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と、その前に。
2時間目に中3の5組でディベートの話。ビデオを見せる。
昨日よりノリが良かった。
授業が終わったとたん、「早くディベートやりてえ〜!」という声。
うれしいな。
3時間目、4時間目は空き時間だったので、校舎のあちこちをうろうろ。
仮司書室に言って、ブックトラックのカタログを見せてもらう。3万円台で買えるという。
それにライティング・ワークショップ関連の本や原稿用紙などを載せてゴロゴロ押して持っていけばいいな。
矢崎滋事務所が引っ越す時にもらった折りたたみ式の三つ折りパネルは、教室に持っていけばパーテーションにも使えるし、作品の掲示にも使える。高さが180センチで、幅が折り畳むと120センチ、伸ばせば360センチ。
エレベーターができたので、これからは階の移動も楽だしね。
その後、道路の向かい側の廃棄物置き場に行く。コンピュータ用の机とか、本棚とか、教壇とか、あちこちに積み上げられている。残念ながら、一人で持って帰って来れるようなものはなかった。
さて、5時間目は1年5組の授業。今日は午前も午後も短縮授業のため、40分しかない。
火曜日は「似て非なるもの」についてのスピーチの時間なのだけれど、最初だからまずは僕の授業のやり方に慣れてもらうこととする。
最初にこの授業での目的を語る。「よりよく生きるために、よりよく表現できるようになること」「みんなで協力し合ってクラスみんなが高め合っていくこと」を目指してほしいと話す。
その後、アイスブレークを行う。机を下げ、150センチ×300センチのカーペットをしく。
「皆さんは、豪華客船で世界一周の旅をしています。世界中を回ってすばらしい観光地を巡ってきました。ところが、とてつもなくおおきなクジラが船にぶつかり、クジラもひっくり返りましたが、船もひっくり返り、皆さんは海に投げ出されてしまいました。あと3分で人食いザメがうようよとやってきます。助かるためにはこの筏に乗るしかありません。はい、スタート!」
とたんにカーペットの上にみんなが飛び乗る。
「待って待って、いったん降りよう、ちゃんと全員乗れるように体の向きを考えよう」
と発言する生徒がいる。
みんな一歩下がって体の向きをあれこれ考え始める。
「おんぶをしたら?」と発言するものもいる。
「そうだ、生け贄をささげてその間に乗ればいいんだ」と一人を突き落とす真似をする生徒もいる。
「あ、全員乗らないとこの筏はバランスを崩してひっくり返ります。」
わいわい言っていたが、結局1分5秒で全員が乗ることができた。
ちょっと誤算だったのが、中一って、小さいんですね。高校生だったら、このスペースで直立しただけでははみ出すので、もっとお互いの体の向きだとか、ぎゅーっとくっつき合ったりだとかするんだけれど、わりと余裕で乗れてしまった。
時間内に乗れたので拍手をして、全員をその場に座らせる。
そして、「ぼくのだ!わたしのよ!」を読み聞かせる。
題名を読んで、作者のレオ・レオ二を紹介すると「スイミーだ」とつぶやく生徒がいる。
読み終えた後、もう一度みんなで協力し合うこと、僕だけでは45人一人一人を見られないけれど、みんなプラス1で46人が教え合えばもっとよくわかることを話す。
自動化の例として長嶋茂雄さんの感覚語の話をしたのだけれど、わかったかな?
カーペットを片付け、一度机をもとに戻して座る。
「さっきも話したけれど、僕がみんなに一斉に教える形はできるだけとりません。なので、これからこの座席表の班に分かれて、机をつけます。」
そういうと、一人の生徒が「でも、その班、今日分けたばかりで、まだ見てません」という。
すかさず他の生徒が「でも、班の中に一人くらいは知っている人がいるから大丈夫だよ」と声をかけてくれる。
その子に感謝して、「じゃあ、班に分かれよう、何分ほしい?」と聞くと
「3分」という返事が返ってくる。
「じゃあ、3分で別れて机を付けて下さい」
と言ってストップウォッチで時間を計ると、20秒で移動を完成できた。
「素晴らしいクラスだね!」というと、みんなニコニコしている。
一人一人にB5を半分に切った紙を配る。
「「似て非なるもの」のスピーチは、もう12人発表が終わってると聞いてます。じゃあ、今までやっ¥たことを振り返って、どのように話したら相手に伝わるかを考えてそこに書いて下さい。」
という。みんな静かに書いている。
しばらくして、「じゃあ、班の中で発表し合って下さい。早生まれの人から順番に発表してもらいます。」という。ひとしきり順番を確認する時間をとって、発表をしていってもらう。その際に自分と同じ意見だったら、そこに○をすること、違うものは書き足していくこと、否定的な反応をしないでみんな受け入れることを確認する。
一つずつ発表し合ってぐるぐる回らせる。早く終わった所には、出て来た意見の中でグループ全員が「この意見はすばらしい!」と納得するものを3つ選んで赤丸を付けるように指示する。
残念ながらこのあたりで時間切れになる。
振り返りようのプリントを配り、今日の話し合いで自分がよくできたと思ったこと、もう少し頑張った方がいいなと思ったことの二つを書くようにいう。
終礼で集めようとしたら、宿題にしてくれという。
いいの?と念を押すといいという。
ということで、木曜日の授業で集めることとした。
授業後、複数の生徒が話しかけて来てくれる。初回の手応えとして、かなり明るく楽しい雰囲気でできた。
6時間目は2組。
ほぼ同じ展開で授業を行う。
難破船の所はあっさり20秒でクリアする。
読み聞かせの所は、5組より密集して座って聞いている。
後半のグループでの作業は、司会役を務めてそれぞれの意見を聞いているグループもあれば、一人が自分の意見でまとめて、終了、という感じの所もある。5組よりばらつきが大きいかなという印象。
こちらも振り返りシートを書く時間が取れなかった。同じように木曜日の授業で集めることにする。
こちらのクラスは授業後に話しかけてくる生徒はいなかった。
放課後、書いてもらった意見の紙を班ごとに一枚ずつ提出させたので、それを印刷室で模造紙に貼っていた。
すると、僕が授業をしている時に通りかかったという数学科の同僚が、「すごくいい表情で授業をしてましたよ」と話しかけて来てくれる。嬉しかったので生徒達の反応が非常に良かったことを話していると、聖書科や社会科の同僚も話に加わって、教師が一斉授業を行うような、たた教えるだけの授業では知識が10%しか定着しないという話になる。
教え合うにしてもおしゃべりが出ては…という方向へ行くので、生徒にICレコーダーを持たせて、おしゃべりの内容を記録して分析している先生がいるという紹介をする。
初期にはじゃれ合いを行い、人間関係を作っていくが、だんだんとそういうおしゃべりが減って、授業の内容についてのおしゃべりが増えてくる、という説明をする。
ここぞとばかり、この間の引っ越しの時の教師の学び合いの様子を話すと、ああ、なるほど、という顔になる。
もう一息プッシュすべきだったかなあ。
期待しています。
学び合いは人数が多いほど強力になります。
子どもも、もちろん教師も。
コメントありがとうございます。
話を聞くと、みんな授業について悩んでおり、決して満足していないことがわかります。
情報を流して、授業を公開して、同志を増やしていきますね。
「ここぞとばかりに引越しの時の話」という言葉に笑ってしまいました(笑)
コメントありがとうございます。
今、職員室が改修中のため、仮職員室住まいです。
休憩室がなく、印刷をしている人の横でお茶を飲んだりしているのですが、そうした環境が返って情報交換の役に立ってます。
「ぜったいこれを話そう」と思っていた引っ越しの話ですから、それはもう熱を入れて語りました。