書しか見ません。そして、世界の教科書も、同じようなものなんだろう・・と勝手想像してしまいます。しかし、欧米教科書は全く違います。まず、大きさはA4版強で、厚さは5、6cmを越え、全ページカラー刷りの豪華版です。さらに、付随する副読本、問題集も充実しています。当然、値段も張ります。しかし、そのような教科書学校備品として扱われ、個人の持ち物ではありません。つまり、ある人が1年間使ったら、次の年は別の人が使うことになります。完全無償配布を基本とする日本教科書制度は、少なくとも戦時中には意味がありましたが、現在においては足枷となっているように思います。教科書会社は、国からの予算の縛りを理由に、アイディアの実現が不可能なことを嘆いています(一部は、それに安住している部分もあるかもしれませんが)。

 私の大学院の授業では、欧米での教科書の特徴は、教師の質で説明していました。つまり、特に米国の場合は、教師の社会的地位も低く、その質が低いため、教師の能力に頼れないため、教科書で全部出来るようにした、というのが説明でした。教科書会社での会議に出ますと、「教科書は詳しく書くべきではない」、「分かりやすく書くべきではない」という驚くべき意見が堂々と議論されます。つまり、教科書は教師が使う道具なんだから、教師不在で存在するような教科書は駄目だという論理です。でも、教室での学習の主体者は学習者です。もし、教師主導ではなく、学習者主導の学習が成立するならば、欧米のような教科書を我が国でも使うべきの様に思います。しかし、わざわざ全く新たに作る必要性はないように思います。現在教師が使っている、懇切丁寧な「教師用指導書」を子どもに与えればいいと思います。強いて加えるならば、自分自身の進歩が評価できる問題集と、その解答集をつければ十分だと思います。

[]可視化15:47 可視化2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 可視化2 - 西川純のメモ 可視化2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日はKさんとの個人ゼミをしました。今まで、何度も研究の進捗状況を聞いても、答えはいつも「ばっちり」でした。かえって不安になります。しかし、学習者を信じるのがわが研究室テーゼです。じっと我慢の子でした。しかし、本日ゼミで安心しました。とても良い内容です。今まで繋がっていなかった、今年修了されたHさんの研究との繋がりも見えてきました。Hさんの指摘された「つぶやき」というのは実に大事なテーマで、色々な方向に発展できるものなのだと思いました(もしかしたら、今後、数十人の修士論文の種があるのかもしれません)。また、今まで我々の研究室でやっていた研究では、全員が一つの目標に収斂する過程を見ていたのではというKさんの指摘は新鮮でした。Kさんの研究では、最初から最後まで、子どもたちの目標は、自分の作文づくりです。その独立した目標を、メンバーが互いにサポートするという過程は、一つの発表用の模造紙を作る過程とは異質な部分を持っていると思います。実に楽しみです。

 個人ゼミの最後に、「N県が誇るKさんが、これぐらいのデータをまとめるのに4週間もいらないよネ!?」と語り、にこっと笑いました。そうすると、Kさんは曖昧笑顔・・・・・(しかし、否定はなさらなかった!)。

 ということで、西川研究室の皆さん、修了生の皆さん、日本の皆さん、世界の皆さん、金星の皆さん、シリウスの皆さん、銀河系の皆さん、大マゼラン雲の皆さん、そして大宇宙の皆さん、期待してね~~。ということで、大宇宙に向かって可視化しました。

[]お母さんは鉄人 15:49 お母さんは鉄人 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お母さんは鉄人 - 西川純のメモ お母さんは鉄人 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子が久方ぶりの風邪をひきました。今回の風邪の症状は、咳と高熱です。38度2、3分ぐらいですと、普通に遊んでいます。ところが、38度7、8分になると、さすがにボーっとした顔になります。39度になると顔が真っ赤になり、うつろになります。こうなると親としては焦りまくり、あわててお医者様から解熱の座薬を貰います。かわいそうなのは咳をするため、熟睡できず、数時間ごとに起きてしまうことです。

 当然、息子の咳をまともに浴びることになります。風邪がうつったら、看病どころではありません。でも、そんなことをいってては看病は出来ません。びくびくものです。しかし、私が一番恐れたのは、妻が風邪になることです。私が風邪になっても何とかなりますが、家内風邪になったら、家中がめちゃめちゃです。あらためて、家内様が家の大黒柱なんだと感じます。しかし、思い起こせば、息子が生まれる前は、家内は比較的(あくまでも比較的ですが)体調を壊すことが多かったように思います。しかし、息子が生まれてからは、寝込むことは一度もありません。頑張っていることもさることながら、気が張っているのだと思います。お母さんは大変で、鉄人だと思います。有り難いと感謝しています。

[]教科書 15:49 教科書 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 教科書 - 西川純のメモ 教科書 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日本に住んでいると、普通日本教科書しか見ません。そして、世界の教科書も、同じようなものなんだろう・・と勝手想像してしまいます。しかし、欧米教科書は全く違います。まず、大きさはA4版強で、厚さは5、6cmを越え、全ページカラー刷りの豪華版です。さらに、付随する副読本、問題集も充実しています。当然、値段も張ります。しかし、そのような教科書学校備品として扱われ、個人の持ち物ではありません。つまり、ある人が1年間使ったら、次の年は別の人が使うことになります。完全無償配布を基本とする日本教科書制度は、少なくとも戦時中には意味がありましたが、現在においては足枷となっているように思います。教科書会社は、国からの予算の縛りを理由に、アイディアの実現が不可能なことを嘆いています(一部は、それに安住している部分もあるかもしれませんが)。

 私の大学院の授業では、欧米での教科書の特徴は、教師の質で説明していました。つまり、特に米国の場合は、教師の社会的地位も低く、その質が低いため、教師の能力に頼れないため、教科書で全部出来るようにした、というのが説明でした。教科書会社での会議に出ますと、「教科書は詳しく書くべきではない」、「分かりやすく書くべきではない」という驚くべき意見が堂々と議論されます。つまり、教科書は教師が使う道具なんだから、教師不在で存在するような教科書は駄目だという論理です。でも、教室での学習の主体者は学習者です。もし、教師主導ではなく、学習者主導の学習が成立するならば、欧米のような教科書を我が国でも使うべきの様に思います。しかし、わざわざ全く新たに作る必要性はないように思います。現在教師が使っている、懇切丁寧な「教師用指導書」を子どもに与えればいいと思います。強いて加えるならば、自分自身の進歩が評価できる問題集と、その解答集をつければ十分だと思います。

[]可視化15:49 可視化2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 可視化2 - 西川純のメモ 可視化2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日はKさんとの個人ゼミをしました。今まで、何度も研究の進捗状況を聞いても、答えはいつも「ばっちり」でした。かえって不安になります。しかし、学習者を信じるのがわが研究室テーゼです。じっと我慢の子でした。しかし、本日ゼミで安心しました。とても良い内容です。今まで繋がっていなかった、今年修了されたHさんの研究との繋がりも見えてきました。Hさんの指摘された「つぶやき」というのは実に大事なテーマで、色々な方向に発展できるものなのだと思いました(もしかしたら、今後、数十人の修士論文の種があるのかもしれません)。また、今まで我々の研究室でやっていた研究では、全員が一つの目標に収斂する過程を見ていたのではというKさんの指摘は新鮮でした。Kさんの研究では、最初から最後まで、子どもたちの目標は、自分の作文づくりです。その独立した目標を、メンバーが互いにサポートするという過程は、一つの発表用の模造紙を作る過程とは異質な部分を持っていると思います。実に楽しみです。

 個人ゼミの最後に、「N県が誇るKさんが、これぐらいのデータをまとめるのに4週間もいらないよネ!?」と語り、にこっと笑いました。そうすると、Kさんは曖昧笑顔・・・・・(しかし、否定はなさらなかった!)。

 ということで、西川研究室の皆さん、修了生の皆さん、日本の皆さん、世界の皆さん、金星の皆さん、シリウスの皆さん、銀河系の皆さん、大マゼラン雲の皆さん、そして大宇宙の皆さん、期待してね~~。ということで、大宇宙に向かって可視化しました。

03/05/16(金)

[]出世払い 15:50 出世払い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 出世払い - 西川純のメモ 出世払い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は研究室新歓コンパでした。1年前のことを思い出しました。自己紹介の時、Koさん、Yさん、Mさんの三人がちゃちゃを入れまくるものですから、全然進みません。自己紹介をする人以上に、お三人の馬鹿話の方が長いという状態でした。パターンは、自己紹介の途中で、お三人の一人が自己紹介している人をからかいます。そうすると残りの二人のうち一人が、「だめだよ~」といいながら、別の内容でからかいます。そうすると、残りの一人が「ぜんぜん、前に進まないじゃないか~」と言います。これが、自己紹介する全てにはいるのですから大変です。今回はそのようなことはありませんでした。しかし、別な意味キャラクターの強い方がいっぱい入っていただきました。それに、夏休み学会ツアーの後には、去年と同じようなことがおこるかもしれません。

 子ども風呂入れがある私は、一足先に退場しました。幹事役のIさんが、丁重にお見送りをしてくれました。その際、「先生、本当に有り難うございます」と言いますから、いつものように「感謝言葉ではなく日本銀行券でね!」と言いました。そうすると、「校長になったら200万円ぐらいは御礼します」とのことでした。

 Iさんへ。このメモは、今後、何十年もそのままにします。校長になったら、このメモ思い出してね。そのころには「200万円」はどれぐらいの価値になっているんだろう。100円が1円にデノミになっていれば、2億円の価値になります。そうしたら、豪邸でも建てようかな?でも、「リラ」や「ベソ」並になるかもしれません。でも、それでも、1回は酔えるだけの酒は買えそうです。いずれにしてもワクワク。Iさんが管理職になる日を、「我がこと」のように心まちにしています。Iさん期待していますよ。

追伸1 Ko、Y、Mのお三方のことを思い出したのは、飲み会の時、横にいたM2の方(つまり去年はM1)の方が、「今年は、自己紹介が順調に進むね。俺たちも、Ko、Y、Mさんのようになれるかな~」と仰っていたのを小耳に挟んだからです。うるさいのは私を含めた、我が研究室伝統です。オーバーラップ(インターラップ?)の激しさは、他研究室の及ぶところではないと誇っています。しかし、お三方のすごさは、我が研究室殿堂入りの可能性があります。

追伸2 Iさんから、さっそく補足説明のメールがありました。それによると、200万円は「校長」になり、かつ、「1億円の貯金が出来たら」とのことでした。う~む、人間というのは都合の悪い情報無意識のうちに削除するということは認知心理学的(もしくは認知的不協和理論)にも実証されていることです。それでは、「校長」になることのみならず、「1億円の貯金が出来ること」を、共にわがことにように願うことにします。

追伸3 今年、修了された皆様へ。今年、西川研究室に所属されたYjさんは、船を4つ持つほどの釣り好きであることが判明しました。ということで、Yさんが果たせなかった「ヒラメ課題」をお願いしましたところ、「こころよく」了解していただきました。「ヒラメ課題」とは、ヒラメを釣ってきて、それを大皿に刺身として盛り、学生食堂で、他の人に見せびらかしながら、研究室みんなで食べる、という課題です。ワクワク!

03/05/14(水)

[]知らなかった 15:51 知らなかった - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 知らなかった - 西川純のメモ 知らなかった - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日、朝のテレビを見て、43歳にして初めて知りました。今まで、「二頭追うものは、一頭も得ず」と固く信じていました。意味的にも合っています。ところが、本当は「二兎追うものは、一兎も得ず」だそうです。日本語には「ウ音便」というものがあります。それ故の誤解です。テレビを見ながら、何故か感激してしまいました。

03/05/13(火)

[]ご注意を! 15:53 ご注意を! - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ご注意を! - 西川純のメモ ご注意を! - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、身近な院生さんの中に、奥様がお目出度だったり、体調を崩されている方がいらっしゃいます。その方には、「大学に来なくていい。とにかく、奥さんに専念してください」と言っています。

 以前、テレビを見ていたら奥さんの夫への愛情がいつ決定するかという事に関する調査がありました。その結果女性の場合は、子育て期間の夫の行動によって決めるそうです。一方、男性の場合は、老後に奥さん孝行をしようと思っているそうです。しかし、考えればバカなことです。女性の生涯において、もっとも忙しく大変なのは子育て期間です。その時に、どれだけ自分のことを考えてくれるかによって判断するというのは当たり前のことです。それに対して、「老後になってから」という男性の考えは、「暇になったら」という意味です。暇だったら考えよう、では、たかがしれています。愛想をつかれるのは当たり前です。

 奥さんも、旦那が仕事で大変だと言うことは百も承知、二百も合点です。だからこそ、1日24時間の家を守ることを黙々としてやってくれています。「いつも、いつも、私を見つめて」なんていうカアチャンなんているわけありません(少なくともレアケースです)。せめて、「本当」に大変なときぐらい、奥さん専従になって罰は当たりません。私は「学長に嫌われても数年のレベル。でも、カアチャンに嫌われたら一生の問題。だから、学長に反抗しても、カアチャンについて行く」と色々な人(学長も含めて)に公言しています。少なくとも、私に関しては、この方法で仕事も順調です。だって、家庭がうまくいっているから、仕事もうまくいくんですから。

追伸 言うまでもないことかもしれませんが、それで職場で表立って文句を言われないのは、やることは、やっているからです。つまり、私がいつも言うように、「遊んでいてもいいよ、結果さえ出せればね」ということです。つまり、カアチャンが大変なとき、カアチャン専任になることができるためには、仕事を早め早めにこなさなければなりません。

[]西川研究室の方々へのお願い 15:53 西川研究室の方々へのお願い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 西川研究室の方々へのお願い - 西川純のメモ 西川研究室の方々へのお願い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 若い先生の支援は、教員集団であと私は思っています。でも、だからといって何もしなくても良いという分けではありません。色々考えているんですが、一つのアイディアが浮かびました。それは教師を記載するということです。

 おそらく、我々の研究を分かる先生レベルならば、つらつらと教師がやるべき事を書く必要はないと思います。有能な子どもの姿を分かってもらえれば、後は、各先生方のやりかたでやればいいことです。つらつらと教師のやったことを書けば、あたかも、「その通り」やれば出来るという誤解が生じます。そのため、そのような記載は、出来るだけ避けました。しかし、書き方によっては出来るのかもしれない・・と思い始めました。即ち、ノウハウ・鉄則・ルール的に短くまとめるのではなく(少なくとも、それのみではなく)、詳しい事例を記載する方法、即ち、一つの物語として記載する方法があるとおもいます。その物語によって、各人が自分なりに読みとるという余地を持たせればいいように思います。

 もちろん全てを記載する必要はありませんよね。ポイントは、主に授業成立当初にあります。即ち、以下のようなポイントがあります。

子どもたちが共感し得る目標設定を単元との関係でどのように決めたか。

その目標を実現するために、教材をどのように考えて選定したか?

子どもたちと、どのような契約(目標、期限、責任)を結ぶのか?

子どもたちの学びやすい場をどのように考え、それを実現するために、どのような対外交渉を行ったか?

子どもたちが教師に依存的になったとき、どのようにしたか?

子どもたちが目標を自己修正できるために、どのような情報を提供したか?(即ちどのように可視化したか)

それでも子どもたちの目標がずれたとき、どのように修正したか?

 このあたりが大事ですよね。そのあたりが見えるような研究にしましょうよ!きっと、より多くの先生に共感を得られると思います。そう思いません。

03/05/06(火)

[]ボスとして認められる方法 15:58 ボスとして認められる方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ボスとして認められる方法 - 西川純のメモ ボスとして認められる方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 我々が提案する学習者観、授業観は、ある程度の授業能力が無いと実践できません。それではどれほどの能力かといえば、とりあえず学習者をコントロールできる能力です。具体的には、「静かに!」と言えば、それなりに静かにさせることが出来る先生です。その先生子どもを信じることによって、全く違った次元に進むことが出来ます。しかし、「静かに!」と言っても、子ども達に「せせら笑われる」先生が、子どもを信じようと思っても、結局、授業崩壊が起こってしまいます。

 別な言い方をすれば、猿山の集団の中でボスと認められなければなりません。おそらく、昔は「先生」というだけで、子ども達も敬意を表したのかもしれません。しかし、今は違います。殆どの先生は、それなりの方法を持っていると思います。例えば、最初は怖い面を出してびびらせ、徐々にゆるめていくとか。しかし、私はその方法はとりません。かつて定時制高校の教師だったとき、その方法をやって手痛い思いをした経験があるからです。それでは、どういう方法をとるかと言えば、徹底的に面白く分かりやすい授業で、子ども達をねじ伏せるように1時間のあいだ聞かせるんです。それを1ヶ月ほど続けると、クラスの過半数は教師として認めてくれます。これは、難しいようで、ある程度は簡単に実現できます。先輩教師という生きたノウハウ本を最大限に生かし、面白い話、聞かせる話を仕入れます。また、興味を引く教材、引き込ませる発問などを仕入れます。これらを大きな声で、はっきりとした発音で、早口にならないように注意しながら話せば、まずまずのことが出来ます。さらに慣れてくると、身近な日々の出来事を、自分なりにまとめて、話の導入に使えるようになれば上出来です。

 しかし、クラスの中のには、なかなか私をボスと認めない生徒もいます。しかし、ころっと変わる場面があります。あるとき授業中にガムを噛んでいる生徒がいました。教師になりたての時は、ガムを噛んでいる生徒を見ると怒鳴ってしまいました。しかし、彼らはガムを噛むことは悪いことだと認識していないので、私が怒ると、何を怒っているのか理解できません。そして、私の怒りに対抗する手段として、とにかく私以上に怒るという方法で反撃します。そのような失敗があるため、ニコニコしながら近づき、授業中にガムを噛むことは駄目であることをゆっくり説明します。そうすると、嫌々ながらも、ガムを捨てようとして紙を探し始めました。でも、ノート教科書も持ってきていない彼はガムを包むようなものがありません。そこで、私は手を出して、この上に出すよう言いました。しかし、自分が噛んだから、と遠慮していました。しかし、「おまえが噛んだもの俺は汚いと思っちゃいないよ」と私が促すと、おそるおそる私の手の上にガムをはき出しました。そのガムをそのまま私の口の中に入れ、一言、「授業中にみんなはガムをかめないけど、先生はガムをかめるんだ。悔しかったら、大学に進学し、教職免許を取って、先生になってみな」と言いました。その後は、ニコニコとガムを噛みながら授業をし続けました。授業後に、その生徒をよんで、さんざん私が噛んだガムをつきだし、「授業が終わったからガムかんでもいいよ」と言い、突き出すと、「きったね~」と笑い出しました。そこでガムを手近な紙で包んで彼に渡し、ゴミ箱に捨てるようお願いしました。自分の噛んだガムを躊躇わず口に入れたときから、彼は私に飲み込まれていますので、素直に従ってくれました。それ以降、彼は私のシンパになってくれました。つまり、つまらなくても騒がず、うっぷして寝てくれるようになりました。それ以降は、寝ている彼の耳に息を吹きかけ、「おはよう!」と声をかけるようになります。

 上記の話をノウハウ的に表現する方法ってあると思います?私はないように思います。例えば、「生徒が授業中にガムを噛んだときは、手を出して、それを自分でも噛むこと」なんてルールか出来ると思います。第一、都合良く、ガムを噛んでくれるとは限りません。

 私が、上記のような対応がすんなり出来たのは、何故かと種明かしすれば、種はあるんです。それは、先輩教師からの生々しい経験談です。その話を聞くことによって、子ども達が何を求めており、教師がどのような行動をすべきかが学べます。さらに、私はそれを語る教師を知っています。そのため、各々の先輩教師の経験談を、私から見える先輩教師のキャラクターによって解釈し、意味づけられることができます。その結果、すんなりと行動できました。繰り返しますが、その経験談は一つの経験談ではありません。私の尊敬する先輩教師5人のそれそれから聞いた100以上のエピソードの総和なんです。

 以上のような経験があるため、私は若い教師を育てるのは教師集団以外の何者でもないと確信しています。いったい、教師集団の代わりになるような研究ってあるんでしょうか?私はないと思うんですが・・・。我々の研究は、そのような教師集団に守られ育てられた教師が、一歩踏み出すための手がかりに過ぎません。

[]ノウハウ本の使い方 15:58 ノウハウ本の使い方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ノウハウ本の使い方 - 西川純のメモ ノウハウ本の使い方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はノウハウものを避けようとしています。しかし、何も知らない新任ならばしょうがないと考えていました。あるとき東京書店で本を探していると、ベテラン先生ノウハウ本を2、3冊買って帰るのを目撃し、ビックリしました。私としては、あのような年齢の方が、未だにノウハウ本に頼っているのかしらん?と思いました。しかし、そのことを院生さんに話したら、教えてくれました。院生さんに依れば、そのような先生ノウハウ本はノウハウ本にすぎないことは十分理解しています。しかし、そのノウハウ本に載っている資料を利用することによって、自分が考えて作る手間が省略できます。そうして時間を使っているそうです。「な~るほど」と思いました。毎日毎日の授業の全てに全力を傾けるなんて、どだい無理です。ある部分を手抜きをすることによって、別な部分に時間をかけることが出来ます。

 最近、気になることがあります。絶対評価が導入されることによって、どの学校も評価方法の開発に汲々としています。それに対しての私の回答は、「とりあえず、文部科学省や県のレベルで決めた評価方法を、ちょっとアレンジすればいいんですよ。そうして、自分たちが本当に望む子どもの姿をじっくり考えて、それが計れる評価を一つだけ作り、お上が定めたものに含ませればいいんです。」と答えます。そうすると、「そんなことでいいんですか?」と不安そうに言われます。

 教科教育(少なくとも理科教育)で、最も多く、子どもたちの能力等の評価に関する調査研究の学術論文を持つものとして、確信をもって言えることがあります。文部科学省にせよ、県のレベルにせよ、お上が出している評価方法は、学術的なレベルで確定した理論に基づいた評価方法は一つもありません!これは絶対です。だって、「興味・関心」、「能力」、「技能」、「知識」・・どれをとっても、その評価方法は確定していません。せいぜい、その道の識者の常識レベルの集積に過ぎません。敬意を表すべきだと思いますが、だからといって大宇宙の真理のようにありがたがる必要もありません。ようは役に立つノウハウ本のように利用すればいいことです。

 ノウハウ本はインスタント食品だと思います。料理が作れない人が、とりあえず飢え死にしない術に過ぎません。しかし、インスタント食品をまともな食品と誤解し、そればっかり食べれば体が悪くなります。まともな食品を食べるのが基本ですが、手抜きしたいときの手段と割り切りたまに使うには有効です。だから、お上が作った評価法をアレンジして利用することを推奨します。でも、それだけでは駄目です。自分たちの評価方法を「一つ」含ませなければなりません。

[]じーさん 15:58 じーさん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - じーさん - 西川純のメモ じーさん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 5月4日に、ほくほく線に乗って十日町まで行きました。息子は狂喜乱舞して、騒ぎ回ります。その反動で、町中では私にだっこを求めます。結果として、2時間近く、息子を抱いて町を歩き回りました。翌日の5日は何もありません。ところが、昨日の朝になって、腰が痛くなりました。最初は何で痛くなったか分かりません。でも、原因として思い当たるのは「だっこ」以外の何者でもありません。当日は痛くなく、数日経って痛くなるということは老化の証拠です。

 あまり私が痛がるもんですから、家内から「●●君たちに貰ったマッサージ器を使ったら」と言われました。引っ越し以来、本棚の上に置いていたマッサージ器を取り出し使いました。実に快調です。自然とその年代の学生さんの近況のことが話題になりました。私にとっては、それほど昔ではないんですが、考えてみれば7年前に卒業した学生さんです。その学生さんの中には、子どもとの親ばか写真を送ってくれるような人もいます。

 学部学生さんへの授業で、我々の研究室過去研究の成果を紹介します。その時、この研究は、「6年前にやった研究だ」とか「今から12年前の研究だね」と紹介します。はっと気づきました。その研究というのは、目の前にいる学生さんが中学生小学生の時代の研究なんです。私が教科教育研究に足を踏み入れたときは、その学生さんはタンパク質レベルで、精子卵子にもなっていない時期です。

 じーさんになったと自覚します。

[]頑固 15:58 頑固 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 頑固 - 西川純のメモ 頑固 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 頑固さ、というのは研究者にとって必須の資質です。既存のパラダイムに乗り切れず、気になって、こだわる必要があります。なぜなら、既存のパラダイムを越えるポイントは、そんなところにあります。

 しかし研究に向かない頑固さがあります。両者の違いは「謙虚」の有無です。謙虚のない場合、研究の当初から頑固に自説を主張します。しかし、研究に向く頑固は、一応、先達のラインに一度乗ってみます。そして、その先達のラインの限界を理解します。同時に、なぜ先達がそのラインになったかを理解します。そして、自分がやろうとする新たなことは、何故今までやられていなかったかを理解します。つまり、「全然駄目」と否定するのではなく、「それはそれなりに意味がある、でも、難しいけれど、こういう事に目を向ければ、別な面が見られる」となります。そのような事が出来るのは、自分なりの研究がまとまってからのことです。

 でも、最も簡単な判別法は、結果として出来上がる研究が、素晴らしいものであるか、研究とは言えない自己満足の固まりか、で直ぐに分かります。

[]イベント 15:58 イベント - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イベント - 西川純のメモ イベント - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は子どもの日です。柏餅を食べて菖蒲湯に入りました。ユダヤ教イスラム教並の戒律や、行事はとてもついていけません。しかし、日本古来の節ごとのイベントがあるというのは良いものです。本日は息子の誕生日です。3年前の今日に生まれました。朝起きて、横を向くとぐっすりと寝ています。その向こう側に家内がいます。そういえば、家内はこの時間にはウンウンうなって大変だったことを思い出しました。そこで、息子に誕生日おめでとうを言う前に、家内に「出産おめでとう」と朝一番で言いました。

[]可視化 15:58 可視化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 可視化 - 西川純のメモ 可視化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 院生さんの部屋に行くとKさんがいました。Kさんに「研究バッチし?」と聞きますと、Kさんはすかさず「バッチリです」と答えてくれました。今年度になってから、何度か同じ質問をしたんですが、いつも答えは自信に満ちたものです。ということで、西川研究室の皆さん、修了生の皆さん、日本の皆さん、世界の皆さん、金星の皆さん、シリウスの皆さん、銀河系の皆さん、大マゼラン雲の皆さん、そして大宇宙の皆さん、Kさんはバッチリだと宣言しましたよ~~。ということで、大宇宙に向かって可視化しました。これによって、自分の言葉によって、自分の尻に鞭が打たれることになります。

03/05/04(日)

[]私のコレクション 16:05 私のコレクション - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 私のコレクション - 西川純のメモ 私のコレクション - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は両手招き猫をコレクションしています。何気なく始めたんですが、現在大学本棚の一段を満杯にして、他の棚に進出中です。集めてみて、良いものをコレクションに選んだな~と思います。第一の理由は、縁起物です。例えば「ドクロ」や「蛇」の置物を集めたら、不気味がられますし、私の人格が疑われます。第二に、縁起物でありながら宗教色が少ない。例えば、十字架阿弥陀如来を集めたら、特定の宗教に結びつきます。ということは、他の宗教の方からは不快なものになる可能性があります。招き猫はお寺関係縁起物ですが、特段、宗教とは結びついていません。第三に、それを趣味とする人が少ない。例えば、切手やコインの場合、それを趣味とする人が多いため、価格が高くなり、プレミヤがつきます。しかし、招き猫の場合、●●年度の、●●社の招き猫のようなプレミヤものは無いと思います(少なくとも私は知りません)。第四に、第三の結果から、それを売っているところはそれほど多くありません。片手招き猫をコレクションしたならば、どこの土産物店に入っても、どかどか売っています。それを全部買い占めたら、お金がいくらあっても足りません。第五に、そうでありながら、探せば見つかる程度はあるんです。だから、どっかに旅行に行ったとき、店にふらっと入って見つかることがあります。とても良いものを拾ったような気分になります。最後に、片手ならば、「お宝」か「人」のいずれかを選択しなければなりませんが、両手招き猫ならば、両方とも御利益があります。欲張りな私にぴったりです。

[]ほくほく線 16:05 ほくほく線 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ほくほく線 - 西川純のメモ ほくほく線 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 電車好きの息子のために「ほくほく線」に乗りました。乗る前から息子は狂喜乱舞です。しかし、十日町までが千円弱という料金にビックリしました。第三セクターを成り立たせるためには、そのような料金になるのかと思いました。息子は無料ですが、夫婦で往復となると4000円ほどになります。すごい出張をしたような気になります。次にビックリしたのは、ワンマン電車だったことです。先月、兵庫加古川線に乗ったときワンマン電車に乗ってビックリしましたが、なんと、身近にワンマン電車があることにビックリしました。二両編成で、後ろの電車無人駅ではドアが開きませんでした。

 ほくほく線トンネル区間が多くを占めます。そのため、一部電車では、トンネル区間において電車天井プラネタリウムになる電車が導入されました。院生のKさんが親切にも、その時刻表が載っているホームページを紹介してくれました。時刻の関係で、その電車には残念ながら乗れませんでした。しかし、ホームページを見ていると、なんとペーパークラフトのコーナーがありました。そこには、カラーペーパークラフトPDFファイルがありました。それをカラープリントに印刷し、厚紙に張り、組み立てると、ほくほく線電車が出来上がります。試しに作ってみると、息子が大喜びです。原価数十円程度のものでありながら、その喜びようは、数千円のプラレール模型に匹敵します。調べてみると、そのようなペーパークラフトを用意するホームページは、少なくないことが分かりました。だいぶ得した気分です。

03/05/01(木)

[]SPAM迷惑メール)対策 16:08 SPAM(迷惑メール)対策 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - SPAM(迷惑メール)対策 - 西川純のメモ SPAM(迷惑メール)対策 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎日、毎日、数十(時には100を超えるメールを受けます)。私の午前中の仕事は、それに対して返信をすることです。しかし、受け取るメールの半数は訳の分からないメールです。その殆どは英文で書かれた「いかがわしい広告」です。これには全く閉口します。朝メールを開くと、題名からそれと分かるメールがドドット並びます。それを一つ一つ削除します。作業としては、それほどでもなくても、精神的にはいらだちが募ります。そこで、フリーソフトで何かいいのがないか探してみました。

 迷惑メール対策ソフトの殆どは、送り先を識別します。ところが、後から後から違ったアドレスから送りつけられますので、送りつけられるたびに、そのアドレスソフトに登録するのが手間です。そこで、迷惑メールありがちなクリック」とか「フリー」等の英文を本文で見つけた場合、それを拒否するように設定しました。ところが、両者をつかったドメインからの知人からのメールが拒否されたため、その設定を削除しました。

 私にくる迷惑メールのほぼ99%は英文メールです(一部、中国語)。一方、私に英文や中国語メールを送る知人はいません。ということで、送られるメール言語コードを判別したり、日本語(二バイト文字)を含まないメールを拒否するソフトはないか探しました。昨日、そのソフトを設定しました。バッチリでした。ヘンなメールは完全に拒否され、一方、必要なメールに被害はありません。今まで気になっていたトゲがとれたようで、気分は上々です。

[]ワクワク 16:08 ワクワク - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ワクワク - 西川純のメモ ワクワク - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は新M1の現職の方のお二人の個人ゼミをしました。入学前に十分に我々の研究勉強されている方なので、いきなり本題に入れます。お一方はYjさんは異学年学習の実践をかなり前からやっている方です。今までにも我々は異学年学習を実践し、調査してきました。しかし、それは二つの学年(例えば5年生と6年生)での異学年学習です。つまり、上級生、下級生という関係に単純化できます。ところがYjさんは3学年以上を複合した異学年学習を実践され、そのような実践においては中学年が鍵になると感じてられます。その方面の研究をしたいとの研究計画でした。一般社会での集団の年齢構成は複雑です。日常経験でも、若手、中堅、ベテランの三階層があったとき、中堅がキーとなることはうなずけます。Yjさんの研究は、学校をそのような集団にするためのポイントを明らかにするのではと思っています。

 もう一方のYzさんは、子どもたちが学びの関係更新する姿を明らかにする研究を計画されました。今年修了されたHさんの研究を参照しつつ、発展させることを希望されています。この研究が実現すれば、我々の研究室での長年の懸案である、「自由班」と「規制班(教師が作る班)」に関わる問題が解決すると思われます。その結果として、長期間安定した学びの集団を維持するためのポイントを明らかにするはずです。

 個人ゼミの最後は、来週までの課題を確認し、「期待していますよ」の言葉で締めくくりました。お二方とも本ホームページを良くお読みなので、「期待していますよ」と私が言いましたら大爆笑されていました。Yzさんは「もしホームページにワクワクなんて書かれたらどうしよう」とおっしゃっていました。そうまで言われるなら、書かざるを得ません。そこで、本メモタイトルと「ワクワク」といたしました。

追伸1 修了生の皆さんへ。皆さんの研究は、更に発展しつつありますよ!

追伸2 学卒院生(新M1)のお二人さん。このメモ見ている?次の個人ゼミ、期待していますよ!