信濃の国からこんにちは このページをアンテナに追加 RSSフィード

三崎隆です。
長野県長野市の信州大学教育学部で『学び合い』(二重括弧の学び合い)を研究しています。
「信濃の国からこんにちは」は私たちの『学び合い』研究室の研究室通信です。
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研究室の全体ゼミは参観OKです。
全体ゼミは毎週月曜日18:00-19:30に行っています(前期は終了しました。次回は10月1日(月)からです)。
詳しくは,私たちの『学び合い』研究室をご覧ください。

2018-08-15   昔話

[] 06:27    昔話 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    昔話 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

携帯電話が一般に普及していなかった一昔前には,

 個別に通信する手段はトランシーバーと無線でした。トランシーバーは100m程度の距離に使用範囲が限定されるため,遠足や登山等での使用には耐えられません。先頭と末尾の引率範囲が広くなりやすい遠足や登山等のときには無線です。ご多分に漏れず,無線の免許を取得しました。今は,無線の免許を取らなくても,携帯電話があれば十分に事が足ります。緊急連絡先にも即時,連絡が可能ですから万全の対応ができることでしょう。トランシーバーや無線の話は今や昔話です。

携帯電話もすでに昔の話なのかもしれません。

 今はスマートフォンですから。スマートフォンが手元にあれば,遠足や登山等のときには地図はいらないでしょうし各種気象情報も即時入手できます。GPSで現在位置も分かります。相互の個別通信も可能ですし,物品の調整も対応できます。引率には心強い時代です。タブレット端末は授業で使われることが一般的になってきましたから,そのスマートフォンもいずれ20年後には授業で使うことが一般的になる時代になっているのかもしれません。そうなると,チョークと黒板を使っていた授業自体が昔話になるのではないでしょうか。

2018-08-14   譲れないこと

[][] 11:56    譲れないこと - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    譲れないこと - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

誰にでも譲れないことがあります。

 これだけは譲れない,でもそれ以外のことなら多少のことは折り合いを付けて妥協することができる,というものです。しかし,これだけは譲れないというものが叶ったり果たせたりすると,不思議なことに欲が出ます。それが叶うなら,それが果たせるなら,それならもっとあれもこれもそれも叶うんじゃないか,果たせるんじゃないかと思ってしまうことがあるのです。

それも,思ってもみない形で叶ったり果たせたりすると,

 ますます欲が出てしまいます。そうなってしまうと,本来折り合いをつけることができることであっても,しまいには折り合いをつけるどころか関係を崩してしまう状況に至ってしまいかねません。人間の心理というのは不思議なものです。少しでも多く,あるいは少しでも少なくと,少しでも状況・状態をより良くしたいと思う強欲の持ち主なのでしょう。

しかし,です。

 欲を出しすぎて関係を崩してしまうことだけは避けなければなりません。関係を崩す前に,原点に帰って初志貫徹できるよう,自分にとって集団にとって譲れないことは何だったのかをリフレクションすべきです。絶対に譲れないことだけは譲れません。それが叶うなら果たせるなら,それ以外のことはなんとか折り合いをつける努力はできます。絶対に譲れないことが叶う,果たせるのですから。

学び合い』の考え方で言えば,

 みんながゴールに辿り着くことだけは譲れません。しかし,それ以外なら,多少のことならすべて折り合いを付けることができます。欲が出すぎてしまって関係を崩したり集団の崩壊に至らないよう折り合いを付けても,譲れないことは絶対に譲らない。

2018-08-13   もうすぐ2学期

[][] 05:34    もうすぐ2学期 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    もうすぐ2学期 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

長野県の学校はもうすぐ2学期です。

 本学部附属学校は8月20日から2学期が始まります。あと1週間でいよいよ2学期です。子どもたちはどんな夏休みを過ごしたのでしょうか。思い出をたくさん残せた夏休みにできたことと思っています。楽しかった夏休みもラストスパートですが,子どもたちは宿題は終わったでしょうか。8月20日には,がんばった成果をたくさん持って登校してくれることでしょう。あと1週間を悔いのないよう過ごしてほしいと願ってやみません。みんな元気な顔で来てくれることを楽しみにしています。

ところで2学期開始に併せて,

 8月22日からは学部3年次生約240名の教育実習の後半3週間がスタートします。8月27日からは学部4年次生の特別支援教育実習が始まります。また8月27日からは,学部2年次生約240名の教育臨床演習(長野市内の26の小学校での1週間の職場体験)も始まります。本学部の夏休み明けは,2・3・4年次生いずれとも学校現場での実習がスタートします。学生の皆さんは実習の準備は万端でしょうか。学部3年次生のみなさんはあと1週間,学部2・4年次生のみなさんはあと2週間を悔いのないよう過ごしてほしいと願ってやみません。学校現場で子どもたちがあなた方に会えることを楽しみに首を長くして待っています。

2018-08-12   肝に銘じたいことの一つ

[] 06:37    肝に銘じたいことの一つ - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    肝に銘じたいことの一つ - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

学校現場においては,

 生徒指導の「さしすせそ」がよく知られています(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/OB1989/20070328)。生徒指導のイロハですから,知らない人はいません。

 さ さいしょがかんじん

 し しんちょうに

 す すばやくたいおう

 せ せいいをもって

 そ そしきてきに

どのように対応してくれるかどうか

 をもって,その人の誠意を判断することがあります。我々が生徒指導に臨むときに基本中の基本として理解しているのですから,我々が対応をお願いしなければならない状況になったときには,さしすせそを念頭に相手を見ることが自明かもしれません。初期対応はどんなかな,慎重にやってくれているかな,素早く対応してくれているかな,誠意をもってやってくれているかな,そして独断ではなく組織的に対応してくれているかな,と。

自分がそのような視点から

 相手を見ていると言うことは,相手もそのような視点から自分を評価してくれているのでしょう。その意味においては,これは生徒指導に限らず,我々が周りの人たちと接するときに心掛けなければならないことなのかもしれません。日頃からの自らの対応の仕方を振り返ったときに,肝に銘じたいことの一つです。

2018-08-11   実は我々の日常にも存在

[] 06:33    実は我々の日常にも存在 - 信濃の国からこんにちは を含むブックマーク    実は我々の日常にも存在 - 信濃の国からこんにちは のブックマークコメント

我々が新しいことに

 取り組むことはなかなか難しいことです。それも学校現場で,学校体制でこれまでその学校でだれもやったことのないことに現職教員がみんなで挑戦しようとする場合は尚更です。正解などどこにもありません。何がベストなのかどうやればベストなのか,だれも知らないため,試行錯誤の繰り返しになるわけですから。いわゆるトライ・アンド・エラーです。どこかで何度も聞いたことのあるフレーズです。

年度が変わって

 異動によって構成員が変われば,着任した教員に分かりやすく説明してあげなければなりません。前年度からいる職員が。そのためには自分がより良く理解していなければ相手に説明などできないことは自明です。それこそ,自分ごととしてとらえていなければアウトでしょう。それは,説明を受けて,ふーんで終わってしまわずに,自分の担当クラスで自分の考えで判断し,実際に教育実践してみて初めて自分が理解しているかどうかを理解するのです。どこかで何度も聞いたことのある言い回しです。

上司や同僚から質問されて

 自分たちがこれまでに考え判断しやってきたことの正当性を,納得してもらえるように説明できなければ,それは実際に理解してるものではなかったということです。理解したつもりになって満足していただけでしかなく,本当により良く理解していたとは言い難い。上司や同僚から質問されて何も言えなくなる経験や,そこまでではなくても答えた内容が上司に納得してもらえなかった経験は,だれしもあることでしょう。相手が発言力のある人なら尚更です。

日々の授業の中で,

 子どもたちはこの繰り返しです。毎日毎単位時間,新しいことに取り組んでいます。みんなができるために何をどうやるのがベストなのか正解はないのですから,トライ・アンド・エラーします。相手に質問されて答えられない状況が生まれるのは,自分が本当に分かっていたわけではなくうわべだけ分かったつもりになっていただけのことでしかないのです。そのクラスの発言力のある子に振り回されることってありませんでしたか?友だちに聞かれて納得してもらえるように説明できて初めて分かっているということなのです。『学び合い』の考え方は,子どもたちの授業の時だけでなく,実は我々の日常にも存在しているのです。

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