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イルカたちの夢

 高知県の小学校教員です。 山間の学校の6年生を担任しています。 よろしくお願いいたします。
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2015-01-28

四万十市の『学び合い』の会がお役に立てた 03:18

前回報告した会で、

「今度の研究授業で『学び合い』をするにあたって、指導案のアドバイスをいただきたい」

と、私の古くからの友人でもあるA君の要望に応え、みんなであれこれ意見を出し合っていただいた。


実はこのA君、あまり表には出てこないが、『学び合い』のことを話した時からすぐに賛同し、自身も、出来る範囲で取り入れながらずっとその考え方に基づいて授業をしてきた人物だ。


会の後にも数度電話で、授業のこと、そして、その後の研究協議に臨むにあたっておさえておきたいことなどについて話し合っていた。


例えば、研究授業はその単元の3時間目にあたるのだが、ぜひその前の2時間の子ども達の変容も伝えるべきであるということ。

研究授業の前日の電話で、

「1時間目、だれ1人課題が達成できなかったので、実はかなり焦った。

でも、セオリー通りそのことについて触れ、子ども達に対策を考え実行に移すよう促した。

すると2時間目は予習する子も増え、1時間目には友達とうまくかかわれずかなり気分を壊して動けなかった子も、自分から積極的に行動し、全員課題達成した。」

という話もあったからだ。


そして、その1・2時間目のことを報告することが、『学び合い』の目指す「トライ&エラーを繰り返しながら自分達で進化していく」ところをより鮮明に伝えることができると思ったからだ。

「その研究授業の時間だけ」を対象にした協議では、「もっと教師が手を添えていれば全員課題達成できたのに」という方向に話がいってしまい、目指しているものがぼやけてしまう。


さらに、授業者が落ち着いた心で授業に臨んでもらいたいという気持ちもあったからだ。

「全員課題達成できなかったら、批判をうけるだろうなー。やっぱりそうならないように、いざとなったら手を出すべきかなー。」

などと迷いが生じると、不安が子ども達にうつるうえに、結局中途半端で『学び合い』としても、一般的な授業としても失敗という結果になる(私が経験済み:苦笑)。

その点、実際に1時間目から2時間目にかけてかなり劇的に変化した事実があると強い。

研究協議でもしっかりとその事実を伝えることを決めておく。

そうすると、たとえ研究授業で全員課題達成できそうになくなっても、それは織り込み済みであり、そのことそのものが大切な学びになっている(教師にとっても、課題設定や環境整備に関しての学びになる)と思えることで落ち着いていられる。

だから、今まで通りそのことを振り返り、次回の改善を促すという締めくくり方を安心してできる。


その他、『学び合い』について持たれるであろう疑問点と、それについての考え方を私なりに伝えておいた。



そして昨日、研究授業が終わったとの報告を電話でもらった。


今回の授業は、『学び合い』でやると決めていたのだが、一般的な授業とのギャップに周りの先生方の抵抗感が起こらないよう、少し折衷しながらやろうかという迷いもあったそうだ。

しかし、やはりやるならちゃんと『学び合い』でやってみようと思い、実行したらしい。

そして、「やはり、それでよかった」と思えたそうだ。


参考になればと、その単元の課題が一覧になっている自作のシートのデータも渡していたのだが、それも子ども達に配布し、予習も奨励するなどして活用してくれた。


結果、全員の課題達成はできなかったが、A君自身はとても納得できる授業だったということだ。

研究授業までの2時間も含め、子ども達の姿がよく見え、様々に気づかされたことがあり、大変収穫があったということだった。


その後の研究協議では、やはり「疑問点」や「もっとこうすれば」という意見も出されたが、どの意見もありがたく受け取れたということ。

その上で、その1つ1つに対してきちんと自分なりの考えが頭に浮かび、応えることができたそうだ。


もう1つ。

今回は隣接の中学校の先生方も研究授業と研究協議されていたということだった。

そして、「子ども達全員が主体的によく動いていること、よく書いていることにおどろいた。」

「予習をしているのに感心した。自分達の勧めてはいるのだが、なかなかうまくいかない。どうすればよいのか。」

「参考になった。」

「私達もがんばらねばと思えた。」

など、概ね好評をいただいたということだった。

小学校だけでなく、中学校の先生方の考えもいただけたので広がりができ、それもまた大きな収穫だったそうだ。


この後のこととして。

研究協議で出されたことは、良い評価を受けたことも、疑問点もちゃんと子ども達に返し、そのことについてどう思うかきちんと子ども達の考えをきいておくことを勧めた。

学ぶ主体は子ども達。

本人たちを外してはいけない。

本来なら研究協議にも参加してもらいたいところ。

教師の評価についての子ども達の応えは、次の学習への大切な材料になるから。

そして、疑問を持たれた方へ、子ども達の生の声を根拠にお応えできるから。


詳しい話は次回の四万十市の会で報告してくれるそうだ。


ちなみに、FlipperKさんの日記でも、会で報告された「道徳」の授業の進め方を参考に実践された報告があった。


前回の四万十市の会で学び合ったことが、実践に役立てられていると思うとうれしい。