信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
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2019-01-08   2分前学習

[] 06:50    2分前学習 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    2分前学習 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

2分前学習に取り組む中学校があります

 素晴らしい取組が多く,私の好きな学校です。2分前学習というのは,その教科を担当する係の子どもたちが授業開始の2分前にその教科に関わる問題作成し,クラスのみんなに出題する試みです。そのクラスの他の子どもたちも2分前には着席して,その係の子どもたちの指示に従って学びます。その2分前学習で取り上げられる内容はおおかた前時に勉強した内容です。2分前学習がどのような目的で始まり継続されているのかは知るよしもありません。ちなみに,その学校では授業開始,終了のチャイムは鳴りません。

この2分前学習は,

 学術的にも効果裏付けられています。もちろん,2分前学習効果という名称ダイレクト実証されているわけではありません。授業で学ぶ内容に関連して前時の内容を全員で学ぶという一般化された指導法としてです。かつては先行オルガナイザーによる効果として実証された教育効果です。

理科の授業を受ける場合を想定すれば,

 観察,実験の結果を考察するという行為は,その授業で見いだす規則性や一般性としての理論だけでなく,その背景となる理論体系の全体を1つのまり(ネットワーク)として,観察,実験に先行して了解しておかなければならないということがよく知られています。その意味においては,2分前学習によって,前時の既習事項をその単元全体を構築する理論体系のまとまりの1つのピースとしてその授業に先行して理解しておくことはとても重要大切なことです。

子どもたちにとっては,

 学術的にとても意義ある行為を行っているなどということは微塵も感じていないでしょうし,意図してやっているわけでもないでしょう。しかし,2分前学習によって得られるその直後の授業での学びには良い意味で影響を与えていることは,学びの文脈から鑑みるととても大事なことであると言えます担当している教科係のみなさんと,それをみんなで取り組んでいる子どもたちに対して,陰ながらエールを送ります

2分前学習

 学術的な理論の背景として読み返してもらえると幸いです。

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