信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
いつでもメールください。メールのやりとりで『学び合い』の考え方を共有しましょう。
メールアドレスは、misakiとshinshu-u.ac.jpを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。
研究室の全体ゼミは参観OKです。
全体ゼミは2019年度から毎週月曜日18:30-19:30に行っています。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

2019-10-10   エビデンス

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今年もノーベル賞の

 発表の時期になりました。今朝のトップニュースはノーベル化学賞受賞の話題です。ノーベル賞は,その分野で大いなる成果を上げたことに対する最高の評価の一つです。成果が広く社会に還元され,生活が豊かになっていくことは素晴らしいことです。ノーベル賞を例に挙げるまでもなく,我々がなにか事を成したときには,成果が求められるのが常です。

教育界においても,

 近年はエビデンス(証拠)としての成果が求められてきています。資質・能力を育成すると言ったときには,どのような資質・能力がどれだけ育ったのかを証拠といて示すことが求められます。それは教育研究の成果としてではなく,日々の教育実践の成果として求められるようになってきている点が特徴です。掘り下げていくと,日々の1単位時間ごとの授業に当てはめることができます。我々は,日々の授業でのエビデンスを1単位時間ごとに示せるでしょうか。『学び合い』の考え方に基づいた授業では可能です。

2019-10-09   難しい事

[][] 07:17    難しい事 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    難しい事 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

わかっている人が

 わかっていない人に伝えるのはなかなか難しい事です。自動化しているからです。当たり前のように使っているので,当たり前のように使っている言い回しを改めてわかりやすく説明しようとなるとやっかいなのです。教科専門もその一つです。教育界にいる人ならば日常的に使用する言葉でしょうが,そうでない人にとってはそれは何?ということになります。説明するにはそこに至る前の丁寧な文脈が必要です。FDもそうです。FDはわかりますか?過去には「ここでお昼を食べてもいいですか?」というのもありました。お昼って何?

学校の教室の中でも

 同じ現象が起きています。起きていると言うことを知っていて授業をするのと知らずに授業をするのでは天と地ほどの差が生じます。子どもたちにとっては,はじめて耳にする言葉や言い回しでしょうから,それって何?と思うのでしょうが,教師にとっては当たり前の言葉や言い回しと思われるでしょうからそのまま先に進んでいきます。そのときにその場で,それって何?と聞くことができなければわからないまま通り過ぎていきます。それを取り戻すためには相当の労力と時間を要します。その積み重ねが,学力低下を招く一因です。

2019-10-07   異学年学習

[][] 06:50    異学年学習 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    異学年学習 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

異学年学習は,

 『学び合い』の考え方に基づいた授業実践によって成果を挙げることができることが数多く報告されています。異学年による学習が効果的であるということが証明されているわけです。しかし,従来から学校現場では,異学年学習と称さずとも,異学年による学習が行われてきています。いわゆる縦割りです。上学年のこどもたちが下学年の子どもたちと一緒に教育活動を行います。小学校における異学年での登校もそれに当たります。

先日行われた

 本学部附属長野中学校の学習発表会でのディスカッションも,縦割りによるものです。第3学年の生徒の皆さんが二人,第2学年の生徒の皆さんが二人,第1学年の生徒の皆さんが二人で6人1グループを構成します。兄弟学級とのことです。総数100グループができています。限られた時間の中ですべてのグループを見ることはできませんでしたが,私が見たグループではすべて第3学年の生徒の皆さんがイニシアチブを取って進められていました。見事なものです。

内容は,

 各学年で取り組んで来た総合的な学習の時間での経験から導き出された各人のテーマについてです。6人いますから,第3学年の生徒の皆さんのリードによって6回の議論が展開しています。ですから,必ず自分のテーマについて異学年の学習としてみんなで議論してもらえる機会と場が用意されていることになります。各学年の子どもたちによってよく考えられたテーマが選りすぐられていますし,第3学年のみなさんによる進行も選りすぐられています。

学び合い』の考え方とは言わないにもかかわらず,

 『学び合い』の考え方が彼らに享受されているかのごとく,異学年の学びの様態が随所に見られる点はヒドン・カリキュラムとしての評価も得られる素晴らしさです。第3学年の生徒の皆さんによる第2学年・第1学年の生徒への心配り,第2学年の生徒の皆さんによる第3学年の生徒の皆さんへの質問と第1学年の生徒の皆さんへの思いやり,そして第1学年の生徒のみなさんの第3学年・第2学年の生徒の皆さんへの積極的な働きかけが,その魅力を引き出しています。異学年による学びは,文化を創り出す原動力です。

2019-08-19   いつどこから始めたらいいか

[] 07:03    いつどこから始めたらいいか - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    いつどこから始めたらいいか - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

私たちの研究室では,

 『学び合い』ライブ出前授業を実施しています。学校現場の現職のみなさんあるいは学校の希望する校種,学年,教科・領域,単元,内容,クラスにすべてお応えして実施しています。決して,こちらから一方的に校種,学年,教科・領域,単元,内容を選り好みして行っているものではありません。お応えできない校種,学年,教科・領域,単元,内容,クラスはありません。

いかなるご要望にもお応えしています。

 これまで先方のご要望をお断りしたことは一度もありません。あきらかに無理だろうと思えるご要望であったとしても,お断りしません。みなさんが思い描いていることがらが現実的に実現が難しいことを,その場でみなさん自身の目で実際にしっかり確認してもらいたいためです。「先生にお任せします」と言われたとしても,やんわりとお断りしながら,『学び合い』ライブ出前授業の趣旨と目的と意義を語ります。その過程を通して,『学び合い』の考え方に触れていただきながら,その経験を今後に生かしていってほしいからです。

私たちのすすめている

 『学び合い』ライブ出前授業は,不可能な校種,学年,教科・領域,単元,内容,クラスはありません。つまり,だれでもどの校種でも,どの学年でも,どの教科・領域でも,どんな単元でも,どんな内容でも,どんなクラスでも,先生方が避けたいクラスであっても実践が可能なのです。そのことを,その場で先生方自身の目でしっかり確かめてほしいのです。ですから,『学び合い』の考え方は,どの単元がいいですか?という質問はなじみません。

いつどこから始めたらいいか?

 というお尋ねもなじみません。だれでもいつでもどの校種,どの学年,どの教科・領域,どの単元,どの内容,どのクラスからでも始められるからです。『学び合い』が考え方だからです。さあ,2学期から始めてみませんか?

2019-08-18   何がきっかけか

[] 06:53    何がきっかけか - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    何がきっかけか - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学び合い』の考え方で

 授業を始めようとする場合,そのきっかけは何でしょうか?ケース・バイ・ケースで様々でしょう。ご自身に依る場合もあるでしょうし,所属長による場合もあるでしょう。子どもたちの実態による場合もあるでしょうし,周囲の期待による場合もあるでしょう。しかし,いずれの場合であっても,自分自身である程度納得して取り組まない限り,なかなか結果を出すには至らないようです。

現象論的には,

 同じように見えても,子どもたちに『学び合い』の考え方が伝わっているかどうかは,現象論的に判断することはなかなか難しいことです。子どもたちが本当に自分で考えて判断し,行動を起こしたことによって成果が上がっているのかどうか慎重に見極めなければなりません。形だけなぞって,形だけ全員が目標達成し,形だけ繕っているようでは結果を出すまでの道のりは遠いようです。

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