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今日は中学は3時間目まで授業の後、午後は神山征二郎監督の講演と、監督の作品「ラストゲーム 最後の早慶戦」を見る。
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神山監督の作品と言えば、今までに「月光の夏」「ひめゆりの塔」などをこの特別授業で上演してきた。どの映画も非常に印象に残る映画だった。特に「月光の夏」はラストシーンはほとんど号泣という感じで見ていた。
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仲代達矢さんの演技が特に印象的だった。本も後から読ませていただいた。
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そういうわけで、講演に来て下さるということで、とても楽しみにしていた。
お話は、千円札を取り出して「この人知ってる?」というところから始まった。野口英世の生涯を描いた「遠き落日」のことから始まり、監督のおばあさまが、学校へ一日も行けなかったために、字が読めなかった話へと移っていった。
「君達は頭がいいから字が書けるんじゃない。教わったから書けるんだ。教わらなかったら書けない。今は自分がどう生きるのか、そういう判断の基準を作るための大切な勉強をしているということを覚えていてほしい」そういうメッセージだった。
映画の方は、去年封切られたばかりの作品で、野球を通して、学徒動員で線上に散っていった学生たちの姿を描くものだった。
主人公の戸田順治を演じていた渡辺大さんは、面差しや声がお父さんの渡辺謙さんにそっくりだった。
戦場でのシーンは、最後に特攻機の実写場面が少し出てくるだけで、あとは学徒動員を目前にして、最後の早慶戦を実現するために奔走する徳田穂州氏と、早稲田の野球部員たちの姿を中心に描いていた。戦争の悲惨さを描いた映画を見てきた生徒たちにしてみると、「あれ?」と肩すかしを食らったように思ったかもしれない。
富司純子演じる戸田家の母が、長男の栄一が戦死した後、背比べの傷が残っている柱に縋って泣くシーンとか、山本圭演じる父親が、戦地から送られてきた骨壺に石が一つ入っていただけのことを述べて徳田に早慶戦を実現してくれと声を絞り出すようにして頼むシーンとか、ウルウルしてしまうシーンは満載なんだけれど、中学生には、ちょっとわからないかもしれない。
ちなみに、今回、講演は当初NHKの元スポーツアナウンサーの西田善夫さんが行って下さる予定だった。直前になって入院されたということで、急遽神山監督が講演を引き受けて下さった。
西田さんも、思い入れのある出来事なので、来たがっていたそうなんだけれど(ご自宅は女子聖のすぐ横)、入院先が遠くて、今回は断念されたという。
西田さんから、当時の早慶戦の持っていた意味などを、いつか伺ってみたいなとも思う。