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2012-05-14
誤解。
金環日食について
「わずかな時間なら、肉眼で見ても構わない」
といった誤った認識が、一部の学校教育関係者の中で広まっているらしいことを知りました。
金環日食は、晴れている状態で、肉眼で観測できる瞬間は全くありません。
皆既日食でさえ、99%欠けた状態でも、
残りの1%が眩しくて、肉眼では観測できません。
肉眼で観測できるのは、すっかり皆既になっている時だけです。
全く別モノの現象と言えます。
「金環日食」は、太陽が部分的にしか隠れないので、「部分日食」と同じです。)
以前、ある著名な理科教師の方が、
「沖縄で金環日食を見たとき、リングの内側の色が、周囲の空と全く同じ空色だった」
と、あたかも肉眼で観測されたようなことを発言されたことがあるのですが、
それはおそらく、薄雲がかかった状態だったのだと思われます。
日食メガネも、
「黒い下敷き」とか「サングラス」では、ダメです。
「すすをつけたガラス」もダメです。
信頼のおける日食メガネで、
できれば高価なものが良いです。
(数百円程度の安い日食メガネは、確かなメーカーのものについては
安全性は大丈夫とのことですが、
少しの曇りで、すぐ見えなくなってしまいます)
2012-05-13
日曜出勤。
疲れていたので、日曜に職場に行くことは避けたかったのですが、
今日、職場へ行き、いくつかの、たまっていた仕事をしました。
その仕事の一つは、金環日蝕の掲示物を作ることです。
日本で盛り上がっているこの天文ショーのことを、伝えたいなあ。と。
好きなことだったので、やっているうちに疲れが消えていきました。
資料をいろいろ調べていたら、私にとって面白い記事を発見。
「さいごはお天気しだい」というそのコラムには、
私が2008年8月1日に新疆ウィグル自治区で見た、
「三糖湖の悲劇」と呼ばれる日食の写真が載っていました。
この時の皆既時間は、約2分。
その前後は、良いコンディションで太陽を観測できていたのですが、
いよいよ皆既になるぞ!というところで、太陽が雲に入ってしまいました。
絶望に打ちひしがれる雰囲気が、約2分間。
魂が磨り減る思いがして、苦しかったです。
そして、皆既が終わるぞ・・・という瞬間に、やっと太陽は雲から顔を出しました。
第三接触のダイヤモンドリングをかろうじて見ましたが、それだけです。
本勝負の2分間のみ、太陽が雲に隠れてしまうという、ほんとうに悲劇な感じの観測でした。
その「2分間」のために、
飛行機を乗り継ぎ、
シルクロードを何時間もかけ、ひたすらバスで移動し、
明りの全く無いゴビ砂漠の上でテント泊し、(結局、2泊しました)
当日は朝から、皆既の始まる夕方まで、
灼熱の40度を超える日中の砂漠の上で、まるで熱風を呼吸するような暑さに耐えてきたというのに、そんな結果。
夜の「ざんねん会」は、みんなガックリ肩を落としていました。
でも、もしこの時、良好なコンディションで見れていたら、
私はそれで満足して、その後の日食は追わなかったかもしれません。
この時、雲に隠れたとはいえ、空の色が一瞬で変わり、惑星が見え、
40度を超えていた気温がスーッと涼しくなった経験は、それはそれでワクワクするような出来事でした。
もし雲が無ければ、これよりも、もっと凄いことが起きるのか?と思ったら、
どうしても見たくなり、それから日食を追っているし、
日食を追っていたら人生が確実に好転したように感じています。
(よく「日食を見ると人生観が変わる」というようなことが言われますが、
私は明確に「人生が変わった」と思っています。)
そうなってくると「悲劇」と呼ばれるこのゴビ砂漠での経験も、滅多に味わえない貴重な経験だったよなあ・・・と思えてきて、あの悲劇の場に居られて良かったな、とすら感じました。
ogymすごい・・・です^^。
ブログで異世界を垣間見た気がしました。面白いです。
aki1021ogymさん
この類の日記にコメントをいただけると、
とてもうれしいです。(^^ゞ
ありがとうございます!(^^)/
kota_02ひんやりと辺りが暗くなり、町では街灯がともる。「シャドウバンドだ!」という声を聞くと、そんな揺らぎが見えるような気がして、金星が見えだした薄暗がりの中、温度計と照度計の数字を小さなLEDランプで読んで、第2接触のダイヤモンドリングのときにビデオのフィルターを外すタイミングを計る緊張感。空に穴が開く。黒い太陽。写真にもビデオにも写らない、高性能な人間の目でしか見えないコロナの質感、双眼鏡でのぞくプロミネンス。思い出しました。
>でも、もしこの時、良好なコンディションで見れていたら、
私はそれで満足して、その後の日食は追わなかったかもしれません。
無理でしょう。見えていたとしてもまた見たくなったはずです。
aki1021kotaさん
確かに!
でもきっと(あとは退職してから楽しもう)という心のゆとりが生まれたんじゃないかなあ?と思ったりしていますが・・・ううむ、自信がありません。(^^ゞ
2008年以降、金環・皆既は逃さず観測に行っていたので、
今回の金環日食の時に日本にいられないことがとても残念なのですが、
でも日本にいたら、その瞬間まで気もそぞろで落ち着かなかったと思うので、神様が(しばらく落ち着きなさい)って、こっちに移動させたのだと思っています。(^^ゞ

いいですね!
銀色のシートを使ったものでしたでしょうか??
もしそうでしたら、とてもクリアに観測できると思います。
2009年の部分日食の時、300円の日食メガネよりも、
太陽用銀色シートを用いた手作りメガネの方が、数段クリアに観測でき、
喜ばれました。
(ただ薄いので、使用前に穴が開いていないかの確認が大切だと聞きました)
当日、晴れることを祈っています!!!!!!
講座では,暗くならないことを説明しました。重要な注意事項の1つだと私も思います。
なるほど!
ラミネートすると丈夫になり、安心ですね!
私も本当は、日本でワクワク感を共有したいところです。
新潟は金環にはならないのですが、日本に居たならば、
きっと私は「地元」にこだわり、
9割欠けの部分日食の観測をする予定だったと思います。(^^)/
9割欠けの部分日食を
なんだか打ち間違えて文章がダブりましたが、
直すのがめんどくさいので、そのままにしておきます。(^^ゞ
私が小さいときは、下敷きで太陽観察をさせられた記憶があるのです。
観察で専用グラスが絶対に必要だと宣伝されていたのは最近だと思うのです。
なぜ、そんなことが起こったのでしょうか?
専用グラスが絶対に必要だと、最近になって宣伝されているのは、
たぶん、2009年に本州の広い範囲でで日食が観測される機会があったからだと思われます。
結論から言うと
1 一定量をこえた「可視光線」「赤外線」「紫外線」は、すべて目に害がある。
2 「可視光線」「赤外線」「紫外線」を確実に弱める道具を使う必要がある。
3 光を弱める道具は、正しい品質のものを選ぶ必要がある。
4 光を弱める道具は、正しい使い方をしなくてはならない。
5 「ちょっとくらいいいだろう」は、大けがのもと。
(大超治・塩田和生著『日食のすべて』誠文堂新光社,2012)
ということで、黒い下敷きやサングラス、すすガラス、現像ずみフィルム、CDディスク、アルミ状のお菓子の袋、写真撮影用NDフィルターでは、赤外線が素通しに近いものがほとんどなので、安全ではないということです。
目に入った太陽光線は、紫外線は角膜で吸収されますが、可視光と赤外線は、痛みを感じる神経がない網膜まで達し、「太陽網膜炎」「太陽網膜症」などを引き起こす場合があります。
今のところ、日本国内では日食観察グラスの安全規格が存在していないそうなのですが、理科カタログなどに掲載されているメーカーのものは、安全だと思われます。(以前、私が日食のことでNHKの方と打ち合わせをした時にも、使用するものについては慎重に吟味していただいたのですが、学校で購入した300円の日食グラスについては「安全」ということを確認していただきました)
・・・と、いかにも分かったようなことを書いていますが、
『日食のすべて』に書かれていることを、ほぼ引用しました。(^^ゞ
今、日食で盛り上がっていて、100円ショップで「日食を観測できるしたじき」というものが売られているという噂も聞きましたが、大丈夫なのかなあ?と思っています。