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2016-12-28
■ 居心地のよい組織と生産性②
生産性のことを問題にすると、比較的能力の劣る者が足を引っ張っているイメージがあり、その人達が居心地の悪い組織が想像される。
いや、比較的能力の優れた者も、いつ失敗して「無能」の烙印を押されるかびくびくし続けていることも考えられる。
生産性を個人レベルで、観点を限定して数値化して見ると、どうしても格差ができる。
が、先の「おふくろさん弁当」の会社は、そんな格差は給与とは直接連動していないようだ。
その人個人の生産性ではなく、その人の生活の状況から見て必要な分をもらえるらしい。
もちろん全体を見て限度はあるだろうが。
個人の存在価値は、数値化されないものもあるということを考えに入れている。
例えば、
「あの人、ちょっと仕事が遅いけど、いるだけでその場の雰囲気がとてもよくなって、なんか楽しく仕事ができるんだよね。」
という存在はたしかにいる。
そういえば、ある学校のある先生。
あまり仕事がてきぱきできる方ではなく、いわゆる「できる先生」達が集まる集団の中で、周囲の人にいつも「しょうがないなぁ。」という目で見られていた1人の先生が、転勤でいなくなったら、その「できる先生」の集団がぎくしゃくしだして、うまく回らなくなったという話を以前聞いたことがある。
個々の数値化できる生産性のみに厳密に目を注ぐことなく、様々な特性や状況の人にとって居心地がよい環境を創ることに努める方が、結局組織全体の生産性は上がっていくということだろうか。
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