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イルカたちの夢

 高知県の小学校教員です。 山間の学校の6年生を担任しています。 よろしくお願いいたします。
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2014-12-27

テストの点がよい人がえらい人? 09:27

人権を考える全校集会で、一つのことに対してもいろいろな考え方があるということに気付いてもらい、それぞれの考えを尊重する態度を育てることをめざして、「いろいろな考え方」と題した活動をした。

ある設問に対して、どう思うかを考え「そう思う」「ややそう思う」「あまり思わない」「思わない」の4つのグループに分かれるもので、「4つのコーナー」などというタイトルでよく行われる活動だ。


その中の設問の1つ

「テストの点がよい人がえらい人だ」

というものに対して、全員がほぼ迷わずに「そう思わない」に集まっていった。


子ども達全員が「そう思わない」に行ってしまったので、気が付くと、飛び入り参加で教頭先生が「そう思う」に、養護の先生が「ややそう思う」に入っていた。


子ども達になぜ「そう思わない」に行ったのか聞いていくと、

「テストの点がよくても、それで自慢したりするとぜんぜんえらくないから」

「自分ができただけではなくて、みんなができるようにしないとだめだから」

などという内容の意見が出されていった。


それに対して、教頭先生が

「テストの点がいいということは、それに向けてそれなりの努力をしていると思うので、やっぱりえらいと思います。」

という意見を述べた。


意見を述べ合った後、移動したくなった人はもう一度移動してもらった。

数名が「ややそう思う」「そう思う」に移動したので、移動した理由を聞いていくと、教頭先生の考えも納得できたからということだった。

しかし、それでもやはり、

「できたからといって自慢したりぜず、みんなのことも考えられなければだめだ」

という条件はついていた。


テストの点がよいことに価値がないのではなく「テストの点と人間的なえらさが必ずしも一致しない」ということで一致しているようだった。


全校『学び合い』を通して、そういった考え方が子ども達の中に当たり前なこととして浸透していっているということが感じられた。

「学ぶ」ということについて、「他者(社会)とのよいつながりが不可分である」という意識が育っていってくれることを願っている。


また、いつもはあまり発言しない子ども達も全員の前でしっかりと理由をつけながら発言していたことや、その後にとった感想にもたくさんのよい感想がいつもより長文で書かれていたことにも全教職員が驚いていた。


いつもの「算数」による全校『学び合い』ではない場合でも、学年や男女関係なく話しやすい雰囲気が全校に醸成されてきていることを感じる。

数日前に実施した校長先生による全校対象の人権の授業でもそれを感じた。

今学期の学校や学級を振り返る会議で、子ども達のよい変化を報告し合うときも、各先生方が全校『学び合い』の効果と関連づけて話してくださることが多い。


3学期も楽しみだ。

scorpion1104scorpion11042014/12/27 09:332月に全校集会の予定です。
参考にしたいので、他の設問を教えていただけませんか。

daitouirukadaitouiruka2014/12/27 10:04了解です!
メモのようなものですが、およそ以下のようにしました。


・・・・・・・・・・

一.【めあて】 みんなが、いろいろな人の考えをきちんと受け止め、自分の考えたことを伝えることができる。(より具体的には、語りで)
二.展開
1.初めの語り
「みんなの前で自分の考えを発表するの好き?」「苦手な人は、どうしてなんだろう?」「苦手な人が心配していることを絶対にしないことをみんなで約束しよう」「もし、してしまったら、きちんと謝ろう」「相手の言うことをしっかりと受け止められるようになること(反対意見を言わないのではなく、相手を傷つけないように気をつけながら)、自分の考えをしっかり言えるようになることをめざそう」
2.活動
① 設問を知る
② 4つのコーナーに分かれる
そうおもう・ややそうおもう・あまりおもわない・そうおもわない
「正解、不正解はない。1人になっても恥ずかしいことではない。それを笑う方がおかしい。堂々としていよう。」
③ 分かれたグループの中で、なぜここを選んだのか自由に聞き合う。
「同じ所に来ても、違う考えを持っているかも知れない。しっかりと聞き合おう。話すというよりも、聞くということを大事にしよう。自分の考えを言ったらおしまいじゃない。言っていない人がいたら、その人の考えをしっかりと聞き出そう。発表するとき、みんなが意見を言えるように助け合ってください。」
④ 自分の考えを発表する。
⑤ 別のグループの人に質問したいことがある人は質問する
「責めるような言い方にならないように気をつけよう。」
⑥ いろいろな人の意見を聞いて移動したい人は移動しよう
「本当に考えが変わったときだけでよい。人の意見を聞いて素直に変われるのも素晴らしい。人の意見を聞いても、やっぱり自分はここだと思えば変わらないことも素晴らしい。」
※ ①~⑥を、問題ごとに繰り返す。

今回の設問
「ゴキブリがいたら、たいじできる」
「テストの点がよい人がえらい人だ」
「大人は子どもより得だ」
「スカートは女の人しかはいてはいけない」※この問題については、できれば児童の実態を見て、文化の違いによっておかしくない国もあることや、性同一性障害によって苦しんでいる人がいるということも伝える。

・・・・・・・・・・

まずは身近で簡単な設問で温めておいて、次第に人権に関わるものへと並べていきました。

最後の「スカート」の設問については、子ども達の間で「おかま」とか「おねえ」とか言いながらばかにする発言が見られたので、一度きちんとみんなで考え合っておかなければならないと思って設定しました。
深まらなければ、こちらから情報を提供することや、学級に帰ってからそれぞれの学級の実態に応じて担任の先生にフォローをお願いしようと思っていたのですが、この設問については4か所にほぼ均等に分かれ、予想を越えて、子ども達の中から、「個人の好みの問題」「国による文化の違い(スコットランドのバグパイプ奏者を例に出して)」「性同一性障害(用語としては使われなかったけれど、内容としてこのことを指していた)」について出されたことには驚きました。

御校のめざす児童像や児童の実態(地域やそれぞれの家庭環境も含めて)にあわせてどうぞ。

scorpion1104scorpion11042014/12/27 14:36詳細ありがとうございます。
人権集会にふさわしい内容ですね。
素晴らしいです。