三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
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全体ゼミは毎週月曜日18:00-19:30に行っています(本年度は終了しました。次回は4/8(月)です)。
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2019-02-11 エビデンス
■ [大学院・学部授業]

本学教育学研究科の
最終報告会が雪の降る中,キャンパスで行われました。足下の悪い中,集まってくださった皆様に感謝しています。M2が20名報告,加えてM1の20名がポスター・セッションを行いましたが,いずれもエビデンスを子どもたちの様態に据えていた点が特徴です。実験の結果でもなく教材でもなく資料でもなく,学校現場における生の子どもたちの学びの様態がエビデンスとなっている点が教職大学院の最大の特徴です。一つひとつの発表を聞くに付け,県教委義務教育課主管指導主事の講評にもありましたが,子どもたちの力には本当に驚かされます。子どもたちの魅力を最大限に引き出しているとも換言できます。
既存の修士課程では,
そうはいきません。確かに,一部の教育研究は子どもたちをベースに行っていますが,すべてのものがそうかと問われると疑問が残ります。修士課程は,学生が学問領域の理論を学び確立されたノウハウを修得した上でその一定のルールに則って教育研究を進めます。それに対して,教職大学院は学生が学校現場の教育的ニーズにおける問題意識を明確にしてその学問的背景をオーサライズしながら学校現場の子どもたちをベースに教育研究を進めるからです。るからです本学教職大学院の魅力です。
2019-02-10 予算
2019-02-09 感動
■ [教育一般]

今から50年以上前にも
学校行事として音楽会がありました。当時小学校4年生だった私は小太鼓を担当したことがあります。当時の小太鼓は左手でバチを持つときに手のひらを返すようにして持ってたたいていました。それがなかなか難しい技術なので,毎日鉛筆等で繰り返し練習して本番に臨んだものです。本番を終えた後,学級担任の評価は「上手ではないけど,一生懸命やっていた」でした。一生懸命さは評価するけれども下手だと言われたのです。当時の他のことは何も思えていませんがそれだけは忘れられません。へたですけど,お陰様で今でもそれだけはできるほどです。
20年ぶりくらいに
小学校の音楽会を見る機会がありました。実に見事な演奏と斉唱,合唱に心が踊り始めてしまいました。すべての学年の子どもたちが一人残らず一生懸命にやっている様子が十分に伝わってきて,聞き手に感動を与えてくれます。それだけでなく,見事な仕上げで上手にできているので,また感動をもらえます。一生懸命な上に上手なのですから2つの感動をもらえます。音を楽しんでいる子どもたちが,見ている者を音楽に誘ってくれます。素敵な子どもたちです。思わず,わくわくしてしまって自然に体が反応してリズムを取り始め,一緒に歌ってしまったほどです。それほど素晴らしかったと言うことです。
指導された先生方は,
大変な苦労をされたことと思います。また,ご家庭では子どもたちと一緒に歌ったりリズムを取って演奏したりされたと聞きました。支えてくださったみなさまがいてこその名演奏,名合唱だと思います。子どもたちが一生懸命になれて上手にできたのはみなさまのお陰です。感動をありがとうございました。ブラボー!!
2019-02-08 固定観念
■ [教育一般]

教師という仕事をしていると,
その職業柄,どうしても固定観念にとらわれやすくなってしまうような気がします。これはこうでなければだめだとか,それは恒例なんだから今までどおりにしなければならないとか,そんなふうにやるといままでと違うから対応できないとか,これまではこうだったからこれまでどおりにやってもらわないと困るとか,もろもろ出てきます。特に,中学校現場に長く勤めていると,どうしても卒業後には社会に対応できるようにきちんとしてあげなければならないという考えが優先されがちになるのは否めないことかもしれません。”きちんと”というのはいったいどういうことなのか共通理解がないまま。
異なる文脈の下に
飛び込んでみるとそれがいかに現代に対応できにくいことなのかを思い知ることになるのですが,また慣れ親しんだ文脈に戻ると元に戻ってしまいます。自分でもあきれるくらい。これはなぜこうでなければだめなのか,こうでなくてもその文脈の下で存在したり行動したりできているのだから,その受容性を高めていけばよいだけのことなのに,再考の余地は十分あります。自らDiversity and Inclusionの殻を突き破らなければと思う日々です。
2019-02-07 FD
■ [教育一般]

信州大学の
ブランディングを高めるための入試面接はどうあったらよいか。答えのある課題のようです。Behavior prodicts behaviorに基づいた行動質問をすることであると識者は示します。言葉はウソをつくが行動はウソをつかないは最もです。そのために,評価軸を決めて共通言語化し,見たい能力を見える化するためのスキルアップを図るとのこと。出口を変えるためにはまず入口からは理解できます。入口を変え辿り道を変え出口を変える,今我々高等教育に求められている喫緊の課題の一つです。ジョブ型大学が変革なれば,県内高校の変革も必然です。
大学におけるもう一つの喫緊の課題が
研究倫理教育及びコンプライアンス教育です。QRPがFFPと同等の扱いになろうとしている点にコンプライアンスの厳格さへの現状を推測できます。わきまえるべき基本的な注意義務の厳守に改めて思いを新にします。本学でのeAPRINやiThenticateの取組による成果が期待されます。2つのFDから。