『学び合い』の文化を教室に このページをアンテナに追加 RSSフィード

私立の中高一貫校で国語を教えています。

2009-02-19

うるうる。 18:23 うるうる。 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - うるうる。 - 『学び合い』の文化を教室に うるうる。 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

6時間連続授業の日です。

そのうち5時間がディベートの試合。

1、2時間目は、土曜日に語ったクラスです。

1時間目、早めに教室に入っていくと、もう準備を進めています。

小テストの後、試合開始です。

今日は定点観測をすることにして、2班と5班の試合を見てました。

肯定側は「ネットいじめがなくなる」というメリットを出してきました。

現状分析、深刻性、解決性にそれぞれ読売新聞のネットから持ってきた資料を入れてました。

それなりに立論としては成り立っています。

かたや否定側はデメリットを2つ用意してきました。

「携帯関連企業への打撃」と「安全性の低下」です。

ところが、この立論がものすごいスピードでした。

おそらくディベート甲子園の高校の部レベルの早さです。

僕は書き取ってましたが、審判の生徒たちの手は止まってました。

おまけに、デメリット2でどうやら勘違いして、携帯による性的被害の現状の資料を読んでます。

初めての試合ということで上がってしまって、違う資料を読んでしまったようです。

肯定側は上手に質疑で「携帯がなくなった方が安全になりますよね」「ケータイからのアクセスが96%なんですよね」と相手の議論を確認していました。

ただ、その後の反駁では、メリットの攻防が主たるもので、デメリットの議論はなかったのが前年でした。

否定側も第2反駁でかなり資料をたくさん引用して頑張っていたのですが、できれば1反でやってほしかったなあと。

そういうわけで、この試合は肯定側が勝利しました。

2時間目は8班と1班の試合。

メリットは「ネットいじめの減少」デメリットは「荷物がかさばる」「不便になる」です。

デメリットは弱いんじゃないかと思ってたのですが、否定側はフィルタリングに関する最新の資料を持ってきて、現状で解決可能という議論を展開してきました。

対する肯定側はこの部分をうまく守れませんでした。

デメリットに関しては、返ってコミュニケーションが低下するという反論をしたのですが、直接デメリットを否定するものではありませんでした。さらに否定側からはこの議論の根拠がないことも指摘されてしまい、デメリットは弱いながらも残ることになり、メリットの内因性が反駁でかなり弱められ、否定側の勝ちとなりました。

四つの班の試合ぶりを見たわけですが、土曜日の段階からものすごくよく準備したんだなということがわかりました。もちろん、反駁などはまだまだ改善の余地がありますが、初めて自分たちで議論を作ってのしあいですから、ここまでできれば合格点でしょう。

もちろん、このクラスの抱えている弱さが完全に払拭されたわけではありません。そんなに簡単に解消できるものではありませんから。

それでも、これだけのことができた、ということは大いに自分たちにとって自信を持っていいことだと思います。

試合を見ながら、感動していました。

さらに、1時間目はちょっと時間が押してジャッジのコメントができなかったのですが、2時間目はジャッジ全員に、1分程度で講評判定を述べてもらいました。

これがよかった。それぞれが自分がとったフローシートを見返しながら、判定を述べることができていました。


でも、まだまだ、もっといいものを作っていけます。

「もっと」を求めていきます。

人間の本能的な弱さ 12:54 人間の本能的な弱さ - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - 人間の本能的な弱さ - 『学び合い』の文化を教室に 人間の本能的な弱さ - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

内田先生が村上春樹氏の講演についてブログでコメントされています。

村上春樹が語っているのは、「正しさ」についてではなく、人間を蝕む「本態的な弱さ」についてである。

それは政治学の用語や哲学の用語では語ることができない。

「物語」だけが、それをかろうじて語ることができる。

弱さは文学だけが扱うことのできる特権的な主題である。

そして、村上春樹は間違いなく人間の「本態的な弱さ」を、あらゆる作品で、執拗なまでに書き続けてきた作家である。

風の歌を聴け』にその最初の印象的なフレーズはすでに書き込まれている。

壁と卵 (内田樹の研究室)

この後「風邪の歌を聴け」の印象的なシーンが紹介されています。

なんで学生時代にあんなに村上春樹氏の著作に夢中になったのか、ちょっと見えてきた気がします。

ちょっとだけれど。

村上春樹氏の講演の全訳 07:36 村上春樹氏の講演の全訳 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - 村上春樹氏の講演の全訳 - 『学び合い』の文化を教室に 村上春樹氏の講演の全訳 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

極東ブログで全訳が紹介されています。

村上春樹エルサレム賞受賞スピーチ試訳CommentsAdd Staraintairoadman2005

 村上春樹エルサレム賞を受賞した際のスピーチの試訳です。

Always on the side of the egg(参照)

By Haruki Murakami

いつでも卵の側に

村上春樹

I have come to Jerusalem today as a novelist, which is to say as a professional spinner of lies.

今日私はエルサレム小説家として来ています。つまり、プロのホラ吹きとしてです。

極東ブログ: 村上春樹、エルサレム賞受賞スピーチ試訳

昨日、うちの中学校は英語のレシテーションコンテストが行われました。

マザー・テレサキング牧師ジョージ・ワシントンの逸話などが語られました。

そうした中に、この村上春樹氏のスピーチも加えられる日がくることを楽しみにしてます。

tamura<ww-rwtamura<ww-rw2009/02/19 13:42昨日同僚から英文で紹介されました。彼女は生徒にこれを紹介するそうです。選抜クラスの一部の生徒です。きっと良い刺激を受け、興味も広がるはず。どんな反応をしめすか楽しみです。

ikutosuikutosu2009/02/19 15:49>tamauraさん
コメントありがとうございます。
今日、学級通信に載せて、クラスの生徒たちに配りました。
たまには日本人として明るい話題に触れて、もっと自分たちに誇りを持ってほしいものです。

中年H中年H2009/02/19 20:50ikugosu先生村上春樹をお好きなんですね!
さて、ディベートですが、私の方はちょっと消沈気味です。生徒はよく調べていました。いつものようにぎりぎりになると力を発揮します。何がよくなかったかというと、ぜんぜん楽しくなさそうでした。私がいっぱいいっぱいでやっていたからかもしれません。あと3時間もあるのに、空気を変えられるのか心配です。頑張ります。

ikutosuikutosu2009/02/20 08:05>H先生
先日拝見したクラスのように、机を前後2列にして試合をするのでしたら、発言者を中央に立たせてスピーチさせるのも面白いかなと思いました。

先生が板書されていた「私語禁止」はさっそく使わせていただきました。

スピーチ担当者への口頭でのアドバイスは禁止と言うと、最初は「え〜!」という反応でしたが、「アドバイスしたかったらメモを渡せばよい」と言いました。

これは口頭でのアドバイスでは、スピーチをする人間が、アドバイスした人間の操り人形になってしまうけれど、メモを渡した場合は、自分でその内容を読むかどうか判断できる、つまり発言者の主体性を尊重するための私語禁止なんだという説明をしました。

もし時間がギリギリのようでしたら、小テストは省略してもいいかと思います。

その代わり、審判の判定を一人一人に述べさせるとみんな真剣に耳を傾けてくれます。

ディベートのいい所は、教師があれこれ面倒見なくても、生徒たち自身がその仕組みの中でお互いに学んでいける所です。

こちらが指導することは、一度に一つで充分かなと思います。

H先生なら大丈夫です。期待してます。

中年H中年H2009/02/20 19:27ありがとうございます。力を頂きました!

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