信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
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研究室の全体ゼミは参観OKです。
全体ゼミは毎週月曜日18:00-19:30に行っています。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

2018-06-17   子どもたちの一コマが幸せを届けてくれる

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ある県の地域の小さな小学校が

 統合されることになりました。そこで新しい小学校の名前を考えることになったそうです。その地域の人たちが考えた新しい学校の名前は,宝田小学校です。その地域の人たち曰く,「子どもたちは宝だ」。その地域で,そんな素晴らしい人たちに見守られて育つ子どもたちは幸せです。

我々にとって,子どもたちは宝物です。

 何にも代えがたい宝物です。休みの日に,外で元気に遊ぶ子どもたちの声が聞こえると嬉しくなります。自分たちによる自分たちのための自分たちのルールを自分たちでつくって遊びます。知らない人とどのようにしたら折り合いを付けられるのかをいつの間にか身に付けながら,民主主義の原点を知らず知らずのうちに学ぼうとしています。自分にもそんな頃があったのかなあと遠い昔を振り返りながら,元気に遊んでねと心の中で励まします。子どもは元気が一番です。先日も,前方後円墳(と勝手に思っている)と思える造形物を創り上げていました。見事なものです。

朝はいつもの時間に

 「行ってきます」が聞こえてきます。私「おはよう」子どもたち「おはようございます」とともにランドセルを背負って元気に登校する姿と一緒になることがあります。朝,登校前の子どもたちに出会えると幸運です。今日も素敵な一日が待っているといいねと願います。私にも何かいいことがありそうな予感がするから不思議です。毎日の何気ない子どもたちの一コマが幸せを届けてくれます。

2018-06-16   子どもたちの素直な表現力と鋭い観察力

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子どもたちの素直な表現力には目を開かされます。

 私が授業参観に行くと,子どもたちが近づいてきます。「実習生の先生の先生だ」と声をかけられます。なるほど。子どもは表現が上手です。その素直な表現力には目を見張る物があります。ときには驚かされます。あるクラスで校庭の土を使って土器を作る活動をしていました。40人いるクラスで誰一人として同じ土器を作っている子はいません。急須のような形の土器に挑戦している子もいます。塊でできるのかと不思議に思って,理由を聞こうと思ったら急須型だったので意図が伝わってきました。彼らの自由な表現力は,小1から着実に培われているのです。

子どもたちの鋭い観察力にも目を開かされます。

 私が授業参観に行くと,子どもたちが近づいてきます。まず真っ先に見つけるのは3つの名札です。「どうして3つも付けてるの?」が定番です。鋭い観察力と素直な表現力が発揮される瞬間です。彼らに分かりやすく説明するのには四苦八苦します。私の虹彩の特徴を発見した子もいます。「先生,目どうしたの?」。よく見てるなあ,と。右手の平についた赤いボールペンの跡を見つけた子もいます。「それ,何?」。そんなところまで気づくのかと驚きます。子どもたちは,我々教師の一挙手一投足,何気ないしぐさや一言,自分では全く気にせずに過ごしていることまで実によく観察し,見逃してはくれません。肝に銘じます。

2018-06-02   チームで協働しながら

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学部4年生の教育実習が行われています。

 1日の実習が終わるとキャンパスに戻ってきて,次の日以降の授業準備のために,キャンパスにある図書館2階の視聴覚室に集まって,クラスごとにチームになって検討している実習生がいます。ある学校に実習に行った学部4年生は,知っているだけでも6つのクラス・チームがあります。国語あり算数あり音楽あり道徳あり,さまざまです。チームの一員に一緒に加えてもらって議論を聞いてみたことがあります。

受講生「先生,タンポポは

 花が咲き終わると(花)茎が倒れるんですが,種ができて綿毛となって飛ばすときにはまた(花)茎が起き上がるんです。なぜですか?」私「・・・」受講生「蒸散によるものでしょうか」私「気孔がもっとも多くある葉は下にあるから,蒸散ではないと思います」受講生「教科書には理由が書いてないんです」私「教科書を見せてください。(教科書には理由が書かれてません)おそらく,重力に逆らって鉛直上向きに養分を移動させるよりも,(花)茎を横に寝せて移動させた方がエネルギー的には効率的のように思います」。

チームで協働しながら

 授業を企画し,修正し,実践し,評価する彼らの学びは端から見ると充実しているように見えます。それが子どもたちの学びの充実に還元されていくのでしょう。彼らと一緒に考えることによって,少しでも彼らの学びの一助になれば幸いです。

2018-06-01   子どもから学ぶことは尽きない

[] 06:50    子どもから学ぶことは尽きない - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    子どもから学ぶことは尽きない - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学部4年生の教育実習が行われています。

 実習生の中3国語の授業を子どもたちと一緒に受けました。2回目の実習だけあって,安心してみていることのできる見事な展開です。素晴らしい授業で,さすがだなあと思います。自分自身の教養を高めるためにも勉強になります。

子どもたちに尋ねてみました。

 私「国語と理科はどっちが好きですか?」子ども「国語です」私「国語と社会はどっちが好き?」子ども「国語です」私「国語と英語はどっちが好き?」子ども「国語です」私「国語と数学どっちが好き?」子ども「国語です」。国語には勝てないようです。私「どうして国語が好きなの?」子ども「答えのないところです」。表現力に長けた子どもたちならではの回答なのかと,なるほどと思わされます。その授業でも,なるほどと思わせてくれるほど,実に多様な考えが次から次へと披露され,目を丸くするばかりです。

中3美術では

 サンプルを借りて子どもたちと一緒にボックス・アートに挑戦です。子ども「先生は何を作ったんですか」私「何に見えますか」子ども「冬山です」私「ありがとう。スキー場の夜のゲレンデです」子ども「ボールは月ですか」私「はい。分かってくれてありがとう」子ども「紐は(スキーを滑った)跡ですか」私「はい,シュプールのつもりです」。私はなかなか思いを表現できず,周りにいる子どもたちの様子を窺います。彼らの発想の豊かさと素材の活用力,独創的な表現力は絶賛に値します。彼らの力を借りてなんとか思いを伝えられそうです。教育実習とは言え,こんな楽しい授業を受けている彼らをうらやましく思います。この学校の子どもたちから学ぶことは尽きません。

追伸です。

 この学校の3年生の凄みを少し紹介しましょう。授業者が「どうですか」と発したので,待ってましたとばかり試しに手を挙げてみました。ところが,周りに10名ほど挙手した子どもたちがいて,完全に埋もれてしまいました。3回ほど続けましたが状況は変わらず,手を挙げるのを諦めたほどです。「どうですか」の度に手が上がります。まるでエンドレスがごとく。これがこの学校の中3の標準です。彼らの自由な表現力には到底及びません。表現力をカリキュラム・マネジメントで育てるとこんなふうになるのかと感嘆させられます。

2018-05-28   運動会

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運動会と言えば,

 25年ほど前の中学校の運動会を思い出します。学年8クラスのその学校の運動会は8色の軍に分かれて縦割りで1年から3年まで8軍を結成して,優勝争いをします。ご多分に漏れず,パネルをつくって,競技の部の総合優勝と応援の部の最優秀応援賞がそれぞれ1軍ずつ表彰されます。若かった当時,赤軍の指導者として,赤い帽子をかぶり赤いシャツを着て赤い短パンを履いて赤い靴下に赤い靴で,先頭に立って応援していた記憶があります。お陰様で最優秀応援賞をいただき,団長と一緒にガッツポーズをした覚えがあります。古き良き思い出です。

その時以来ではないかと思えるほど,

 25年ぶりくらいの久しぶりに運動会を経験しました。好天の下,子どもたちと一緒に「がんばれ!」と声を出し,子どもたちと一緒に歩いて入場し,ぼんぼんを持って一緒に踊り,衣装をまとって絆リレーまでさせてもらいました。それも,仮装レースかと見間違えるような,昨年一世を風靡した人だと思うほどの完璧な衣装です。子どもたちと一緒にできて本当に楽しかったです。生涯記憶に残る運動会になりました。今,筋肉痛です。準備・運営・後片付けされたみなさん,参加されたみなさん,応援くださったみなさんに心から感謝します。

この学校の先生方の

 素晴らしいところは,子どもたちと目標を共有するところです。共有し、その目標の達成に向けて一緒に歩み続けているところが見事です。学ぶところの多い点です。『学び合い』の考え方に通じるところがあるからなのかもしれませんが,共感します。この学校では当たり前なのかもしれませんが,私の経験してきたすべての学校においては当たり前ではありません。これまでも指導とか支援とか表現を使ってきましたが,それはこの学校で見ることのできる教師と子どもたちの関係性とは異なります。目を開かされる思いがします。子どもの立場に立ってとか,子どもの目線になってとか,子どもに寄り添ってとか、様々な表現がなされますが,その本質は常に彼らと共に彼らの目標達成に立ち向かう理念なのではないかと思うところです。

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