信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
いつでもメールください。メールのやりとりで『学び合い』の考え方を共有しましょう。
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全体ゼミは毎週月曜日18:00-19:30に行っています(次回は4月9日からです)。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

2018-02-24   臨床的理科指導力認定試験

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本理科教育コースには,

 4年の卒業時に臨床的理科指導力認定試験という試験が全員に課されています。2年から3年進級時にも,3年から4年進級時にも全員に試験が課されています。学生たちは進級試験と呼んでいます。前者は大学入学前までの理科のいわゆる学力がどれだけ備わっているのかを試すものです。後者は大学入学後に理科のいわゆる学力がどれだけ獲得されているのかを試すものです。そして,卒業時の臨床的理科指導力認定試験は,卒業に当たり学校現場で授業実践力を発揮できるだけのものが身に付いているのかを試すものです。

20分の模擬授業をします。

 どの校種,どの領域,どの単元を実践するのかは,10月にくじ引きで決めます。実際の学校現場に行ったら,自分はこの単元は得意だけれどもあの単元は苦手だからできない,などとは言っていられないからです。プロとしていかなる校種でもいかなる領域でもいかなる単元であっても,子どもたちのために力を尽くすことが求められます。金メダルを,とは言いませんが,プロとして勤めてほしいのです。だからこそ,卒業するのに本当に力が付いたのか?と我々は確かめます。本学部のディプロマ・ポリシーに繋がるものです。

本年度は3月7日(水)・8日(木)の2日間を使って,

 長野県教委から指導主事を2名招いて実施します。学生たちは卒業試験と呼んでいます。卒論発表会を終えたお疲れ様会のときに,後輩たちに「今の気持ちを一言」と言われて,「卒業試験があるので頑張りたいです」と気を引き締めたB4です。今週に指導案が出そろって製本が終わり,B424人の指導案集ができました。評価の観点は1ヶ月以上前からすでに西校舎1階の掲示板に掲示しています。6割が合格ラインです。一般公開しますので,どなたでもご覧になることができます。7日(水)9:00から西校舎5階で始まります。県教委の前で模擬授業をするのですから,彼らの奮闘を応援しています。

2018-02-23   4つの課題

[] 06:59    4つの課題 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    4つの課題 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

昨日は教職大学院の日。

 話題は実践報告会のリフレクションから導出された今後(大学院2年目)に向けて解決すべき4つの課題です。一つはテーマの修正,一つは研究の焦点をどう絞るか,一つは実証方法の再検討,そして一つはそれらを踏まえて5月の授業をどうするかです。2年目最初のチーム演習のときに「私がやりますと手を上げる」ことで共通理解しているので,その授業をどうするかが次の話題の焦点です。

どの学年を持つのかも

 分からない中で,この学年ならこの単元の当たりだろうと目星を付けて,何がやりたいのかそのためにどのような手立てをどう講じるのかそしてその成果をどうやって確かめるのか,そのことがテーマとどうつながるのか果たしてそれによってテーマが解決されるのか,それは所属校の理科教育の問題の所在と合致するのか,議論は尽きません。あっという間の2コマで,拠点校ならではの良さがそこにあります。拠点校方式で学べる教職大学院の魅力は尽きません。

2018-02-22   理科教育の問題

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理科教育における問題は何ですか

 という命題を考えることは普段ならあまりないでしょう。仮にあったとしても,その答えを探すことは難しいものです。何が答えなのかは時代によって異なるでしょうし,国や地域のニーズによっても異なるでしょう。東京大学法学部の推薦入試問題に「現代社会においてあなたが重要と考える問題について,その理由を明らかにしつつ,具体的に論じてください。」が出たことがあります。答えを教えてほしいと思うところです。

今週のOM個人ゼミでは,

 その理科教育における問題はいったい何なのかを議論したのです。我々の教育研究の場合,研究テーマや研究目的の導出に当たっては,必ず問題の所在があります。理科教育研究であるならば,その問題の所在は理科教育における問題の所在に帰結します。議論は尽きませんが,我々の研究の着手への引き金となったものは明確に絞り込むことができるはずです。それが我々にとっての理科教育における問題の所在となるのです。

2018-02-21   何が肝要かを改めて考える

[] 07:03    何が肝要かを改めて考える - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    何が肝要かを改めて考える - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

4分の1理論が頭をよぎります。

 それも授業が終わってからは,切にです。その教科が苦手な子が目標を達成する時間は,その教科を得意とする子が目標を達成する時間の4倍必要なのです。目標が3つあれば,得意な子がその3つの目標を10分で達成しない限り,その教科の苦手な子は40分かかってもその3つの目標を達成することはできません。同じように,解答させたい問題が3つあれば,その3つの問題をその教科の得意な子が10分で解けない限り,その教科の苦手な子はその3つの問題を解くのに40分以上かかります。

子どもたちに委ねる時間を

 40分確保できないのであれば,3つの目標をその教科の得意な子が合計で7分~8分で達成しなければならないということです。つまり,1つの目標達成に費やす時間は2分20秒~2分40秒です。同じことが3つの問題を解かせる場合にも当てはまります。35分しか活動時間を保証できなかったとすれば,その教科の得意な子が3つの問題を8分45秒で解く必要があります。つまり,1題2分55秒です。小問が3題あったとすれば小問1題につき,58秒ちょっとです。現実的に極めて困難です。

このように考えると,

 その単位時間で本当に目標が3つも必要であったのか,本当に問題が3題も必要であったのかをリフレクションする余地が十分にあるということです。『学び合い』の考え方による授業は,その単位時間ないしはその単元で本当に子どもたちに何をさせたいのか何ができるようになれば良しとするのかについて焦点を絞ることが肝要であることを改めて考える絶好の機会となります。

2018-02-20   講義を始める子どもたち

[] 06:54    講義を始める子どもたち - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    講義を始める子どもたち - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

昨日は姫路への出前授業。

 不思議と兵庫県にご縁があり,何度も足を運んでいるなじみの県です。今回の一番の驚きはなんと言っても授業中に子どもたちが子どもたち全員を相手に講義を始めたことに尽きます。おしゃべりしていいんだよ,立ち歩いていいんだよ,誰と一緒にやってもいいんだよの文化ですから,彼らの中から,授業をするような立場の人間が現れてきても何も不思議はないのですが,改めて目の前で展開するのを見せつけられると度肝を抜かれます。それも,その子の講義を他のみんなが聞くのですからなにをか況んやです。全員が目標達成しましたが,それも当たり前に思えてきます。魅力溢れる素晴らしい子どもたちと会うことができて幸せです。機会をくださった皆様に心から感謝します。

最下学年からできますか

 という質問を受けました。もちろんです。ただ,入学当初は集団としての文化が不安定なところがあるため,1回目から期待通りの結果が得られるとは限りません。その意味では,教科制の場合は学級における人間関係づくりも同時に進めていくことも必要になってくるとも言えます。実験がある場合はどうしたらいいのですかという質問を受けました。観察,実験が必須であるとしたら,その結果を使って説明できるようになることを求めることが必要になります。観察,実験自体が目標となるようであれば,その観察,実験ができたかどうかを評価すれば良いのです。素晴らしい子どもたちを育てている教師集団も建設的,生産的で魅力溢れる皆さんです。日頃の先生方のご指導に敬意を表します。

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