Hatena::Groupmanabiai

イルカたちの夢

 高知県の小学校教員です。 山間の学校の6年生を担任しています。 よろしくお願いいたします。
ご連絡はkochimana7☆gmail.comの☆を@(アットマーク)に直してお送りください(迷惑メール対策です)。

2014-11-12

I先生の思い出④ 03:19

管理職について考えさせられたこと。

I先生はこんなことを私に語ってくださった。


勘違いしちゃいかんぞ。一番えらいのは子ども、その次が担任、その次が管理職、その次が教育委員会

子どもが良くなって、保護者も喜んでくれよったら、恐いもんはない。

ただ、ええか、管理職は喧嘩する相手やない。

なんだかんだ言うても権限を持っちょる。

協力してもらう相手や。

喧嘩して勝ってもしょうがないやろ。

子どものためになる思うたら、助けてもらわないかんところは頭下げてでも助けてもろうて、そのことについてきちんと感謝するんや。

これは、うそやおべんちゃらとは違う、と。


管理職のことについて話したことで、もう一つ覚えているのは、まだ若かった私がはねかえって管理職の指示に対しての不満をI先生に述べたところ、

「君は、自分がもし管理職になった時も同じことが言えるのか?」

と指摘されたことだ。

私は、自分は安全なところにいて、その人の立場も考えずに批判することの卑怯さを恥じた。


ところで、I先生が管理職に従順な人というのは全くあてはまらない。

喧嘩をするときはする。

が、その喧嘩はその場で言い争う口喧嘩などではなく、私から見るとずっとおそろしい。

管理職が言ったことが本当かどうかなど、きちんと自分の持っているルートから裏をとり、本当でなかったらしっかりと詰めていき(私たちの見えないところで)、他にも根回ししつつ、いつの間にか協力してもらえるようにしておいて、子ども達のためになる方向に持って行く。

そして、その後管理職に

「いやー。先生に腹をくくって動いてもろうて助かりました。おかげさんで、子どもらのためになりました。わははは。」

とか言って笑っている。

実績があがり、管理職も感謝されて悪い気はしない。

職員会などで管理職と対決してやりこめ恥をかかせて勝つなんて、ドラマなんかでは溜飲が下がってウケる場面ではあるが(半沢直樹!)、そんなことをして自分のやりたいようにできても、必ずどこかで歪が生じるだろう。

してもらえるはずの協力までしてもらえなくなる。


I先生がおそろしいのは、うそがつけないおそろしさだ。

おそろしいけれど、子ども達はもちろん、教師集団も誰一人見捨てないあたたかさがあった。