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私立の中高一貫校で国語を教えています。

2008-01-16

『潮風の町』1時間目 14:03 『潮風の町』1時間目 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - 『潮風の町』1時間目 - 『学び合い』の文化を教室に 『潮風の町』1時間目 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

下手こいた〜!orz

笑ってやってください。教師がノイズになってしまいました。

2時間目、2組。

机を下げ、カーペットを広げ、生徒たちを座らせて読み聞かせをする。

ライティング・ワークショップでご一緒した、三重の川島さんから教えていただいた「どんどん どんどん」を読む。

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読んでから、「学び合いをすれば、みんなでどんどん進むことができます。みんなでどんどん賢くなりましょう。」と話し、机を元に戻す。

「国語科通信『翌桧』第2号」を配布して読み合わせる。質問がないか確認した後、班に分かれて話し合うように言う。

ここまでは、予定通り。

次にカセットデッキを配って、自己モニターをさせてみた。

ところが、一番声が大きく元気に話し合っていた(一方的に話している生徒がいた?)班のデッキがうまく再生できなかった。

他の班でも、最初の「『潮風の町』をみんなで読む」という課題にさっさと取り組んでいて、モニターしたら音読している声が聞こえた、という班もあった。

もう少し待てばよかった。

ちょっと焦りすぎた。

話し合いの様子を聞き直すのとそれについての話し合いを入れたので、『潮風の町』を全部読み終わらない班が出た。

ちょっと教師が余計なことを画策しすぎた。

それでも生徒たちは読み合わせをし、その後話し合いに入っていた。

すごい、と思った会話。

「七輪」の読み方について、どうアクセントをつけるのかしばらくぶつぶつ言い合っていた後、

「七輪って何?」

「ほら、自殺なんかに使う…」

「爆弾!?」

「そうじゃなくて、みんなで車で自殺しちゃう」

「こういう形で(ジェスチャーで示す)」

「(別な子が)炭とかなかに入れてさ」

「自殺に使う」という表現が最初に出てくる所がびっくりした。僕なら「ホルモン焼き屋でよく出て来る…」といった説明をしたかなあ。

「授業中に反応がなくて、まるでビデオカメラを前にしてしゃべっているようだ」と言われていたクラスだけれど、話し合う様子を見ていると、にぎやかではあれ、決して沈黙して停滞しているという様子はなかった。対教師の態度に問題があったとしても、生徒同士では交流ができているように見える。

次回以降、定点を決めて観察して行こうと思う。

3時間目は5組。

2時間目の反省に立って、自己モニターは次回以降にすることにした。

このクラスは7人と8人の班なので、「4人4人の方が能率的だと思ったら、分かれてもいいですよ」と声をかけた。

結局4人4人に分かれたのは1班だけだった。

ほとんどの班がまず読みから入った。小声で丸読みをしている班、線を引きながらもくどくしている班などに分かれている。

生徒たちが勝手に授業を進めているので、前でジャーナルを広げて、2組の授業の様子と考察を書き込みながら全体の様子を眺めている。

読みながらわからない所を聞いている生徒がいる。

「妻の母って誰?」

「作者の奥さんのお母さん」

「…(納得がいかない様子)」

他の生徒「私たちからするとおばあちゃん」

「じゃあ、お父さんが書いたとすると、お母さんの、お母さん?」

「そう。」

「(納得した様子で読みに戻る)」

そうか〜、こんなところでつまづくのか〜、と感心してしまう。

確かにこの小説は話者が途中で自分の妻の母から聞いた話を披露するというちょっと複雑な構造を持っている。

読み慣れている僕からすると、それは自明のことなんだが、そのレベルで生徒はわからないんだ。

そして、説明されたことを自分なりに言い換えて理解しているのに感動した。

文章を読み終え、分担内容の①に入った班がある。

「(昭和20年代〜30年代前半に関して)オールウェイズとかそんな感じ?」

「昭和というと、昭和女子大」

「ミソ20円とかショウユ25円とか絶対ありえない!」

「昭和20年から30年代について、一週間くらいかけて調べることにして、飛ばして先行かない?」

雑多にしゃべっているようで、自分たちの持っている知識を寄せ集めて理解しようとしている。

残り5分の所で、今日の振り返りに入りたかったのだが、みんな集中して課題に取り組んでいるので

「あの、邪魔するようで申し訳ないのだけれど、今日できたことと次の時間やることを書いてくれる?」

と言って用紙を配る。

こうして見ると、一年かけてクラスを作ってきた担任、学年の先生方の腕が感じられる。

そして、教師が邪魔しなければ生徒たちはかくも見事に学び合うということの一端をかいま見られたことに感動している。

国語科通信「翌桧(あすなろ)」第2号 12:32 国語科通信「翌桧(あすなろ)」第2号 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - 国語科通信「翌桧(あすなろ)」第2号 - 『学び合い』の文化を教室に 国語科通信「翌桧(あすなろ)」第2号 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

『潮風の町』の内容を理解する。

ねらい

・クラス全員が期末テストで八〇点以上とれるようにする。

・小説の読み取りの仕方を理解し、次に小説を読む時に応用できるようになる。

・グループで自主的に学習することで、目標設定、時間の管理、協調して活動することを体験する。

手順

1『潮風の町』をみんなで読む。

2自分たちが生活している現在の東京と、時代も場所も生活状況も異なる登場人物の心情を理解するために、分担して内容をまとめていく。

 分担内容

 ㈰作品の舞台が昭和二〇〜三〇年代前半であることの根拠を文章の中科でできるだけたくさん見つける。

 ㈪その時代が日本にとってどのような時代だったのかを調べる。

 ㈫作品の舞台は大分県である。「作者が大分県出身である」こと以外の根拠を文章中からできるだけたくさん見つける。

 ㈬大分(小浦)がどのような場所であるのかを調べる。

 ㈭小説の中の重要な出来事を時間の順番に並べ直す。(「この冬」「去年の冬の終わり近いころ」「今年もまた冬は来て」などを手がかりにする。)

 ㈮登場人物についてまとめる。

  ア 「およねさん」は何歳か?

  イ 「清一」はなぜ「遠い都会」に就職することになったのか。

 ㈯「わたし」の職業は何か。作者についてできるだけくわしく調べる。

 ㉀本文中から下一段、カ変、サ変の動詞をすべてぬき出す。

 ㈷「作家の目」で「作家の技」や「作家の手法」をできるだけたくさん見つける。

 ㉂なぜそのような「技」や「手法」を使ったのかを話し合い、まとめる。

㉃「技」や「手法」に名前をつける。

㈹「魚売りのリヤカー」の絵をできるだけ正確に書く。

3生徒たちは全員、以下のA〜Dからそれぞれ一つずつを選んで行う。

 A『潮風の町』について紙芝居を作り、発表す   る。

 B『潮風の町』の劇を作り発表する。

 C『潮風の町その後』という題で小説を書く。

 D『潮風の町』のテストを作り、みんなに解説す  る。

・評価の基準

 

         とてもいい    まあまあ      努力が必要

『潮風の町』への   みんなにわかる  理解はしているが  自分自身まだ理解

理解         ように説明できる うまく説明できない できていない


          

成果品の完成度、   洗練され、よく準 努力のあとは見え  あまり時間をかけ

プレゼンテーシ    備されている   るが…        たようには見え

ョン                            ない

・スケジュール

全部で七時間で行います。最初に班を中心に、みんなで㈰〜㈹の内容を調べます。A〜Dの課題については中学入試の休み明けに提出・発表してもらいます。

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