西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

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02/09/15(日)

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 松江で某学会に参加しました。そこでの発表を聞きながら、自分たちとのズレを強く感じました。一言で言えば、「実際の学校現場で役立たせようと思っていない」ということです。例えば、コンピュータ利用の発表を聞いていると、あまりに高度で複雑なんです。私自身もそれに類した研究に関わったことがあるので、その手の研究はものすごく時間と金がかかることを知っています。また、その種の研究のそれ以降の展開も予想がつきます。

 大抵の場合、その種の研究の出発点は、ある種のコンピュータの機能向上に伴って、その機能を最大限に生かすプログラムを開発に端を発します。実験校で実施し、その結果学会発表します。ところが、その頃にはコンピュータの次なる機能向上が生じます。そうなると、それまでの研究は陳腐となってしまいます。なんとなれば、機能向上に強く依存した研究ですから、その機能が陳腐になれば、研究自体が陳腐になってしまいます。そこで、いつのまにか、その研究は放棄されます。でも、それをやっていた研究者は、次の機能向上にともなうプロジェクトを立ち上げているので、その研究者としては問題ありません。プログラムの開発には、ものすごく時間がかかりますので、せいぜい開発できるのは数単元程度のプログラムぐらいです。ところが、そのプログラムがあまりに高度であるため、現場先生には維持・管理(ましてや発展など)できません。速やかに、お蔵いきとなってしまいます。

 私は、その過程を何サイクル(おそらく数十サイクル)見ているので、発表を聞いていると、「ああ、また同じ展開をするんだろうな」と思うと興ざめしてしまいます。本当に現場に根付く研究は、現場先生普通に使っているソフト(例えば一太郎、ワード、それを越える場合もエクセルどまり)を利用したプログラムであるべきだと思います。ところが、現在学会では、そのような研究は殆ど見受けられません。あくまでも学校子ども先生)に目を向けているのではなく、コンピュータに目を向けているように思います。たまたま教育に応用してみている程度の感覚のようです。

 院生さんから、面白いこと(本当は不愉快なこと)を聞きました。院生さんがある発表を聞いて、「こりゃ、賢い子どもぐらいしか使えないな」と思ったそうです。そこで、「面白い研究ですが、理解の遅い子には無理があるのでは?」と発表者に質問したところ、間髪いれず「そのような子ども研究の対象としていません」と言い切ったそうです。その院生さんは唖然としました。でも、その院生さんがもっとも唖然としたのは、その発言に対して、会場のみんなが「そうだよな~」という同意する雰囲気だったそうです。院生さん曰く、「こりゃ駄目だ」。理解の遅い子を、研究の対象としていないと平然として切り捨てられるのは、教育を全く意識していない証拠です。

 もちろん、以上とは違う研究発表も少なくありません。しかし、そのような研究が大手を振っている現状に愕然とします。でも、理解できます。私も、かって、そうでしたから。要は論文となり業績となれば、いいんですから。