西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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02/12/09(月)

[]昨日の発見、もしかしたら大発見 17:36 昨日の発見、もしかしたら大発見 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 昨日の発見、もしかしたら大発見 - 西川純のメモ 昨日の発見、もしかしたら大発見 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は、どうやったら経験のない先生、力のない先生学び合いを理解してもらうか?ということを考えました。

 今までの方法でも、子どもたちを引っ張っていける先生で、現状の自分に物足りなさを感じる先生の場合、我々の目指す教育は受け入れることは可能であると思います。ところが、「27禁」にも書きましたが、全ての人に可能であるわけではありません。「詳細な教案がないと教壇に立てず、授業中は子どもではなく教案ばかりを見ている先生」、「子どもとの繋がりを持てず、学級崩壊(その直前)に何度も陥った先生」等の先生が、我々の考えの上っ面をなぞるような学び合いをすると、最悪の状態に陥ります。どうしたら、そのような先生にも「学び合い」を理解してもらい、教師としての職能を一歩高めてもらえるか、それが最近の私が考えていることです。

 一つの方法は、「最悪の状態」を詳細に分析し、それによって処方箋を作る方法です。確かに有効です。でも、「何か変だな~」という心の中の警告ランプが点滅します。この心の警告ランプは、研究を進める上で特に重要です。たいてい(いや、おそらくほぼ100%の確率)の場合、警告ランプは正しいのが相場です。それを、ここ2週間ほど、ずーっと考えていました。それが昨日分かりました。分かってみれば、バカみたいに当たり前のことです。

 私は、学習者がどのような誤解するかを明らかにし、それに対する処方箋をつくるかという研究から出発しました。しかし、やがて不満を持つようになりました 。研究を進めると、子どもたちの分からない理由は実に多様であることが分かりました。例えば、分からない子どもの50%の子どもが分からない理由を明らかにし、それに対応した教え方を開発することは出来ます。しかし、その方法でも分からない子どもが50%残ってしいます。さらに研究が進めば、残りの25%の子どもが分からない理由を明らかにし、それに対応した教え方を開発することは出来ます。したがって、二つの教え方を併用すれば、75%の子どもを教えることが出来ます。しかし、25%の子どもが分からないままです。さらに、研究が進めば、残りの12.5%の子どもが分からない理由を明らかにし、それに対応した教え方を開発することは出来ます。従って、三つの教え方を併用すれば87.5%の子どもを教えることが出来ます。しかし、12.5%の子どもは分からないままです。さらに研究が進めば・・・・。即ち、キリがありません。また、現実問題として二つの教え方を、一人の教師が併用して教えることは困難です。三つは不可能です。

 ここまで書けば分かって頂けたと思います。つまり、教師教育に関して、私は概念研究で陥ったジレンマに陥ってしまいそうになっていました。特定の個人(今の場合は一研究者・一研究室)で解決する方法は、本質的な解決にはならないと思います。むしろ、教師間のネットワークを形成することにより、教師の自己教育力を高め、他の教師がサポートする体制が重要だと思います。具体的には、職員室のネットワーク研究が考えられるでしょう。もう一つアイディアがあります。ティームティーチングです。

 私自身はティームティーチングに関して否定的です。一般的に、ティームティーチングは個別学習に対応する方法として考えられています。しかし、教師が二人になっても、せいぜい75%の子どもに対応できるのが限界です(上記の理由により)。でも、ティームティーチングを教師教育の一環として位置づけるならば、非常に面白い意味が生じる可能性があります。また、クラスという集団を1年間固定せず、複数の教師で担当するという方法もあると思います。例えば、あるクラスでなじめない子どもがいた場合、年度途中でも別なクラスに移動させるなどの方法もあると思います。

 上記の方向性は、別なところでも書いたことがあります。しかし、それにもかかわらず、27禁を越える方法を、個人のレベルで解決しようと考えている部分があったことは確かです。私にとって一歩前進です。でも、上記の研究を実現することはとてつもなく困難であることは確かです。もしかしたら、教育委員会レベルの協力が必要になるかもしれません。これから、センター等で偉い人にあったら、何度も、何度も提案しようと思います。