信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
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明日から使える『学び合い』の達人技術
はじめての人のためのアクティブ・ラーニングへの近道

2017-11-19   B4がデビュー

[] 06:52    B4がデビュー - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    B4がデビュー - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

我らがB4が目出度くデビューしました。

 昨日は,一般社団法人日本理科教育学会平成29年度北陸支部大会が上越教育大学で開催されました。3名のB4のみなさんが,これまで進めてきた卒業研究の成果の一端を立派に披露してきたことを嬉しく思います。『学び合い』の考え方の一つは,学習者の有能性を理解し任せることですが,我がゼミはそれを地でいく集団だと自負しています。昨日はまさにそのとおりであったことを誇りに思います。デビューをそつなくこなしたことをまずは祝います。

このように書くと

 ごく簡単なことのように思われがちですが,4年生とは言え,学会の場で,並み居る研究家や実践家を前に学生が自分の調査したデータとその分析を披露して質問を受けることは大変な不安と緊張を伴います。質疑・応答の時間がわずか3分とは言え,我々は彼らの有能性を十分理解していますから助け船はありません。その文脈において,惚れ惚れするほど完璧と言えるほどの結果を出してくれたことが何より嬉しいことです。期待以上に応えてくれ,嬉しいです。次はもっと期待してるよ。

会場入りする前の私とB4との会話。

 私「(これまでの経験上,全国大会でなく)支部大会だから,(聞く人は座長,タイムキーパー,私,B4の3人を入れても)7~8人くらいだよ」B4「そうですか」私「待ってるときが緊張するよね」B4「あと1時間後には発表してますね」私「大丈夫。絶対うまくいくから」と言いながら,緊張の足取りで会場入りします。最初のB4の発表が9:15からなので8:40に会場入りしましたが,誰もいません。私「誰もいないね」B4「(この発表会場は)506より狭いですね」私「W503より狭いかもしれないね」506というのは,本学部西校舎5階にあるW506講義室のことで,3人掛けの机が15脚あり45人収容の講義室です。いつも使っているので,部屋の広さはW506を基準にするとわかりやすいのです。ところが,発表時刻が近づくにつれ,その狭い会場に次から次へと参加者が入ってきます。発表が始まっても入ってきます。いつの間にか,椅子がすべて埋まり,立ち見で聞く人まで出るほどでした。その数,30人。発表デビューを30人もの参加者に聞いてもらえる彼らは幸せです。

2017-10-22   4分の1理論の実証への第一歩

[] 07:35    4分の1理論の実証への第一歩 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    4分の1理論の実証への第一歩 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

長野セミナーが

 成功裏に終わりました。講演,発表,参加してくださった皆様のおかげです。加えて,春から企画し,準備し,朝から集まって整え,体験もしてもらい,後片付けまで主役となったゼミ生7名の労を惜しまぬ尽力のお陰です。20名からのゼミと違う少数派なので,彼らは一人3役くらいはこなします。でも,完璧にやり遂げるから自慢に値するのです。皆さんに感謝です。

今回の体験授業で

 4分の1理論の実証に一歩近づいた点が個人的には大いなる成果です。しかも,小・中・高の現職のみなさんを相手に実証できたのですから,その蓋然性は高いと言えそうです。率直に喜ばしい。4分の1理論とは,その教科の得意な子と苦手な子の目標達成に要する時間の比が1:4になるという,私の経験則に基づいた理論です。その教科の得意な子の目標達成に要する時間が,苦手な子の目標達成に要する時間のおよそ4分の1になるという理論です。したがって,そこから導き出せることは,全員が目標達成できるためには,その教科の得意な子が目標達成するために要する時間の4倍の時間を活動時間として保証しなければならないということです。その教科の得意な子が7分で目標達成するのであれば,全員が目標達成するため(その教科がいちばん苦手な子が目標達成できるため)には28分の活動時間が必要になるのです。

長野セミナーでゼミ生が

 行った高校国語の体験授業では,15分の活動時間が保証されました。そのときに,最初に目標達成した人が目標達成した時刻は,開始後7分経ったときでした。したがって,今回の内容を得意とする参加者が目標達成に要した時間が7分ということです。ここで,4分の1理論を当てはめると,苦手な子が目標達成するためにはその4倍の時間がかかるわけですから,28分の活動時間を保証しなければならないことになります。15分しか活動時間がなかったのですから,苦手な子は目標達成できない計算になります。当然,全員の目標達成もできないはずです。結果はそのとおりになりました。目標達成した人は13人でした。この体験授業を受けた人は28人いました。

4分の1理論を当てはめて考えると,

 得意な子が7分で目標達成するのですから全員が目標達成できるためには28分必要です。28分の半分の14分ならば,28人の半分の14人しか目標達成できない計算になります。今回,15分の活動時間で13人しか目標達成できなかったのですから,今回の結果は4分の1理論に不思議なくらい合致します。まさに4分の1理論にぴったり合致する,驚くほど見事なデータであると言えます。4分の1理論の実証に一歩近づいた貴重な証拠です。思わぬ結果が得られて嬉しく思います。

2017-10-18   第11回『学び合い』長野セミナーのご案内

[] 06:53    第11回『学び合い』長野セミナーのご案内 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    第11回『学び合い』長野セミナーのご案内 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

長野セミナー前に,

 もう一度のご案内です。お待ちしています。ご家族みなさまでどうぞ。

<第11回『学び合い』長野セミナー-アクティブ・ラーニングをカリキュラム・マネジメントで-のご案内>

1 主催  信州大学教育学部三崎研究室

2 後援  長野県教育委員会,公益社団法人信濃教育会,長野市教育委員会,臨床教科教育学会,信州大学教育学部

3 日時  2017年10月21日(土)13時00分~16時30分

4 会場  信州大学教育学部N101講義室(〒380-8544 長野市大字西長野6-ロ)

5 日程

13時00分~14時30分 西川純氏(上越教育大学教授)による講演

14時30分~14時40分 休憩

14時40分~15時30分 『学び合い』によるアクティブ・ラーニング授業の体験(中学理科,高校国語)

15時40分~16時10分 『学び合い』によるアクティブ・ラーニング授業を実践している先生による発表(異学年『学び合い』によるCM)

16時10分~16時30分 講演者,実践者と語るアクティブ・ラーニングへの近道のフリー・トーク

16時30分 閉会

6 参加費 一般2,000円,大学院生1,000円(大学生・小中高生・保護者無料)

当日受付で集金いたします。おつりのいらないようご準備ください。※当日参加も大歓迎! 遅れて参加,早帰りもOK!

7 申し込み方法

こくちーず(http://kokucheese.com/event/index/472281/)からお申し込みください。(事務局に直接メールをくださってもかまいません)

8 問い合わせ先

11回『学び合い』長野セミナー事務局 信州大学教育学部三崎研究室 代表 三崎隆

Eメールアドレス  misaki(atmark)shinshu-u.ac.jp,TEL. 026-238-4011(教育学部代表)

2017-10-04   久しぶりの全体ゼミ

[] 07:15    久しぶりの全体ゼミ - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    久しぶりの全体ゼミ - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

一昨日から全体ゼミを再開。

 久しぶりの全体ゼミでした。みんなが元気に揃ってくれて嬉しく思います。再開の初回は10月21日(土)に予定している長野セミナーの体験授業の最終調整を図った1時間30分です。中学校理科の内容と高等学校国語の内容です。高等学校の国語は古典なのですが,私には難しく,予定の25分では足りないのではないかと一人心配している典型的な’苦手な子’の一人です。4分の1理論に基づけば,25分の時間設定のうち,授業者の語りが5分ほどあるでしょうから,生徒役に任せられる時間はおよそ20分ほど。そうすると,’得意な子’が目標達成に必要な時間が5分くらいの目標が適切だということになるのですが,自分が’得意な子’でないだけに判断の難しいところです。

中学校理科の体験授業の方はどうか

 と耳を傾けていると,なんと現職から褒められているではありませんか。現職に褒められるくらいですから,ゼミ生にとってはうれしさ百倍です。手前味噌かもしれませんが,なかなか興味のわく目標設定になっていることは確かです。理科の’苦手な子’がどう動くかが興味深いところです。第11回も魅力満載となりそうです。良かったら,ぜひお誘い合わせてお越しください。お待ちしています。

2017-09-25   11分の砂時計と7分の砂時計で15分を測る

[][][][] 06:59    11分の砂時計と7分の砂時計で15分を測る - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    11分の砂時計と7分の砂時計で15分を測る - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

土曜日の中信の会で話題になった

 砂時計の体験授業の課題は,一昨年の第9回『学び合い』長野セミナーで実践したゼミ生の小学校第6学年の算数「全員が,11分と7分を測ることができる砂時計を1つずつ使って,15分を測る方法を聞き手に納得してもらえるように,自分の言葉で説明することが出来る。」です。一読すると,11分と7分なので,その差が4分であることから,それと11分を足して15分になるということが直感的に分かります。だいたい,このような類いの問題は和か差を利用して考えるので,誰でも”分かったつもり”には,すぐになれます。ところが,「じゃあ,どうやって測るんですか?」と問われると,答えを見つけ出すまでに時間を要します。そのプロセスには,考え,表現し,判断する行為は欠かせません。自ら意図しようがしまいが,3つの力を知らず知らずのうちに総動員して使わざるを得ません。課題を聞けば,誰でも”分かったつもり”にはなりますが,”本当によく分かる”ためには自分で考え,表現し,判断しないとダメな好例です。

15分の時間を測る方法はいくつかありますが,

 最初から計測する方法と,途中から計測する方法をそれぞれ一つずつ示します。さあ,それではみなさん,一緒に自ら考え,表現し,判断してみましょう。

<最初から計測する方法>(十分に考え,自分で表現し判断してみないと分かりづらいです)

1)11分の砂時計と7分の砂時計を同時に計測し始める。15分の計測スタート。

2)7分の砂時計が終わった時点で,7分の砂時計をもう一度ひっくり返して計測を始める。

3)11分の砂時計が終わった時点で,7分の砂時計をもう一度ひっくり返して計測を始める。

4)7分の砂時計が終わって時点で,15分の計測が終了。

5)1)の11分の砂時計で11分を計測し,続けて3)の7分の砂時計で4分を計測するので,最初から測ってちょうど15分となる。

<途中から計測する方法>(少し考えると分かります)

1)11分の砂時計と7分の砂時計を同時に計測し始める。

2)7分の砂時計が終わった時点から,15分の計測をスタートする。

3)11分の砂時計が終わった時点で,11分の砂時計をもう一度ひっくり返して計測を始める。

4)11分の砂時計が終わった時点で,15分の計測が終了。

5)2)の時点から11分の砂時計で4分を計測し,続けて3)の11分の砂時計で11分を計測するので,2)の7分の砂時計が終わった時点から測ってちょうど15分となる。

これをゼミ生が

 自分たちで考え,表現し,判断して行動を起こしたのですから,立派なものです。思考力・表現力・判断力育成課題の伝説のバイブルになりつつあります。自慢のゼミ生です。みなさんも『学び合い』の考え方の導入ゲームの一つにどうぞ。『学び合い』の考え方による授業は,”分かったつもり”から,”本当によく分かる”を引き出すマジックを持っています。そのプロセスに思考力・表現力・判断力が必然的に育ってしまうのです。教師が”分かったつもり”から,”本当によく分かる”にさせようとせずとも,子どもたち自身が自分で”分かったつもり”から,”本当によく分かる”にするのですから,当たり前といえば当たり前です。

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