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イルカたちの夢

 高知県の小学校教員です。 山間の学校の6年生を担任しています。 よろしくお願いいたします。
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2014-11-08

I先生の思い出② 09:33

学校の池の掃除を子ども達が懸命にしている。

担任のI先生は、と見てみると、塀の上に寝転がって、いつも持ち歩いているポットから、ものすごく甘くしたコーヒーをついで飲みながら見ている。


地域の人が通りかかると、

「おー。見てやー。子どもらがんばっちょるやろー。」

と、寝転がったまま笑っている。

地域の人も、

「そうやねー。」

と笑っている。


子ども達と一緒に、子ども達と一緒の作業をして汗をかく教師がいい教師だと信じて疑わなかった私には衝撃だった。


子ども達には不満はない様子だ。

それどころか、懸命に、積極的に、その意義を感じながら嬉しそうに動いている。

それは、I先生がいつも、自分達のために、自分達が動きやすいように、自分達にはできない大切な「I先生の仕事」をきちんとしてくれていることを十分知っているから。


I先生には二つの評価があった。

「ものすごい力量のある先生」というのと、「いい加減で、冗談ばかり言う先生」

表面だけを見て眉をひそめる人もいるのだ。


私が歯がゆくなって、

「あのことは、意味があってやってることなのに。ちゃんと他の人にも説明してください。誤解されてますよ。」

と言うと、

「んー。めんどくさい(笑)。分かる人がわかりゃええじゃろ。」

と笑う。

(そこは、ちゃんと言おうよー。)

と私はいつも思っていた。


でも、よく考えると、言ってしまうと子ども達に対する効果が薄れたり、ある子のプライバシーに関わることだったり。

そのためには、平気で自分は悪者になることができる先生だった。


I先生は、自分のことをよく言わない先生のことも考えていて、その先生が転勤して行った先でもその先生の処遇が少しでもよくなるように動いていた。

その先生はそのI先生の動きを知らない。


そう言えば、西川純先生も。

ゼミを訪問させていただいたとき、ゼミ生の方達が熱心に議論されている横で、西川先生は確かリクライニングシートのようなものに寝転がってニコニコしながら聞いておられたような。

toyohashi-starttoyohashi-start2014/11/09 22:53いいお話ですね。
表面的なところではないところを見ようとしないとわからないのでしょうね。
自分にはなかなかできない境地な気がします。
「わかる人がわかればいい」などなど。

daitouirukadaitouiruka2014/11/10 00:03私も、何年経ってもその境地には達せていません。
凡庸な私は、私の力量でできることを追い求めていくしかありません。
でも、幸いにも『学び合い』に出会えたことで、I先生の実践への理解が深まり、一歩でも近づけたかな、と思えます。