信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
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2018-07-11   スキーだとよく分かる

[] 06:32    スキーだとよく分かる - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    スキーだとよく分かる - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

雪国では,

 小学校第1学年からスキー授業があります.第1学年の子どもたちのスキー授業なので,ゲレンデも初心者用です.それも本当になだらかな斜面で,途中で止まってしまうのではないかと思うくらいの角度です.それでも,滑ることのできる子とそうでない子がいます.スキーを履かせてみれば,ある程度は私でも分かります.スキーをしたことのない子はスキー靴のはき方もわかりませんから,一人でははけません.

そのスキー授業で困らないようにするためには,

 もっと小さいときから,つまり就学前から家の周りの雪と戯れ,慣れてきたらスキー場に連れて行って,ソリから滑らせます.ソリに慣れたらスキーを履かせて歩かせます.一緒になって少し滑ってみます.転びます.起こしてあげてもう一度一緒に滑ります.また転びます.また起こしてあげてもう一度一緒に滑ります.なんとか一人でちょっと滑ることができるようになったら,滑る距離を少しずつ長くして試します.そう,トライ・アンド・エラーです.その繰り返しです.

それを繰り返していると,

 いつの間にか,そう本当にいつの間にか,ふっと後ろを振り向くと,いつも遠くで私の指示を待っていたはずなのに,すぐ後ろから付いてきているではありませんか.えーっ,いつの間についてくることができるようになったのか.驚きとともに嬉しさがこみ上げてきます.滑ってみて転んで,また滑ってみてまた転んで,そのたびにスキーを滑るときの雪の上での体のバランスを保つコツを覚えていくのです.子どもたちにトライ・アンド・エラーをさせてみた成果です.

黒板にスキーの絵を描いて,

 体重移動のコツを言葉でしゃべって講義しているだけでは,絶対にあり得ないことです.今,求められている学校教育における教科の授業も同じことです.授業者がいくら何度も繰り返して黒板に書いたとしても,それが指導であったとしても,子どもたちにさせてみなければ子どもたちは分かりませんし,できません.何度もトライ・アンド・エラーさせてみなければ分かりませんし,できないのです.スキーの上達にたとえたら,よく分かります.

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