信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
いつでもメールください。メールのやりとりで『学び合い』の考え方を共有しましょう。
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研究室の全体ゼミは参観OKです。
全体ゼミは毎週月曜日18:00-19:30に行っています。
研究室の『学び合い』ライブ出前授業もOKです。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

明日から使える『学び合い』の達人技術
はじめての人のためのアクティブ・ラーニングへの近道

2018-01-13   あと少しです

[] 06:58    あと少しです - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    あと少しです - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

木曜日は教職大学院の日。

 本学教職大学院も拠点校方式を採用して2年目が終わろうとしています。第1期生がまとめに入っています。拠点校での自らの学びを,リフレクションを通して複数の目から議論してもらうことを通して,客観的に振り返る良い機会となっていることが何より嬉しいことです。報告書の提出まであとわずかな日数です。思わず,隣の院生からため息が漏れ聞こえるのを黙って聞いています。あと少しですから体に気をつけてもう一踏ん張り,エールを送ります。

2018-01-12   実に良い科目

[] 07:08    実に良い科目 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    実に良い科目 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

毎週木曜日1限は,

 いわゆる教職大学院ではない修士課程の臨床経験科目「学校臨床演習」のリフレクションの日です。受講している院生一人一人が,自分の議論したいテーマを持ってきてじっくりリフレクションできる貴重な機会と場になっています。もし,何も知らない人が教室を覗いたら,新採用のみなさんが校長を囲んで,自分のクラスでの学級経営や担当の教科の教科経営の実践を持ち寄って,自分のやってきた半年間のことを振り返りながら語り合っている,そんなシチュエーションです。

彼らの議論から聞こえてくる会話は,

 「(教育は)授業より人だな」「何のためにここに来ているのか」「実習に行く前に目的を語り合う場がほしかった」「(教師という仕事の)裏側が見たい」「実習生として自分で壁を作るのはもったいない」「(実習生として児童生徒のことを)受け止めてあげるのはとても大切だが,(彼らに対して指導という)ボールを投げてあげるのはやりすぎじゃないか」「この実習で言う同僚性とはどうあるべきなんだ?」「(半年間のTA実習とメンター実習という)こういう経験をして現場に行くかしないで現場にいくかは天と地の差がある」「O先生ってめっちゃいいよね(※O先生は実習校の実務家教員です)」「(実習生として)子どもたちの内部事情にどれだけ踏み込めるのか」等々です。

彼らのそんな議論を聞きながら,

 一緒に考えさせられることは,「同僚としてどのように折り合いをつけたら良いのだろうか」と「新採用や後輩たちをどのように育てたら良いのだろうか」という永遠とも言える命題です。前者はTA実習を通して学んできた彼らの議論から,後者はメンター実習を通して学んできた彼らの切実な思いから。議論の途中で,語り合っている受講生が自らの経験を想起して涙をこらえきれなくなるのですから,そんな科目が全国の大学院そして学部のどこにあるでしょうか。教職大学院と言えども,これほどのリフレクションをやっているところはありません。我々の学校臨床演習は実に良い科目だと独りごちています。

2018-01-11   どうやるかではなく何を語るか

[][] 07:03    どうやるかではなく何を語るか - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    どうやるかではなく何を語るか - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

B4のみなさんは今,

 卒論の成果を学会の査読付論文に投稿するためにまとめているところです。最後の山場となる,この研究にはどんな意味があるのかを書いています。問題の所在と称する章です。研究をするときには「その研究の成果は,あなたの分野でどのような貢献をするのですか?」が問われます。なんのためにその研究をするのか,その研究をしなければならなかった背景のどこに問題があったのかが必要なのです。ただ,やってみたかったからとか誰もやっていなかったから,ではダメなのです。試みる価値がないから誰もやらなかっただけなのかもしれないからです。その卒論はやる価値があったのですか?

卒論のゴールに向かう方法は

 多種多様に存在します。アンケート調査もできますしボイス・レコーダーでの調査もできます。どの児童生徒をターゲットにするかもノウハウがあります。大変な作業ではありますが,データ処理やプロトコルの分析も定式化されたマニュアルがあります。時間と根気と体力さえあれば,間違いなくゴールに辿り着くことができます。しかし,です。試みる価値のないことに挑戦しても査読は通りません。自分の満足感を満たすことができるかもしれませんが,学校教育の充実,発展にどれだけ貢献できるでしょうか。どうやるかも大切ですがそれ以上になぜやるかが研究の価値を決めるのです。なんのためにその研究をやるのかが結局はいちばん大切なのです。それが研究への背中を押してくれます。

授業も研究と同じところがあります。

 『学び合い』は一人も見捨てない人づくりの理念です。『学び合い』の考え方による授業をやるための方法はいろいろありますから,見よう見まねでやることはできます。マニュアル化されたやり方の書かれた書籍も数多くありますから,本を読んで一生懸命覚えようと努力して,本に書かれたことと同じように課題を作って可視化してリフレクションすることはできます。しかし,理念を語らずしてやったとしても子どもたちはついてきません。意義が子どもたちに伝わりませんから,なぜやるのかに共感できないからです。どうやるかではなく何を語るかなのです。なんのために『学び合い』をやるのかが結局はいちばん大切なのです。それが実践への背中を押してくれます。

2018-01-10   一緒に3年を過ごせて光栄

[][] 06:49    一緒に3年を過ごせて光栄 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    一緒に3年を過ごせて光栄 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

やっていることが当たり前に感じられるようになると,

 そのことが客観的に見ていかに価値があることであったとしても希なことであってその環境にない限りあり得ることではないことであったとしても,そのことを意識する機会が少なくなります。自動化と言われることであったりプロフェッショナルとして認められるようになることであったりします。やっていることが当たり前に感じられるようになると,それはやって当たり前なんだから敢えて言葉に出して言うことなど必要がないんじゃないかと思えるようになってしまいます。それが良いことなのか残念なことなのか評価は分かれるでしょうが,それが当たり前なんだから仕方ないことなのかもしれません。だって,みんなではないかもしれませんが自分が最初にやったことではなく何人もすでにやっていることだからです。

1月6日の第16回臨床教科教育学セミナー2017で,

 B4の3名が全員,卒論の成果を発表しました。それも完璧にです。指導教員という立場を差し引いても,学部4年生だとは思えないほど立派なものです。彼らにとっては,理科教育学会,科学教育学会に続いて学会デビュー3度目です。発表も3回目となるだけに落ち着いて発表できていて,質問にも真摯に丁寧に答えている姿(けっしておごらず自分たちの成果を一方的に押しつけずとは言っても自分の卒論に誇りを持っていてけっして卑下せず主張すべきところはデータを示して語り今後の課題として受け止めなければならないところはしっかり聞き取っている)は,よくここまで成長したなあと感慨深くなるほど素晴らしかったです。

指導教員がフォローする必要性が全くないのが

 うちの研究室の良さです。学会発表全3回を完璧にやり遂げましたが,そんなことはうちの研究室にとっては当たり前なのです。先輩たちはそうやって卒業していきました。当たり前すぎて,もう,自慢には値しないことなのかもしれません。彼らと一緒に3年を過ごせて光栄です。

2018-01-09   嬉しい

[] 07:39    嬉しい - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    嬉しい - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学び合い』の考え方による授業の

 ライブ出前授業では,依頼してくださった学校宛に指導案,語り,ワークシート,確認テスト,オリエンテーション資料を送ります。やってみようかと思ったそのときに手がかりとなるものがあった方が取り組んでもらいやすいと勝手に思っていることに依ります。特に,『学び合い』指導案はHPにもすべて公開しています。『学び合い』指導案の作り方は本にも書きました。その評価は定かではなかったところです。

ところが,

 「指導案を参考にしながら『学び合い』をやり始めました」という声を聞く機会がありました。嬉しい。「(三崎先生の)ブログを見て勝手に勉強してます」という声もあり。私の知らないところで,『学び合い』の考え方に共感してくれて頑張ってくれている人がいることが嬉しい,膨大な指導案や語りの資料そして毎日のブログの『学び合い』教育学を有効に活用してもらっていることが嬉しい。一人でも共感してくれて,子どもたちのために力を尽くそうと歩み始める人がいることが自らを勇気づけてくれます。ぜひ,「私たちの『学び合い』研究室」で検索を。

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