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イキイキすることと『学び合い』 このページをアンテナに追加

埼玉県高校社会科の教員の後呂と申します。 多様な生き方あり方が、イキイキと出来るようなクラスや学校を目指しています。 ushirokentaro※gmail.com ※を@に変えてください。

2017-10-11

10/11授業

20:21

《1時間目 地理B「農業」農業の分布②》

課題:農業の分布について、自分の言葉で説明できる。

40人中18人がマグネットを移動。

男子と女子が水と油のように分かれて学習を行っていた。

さらに男子は男子、女子は女子の中で細かく分裂していた。


男子の終わったグループは、他の男子グループに関わっているようだったが、途中で学習活動が停滞。

女子の終わったグループは自然鎮火。他の生徒に関わることなくおしゃべり…


学習を引っ張る層の活動量も少なく終わってしまった。



そんなこんなを考えていたら、人間関係が現在再構成まっただ中であることが判明。

人間は関係性の生き物とは言われますが、その通りだなと感じます。

同時に生徒の学びはいろんな影響を受けてしまうのだなと、難しさを痛感しました。


全員達成という課題は常に要求しつつ、教科の課題は自ら掴みに行く、そんなデザインはどうしたら作れるのだろう…

こういう時の声かけや環境作りも再考せねば。

なんにせよ、クラス集団が再構成されているのが今だということを認識。



《3時間目 日本の文化(3年選択日本史)「日清戦争から日露戦争」》

内容:生徒作問を解く

以前生徒に課題として与えた作問を解く時間でした。

3年生なのでだれてしまう生徒も多いのですが、意外と一生懸命取り組んでいました。

もっとも取り組んでいる問題がテストに出ると伝えてあるので、それがモチベーションになったのかもしれません。

日本史近現代は課題づくりに限界を感じます。

地理もそうですが、教科書抜き取り型が多くなってしまいます。



《4時間目 地理B「農業」農業の分布①》

課題:農業の分布について、自分の言葉で説明できる。

40人中0人がマグネットを移動。2時間ものの課題なので問題無し。


教科書抜き取り型の課題ではなく、意見をぶつけ合って考えていく型の課題。

目標がいまいち明確ではない分、混乱する生徒たち。


そんな中、いろんなところで深く学んでいそうな気配。

クラスは学びの温度差がある。

授業の最後に、近くの人ができているのにそれをほっておくなんてもったいないよ、ということを語る。

元から活動的な集団なので、次の時間に進むのかな?と思い、見守ることにする。


と思っていたら、授業がストレスであると感じる生徒がいることが判明。

ということで急遽昼休みに個人面談。

原因は「わからない」ことが続いていることだった。

個人補習とプリントの事前配布、自分のペースで学ぶのはどうか、ということで落ち着く。

しばらく腰を据えて向き合う必要がありそう。


《5時間目 地理B「農業」農業の発展》

課題:農業の発展について、自分の言葉で説明できる。

40人中34人がマグネットを移動。

今日すでに授業を終えた数クラスを見て、再度語りの必要性を感じた。

なので改めて、学校とは…一人も見捨てないとは自分にとって得…という話をした。


その甲斐あってか、学びに前向きな雰囲気で1時間が過ぎた。

もりもり学ぶクラスである。

7人のうち、学習に上手く入れず終わらなかった生徒は3人。

それ以外は、納得できなかったのでマグネットを動かさなかった。


こういう生徒たちに集団としてフォローしようという動きが見られる。

生徒間の関係性も悪くないのだろう。


特に1学期に一人でやっていた生徒が、あれこれ考えながら教えあったり関わりあったりしてるのを見るとジンとくる。

一人も見捨てない文化を根付かせることができそうなクラスなので先が楽しみ。

10/10の授業

08:30

午前と午後の一コマずつで、あとは学年・分掌の会議で埋まってました。


④地理B 環境問題 最終コマ

4人1班で指定された環境問題について調べ(原因・影響・対策)、模造紙で5分の発表を行う授業です。

授業はすべて図書館で行い、司書さんから情報収集・活用・整理についてのレクチャーを最初に受けました。

調べ学習は情報カードを活用し、生徒が情報を適切に使用できるようなアイテムを用意しました。

この日のクラスは最後の発表部分でした。

4人1班という強制力が働き、協働している様子が見られました。

ポスターをすべて絵でまとめ、口頭で説明を補っていくなど、高度な発表も見られました。


ただ体育祭を挟んでの発表だったので、いまいち雰囲気が浮き足立っているような様子でした。

いろんな状況に授業や学びが影響を受けるのだな、と改めて感じました。


⑤地理B 農業 2コマ目

課題は「農業の分布について、自分の言葉で説明できる」でした。

この課題は書く量も考えることも多いので2時間続きの課題にしています。

自給的農業が主にアジア・アフリカに、商業的農業が主にヨーロッパに、企業的農業が主に新大陸に、それぞれの農業がなぜその地域に偏って分布しているのか、その背景と理由を考えてもらいました。

これまでの課題が、教科書の抜き取りが多かったのです。

しかし今回の課題は、教科書の様々な場所から情報を集めて多角的に考察しなければできません。

この点難しさを感じるようで、答えがイメージできないと不満を口にする生徒が多くいました。

が机間巡視して進捗を確認すると、随分と良く書けている生徒が多かったです。

周りの力をうまく活用できていないこと、難しくても突破の糸口は近くにあることを最後に語りました。


授業の最後に近くの人とプリントを交換してもらい、それが本当だよということを体感してもらいました。



学びを生徒のものにするときに、課題をこちらから下ろすのは違和感を感じてきました。

2017-10-10

川越『学び合い』の会の振り返り

22:06

第1回川越『学び合い』の会が終わりました。


参加者27名と想定を大きく上回り、初めてお越しいただいた方も多くいらっしゃいました。


遠くは長野県、千葉県木更津から。

勤務校からは企画者とは別に3名もの参加がありました。


本当に多くの方にお越しいただきまして、嬉しく思います。

と同時に、自分自身の至らない点が多かったことが悔やまれます。



川越に『学び合い』の会を開こうと思い立ったのが春先。

茶話会を含め、2回開くことができました。


今回、嬉しかったことが沢山あります。

その一つが、川越で『学び合い』の会があるととても参加しやすい、と多くの方に声をかけてもらったことです。

もう一つが、『学び合い』実践者でない方から、目指している方向が同じだから興味を持ったと言ってもらえたことです。


川越『学び合い』の会が、いろんな人を紡ぐ場所に。

紡がれた人たちが、各々でいきいきできるように。

そしてそれが自分たちの仕事や生活を少し変えたらいいな、そんな想いでスタートした川越『学び合い』の会。


わずかばかりの手応えを感じ、嬉しい気持ちになりました。



肝心のこれからの実践について、会の中で考えた事です。

生徒自らが学びを掴み取るような場を作る。

課題を与えられるのではなく、見つけていく学びを実現する。

これにしばらく向き合っていこうと思います。



次の川越『学び合い』の会は1月21日(日)です。

次はもっともっと素敵な会になると思います。もちろん理由もちゃんとあります♪

ぜひいろんな方にお越しいただければと思います。


重ね重ね、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

2017-09-28

『学び合い』は本の通りにやれば上手くいく

07:56

学び合い』関連書籍がたくさん発刊されています。



もし『学び合い』にチャレンジしたい、もしくは『学び合い』で悩んでいるのであれば、絶対に本の通りに実践することをオススメします。





3年生選択科目で『学び合い』を実践しています。

これが上手くいかないことが多く、よく悩みます。





動かない、学び合わない、一人も見捨てない雰囲気が無い…要はシラけているのです。

クラス単位になると様子が一変するのですが、週2回の複数クラス混在の選択授業だとこのような状態に陥ります。



そしてこのような状態で解決策を模索しながら4年間続けていたりもします。







「みんなで取り組む『学び合い』入門」西川純 明治図書

この本の38頁に選択科目で上手くいかない場合の対応策が書かれています。







この本の通りに実践を変えました。

劇的な変化でした。

全員達成までは行けませんでしたが、最後の5分からの動きは圧倒的でした。

一人も見捨てない雰囲気が形成されていましたし、学ぼうという迫力に満ちていました。





「久しぶりに頭使ったし、今日一番疲れた」





とは生徒のセリフです。





ぜひ悩んでいる皆様には本の通りに実践することをオススメします。







ちなみに…

この様子はタイムラプス(ビデオを撮ろうとiPadを動かしたらタイムラプスだった涙)で記録しています。





10月9日の川越『学び合い』の会の中でお見せしたいと思います。

ぜひ、ぜひ、お越しください(^^)



ちなみに今回の川越『学び合い』の会は新しく参加される方が多いです。

嬉しいです。

2017-09-22

川越『学び合い』の会

07:23

http://kokucheese.com/event/index/487161/

10月9日(月)体育の日に開く、川越『学び合い』の会では高校『学び合い』実践報告を行うことにしました。

数学の報告を同僚の田島雄太くんが、

地歴の報告を僕が行います。

学び合い』の輪が広がるためにも、ぜひ生の実践を活用していただければ幸いです。

お申し込みはコクチーズよりお願い致します。

会への要望などありましたらメッセージ欄にお願いします。

まだ始まったばかりの会です。

参加者の皆様と一緒に良いものにできたら嬉しいです。

2017-09-20

「あの山に登ろう」というけど、どの山?

22:18

「みんなであの山に登ろう!」と先生は言うけれど、あの山ってどこにあるのだろう。

「全員が登れるように!」と先生は言うけれど、どこに登っていいかわからないから登る気が失せてしまった。

アクティブラーニングで見られるありがちな失敗です。

そして今日もこれをやってしまいました。

生徒を見ていると、そんな状況でもひたすら登ろうとしている生徒がいます。

でもみんなが登らないから、僕は不安になってしまう。

ついつい、「周りを見てね」「まだできることがあるよ」と言葉にしてしまうけど結局は自分の問題。

僕自身が、山とは何かがわかっていないのかもしれない。

もどかしく苦しい教科の悩み。

ハザードマップを使った授業の話

08:10

先日ハザードマップを使用しての授業を行いました。

教科科目:地理B(3単位 1年)

単元:災害と防災

全時数:2時間

目的:全員がハザードマップの見方・使い方を身につけることができる。

目標:全員がハザードマップの良い所・悪い所をまとめ、他者が読んで納得してもらえるようなレポートを作る。

(1時間目)

1)ハザードマップの情報をできるだけ多く読み取る。個人・10分

2)ハザードマップの情報の中で、重要なものを10個抽出する。ペア・5分

3)ハザードマップの情報の中で、最も重要なものを5個抽出する。グループ・5分

(2時間目)

課題:全員がハザードマップの良い所・悪い所をまとめ、他者が読んで納得してもらえるようなレポートを作る。

(3時間目)

ルーブリック評価表に基づき、生徒が他生徒のレポートの評価を行いフィードバックする。

ルーブリック評価表には

①ハザードマップの良い所・悪い所をそれぞれ複数箇所取り上げ、その理由とともにレポートに記してあるか。

②読み手がハザードマップの良い所・悪い所を理解することができたか。

を項目に設定しました。

普段の授業は非構成的に行うことが多く、ペアやグループでの学習は久しぶりでした。

面白かったのは、ある程度構成をして授業を行うと安心する生徒もいるんだ、ということです。

普段『学び合い』では積極的に友達と関わらない生徒も、構成されることで話すきっかけを得られたのかな?と考えています。

学び合い』は全員達成を求めていますが、この授業でも「全員がレポートで最高評価を取れるようにする」ことを生徒への目標にしました。

レポートを書き終えた生徒も友人のレポートをチェックしたり、アイディアが足りない生徒には自分のアイディアを提供したりと、普段の『学び合い』授業と変わらない時間を過ごしました。

1時間目に個人として意見を持つことができる時間を確保できたのも良かったと思います。

これは小林昭文先生の話や堀先生の著書からアイディアをいただきました。

学習の質ですが、生徒のレポートからは鋭い意見がバンバンあがっていました。

その中でおお…と思うものの一例を。

・ハザードマップが濡れて使えなくなる紙製だと、非常時に活用できない。

・近隣自治体の避難所等を併記しないと、自治体周縁部の住民は迅速な非難ができないのではないか。

・大きすぎる(川越市)。地図を入れたからの大きさだと思うが、折りたたんでコンパクトサイズにしないとリュックにも携帯しにくい。

・医療機関の場所の記載が小さく、避難場所と同じ扱いにしたほうが良い。

・防災アプリとして自治体から発行すれば、手に取る頻度が少ないデメリットを乗り越えられるのでは。

・漢字に一つもフリガナがない。子供が見ても分かりやすいようにフリガナをつけるべき。

・外国の方向けのものがない。観光地川越なのになぜか。

なぜ日本は災害が多いのか、地形と気候の側面から前時までに学習をしていたので、災害に備えるために何をすべきかという視点を生徒は持てていたように思います。

次の単元は環境問題です。

各環境問題を担当に分け、1グループ5分のポスターセッションを行います。

こちらも構成的です。

どんな学びがあるのか楽しみです。