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なっつの学校と育児生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード

北海道の中学校で数学を担当しているなっつといいます。 連絡はこちらへ。(すぐは返信できないかもしれません。) apeanut_not_peanuts@yahoo.co.jp (@を半角@に変えてください)

『学び合い』について興味を持った方は、サイドのリンク集からそれぞれの資料へどうぞ。
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2012-01-06

[][]「責められている」と感じさせてはいけないと思う。 23:27

新年早々、これを読みました。

石川晋先生のブログで紹介されていて、気になっていた本です。


学び合い』の求める「みんな」は、同調圧力的だと指摘されたことがあります。

私のイメージでは同調圧力とは違うんだよなぁ…と思っていたのですが、うまく説明することができませんでした。


この本を読んで、同調圧力の恐さを感じました。

そして、同調圧力と、私のイメージする『学び合い』の違いがわかりました。

この本の中では、仲間の中で違反者がいると、通告されてしまいます。また、仲間に入らない人は異質と見なされ、攻撃されます。

私のイメージする『学び合い』では仲間に入らないことも、許されます。仲間に入らないことで責められることはありません。


私は常々自分の学級で、よほどのことが無い限り、誰かを注意したり、責めてはいけないと話をしています。今までの人生で、その人はたぶんどこかの場面で注意されたり責められたりしているはず。でも、変わっていない。それならば、これ以上注意したり責めたりしても変わらない。注意したり責めたりするのは得策ではない。他の方法を探しなさい。と。

それでも、注意したり責めたりしてしまう場面は出てきます。


学び合い』で、目標を達成しなかったら注意されたり責められたりしてしまう状況があったら、それは同調圧力的で、一部の子どもにとってはかなり苦痛な授業になると思います。そして、『学び合い』を同調圧力と感じる方たちは、そこを危惧するのではないかと思いました。

また、責められなくても自ら無言のうちに責められていると感じてしまうような学級の雰囲気があっても同じことになるんだろうなぁと思いました。『学び合い』で授業を行うには、温かい、励まし合える学級の雰囲気を同時に作る必要があります。なぁなぁじゃなくて、温かみのある厳しさ。


授業の描写を読む限りでは、TOSSを感じます。一定のリズムを大切にし、誰でも参加できる、教科書に乗っ取った授業。その中にある、予習や授業への参加はめざましく改善されても、生徒の側からの分析や質問がまったくなくなったり、長い、考え抜いた答案よりも短い答案を書いてくるようになったという主人公(?)の教師の気づきが更にTOSSっぽいなぁと思いました。TOSSでも、力のある先生はそういう実践はしないのでしょうが、テクニックだけなぞるとそうなるだろうなぁという。

TOSSで学級作りに失敗する方は、やっぱり、温かみのある学級作りができていなくて、そこで同調圧力的にTOSSで実践し、そこで責められてしまった子ども達を掌握できなくなって学級が荒れ出すんだろうなぁ・・・なんて想像してしまいました。(私は直接TOSSで実践されている方と一緒に働いたことが無く、友人から聞いた話とつなぎあわせて考えているだけなので、事実と違ったら申し訳ありません。)

荒れている学級を立て直すための、一時的に効果の上がる方法としては、有効だと思ってしまう人もいるかもしれないなぁと思うこの実践。けれど、諸刃の剣で、この主人公の先生のように(かろうじてだけど)賢くうまくまとめられたらなんとかなるかもしれないけど、一般人には危険だなぁと思う。

けど、こういうのに憧れている荒れた学校を歩き渡ってきた先生もいるんだろうなぁ・・・なんて思ったり。

再読予定です。また違う発見があるかも。