西川純のメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード

西川純です。新潟県上越市の上越教育大学の教育実践高度化専攻(教職大学院)で『学び合い』を研究しています。諸般の事情で、このブログのコメントは『学び合い』グループのメンバー限定です。メンバー登録は、いつでもOKです。ウエルカムです。なお、メールはメンバー以外にもオープンですので、いつでもメールください。メールのやりとりで高まりましょうね。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。西川研究室はいつでも参観OKです。 詳細は http://www.iamjun.com/をご覧下さい。
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本格的にトライする人も多くいると思います。その際、人とのつながりが大事です。身近にいる人と繋がれるとありがたいですよね。『学び合い』を実践される方は、『学び合い』マップ(https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zDInXkSSxyO4.kNDji5uDNm0Y)に、是非、登録下さい。登録は、『学び合い』マップ登録フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=77081b4d4f40dd2f)から出来ます。  「私なんて、人になんか教えられるレベルに行っていない」と思う方へ。だからいいんですよ。一番知っている人が、一番の教え手ではないことは『学び合い』を実践しているならば、子どもを見れば分かるでしょ。それに、教える必要はないのです。共に学び合えばいいのです。いや、愚痴を言ったり、笑ったりする、それでいいのです。  是非、一人でも多くの人がマップに登録下さい。強く、強く、お誘いします。

17/02/19(日)

[]茨城の会 07:57 茨城の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茨城の会 - 西川純のメモ 茨城の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月25日に茨城県石岡市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/454874/

17/02/17(金)

[]親知らず 19:42 親知らず - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 親知らず - 西川純のメモ 親知らず - 西川純のメモ のブックマークコメント

来年度から働く方へのアドバイス。

親知らずは学生時代に抜いた方がいいですよ。

就職すると時間無いですから。

どうせ最後は抜かなければならないようになるのですから。

[]理想の社会と学校4 07:19 理想の社会と学校4 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と学校4 - 西川純のメモ 理想の社会と学校4 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会と学校4

 マサイ族の視力が優れていることはよく知られていますが、10.0の場合があるそうです。日本人はマサイ族から見れば視覚障害者であり、マサイ族の古くからの生活の中では生きられないと思います。しかし、それを気に病む人がいるでしょうか?いないと思います。何故なら、日本人はマサイ族の生活をしていないからです。

 クラスには様々な障害を持つがいます。しかし、それは「今の学校」で生きづらいからです。学校で教えていることは必ずしも社会で必要なことではありません。

 日本の学校は単線型です。同じカリキュラムの小学校で学び、同じカリキュラムの中学校で学び、その多くは同じカリキュラムの高校普通科で学びます。このラインは大学に進学するにはフィットします。でも、日本人の半数は大学に進学しません。そして、そもそも日本人の半数が偏微分方程式を解いたり、枕草子を研究するべきだとは私には思えないのです。

 だから、私は欧州のような複線型が望ましいと思います。つまり、小学校卒業時にアカデミズムに進学する中学校と、職業教育を受ける中学校に分かれるのです。こう書くと、そんな小さいときから進路を決定するのは問題だという意見もありでしょう。でも、この意見の背景には大学に進学した方がいいという思い込みがあると思います。そこを壊したい。

 中学校、高校になっても自分の不得意なことを強いられることから解放してあげたい。

[]したたか 06:48 したたか - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - したたか - 西川純のメモ したたか - 西川純のメモ のブックマークコメント

 改革は理想から始まり、現実に落ち着く。

 学習指導要領は諮問から始まりますが、答申が確定した後は現実に落ち着きます。その結果として理想の劣化が起こります。今に始まったことではなく、過去の学習指導要領も同じだし、全ての改革は同じです。結果として理想家は幻滅し、多くの人は安心します。しかし、理想を諦めない人が次の時代を決めます。

 新しい種は隔離された地域(例えば島)で生まれ、それが広がれます。隔離されない地域で生まれた新種は、多くの既存種の中で潰されてしまいます。保守派が安心している中で、保守派と戦わずに、地盤を固めればいい。頭の中で、色々なアイディアがあります。そして、それをサポートしてくれる仲間も期待できます。

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20150820/1440054844

2年でかなりいいポジションまで動けました。

象徴的なのは、2年前は『学び合い』は学びの共同体に間違われました。最近、学びの共同体が『学び合い』に間違われた事例がありました。ビックリです。これから5年間に大量退職、大量採用の時代です。この時代に、このポジションにいることは神の采配と思っています。

[]理想の社会の教育3 06:32 理想の社会の教育3 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会の教育3 - 西川純のメモ 理想の社会の教育3 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会の教育3

 小学校の頃、いわゆる偉人伝を読みました。シュリーマンを読んで考古学者になりたいと思いましたし、湯川秀樹を読んでノーベル賞を取りたいと思いました。テレビ番組の「兼高薫世界の旅」見て飛行機パイロットに憧れました。しかし、私の夢の中に「家庭」像はなかった。小学校、中学校、高校の先生の中で家庭の大事さを授業で語ってくれた先生はおられなかった。その夢を実現する道は、より偏差値の高い高校や大学に行くことだと条件付けられました。

 57歳の私が考える理想の人生は、子や孫と同居し、いつまでも自分のペースで仕事を続けられる人生です。そして、最後は妻や子や孫に介護され、妻や子や孫の前で死ぬ。おそらく、それは実現できないと思います。何故なら、進路でそれを捨てる判断をしたからです。 今では芸能人のお宅拝見で豪邸を見てもうらやましいとは思いません。むしろ、そんな豪邸に一人で住んで寂しくないのかと思います。

 私の願った老後を実現している人はどんな人でしょうか?

 第一次産業の人、第二次産業の個人商店を営んでいる人です。つまり、地元で家業を継いだ人です。おそらく、高卒の人が第三次産業の人に比べると多いと思います。

 しかし、第一次産業、第二次産業のみでは1億の日本人を養えないでしょう。まあ、明治時代後半の4000万人ぐらいでしょうね。やはり第三次産業、第四次産業に頼らなければならない。

 アルビン・トフラーによれば、旧時代の特徴は、「規格化」「専門化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。それに対して、新時代の特徴は、上記とは真逆の「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」です。

 つまり、小規模の家業的な第三次産業、第四次産業が幸せな未来社会ではないかと思うのです。

 こんなことを教えてくれる先生が私にいたら、と今は思います。

追伸 大卒が占めていた第三次産業の中間管理職は人工知能によって駆逐されるでしょう。

17/02/16(木)

[]発想の転換 21:33 発想の転換 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発想の転換 - 西川純のメモ 発想の転換 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これから『学び合い』をはじめる方は、以下の3冊を読まれることを強く勧めます。

 『学び合い』ステップアップ、週イチではじめるアクティブ・ラーニング、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ

 『学び合い』を初めて1年間の悩みの95%はそこに書いてあります。どこかに隠しカメラで見られているのではないかと思うと思います。

 それらを私と対話しながら学びたい方は上越においでください。それがかなわないときは、明治図書の対話本シリーズを読みください。私と話しているような気になると思います。

 

 今、「課題が終わって遊ぶ子がいる」という典型的な問題を相談されました。これは上記の3冊を読めば分かります。だれもが通る道です。

 

 今までの教師は、何か問題が起こったならば、問題が起こらないように「教師」が手立てを考えます。先の問題の場合は、「課題量を加減するにはどうしたらいいか?」と考えます。しかし、それでは子どもは大人になりません。ではどうするか?『学び合い』では「課題が終わって遊ぶ」ことは何故ダメなのかを語り、それを解決することを子どもに求めます。

 この発想の転換は最初はなかなか乗り越えられません。でも、本の通りに語れば、本の通りに子どもが解決する様子を見ることによって、「あ~、子どもたちが解決できるんだ」ということを実感します。それでしか、乗り越えられません。だから、最初は本の通りにやることです。

 私の本に書いていることは膨大な学術データと、数千人の実践者の実践データから導かれたものを、私の言葉で書いたものです。まずは信じてください。

[]イノベーター 20:13 イノベーター - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イノベーター - 西川純のメモ イノベーター - 西川純のメモ のブックマークコメント

 イノベーターは『学び合い』の子ども観に対する抵抗感が少ない。だから、『学び合い』にトライしやすいのです。イノベーター以外は、「子どもに任せて大丈夫だろうか?」と不安になるのに、イノベーターは本を読み理屈があっているならば、「子どもに任せて大丈夫だ」と納得してしまいます。

 しかし、『学び合い』の学校観を乗り越えられないイノベーターはかなりいます。つまり、授業方法のレベルで留まってしまい、30年、40年、50年先を視野におけない。授業能力の高い人が『学び合い』のテクニックを利用すればかなりの成果を上げられます。そして、かなり変質させても、その人の授業能力で補える。それ故に学校観を理解したくないのだと思います。

 私が目指すのは『学び合い』の考え方が分かる人が2割。『学び合い』のテクニックを利用している人6割。『学び合い』に反対する人2割。それが健全な集団のあり方だと思っています。

追伸 だから、私の本は子ども観に対する抵抗感を下げるテクニック本と、学校観を理解してもらうための本と、2種類があります。あ、あと1つは、反対する2割の人と折り合いをつけるための本を今年度中に2冊出します。

[]ICT 20:00 ICT - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ICT - 西川純のメモ ICT - 西川純のメモ のブックマークコメント

 圧倒的教師にはなくて私にある発想は、学校教育とは「子どもを大人にするところ」という発想です。これは「子どもを大人に近い子どもに成長させる」と根本的に違います。子どもを大人にするには、大人と同じようなことをさせるしかありません。当然、失敗するでしょう。でも、先延ばしにしたら子どもは社会で大失敗をしてしまいます。だから、学校教育で教師の管理下で失敗させるべきだと思います。

 しかし、我が身大事の人たちは、自分の管理下で失敗させたくない。まあ、運動会は危険だから運動会を廃止するというような発想です。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 簡単です。学校にスマホ持ち込み可能とすればいい。インターネットに接続したコンピュータを自由に使わせればいいのです。だって、小難しい機器は大人になっても使わないでしょう。

 プログラミング教育はWardのマクロを作らせればいい。それも、一からではつくらせるのではなく、標準的なソースコードを与えて、それを改良すればいい。また、Jimdoのような簡易ホームページ作成支援を使って自分のホームページを作成すればいい。これだけでもプログラミングとは何かをとらえることが出来ます。子どもたちの圧倒的大多数はC言語を駆使するわけではないのです。

 が、そうなりませんね。

 一つは、我が身大事な小役人と、お宅な専門家がICTを仕切っていますから。

 「子どもによる子どものためのICT活用入門」(明治図書)をお読みください。「子どもによる子どものための」と書いた思が分かっていただけると思います。

17/02/15(水)

[]幸せ 21:18 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 前々から気づいていることだけど。私が不幸にならない方法は、学生指導を断ればいい。

 学生指導をしたがるという教師の本性を利用する人に使われたくない。ま、私がいなくても、何とかなる。

 幸福になる方法ではないことは分かっている。

[]お客様 19:43 お客様 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - お客様 - 西川純のメモ お客様 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この1週間の間に多くのお客様をお迎えしました。静岡の小中学校、山形の中学校、神奈川の小学校の先生方は学校を変えるために来られた。小学校の園長先生は、幼児教育レベルの『学び合い』学校を創るために来られた。新潟の高校の先生、山形の中学校の先生は自らの実践を確かなものとするために来られた。そして二つの大学から学部3年生が『学び合い』を生で見るために来られた。

 志の高い方々と、議論できたのは楽しかった。

 新年度に向かって大いに楽しみです。

[]イノベーター 19:43 イノベーター - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イノベーター - 西川純のメモ イノベーター - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今から二十年前に『学び合い』を広げようとしたとき、私と関わりを持った方々はイノベーターの方々ばかりでした。世に知られていない変わった実践を学ぼうとする人なのですから。ところが今はアーリーアダプターとアーリーマジョリティの方が多い。

 本日は久しぶりにイノベーターの人に会ったように思います。

 イノベーターの人の特徴は学ぶためにお金や時間をかけるのは当然だと考えるし、それを学ぶには失敗をくぐらないと学べないことを織り込み済みです。その代わり、得られるものは多くのものを求めるという特徴があります。

 今回会ったイノベーターの一人は、見た目はアーリーマジョリティとしか見えません。でも、1年目の実践者なのにかなりの結果を出しています。データを見せてもらいましたが立派なものです。不思議だな~、と思って話していると、その方は私の本の殆どを読破していることが分かりました。アーリーアダプターのアーリーマジョリティに近い方はだいたい3冊ぐらいで『学び合い』をトライします。中に、スタートブックだけで『学び合い』にトライする人がいる。それでは上手くいかないのは当然です。

 その方は殆ど全てを読破しているので、「どうやるのか」ではなく「何故なのか」の質問の割合が高い。さて、どこまで貪欲になれるかが楽しみです。「学歴の経済学」系の本も読んでおられるので授業論に陥らないことが期待できます。

追伸 ただし、私は殆どの教師が私の本を読んでいないのに『学び合い』実践を出来るような状態にしたい。その方は人から聞くという方法で実践するのです。ただ、今はまだそんな状態ではない。だから、本に頼る部分が多いと思います。だから、私は「本を読んでください」とお願いします。普通の方が思いつけるようなことは100%本に書いてあります。全部読んだとしても1ヶ月程度で読破できるレベルです。それで、成績が上がり、人間関係が向上し、教師としての誇りが持てるとしたら楽なもんだと、私は思います。

17/02/14(火)

[]茨城の会 22:06 茨城の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 茨城の会 - 西川純のメモ 茨城の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

第五回 茨城『学び合い』の会

2月25日(土曜日)13時30分~17時

場所 鹿の子コミュニティセンター

茨城県石岡市鹿の子2丁目1−23

参加費 お茶代として百円です。

[]蜘蛛の糸 11:17 蜘蛛の糸 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 蜘蛛の糸 - 西川純のメモ 蜘蛛の糸 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 主にゼミ生に対して書きます。

 蜘蛛の糸という作品を知っていますよね。カンダタは悪の限りを尽くしました。生涯にたった一つの善行を愛でて釈迦は地獄に蜘蛛の糸を垂らしました。

 今、全国から色々なお客様が来ている。そのおかげで学ぶ機会を得ている。お客様がより多く学ぶために色々なことをしているゼミ生をみていると頭が下がります。

 妄想しましょう。

 もし、一人の教師が『学び合い』が本物だと分かってもらえたならば、その教師が小学校の教師であるならば、生涯に千人の子どもを教えます。その千人の子ども達に安心できる1年を与えることが出来るのです。中学校、高校の教師であるならば、生涯に数万人の子どもを教えます。その子ども達に週に数時間の安心できる時間を与えます。もしかしたら、それ以外の学校生活が悲惨であったとしても、それはもの凄く意味があります。人を信じられることを経験できるのです。

 もし学校で取り組んでくれたら、その教師が別な教師に伝えてくれたら。

 君たちが今やっていることが、いかに大事なことであるかは自明です。

 我々には機会が与えられた、その機会を活かす義務がある。

 期待しています。

[]理想の社会と学校2 08:50 理想の社会と学校2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と学校2 - 西川純のメモ 理想の社会と学校2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会と学校2

 「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(東洋館)では最初に、お金がいくら必要かを考えさせるエクササイズを子どもにさせます。まずはお金が分かりやすいからです。やってみるとビル・ゲイツになる必要もないことは分かります。一般人が稼げるだけで充分であることが分かります。

 では、何故、多くの人が満たされないのか?

 私は金持ちや権力者の作戦のように思います。

 金持ちや権力者だと行っても「起きて半畳寝て一畳飯を食っても二合半」です。日本人の平均年収の十倍稼ぐ人も十倍飯は食えません。十倍大きなふとんに寝てもしかたがありません。それでは十倍稼いだことが無意味になります。だから変なものを食べます。古代ローマ皇帝の食事の中には蚊の目玉がありました。どうやって集めるかというとコウモリを集め、その胃袋の中から得るのです。目玉は消化されないから。それでももの凄い手間がかかります。もの凄く高価なものです。でも、珍味ではあっても美味しいとは思えません。何故食べるかと言えば、それを食べられない人の「羨ましいな~」という羨望を得たいのです。

 求める人が多くなると高価になります。金持ちの有り余るお金の使い先が生まれます。だから、金持ちや権力者はどうでもいいものに価値があるように洗脳します。千利休は雑器を「大名物」と価値付け、権力者はそれを恩賞として使いました。

 冷静に考えれば馬鹿馬鹿しい。権力者や金持ちを喜ばすために、みんなが自分で持てないものを羨望する馬鹿馬鹿しい。まずは、その呪縛から逃れなければならない。

 昨日、ある方が「東京大学があるから日本の教育は駄目なんだ。東京大学を解体すべきだ。」と仰りました。私は以下のように申しました。

『東京大学はあるべきだ。一定数は最高学府で学問を究めて、発展させてもらわないと日本が困る。問題のポイントは、みんなが東京大学に入りたいと思うこと。例えば、吉本興業に入ってお笑いの世界で活躍したいという人はいる。でも、多くの人は羨望しない。自分には合わないし、合わない人には辛い世界だと分かっているから。同じように、東京大学に入りたいと思っている人がいたら、「へ~、頑張ってね。そんなにまで勉強したいんだ、あはははは」と思えるような状態になればいい。一人一人が自分の進路を見据えて、別々な方向に進めばいい。』

 自分が実現できる未来を理想の未来とすればいい。そして、その理想を少しでも高めた方がいい。

 権力者や金持ちの呪縛を学校で解くべきだと思っています。だから、「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(東洋館)では、お金の呪縛を最初に解きます。

[]理想の社会と学校1 07:08 理想の社会と学校1 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 理想の社会と学校1 - 西川純のメモ 理想の社会と学校1 - 西川純のメモ のブックマークコメント

理想の社会と学校1

 理想の社会と学校を書くとしたら、まず、理想とは何かを書かねばならないと思います。

 『学び合い』は「一人も見捨てず」を願いとしています。そして、それが戦略となっています。

 では、「一人も見捨てず」とは何でしょうか?たまに聞かれます。聞かれたときは笑って「そんなの分かるわけない」と応えます。大抵の方はきょとんとされます。何故なら、「成績が上がる」とか「虐められない」などを思い浮かべているからです。しかし、「一人も見捨てず」は一人一人違います。また、同じ人でも、その場その場によって違います。だから、何をもって「一人も見捨てず」なのかは当人がその時決めるしかありません。

 まあ、最初は「成績が上がる」とか「虐められない」レベルのことでしょう。でも、そんなのは所詮、学校に在学しているときぐらいのものです。『学び合い』は一生涯を考えています。だから、子どもにそのレベルのことを考えさせられるようにしなければなりません。でも、それは全ての子どもには無理です。どうするか。

 集団作りだと思います。