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初任者の日々の積み重ね

2018-01-10

3学期最初の授業「語りの内容」

23:25

2学期末懇談、他クラスで理科の授業のやり方がわかりにくいという意見がたくさんあった。最初はその内容を聞くのが怖かったけど、冬休みの間ずっと悩んで考えて、最初の授業は1コマ使って謝罪と今度の進め方を伝えよう。仕切り直しをしようと思い、他クラスの先生にどんな内容だったのか聞いて、対応を考えた。

以下は今日の授業で生徒に話した内容で、両親が不安や不満を持っている子は親にみせてくださいと印刷して渡したプリントの内容です。

この語りが良かったのかどうかはわからないけれど、僕自身が再スタートするきっかけになったというだけでかなり大きい意味があるように感じている。

こどもたちも今日の2回目の授業では全員達成はできなかったけれど、なぜ全員達成できなかったのか考えている子もいたので次の授業でどう変わるかみたいと思う。


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3学期の授業について『学び合い』で行う理由

 

三者懇談(こんだん)でこの中で何人かが理科の授業の仕方(しかた)に不安や不満を抱(いだ)いることを知りました。授業中から感じていましたが、見て見ぬ振りをしていました、ごめんなさい。言いにくいであろうことをしっかり言ってくれてありがとう。

冬休みの間、なぜ失敗したのか考えました。

ダメな行動ばかりに目が行ってそれを指摘(してき)することが多くて、良い動きをしている子たちをほめることが少なかった

授業中に先生が君たちの動きを見ることができていなかった。

無意識(むいしき)のうちにできる子に頼(たよ)りすぎていた。そしてその子たちがしんどくなっていることに気がつかなかった。

でも1番は、先生が「1人も見捨(みす)てない」という授業のテーマを本心(ほんしん)で君たちに伝えることができていなかった。先生自身が「無理やろ」と思っていた。そしてそのことに君たちは気づいていた。だからどんどん君たちも「先生が諦(あきら)めてるんやから無理やん」と手を抜(ぬ)くようになった。原因(げんいん)は先生やなとホンマに思っています、ごめんなさい。

そこで、今日から「1人も見捨てない」の表現を少し変えたいと思います。

「1人も見捨てたくない」この言葉は先生の本音です。

「1人も見捨てない」は無理でも、「1人も見捨てたくない」と願いたい。

自分の教え子が将来(しょうらい)、職(しょく)がなくて、路上(ろじょう)で生活していることを想像したらめちゃくちゃ辛(つら)い。君たちもこのクラスの誰かが将来そうなっていたらどう思うか少し想像(そうぞう)してください。

「1人も見捨てない」が無理でも、「1人も見捨てたくない」と願うことはできると思います。もし先生に林修先生ほどのカリスマ的な指導ができて、自分の講義(こうぎ)だけで全員を見捨てない授業をする自信があれば、もしくは今は無理でも将来的にそうなれる自信があれば、先生は何も悩まずに一斉(いっせい)講義(こうぎ)の授業をします。でも自分にそんな力があればテレビに出てタレントしています。その力がないから先生は君たちの力を借りたい。そして全員の力で「理科まあまあ楽しいやん」と思える授業に全員でしたい。これは先生側の都合です。したがって君たちの「いいよ」という声がないとできません。そして君たちの「いいよ」を得るためには君たちにこのやり方だと自分にとって得(とく)だと思ってもらわないといけません。

そこで少し君たちが将来大人になったときの話をしたいと思います。

何度か言っていると思いますが、大人になって理科を使う機会はほぼありません。アンモニアの性質や光の性質を知らなくても普通に生活できます。じゃあ君たちは高校受験のために、将来必要ないであろう理科を勉強したいですか?先生の答えはNOです。それならもっと将来必要になるだろう力をつけるために時間を使いたい。君たちはどうですか?君たちは将来必要になるだろう力って何だと思いますか?

先生は「人(ひと)と関(かか)わる力(ちから)」これに尽(つ)きると思っています。仕事もそう恋愛もそう、その人の魅力(みりょく)は、自分以外の他者(たしゃ)とコミュニケーションを取って良い関係を築(きず)けるか、で決まると思っています。

どれだけすばらしい発見をしていても、それを伝える人がいなければ発見していないことと同じです。

すてきだなと思う人がいても、自分の良さを上手く表現できなければ、その人にすてきだなと思ってもらうことはできません。

では君たちはこの「人と関わる力」をどこで身につけることができますか?

道徳総合の授業で身につけることができますか?

部活動で身につけることはできるかもしれません、でも部活動で集まる人は同じことが好きな仲間だけですよね?

先生は「人と関わる力」さらに言えば、「多種多様(たしゅたよう)な人たちと関わる力」具体的(ぐたいてき)には、自分にないものを持っている人に力を貸してもらえる力、逆に自分が持っているものを他者に貸してあげる力、がとても大事だと思います。

部活以上にもっと多種多様な人が一緒に集まっている環境はどこか、教室です。特に小学校・中学校の教室です。高校になればそれぞれの進路を選択するので、考え方や価値観(かちかん)が似ている人が同じ学校に集まります。大学もそう。働き始めたらもっとそうです。人生で最(もっと)も自分と違(ちが)う考え方や価値観を持っている人がたくさん自分の近くいる環境(かんきょう)は中学校の教室だと思います。だから先生は中学校の先生になりました。

先生は皆に授業を通して、「理科を好きになってほしい」とも思っていますが、1番は「多種多様な人たちと関わる力」を身につけてほしい。そのために『学び合い』という考え方をベースに授業を構成しています。

先生もまだまだ勉強している途中で、試行(しこう)錯誤(さくご)しています。君たちが不安になったり不満になる気持ちもわかります。ただ「1人も見捨てたくない」「理科の授業で人と関わる力をつけてほしい」という気持ちに嘘(うそ)はないです。だから騙(だま)されたと思ってついてきてくれませんか?


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jun24kawajun24kawa 2018/01/11 05:53 みんなで取り組む『学び合い』入門を読まれましたか?あれでやりましょう。あと、保護者と子どもには私の、学歴の経済学、アクティブ・ラーニング入門、サバイバル・アクティブ・ラーニング入門などを紹介してください。

ゲスト



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