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   g-chanの日記

中学校保健体育科教員です。 大学院で長期研修中です。 「開発的生徒指導につながる教科学習」をテーマに『学び合い』を学んでいます。 多様な校種で『学び合い』の実践を重ねたいと思っています。 メールは gchangchan555とgmail.comを「@」でつないでください。

2016-01-10

感謝と活力

| 22:29

今日、学会発表を終えました。

一通のメッセージを頂きました。

「今日は興味深い結果を聞けて参考になりました。この結果の詳細を知りたいのですが、どこかへ投稿する予定はありますか?もしあればプレプリントか何かをいただきたいのですが。今後の進展も楽しみにしています。」

発表を聞いて下さったこととメッセージを下さったことへの感謝、そして、今日に間に合わせることが精一杯で投稿など考えも及ばない状態であること、見て頂けそうな資料を送るのでご指導頂きたいことを返信しました。

そうして、急にこみ上げてくるものがありました。

研究計画の甘さからくる 作業の遅れ、分析のブレ、自分で集めたはずなのにデータの使い方がわからなくなって停滞...

自分の不甲斐なさを認めることが前に進む術でした。できることしかできない、と。

そんな自分の発表に、こんな嬉しいメッセージを頂けたのは、家族のおかげであることに気づきました。

元旦に数十分、一緒に凧揚げをしただけで、研究の遅れを理由に実家に家族をおいて一人で家に戻る私に、我が子はもっと遊んでくれよ、といってワガママを言うことはしませんでした。その分妻が子供の相手をしてくれていました。正直なところワガママを言って引き止めて欲しい自分がいました。そうすれば家族を理由に研究から逃げられる...。

西川研究室の目標は、

自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、

自らを高め、一人も見捨てない教育・社会を実現する

です。

家族に感謝することに気づけたことだけは、自らの高まり、としてこの目標に近づけたでしょうか。

研究の節目に頂いた一通のメッセージは、どんな酒や休息よりも、清涼で活力を与えてくれるものでした。

感謝です。

2015-12-16

『学び合い』キャリア教育 出前授業より

03:37

「涙が止まらない。」

過日,ある高校3年生のクラスでキャリア教育の授業をさせていただきました。

授業の課題は,

「将来自分が幸せであるために,就職希望の人は3年後の自分,進学希望の人はその学校の卒業の時の自分はどんな自分でありたいか」を考え,200字程度にまとめ,3人に説明して納得してもらったらサインをもらう。納得してもらえなかったらどこが納得してもらえないかを聞き,改良してサインをもらう。」これを全員が達成すること。

初めの語りは「集団の自己肯定感,自己有用感の自覚を促すこと」と「雇用のこれからを知ること」を目的にしました。

担任の先生から聞き取った「クラスのよさ」を代弁し,写真で振り返りました。「コラボレーションリテラシー」の具現の結果であることを再確認。

そして,これからの雇用について次の二つを紹介。

「今年入学した小学生の6割は 今はない職業につく」(2011.8 キャシー・デビッドソン,アメリカ)

「人間にしかできないと思われていた仕事がAI(人工知能)ロボットなどに代わられようとしている」「10年後に90%の確率でなくなる仕事の例示」(2014.11 マイケル・A・オズボーン,イギリス),

生徒たちは一斉に驚きの表情を見せました。不安そうな顔の生徒もいました。それはそうでしょう。「10年後に90%の確率でなくなる仕事」はいたってありふれている仕事ですから。

さらに語ります。

この変化に正面から向き合うとき,私たちに必要な,普遍でありベースになる力は,「コラボレーションリテラシー」つまり,人とつながり,人に力をかりたりかしたりして成果を出せる力。周りの人みんなを自分の同僚にする営みを続ける力じゃないだろうか。これまでクラスの仲間とやってきたことそのものだろう。

そして忘れちゃいけないのは,20年後も100年後も,仕事でやることは問題を発見して解決することだ,ということだろう。

そして課題に取りかかりました。

教室のあらゆるところに議論の輪ができました。椅子,床,机,友の膝(笑),などに座り,立ち歩き,お互いのワークシートやタブレットPCをのぞき込みながらの議論。「にわかラーニング・コモンズ」の様相。教室が熱い。高校生の『学び合い』は迫力があります。

私は幸せな感じに包まれて見ていました。本当に頼もしい。人くさいかわいらしい表情も見せる。自分から説明に行くことが苦手だと聞いていた生徒のところには入れ替わり仲間たちが訪れていました。

名残惜しいほどの盛り上がりの中,授業終了。

終わりの語りとして用意していたのは「応援しています。頑張ろうな。風邪ひくなよ。」ということ。高3の冬ですから。でも私の口から出たのは「ありがとう」でした。リスペクトする学びの姿でした。授業の終わりには拍手をいただき私からも拍手をお返しして教室を後にしました。

ワークシートに目を通すともちろん全員達成。

内容を少し紹介します。

<こんな自分でありたい>

・以前(職業講話で助産師の)先生から聞いた。「普通の病院は一人で入院して一人で退院していく。助産師が携わる人は一人で入院して二人で退院していく。そこにやりがいがある。」を聞いて目指す気持ちが一層強まった。そこにむかっていたい。

・自分らしく働いてお客さんに支持してもらえる人材になっていたい。英語力を磨いて時間があったらそれ以外の語学も学んでいろいろな場面に対応できるプロフェッショナルになっていたい。

・母と妹が不自由なく暮らせる生活を送れるように,立派に働くこと。

・幅広く国際学,地域学を学んでその知識を地元に結び付けて問題解決する人になりたい。広い教養を身につけて社会で活躍する人になる!人とのコミュニケーションを大切にして笑顔を振りまいて周囲の人を幸せにしたい。

・協調性や建築の発想力,想像力を学び自分が建てたい家を設計できるようになっていること。

<授業感想>

・自分がどうしてその職につきたいのか改めてわかることができた。将来についてもしっかり考える機会になった。

・いろいろな人の意見を聞けて自分にプラスになる時間だった。

・周りの人が声をかけてくれて助けてくれた。私自身の力ではないが嬉しい。

・みんなのを読んで自分の刺激になった。楽しい授業だった。

・最初はめんどくせーと思っていながらも結構楽しんでいた。


高校卒業という岐路に立ち不安もあろう3年生が,仲間と意見交換をしながらつくったワークシートには,将来に確かな夢をもっていること,そしてその夢が人の役に立つためにどうありたいか,自分の弱点をどう克服するか,どのように自分や周りの人の生活を豊かにするか,ということが生の言葉で書いてありました。

本当にうれしい。若い人たちが将来を真剣に,ロマンを持って考えてくれていることは心を揺さぶります。人として正しく,世のため人のために生きようとしている自分を友に語っていたのが読み取れました。授業での生徒たちの姿と文章が重なり,涙が止まりませんでした。「日本は大丈夫」と思いました。また一つ「子どもは有能である…子ども観」を体感することができました。

そして,教師としてもっともっと子どもを認めほめることを「創造」すべきと思いました。そのモチーフとして「キャリア教育」をとらえなおしたい。その親和性ある授業の在り様としてアクティブ・ラーニングがあり,理念として『学び合い』が合致すると考えています。

生徒たちと素晴らしい学級を作ってこられた担任の先生に心より感謝です。

2015-09-10

今週土曜日! 異教科異学年合同『学び合い』授業と西川教授講演in長野県中野西高校

| 07:46

上越教育大学教職大学院学校支援プロジェクトの研究連携校として,長野県中野西高校にお世話になっています。

今週末,授業公開と西川教授の講演を企画しました。まだ少し席がございますのでお誘いします。

不明な点がありましたら,福島(gchangchan555とgmail.comを「@」でつないでください。)まで遠慮なくメールをください。

「21世紀型学力向上の取り組みに向けた授業の公開」長野県中野西高等学校

日時:平成27年9月12日(土)

授業公開日程:

 9:30 ~ 10:30 3年理系数学Ⅲと2年理系物理の合同授業

10:30 ~ 10:45 授業検討会

10:45 ~ 11:45 講演会 西川純教授(上越教育大学)

 「これからの中高に求められる教育とは」

申込先:長野県中野西高等学校 担当: 教頭 烏谷越浩子 電話:0269-22-7611

中学校では3年生の進路

を具体的に決めていく時期に入ります。3学年担任,また進路指導担当の先生方は「今高校がどんな取り組みをしているのか」,「時代が求める学びの在り方を追究しているのはどの高校か」,「教え子が幸せに高校3年間を過ごし力を伸ばせる高校はどこか」について,知る必要感を強めている頃ではないでしょうか。1学期末の三者懇談で強く感じた先生もいらっしゃることと思います。高校3年間を充実させられる進路選択ができるために適確な情報を生徒と保護者に伝えたい,とお思いの頃ではないでしょうか。中野西にその答えがあります。

自分の進路を決めだそうと情報を得て,高校へ憧れを持ちはじめた時の生徒の姿には感動させられます。中学校では新人戦,文化祭前の忙しい時期だと思いますが,ぜひ今週土曜の午前中,中野西高校へおいでください。生徒に将来を語れる内容が盛りだくさんです。

高校の先生方の

アクティブ・ラーニングへの興味関心の高まりを強く感じます。担任の先生,管理職の先生,指導主事の先生,多様な立場の先生からお申し込みをいただきありがとうございます。当日お会いできることを楽しみにしております。

2015-08-13

部活

| 16:56

学校部活動の総合型地域スポーツクラブへの移行

を強力に奨励した時期がありました。平成15年頃です。なぜ進まなかったか。

「種目を通して、集団の全人的な成長を喜ぶ」という理念の理解が進まないことが一つの要因だと感じています。

勝利至上的な発言が設立を後押しする場面がありました。

私は当時総合型地域スポーツクラブ設立準備に学校部活動担当者として関わっており、様々な研修会や説明会に参加させていただきましたが「強くして勝たせることに金を出す」というような学校外の方の発言に、びっくりしました。

勝利至上主義は勝敗によってメンバーつまり子どもの立ち位置が揺らぎます。誰もが入れるクラブではなくなります。

勝利至上主義は勝敗によって指導者の立ち位置が揺らぎます。それでは地域から指導者を決め出すことは困難です。それは学校部活動の顧問も同じですが。

その頃立ち上がったクラブで継続しているのはどのくらいあるのでしょうか。そこから学ぶことがありそうです。

好きな種目で勝敗にこだわって切磋琢磨し、心も体も成長していく子ども達を、保護者の方々と眺めているのが好きだから、部活顧問はやめられない。

そんな学校部活動顧問の先生に期待と負担がかかり続けているように思います。私もその一人ですが家庭を考えると工夫もセーブも必要です。

2020東京五輪

に前後してジュニアのスポーツシーンはどう変わるのでしょう。すごく期待するし、よき変容に向けて声を挙げたいとも思います。

これまでに、学校から部活動を切り離そうとして切り離せなかった歴史を踏まえて、次の学習指導要領でどう示されるのか興味深いです。教育も東京五輪を大きく意識していることは、指導要領の前倒しからもわかります。

これ、掘り下げてみたくなりました。

2015-08-03

余韻

| 07:44

第11回 教室『学び合い』フォーラム2015 in東京

自宅に着いて数時間が経ちますが,何とも言えない穏やかな興奮が続いています。

この2日間『学び合い』を学ぼうとする方々と,余計な力の入らない自然体の雰囲気に浸ることができて幸せでした。

会いたかった方にも会えたし,また会いたいと思える出会いがたくさんありました。

私は人付き合いが非常に下手で苦手です。しかしそれがあまり気にならずに自然体でいられるのが『学び合い』の会であり,この二日間のフォーラムもやっぱり居心地のいい会でした。

「教室」!

タイトルの頭につく「教室」とはなんだろう?とメイン会場の横断幕を見ながら思っていました。今やっと解釈できそうです。

多様な参加者(学習者)の願いに応えるたくさんの分科会,

「今」を知る全体プログラム,

脳裏にはっきりと浮かぶ運営スタッフの方々の笑顔,

穏やかで参加者全ての学びを支える柔軟であたたかな司会進行,

限られた時間の中で上手にプログラムが納まっていくため参加者(学習者)に生まれる気遣いとも言える「けじめ」…。

私は,多様な学びを保証する「教室」がこの2日間であり,運営スタッフの方々の促しで参加者みんながその実現を図った2日間であった,と解釈しました。「一人も見捨てない」という願いが通底していました。そこに指示や命令はなく,十分であたたかな促しのおかげで「自発的に学べた感」たっぷりです。

プログラムはもちろんそれ以外のところからも学べたのです。ヒドゥンカリキュラムってこういうことかもしれない。だから「教室」なのだ,と解釈しましたがいかがでしょうか。

そして「指示,命令,一方的な約束」などで集団づくりをしていた愚かな自分を省みています。

これが始まり

閉会行事で菊池さんは,「10年後,この会から始まった,と言ってくれる人がいることを期待している」とおっしゃいました。

「何か始めたい」気持ちになれています。私もそうですし,尊敬する若手が「本を書く!」目をキラキラさせていたことに,閉会してなお刺激を受けました。

数か月前,千葉の会にお邪魔したのをきっかけにこのブログを始めました。

今回のフォーラムでも何かがスタートしそうです。余韻を引きづってにやにやしながら前進していこうと思います。

準備,運営に携わった皆様,参加者の皆様,本当にありがとうございました。

またお会いできるのを楽しみにしています。

janglejapjanglejap2015/08/03 10:27ヒドゥンカリキュラムの話、なるほどなあと感心して拝見しました。私も、気持ちを新に「何か始めたい」と感じました。「同志」一同でがんばりたいですね。

g-chanDAYg-chanDAY2015/08/03 20:49janglejapさん,コメントありがとうございました。
「教室」の意味,ネーミングされた方と話してみたいなあ,なんて思っています。
居心地よかったですよね。

sumi-chansumi-chan2015/08/03 21:15お世話になりました。「教室」の意味は、水落さんに聞いてみて下さい。^^
2011年にそれまで新潟で開催していたフォーラムを東京でやろうとなった時、実は、「教室」という部分は無くしてもいいんじゃないかという話が一部ありました。「教室」がついていることによって、学校教育以外の方が参加しずらいのではないかと。でも、その部分を議論する十分な時間もなく、であれば変えるのは軽卒だねってことでそのままになっております。g-chanさんの解釈の仕方が、というか、そこに着目するところがすごいなあと思います。