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イルカたちの夢

 高知県の小学校教員です。 山間の学校の6年生を担任しています。 よろしくお願いいたします。
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2016-02-21

全校『学び合い』にどうやってたどり着いたか 00:25

o4daさんのご質問にお応えして。

しっかりまとめていると時間がかかってお待たせしてしまうので、とりあえずまとまらないままでアップする失礼をお許しください。

メモ書きのようなものですが、書いておきます。


・本校に赴任してきて、始めから全校『学び合い』を目指していたわけではない。まあ、何とか禁止されず、少なくとも自分のクラスだけでもやらせてもらえればいいかな、くらい。そのなかで賛同して自分もやってみようかな、と思ってくださる方が一人でもいればとてもありがたいな、という感じ。

・そのために、安心してもらおう。不安に思われそうなことは前もって学級通信等でその意図と実際の子ども達のよい変容をどんどんお知らせしていく。

・『学び合い』という言葉はわざわざ使わない。布教活動みたいに思われて引かれるのはよくない。でも、考え方だけは折に触れ出していく。1人も見捨てず、みんなで伸びていく。対話を大切にしていく。まあ、だれも反対はしない。

・子ども達と保護者には納得してもらえるだけの満足が得られるよう最大限の努力をする。ここを抜かせば本末転倒。何をやってもだめで、どんなに言葉巧みにうまいことを言ってもだめ。不誠実でかえって不信感をかう。最も大切にする部分。逆に、ここでしっかりと納得してもらえれば、賛同の声がしっかりと得られ、それが他の人をも納得させるだけの実証データにもなる。そして、何かの時に援護に回ってくださるようになる。実際、子ども達や保護者の方達の声はいつも大きな力になってくれた。

・同僚の方達に対しては『学び合い』の授業を広めることを目的にしない。育てたい子ども像をみんなで共有する。ゴールイメージを共有する。一人の先生の悩みはみんなの課題として情報共有し、みんなで対策を立て、それぞれの立場でできることをし、継続して経過を見て、改善を重ね、成果を出し、みんなでそれを喜び合うということを基本にする。全く『学び合い』の授業と同じ。教育の課題を共有し、教師以外の職員も含めた全員がチームとなって子ども達を育てていくという願いや喜びを共有することに力を入れた。それだけでも十分だと思う。また、それがあれば、『学び合い』について伝える機会が訪れたときに「課題をみんなで共有して解決することを目指すっていいよな」って実感を持って受け入れてもらいやすいと思う。

・そのうち、学校長が認めてくださるようになった。まずはネットの手引書を紹介。私も原稿の一部を書かせていただいた書籍も紹介させていただいた。それは、学校長ご自身のみならず、学校長が他の方を説得するための一つの大切な材料になるから。1人の教師の思い付きではなく、きちんとした学術的な裏付けもあることが示せるから。すると、私よりもずっと多く繰り返し読みこんでくださり、ご自身が強く納得してくださった。だから、教育委員会に対して、『学び合い』の研修に新潟その他の会に職員が何度も研修に行けるだけの予算を獲得するプレゼンもばっちりやってくださった。

・全校で『学び合い』をやろうと言い出してくださったのは学校長から。そのために必要な環境整備や上記のように『学び合い』を学ぶための出張等に必要な予算の確保、渉外等のことを積極的にしてくださった。『学び合い』の授業そのものに必要な中身の部分や初めの語りやその後数回の授業の進行(今は全担任で回している)は私がした。また、教職員への『学び合い』の基礎的な知識や、簡単な『学び合い』体験等の研修は私が行った。これは、それまでに実施してきた地域での『学び合い』を学ぶ会の蓄積が役に立った。

・全校『学び合い』を校外の人にも積極的に公開した。学校長が町内の学校にも広報してくださった。県内外から思ったより多くの、多様な立場の参観者が来てくださった。実際に来てくださらなかったとしても、「きちんと公開していますよ」という姿勢は研修に金銭的にもバックアップしてくださっている委員会に対しても納得していただくために大切なこと。私も、私が『学び合い』を続けてくるなかで興味を持ってくださった方々に全校『学び合い』の予定日をお伝えした。

・基本的に毎週1時間行う。そのうち何回かは、他校の方も参観しやすいよう、金曜日の6時間目なども入れておく。イベント的に学期に1回などでは、本当の効果は得られない。学び合って、うまくいかなかったことを自分達で改善して次に試していくのがよいところなので、単発イベントのようなものでは、「やっぱり、子ども達だけでは不十分だよね。」という『学び合い』に対しての誤った認識が広がるだけになってしまいかねない。実際は行事等で多忙な時期は負担感も強くなるので避けるようにはしている。だから、確実に週1回というわけでもない。

・気をつけたのは、他の教職員の方の「不安」と「負担」をできるだけ取り除くこと。押し付けて無理やりみなさんの普段の授業のやり方まで縛り付けるわけではないことを伝える。ただ、「こんなのもいかがですか?」と選択肢の一つとしてお見せする程度。そして、おそらくわき出てくる『学び合い』について心配されることも、実はちゃんとした研究に裏付けられていることも伝えていった。課題づくりについても例示し、貼り出すためのテンプレもパソコン内に用意した。初めのころは課題づくりの相談をされれば相談に乗った。負担をなくし、できるだけすぐにだれでも授業の進行担当(といっても、実際の学習の部分はもちろん子ども達に任せているわけなので、初めと終わりだけ)できるような準備もした。しかし、負担をなくそうとするあまり、何もかも私がやるのはやめた。それだと、やらされ感のみつのっていき、自分達で主体的により良いものを創っていく喜びを奪ってしまうから。それこそ『学び合い』の精神に反するので。

今では、「それそれ、そのこと私も言いたかったんです。」とか、「なるほど、そうだよなー。学ばせてもらえるなー。」と思える『学び合い』の語りをみなさんしてくださっています。それは、全校『学び合い』の場のみではなく集会などの様々な場面で積極的に「一人も見捨てずみんなで伸びていこう」という思いのつまった語りをしてくださっています。


とりあえず、今回はこのへんで。

御覧のように、やはり1人だけの力ではだめで、周囲の方々と力を合わせることが欠かせないということです。

だから、自分自身が本気で他の人達とチームになって、メンバーの課題を解決していこうということから始めることが大切だな、と思っています。

第一、1人だけの力で強引に回そうとしているようでは、それはすでに『学び合い』の精神から外れてしまっていて、クラスの中で子ども達に『学び合い』を勧めるうえでも、自分自身もやっていないようでは、不誠実であると思うのです。語る時にも本気が伝わらなくなると思うのです。


04daさんにとっては、すでにお分かりになっていることばかりのようにも思えるのですが、とにかく、私自身の考えを整理するためにも長々と、だらだらと書かせていただきました。

ogymogym2016/02/22 20:48事前の情報提供必要、選択は相手、で心しておきます^^
ありがとうございます。

daitouirukadaitouiruka2016/02/23 06:33私自身に当てはめてみても、自分で判断して選びたい。
そのためには、正確な情報が知りたい。
ですよね。