西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。 もし『学び合い』グループに参加される場合は、 http://manabiai.g.hatena.ne.jp/をご参照ください。
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01/08/31(金)

[]合否 15:15 合否 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 合否 - 西川純のメモ 合否 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が大学4年の時です。大学院受験の後、卒業研究指導教官であるI先生に、「先生、他大学大学院受験申し込みをすべきでしょうか?」と質問しました。I先生は、「その必要はないよ」と答えてくれました。鈍な私は意味が分からず、「もし落ちたらどうしようと思っているのに」と考えていました。しかし、同じ研究室のSから、「合格したんだよ、そのことを知っているから先生はそう言っているんだよ」と解説してもらい、やっと意味が分かりました。

 教官となって、合否発表の前に、合否をいうことは出来ないことはよく分かります。でも、こういう連絡は出来ます。

 「発表の前ですので、合否をいうことは出来ません。でも、来年の宿舎のことは準備する必要はあると思います。」

 単身寮に住む、世帯寮に住む、また、学外の民会アパートに住む、それぞれの得失があります。また、ご家族上越に来られるとしたならば、お子さまの学校、買い物の場所、などなど知りたいことが多いと思います。悩むより、実際生活している人に聞くことをお勧めします。同県の先輩院生に聞けばいいのですが、懇意な人がいなければ、ご紹介します。

[]不老不死 15:15 不老不死 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不老不死 - 西川純のメモ 不老不死 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子を抱いていると、重さが一段と増えているように思います。生まれて、最初に抱いたとき、これと同じ大きさの金塊よりも大事だな、と思いました。1月に買った宝くじ残念ながらはずれました。しかし、今の息子の大きさから考えれば、大当たり金額以上の金塊の大きさにはなっています。

 長年、私は子宝に恵まれませんでした。40歳にして授かった息子です。大喜びです。息子が生まれたことを大学院指導教官のK先生に報告しました。K先生からは、「永遠生きることは出来ないが、子ども・孫によって永遠生きることは出来る」というお言葉と、お祝いをいただきました。

 40歳で授かった息子です。順当に行けば、私より40年長生きします。さらに、医療進歩を考えれば40年以上です。さらに、息子が30歳のときに、息子に子どもが授かれば、その孫は40+30+@年わたしより長生きします。色々の方から、「今は可愛いけど大きくなると憎たらしくなるよ」、と教えてもらいます。しかし、どんな憎たらしい「医者」でも、寿命を40年のばせる医者なら、許せるのではないでしょうか?その有り難い医者が、私の腕の中でもぞもど寝返りをしながら眠っています。

01/08/30(木)

[]受験生 15:16 受験生 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 受験生 - 西川純のメモ 受験生 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日大学院入試(前期)です。大学内は緊張した受験生でいっぱいです。現職の方であれば、教員採用試験以来十数年ぶりの「試験」です。ましてや、前日は遠方から見知らぬ町のホテルに泊まられた方も多いと思います。緊張しない方が変なのかもしれません。問題も、穴埋め問題や選択問題ではなく、「何々について知るところを記せ」式の問題ですのです。そのため、書き終わったとしても、それが正解なのか不正解なのかが判然としません。さらに、面接になれば、一人一人が別室に誘導され、入ると4人~十数人の大学教官が居並ぶ席の真ん中に座らせられます。座った後に、専門用語を混じった質問を受けるわけです。私の経験(はるか20年前ですが)から言っても、「とにかく終わってくれ」と念じるだけの面接でした。ご苦労様でした。

01/08/29(水)

[]言っていること、やっていること 15:17 言っていること、やっていること - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 言っていること、やっていること - 西川純のメモ 言っていること、やっていること - 西川純のメモ のブックマークコメント

 息子に「おかたづけしようか?」、「ないないしよう」というと、一生懸命になって遊んだおもちゃおもちゃ箱に入れます。ところが、この2、3日、いくら言っても片づけようとしません。その原因として、心当たりがあります。息子に「おかたづけしようか?」と言う前に、息子には片づけるには難しそうなものを、私の方で事前に片づけます。その姿を、息子はじっと見ているんです。きっと、片付けを任していないことに気づいたのではないでしょうか?本当は、出来ないなら、出来ないで、それを認めればいいことなんです。それを、先走って「失敗しないように」、「必ず成功するように」と、援助しては、息子の能力は伸びません。なによりも、伸びようとする息子の気持ちを萎えさせてしまいます。

 先日、院生のMさんとの個人面接をやりました。内容は、2学期から始める現場で実践研究の授業内容です。授業では、インターネットを使って子どもたちに伝統工芸に関して調べさせる活動を行わせます。しかし、Mさんの経験によれば、子どもインターネットを使って情報検索しても、なかなかヒットしません。結果として、検索だけに時間がかかり、1時間が終わってしまいがちです。そのため、Mさんは、事前にインターネット関係するホームページを検索し、そのアドレス一覧を作り、それを子どもたちに与えるそうです。それに対して、以下のように私は話しました。

 検索に時間がかかり、1時間がそれに終わってもいいじゃない。

 結果として、調べた成果が、レベルが高くなくてもいいじゃない。

 実際に検索し、その結果として出来た成果が、本当の成果だと思うよ。

 教師が先回りして、準備して出来た成果というのは、見た目はレベルが高いけど、子どもが学んだものはレベルが低いんじゃない。

 検索に時間がかかったという経験をすれば、「どうやったら検索がうまくいくか」、「インターネット以外にいい方法はないか」、「インターネットによる、情報検索の得意・不得意は何か」を学びます。

 先生が先回りしない方がいいんじゃないかな?

 もし、アドレス一覧が便利ならば、それを作るのはMさんじゃなく、子どもたちがその必要性に気づき、それを作りたいと願う場は何かを考えたら。

 ここまでのレベルにしなきゃならないというのは、教師の囚われだよね。

 と、偉そうに言いました。しかし、振り返れば、自分自身も,先回りし、あるレベルにしなければならないという思いに囚われているんですね。

01/08/27(月)

[]床屋 15:17 床屋 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 床屋 - 西川純のメモ 床屋 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 日曜日に息子の髪を「スキカル」というバリカンで刈ってみました。説明書やビデオを見ると、実に簡単そうです。やってみると、さんざんです。刈った後が斑(まだら)模様になってしまいました。それを修正しようとし、さらに、問題を悪化させます。行きつけの床屋さんに事情を話し、修正してもらいました。

 床屋に着いたとたん、息子は大泣きです。この大泣き故にバリカンを試してみようと考えたんです。しかし、床屋のご主人は、慌てず騒がず「泣くだけ泣かせれば、分かってくるし、観念するんですよ」と、パニックになっている私をなだめてくれました。15分程度、泣かせた後、「さあやりましょう」と開始して10分で、斑模様の息子の頭は可愛く変身しました。プロは凄いと感心しました。(床屋のご主人が神様のように見えました)

 午前中は新井道の駅に行き、外食をしました。ある店に入ったんですが、「大はずれ」でした。「おそい」+「高い」+「美味しくはない(まずいとは言いません)」の三拍子です。完全にブルーです。でも、家に帰ってからシュークリームを食べたら気持ちは切り替えられます。後に尾を引かないもんです。でも、頭の場合は、下手をすると、その変な頭で数ヶ月つきあわなくてはなりません。常々、「医者床屋は行きつけが良い、冒険はしない」と思い続けていた私ですが、1歳ちょっとの息子ということで軽く考えてしまい大失敗です。

 医者床屋の他に、自分が選択できて、選択を誤ると長期間ひどいことになる選択に、指導教官の選択があります。ある先生が学部学生指導教官選択に関して以下のように語るのを横で聞いたことがあります。

 「君らが本学を選択したことは、君らの人生にとって大きな選択だった。入学後に君らは三つの選択をしなければならない、第一は、卒業後の進路だ。第二は、恋人だ。恋人は、一生の伴侶になるかもしれないから、とても大事だ。第三は、指導教官だ。恋人ほどではないけど、大事な選択だよ。恋人を選ぶぐらいの気持ちで、真面目に選びなさい。」

 なるほどと思いました。私自身は、卒研、修士論文の二つの指導教官の選択で、「すごーく」時間と手間をかけました。幸い、お二人とも「大当たり」でした。しかし、本学で学部学生さん、院生さんを見てみると、安直に考えすぎの方もいます。半年後になって、自分の選択が間違いであることに気づき、相談(もしくは愚痴)に来られる方も少なくありません。「可愛そうだな」という気持ちもありますが、同時に、「何で、真面目にリサーチしなかったの?」という気持ちもあります。指導教官との相性は、必ずしも一方が悪いというものでもありません。あくまでも相性の問題です。相性が悪いと、指導を受ける学生さん、院生さんは不幸ですが、同時に、指導教官も不幸になります。

追伸 西川研に所属された修士1年の方も4月から5ヶ月たちます。そろそろ、自分の選択は正しかったかを考えているのでは・・・。

01/08/23(木)

[]学ぶ状況 15:21 学ぶ状況 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学ぶ状況 - 西川純のメモ 学ぶ状況 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、息子は日本語が分かるようです。ある程度、複雑な内容を話しても、それを理解しているようです。少なくとも、こちらの要求には応えてくれます。おぎゃー、と生まれて1年3ヶ月で、このレベルまで進めるなんて驚異的です。私なぞは、中学高校大学大学院、その後をかけて英語を学んでいるにもかかわらず、外人さんの話はチンプンカンプンです。なんで、こんなに進歩するのか考えてみました。「発達的な原因」と言えば、分かったような気になりますが、それだけでもないように感じます。

 記憶実験では、「再生テスト」と「再認テスト」というものがあります。前者は、覚えたものを、そのまま再生させることを求めるテストです。後者は、覚えたものに似たものを提示し、覚えたものと同じか否かを判断することを目的としたものです。成績は、後者の方が高いのが一般的です。理由は、再認テストの場合、提示するもの自体が、記憶を呼び起こす手がかりを多く含んでいるからと考えられています。例えば、長い文章を再認する場合、全ての文章を最初から覚えていなくても、一部覚えている部分がきっかけとなって残りも思い出せることが出来ます。

 私と息子との会話は、一定の時間、一定の場所で、さらに、多くの場合は同じような私の服装・表情で、同じような言葉を私が発します。例えば、朝起きて20分後ぐらいに、居間で、Tシャツ・短パン姿の私が、ニコニコしながら、「おんもいこうか?クック(靴の)持ってきて」と言います。そうすると、よちよち歩きながら、下駄箱から自分の靴を持ってきます。つまり、私が何を言っているかを理解する手がかりは実に多くあります。

 このような息子の言語理解の能力を、「そんなのは言語理解ではない」と考えることも可能です。しかし、私は、息子のような言語理解の方が自然で、意味ある能力のように思います。また、息子が学んでいる状況の方が、自然のように思います。例えば、何もない部屋で、先生が、「おんもいこうか?クック(靴の)持ってきて」と何回も、何回も言い続けたら、その言葉を理解できるとは思えません。仮に、「このような状況でも分からなければ、本当に分かったとは言えない」とか、「無駄なものを廃することによって、知識をコンパクトにする事が出来る」なんていう主張をする人がいたら、私は、「バカじゃないの」と思うでしょう。これを認めてもらうと、今度は、学校での学習が極めてバカな方法のように思えてきます。

 例えば、実験室の中で炎色反応の実験をします。しかし、実験室は非日常の空間ですし、炎色反応自体との必然的なつながりはありません。また、炎色反応がどのような意味を持っているかも子どもたちには分かりません。知識を脱文脈し、コンパクトにして学ぶ方法、なんか、バカみたいに思える今日この頃です。

01/08/20(月)

[]横隔膜は安くて美味しい 15:24 横隔膜は安くて美味しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 横隔膜は安くて美味しい - 西川純のメモ 横隔膜は安くて美味しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 集中講義でいった宇都宮大学院生さんからメールが来ました。内容は、このメモ学内ステーキ屋の安さのなぞに関して書いたこと(2001年7月26日付)をよんで、そのなぞの理由を教えてくれました。メールの内容は以下の通りです。

『集中講義の際、驚いていらしゃったステーキ宮の謎が分かったのでお知らせしておきます。学生ステーキが490円(ライススープバーつき)でできるのはなんと、牛の横隔膜を出しているからだそうです。横隔膜とは呼吸の時に使っているれっきとした筋肉です。しかし、流通上では横隔膜は臓器として扱われ、コストが安いのだそうです。そのために安く販売しても元が取れるのだそうです。確かに味は牛なのですが、肉が縦に裂けるなど奇妙な点がありましたが、これで解決です。安心して食べられますよね。』

 私が宮にいったとき、学生ステーキの安さに驚きました。メニューの学生ステーキ写真を見ると、繊維が縦に並んでいたので魚の肉のように見えました。そのため、「おそらく魚をステーキ風の味付けで焼いたのだろう、だから、こんなに安いんだ」と勝手に解釈しました。私は肉を食べたかったため、ステーキは避けてハンバーグにしました。しかし、メールによって、あの肉横隔膜であり、肉が縦に避けやすく、それゆえ魚の肉のように見えたことが判明しました。今度、宇都宮大学に行ったら是非試してみたいと思います。情報提供していただいたF.Kさんありがとう

[]挨拶百態 15:24 挨拶百態 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 挨拶百態 - 西川純のメモ 挨拶百態 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 学生さんと大学の授業や先生のことのうわさ話をすることがあります。その時、「あの先生はいい先生だよね」と学生さん同士が話し合っているので、「どういうところが?」と聞きました。その答えは、「だって挨拶すると、あの先生挨拶してくれるよ」とのことでした。絶句して、笑い出しました。

 学生さんによると、教官挨拶は以下のようなタイプに分類されるようです。

無視:挨拶しても、無視して通りすぎる。

ふんぞり返る:偉そうに胸を反り返し、「ウム」と首をちょっと動かす。

会釈:ちょっと微笑んで、会釈する。

声がけ:「こんにちは」と丁寧に挨拶する。

馬鹿話:「よっ!」と声をかけ、そのあと馬鹿話をする。

 しかし、過半数の教官が「無視」タイプだそうです。 私の場合は、全学必修の講義があるので、自コース以外の学生さんから挨拶を受ける場合が多いです。その場合は、「会釈」タイプです。しかし、履修者20人以下の講義を聴いたことのある学生さんの場合は、「馬鹿話」タイプです。さらに、うちの研究室や戸北研究室院生さん・学生さんの場合は、その学生さん達をからかう「からかい」タイプになります。ある院生さんから、「先生は、うしろから、そーっと近づいて、いきなり挨拶されるもんだから寿命が縮まります、やめてください」といわれています。

[]未来子どもの誤概念 15:24 未来の子どもの誤概念 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 未来の子どもの誤概念 - 西川純のメモ 未来の子どもの誤概念 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 振り子の周期は、ひもの長さに影響されますが、おもりの重さには影響されません。しかし、重いおもりの振り子と軽いおもりの振り子では周期が変化すると思いがちです。この誤概念が、いったい何に由来するのかを調査したことがあります。方法は、小学生幼稚園生に、徹底的にインタビューする方法です。その結果、「かけっこ」や「釣り」などの遊びを通して、そのような誤概念が育つことが明らかになりました。つまり、「重いものを動かすのは大変だ」とか「動いている重いものは、すごい力がある」というような日常経験に基づくものでした。

 息子は車が大好きです。本物の車を眺めているだけで、ご機嫌です。また、ぐずっているときは車の玩具を与えると、直ぐに機嫌が直ります。その車の玩具を見ると、数百円のものといえども侮れません。どういう仕組みなのか分かりませんが、後ろにちょっと動かすと、それがゼンマイに伝わり、後ろに動かした距離の十倍以上も勢いよく動きます。また、千円以下の値段で、なんとリモコンの車が買えるんです。ボタンを押すと車が動くので、息子はご機嫌です。

 しかし、こんなことがどんどんエスカレートして、未来社会では腕や足を使って遊ぶ玩具が無くなり、ボタンテレパシーで動かす玩具ばかりになるかもしれません。そうなったら、現在、我々が理科学習の障害と見なしている誤概念すらも生じないのかもしれません。

01/08/17(金)

[]夏休み 15:25 夏休み - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 夏休み - 西川純のメモ 夏休み - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日から盆明けです。しかし、大学ゴーストタウンのように静かです。これだけ静かですと、読みたかった本を読めばいいのですが、静かすぎて落ち着きません。結局、停滞していた雑務をこなすぐらいのことしかありません。戸北先生出張中ですし、院生さんは帰省中です。本日は、こちらに残っている院生さんお一人と学生食堂で食事です。学生食堂では、我々以外は2,3人の学生さんがいるだけです。振り返ってみれば、夏休みらしい夏休みをとれなかった夏でした。今はゴーストタウンですが、来週後半あたりからうるさくなるのでしょう。そしていつも通りの毎日が復活します。

01/08/13(月)

[]講演会 15:26 講演会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 講演会 - 西川純のメモ 講演会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 東京都主催研修会で講演をしました。はじめは二人で3時間担当と聞いていたので、「まあ、講義程度だな」と高をくくっていました。ところが、後になって一人で3時間担当であることを聞かされました。1時間半と3時間では、時間にしては2倍です。しかし、聞いている人の集中力を考慮すると、3倍から4倍の手間がかかります。

 どのような人が聞くのかは聞いていませんでしたので、会場に行って伺いました。なんと、教員歴20年以上の方々と言うことです。これまた、ビックリ大学卒業後、直ちに教職に就いた方でも42歳です。私より、経験豊富な方々ばかりです。不安になりました。会場に行って、そのことを一層実感しました。居並ぶ方々、お一人おひとりから、強いオーラのような圧力を感じます。被害妄想かもしれませんが、「さあ、何を話すんだろう。つまらない話だったら、ただではおかん!」という圧力です。

 勇気を振り絞って、何とか3時間話しました。皆さん、熱心に聞いていただき、ホッとしました。しかし、本当に疲れました。

[]一段落 15:26 一段落 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 一段落 - 西川純のメモ 一段落 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 怒濤の夏休みが一段落しました。集中、学会(複数)、講演の連続で息つく暇もありません。連日の宴会等の不摂生で、胃の調子が悪くなったり、大変です。家に帰れば帰ったで、大学では仕事が山積みになっています。やっと、なんとか山を越えました。旅行楽しいのですが、やはり家で、普通通りの生活パターンを繰り返すことが一番です。

01/08/01(水)

[]移動百態 18:09 移動百態 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 移動百態 - 西川純のメモ 移動百態 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 宮崎学会では、我々の研究室発表は最終日の8月1日に集中しております。それに合わせて、昨日あたりに、この学会に参加する院生さんたちが全員集合しました。総勢14名です。

 昨日のコンパでは、どうやって宮崎に移動したかに話が盛り上がりました。私は新幹線東京に移動し、羽田から宮崎空港空港から特急で会場の延岡市に移動しました。戸北先生も同経路です。時間的には最も楽な方法です。しかし、多くの院生さん達は予算関係飛行機は使いませんでした。

 電車をお使いの方は、寝台列車を使いました。約半日かかりますが、大部分は寝ているので気にならないそうです。さらに、現在寝台列車は、私の知っている蚕棚のようなものばかりではないそうです。カプセルホテルのような形式で、殆ど外の音が気にならない形式があるそうです。

 車を利用した方も多かったです。現職院生さん同士で車に乗り、途中、健康ランドで泊まった方もおられます。話を伺うと、二十歳そこそこの学生さんの旅行のようです。また、家族旅行をかねて、途中2泊して、鳥取砂丘秋芳洞をお子さんに見せた方もおられます。また、ご夫妻で移動され、途中、イノシシラーメンを食べられた方もおられました(そのラーメンに入っていたイノシシ肉のチャーシューには毛が生えてたと憤慨されていました)。車移動の方の中には、既に、次の学会がある広島までの経路の中で、どこを見物したらいいかという情報交換に余念がない方もおられます。まるで、修学旅行の自由行動時間のようです。

[]違和感 18:09 違和感 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 違和感 - 西川純のメモ 違和感 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 宮崎延岡での学会が終わり、明日は次の学会がある広島に移動します。この3日間、学会に参加し、色々な発表を聞かせていただきました。感想として、どうしても違和感を感じてしまいます。

 発表を聞くときは、「この研究のことを現場先生方への話の種に使えないかな?」という視点で聞きます。しかし、どう考えてものってくれそうもない発表が少なくありません。例えば、○○(外人の名前を入れてください)によればとか、○○理論(なにか難しげな言葉を入れてください)によればと言われても、現場先生方にはピンときません。そこで、それをうまく説明するなら、どう説明するかを考えます。しかし、現場先生方の問題意識に関連した説明が出来ないんです。無理に関連づけても、現場先生方からは「先生、そりゃ無理だよ」と言われそうです。

 それでも、目的の段階は何とか説明できます。研究の方法のあたりになるとお手上げになります。調査研究においては、ある条件設定をします。再現性を実現するため、厳密な条件設定を行います。しかし、その条件設定が厳密なのは良いのですが、現場の状況から考えると、あまりにも特殊な条件設定になってしまいます。したがって、それらの結果現場先生に話しても、「そりゃ、そんな風にやれば、そうなるかもしれないけど、実際には出来ませんよ」と言われて、「ちょん」です。

 実際、学会に参加された本学の院生さん(現職の小・中・高校先生)の方々は、学問の厳粛さを感じて、それなりに喜んでくれます。しかし、自分の日々の実践に役立てようという気は有りません。似たようなものをあげれば、「ありがたーいお経を聞く」、「バカ高いオペラを聴く」ようなものです。感動は得られますが、あくまでも非日常なんです。

 もちろん、そうじゃない発表も少なくありませんが、全体的にはそう感じられているようです。(と、いっている院生さんは言っていました)