『学び合い』の文化を教室に このページをアンテナに追加 RSSフィード

私立の中高一貫校で国語を教えています。

2008-01-14

そうかギャラリーウォークという手があった。 18:23 そうかギャラリーウォークという手があった。 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - そうかギャラリーウォークという手があった。 - 『学び合い』の文化を教室に そうかギャラリーウォークという手があった。 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

ライティング・ワークショップに参加したとき、2日目の終わりに「ここからが始まりです」と講師の吉田さんに言われた。

今日、ワークショップ後に送った「ワークショップに参加して良かったこと/学んだこと→やろうと決意したこと」の一覧が届いた。

皆さんの意見を読みながら、「そうだ、読解の指導にギャラリーウォークが使えるかもしれない」とひらめいた。

読解の課題をリニアに並べて全員で一つ一つこなして行くのではなく、ジグソーのように、それぞれの班に分担して、模造紙に書いて発表し合い、学び合う形にしたらどうだろうか。

それぞれが発表した内容に、さらに他の班が書き込みをして、さらに質のいいものにしていく。

これならクラスみんなで『潮風の町』の読解を行うという意識づけもできる。

学び合いの仕組みと不思議』を取り出してヒントになりそうな部分を読み返している。

ちょっと明後日に向けて光が見えてきた。

「子どもたちを信じる」「学び合いは大事だと信じる」 16:31 「子どもたちを信じる」「学び合いは大事だと信じる」 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - 「子どもたちを信じる」「学び合いは大事だと信じる」 - 『学び合い』の文化を教室に 「子どもたちを信じる」「学び合いは大事だと信じる」 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

どうしてもディベート的なものの捉え方をしてしまうのだが、ディベートの立論の構造で今日あれこれ悩んでいることを捉え直してみる。

立論の構造はこうだ。

論題「〜は○○すべきである。」

現状の問題:現状に問題がある。

問題の深刻性:問題は深刻である。

問題解決のためのプラン:具体的な対策

解決性:プランは現状の問題を解決する。


論題の部分は

「筑田は『学び合い』に基づく授業をすべきである。」

になる。

→この点では揺れはない。やってやろうという意欲に満ちている。

現状の問題については、生徒が大人に成長していくために、授業が効果的な学びの場になっていないということが挙げられる。教室内の生徒相互の関係が十分に育まれていない。正解のみが要求される中で、個々人の多様なあり方に気づき、配慮し合うといった社会生活での基本的な考え方、行動が身に付いていない。

深刻性は社会に出た時に、他者に対して思いやりのある社会の実現を目指すような人間ではなく、自分本位な行動を是とするような人間になってしまう。

→うーん。生徒の実態をきちんと捉えているかどうか。

プラン

ここだ。

ここで悩んでいる。

最終的に国語の授業での小説の読解が、現状の問題とどう切り結ぶことができるのか。

「絶望的な状況の中でも、希望を失わずに生きる人間のたくましさ」が読み取れたとして、生徒相互の関係性に何か変容をもたらすのだろうか。

つまり、解決性が見えてこない。

「何を学ぶ必要があるのかを理解するよりも、なぜ学ぶのかを納得する必要がある」 14:21 「何を学ぶ必要があるのかを理解するよりも、なぜ学ぶのかを納得する必要がある」 - 『学び合い』の文化を教室に を含むブックマーク はてなブックマーク - 「何を学ぶ必要があるのかを理解するよりも、なぜ学ぶのかを納得する必要がある」 - 『学び合い』の文化を教室に 「何を学ぶ必要があるのかを理解するよりも、なぜ学ぶのかを納得する必要がある」 - 『学び合い』の文化を教室に のブックマークコメント

水曜日から中一の授業で『潮風の町』の読解に入る。

準備して、プリントも印刷して、あとは生徒に配って…という段階なのだが、まだ悩んでいる。

学び合い』の初級段階を達成しようとするのではなく、いきなりもっと上の方を目指そうとしているんじゃなかろうか。生徒達は何をどうやったらいいかわからずに右往左往するだけなのではないか。

自分に生徒達を十分サポートするだけの力があるのだろうか。

そんなことを思いつつ、吉田さんの本を片っ端から読んでいる所。

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テストだけでは測れない!―人を伸ばす「評価」とは (生活人新書)吉田 新一郎

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ねらいと基準が明確でない中で、いい評価が行われることはあり得ません。逆に、ねらいと基準が、生徒たちの学びたいという意欲とうまくマッチングしたときに、いい授業が成立することにもなります。そうでない場合には、従来の「教師が一人がんばる授業」が続くことになります。そういう授業から脱して「生徒たちこそががんばる授業」に転換したいというのであれば、”生徒たちとの接点が見出せる”ねらいと基準の設定にこそ時間とエネルギーをかけるべきです。

最初にみんなでわかるようになることの重要性を語る。

その次が問題だ。

具体的には1時間の授業の中で、成績のいい生徒が15分程度でこなせる課題というのが何なのか、というところでつまづいている。

担当教師3人で話し合って、ゴールとして目指すことにしたのは、

「『潮風の町』は絶望的な状況の中でも、希望を失わずに生きる人間のたくましさを描いた小説である。」

ということを読み取らせようということだった。

「絶望的な状況」というのを読み取るためには、時代背景、舞台となっている小浦の状況、主人公の「およねさん」のどうしようもない生活ぶりと息子の清一の母への思いやり、などを文章の中から見つけていくようにさせたい。

そのための主となる発問をどうするか。

以下思いついた順に並べてみる。

・全員がすらすらと本文を読めるようになるにはどうしたらいいですか。

・『潮風の町』の内容を班の全員が理解したことがわかる発表の方法を考えて下さい。

・この作品の舞台の時代は昭和20〜30年代前半です。その根拠となる表現を、文章の中からできるだけたくさん見つけなさい。

・「この冬、町角の魚売りのリヤカーからしろじろと湯気の立っているのを、おや?とわたしは気に留めた。」とあります。この出来事を真ん中にして、以下の出来事を時間の順序に並べて下さい。

  ・わたしがとうふを配達していた。

  ・「妻の母」がおよねさんのことをわたしに話してくれた。

  ・およねさんが離婚した。

  ・およねさんが清一にお金をせびった。

  ・およねさんが夏に上半身裸で路地を歩き回った。

  ・清一が鍋湯を発明した。

  ・「どし」たちが鍋湯を発明したのは清一だと知った。

  ・清一が遠くの都会に就職することになった。

  ・清一が「妻の母」に家計簿を預けに来た。

  ・およねさんが交通事故にあった。

  ・清一が市内の商店に勤めることになった。

  ・清一が「妻の母」から家計簿を返してもらった。

・およねさんは何歳ですか?

・なぜ「清一君の鍋湯」ではなく「およねさんの鍋湯」なのですか?

・清一はなぜ遠くの都会に就職することになったのですか。

・「わたし」は「およねさん」「清一」に会ったことがありますか。

・「魚売りのリヤカー」の絵をできるだけ正確に書きなさい。

・「文章がわかった」とはどういうことですか。

・作家の目で見て、文章の工夫をできるだけ挙げなさい。

・本文中から下一段・カ変・サ変の動詞を抜き出しなさい。

最後は文法事項を扱う必要があるため。

生徒たちには「古畑型」で読み取りを進めることを宣言してある。したがって、めあてがはっきりしていて、そこへどうやってたどり着くかを自分たちで考えながら活動していってほしいわけだ。

時間数は7時間。

こうしたことをすべてプリントにして、配って説明してみようか。

janglejapjanglejap2008/01/14 15:18「テストだけでは測れないー人を伸ばす評価とは」・・ちょうど今朝注文したところで、いつもikutosuさんのところからamazonへ行く私としてはうれしい偶然でした。
国語、特に読解での学び合いはどのように進めたらよいのか?悩んでいますのでikutosuさんの授業の記録、楽しみにしています。

ikutosuikutosu2008/01/14 17:50>janglejapさん
いやー、偶然って面白いですね!この本では様々な評価方法が紹介されていて、勉強になります。やはり、目標をきちんと生徒たちに伝えて、今何をすればいいのかを自分たちで考え、実行できるようにして行くことが必要だなと痛感しています。
こうしてブログにあっぷして、コメントをいただいたりしながら、自分の考えを客観視していけるのはいいなあと思います。
実践をアップしましたら、また感想をお願いします。

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