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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
manabiainu
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2018-12-07国語教育の危機

[]国語教育の危機 国語教育の危機 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 国語教育の危機 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 国語教育の危機 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

知り合いの国語教師が「今話題になっている」と言う本だから,読んでみた。

新学習指導要領,共通テストの導入により,国語教育が危機を迎えるという。ということは,現在高等学校国語科授業がおこなわれている各教室では,「危機」は訪れていないというのだ。

現行の学習指導要領においても,新学習指導要領においても,「生きる力」を育む教育を目指しているのだが,今おこなわれている国語授業で,それを意識しておこなっている教師は全体の何%だろうか?どのくらいの国語教師が,国語で身につく力を「問題を解いて正解を書く力」以外と設定しているのだろうか?

特別ではない,普通の中学校や高等学校に行って,授業中に廊下を歩いて教室を覗いてほしい。国語の授業で,学習者が「活動」をしている教室がどのくらいあるのか,見たことがあるのだろうか?

これからおこなわれる共通テストの問題を問題にしているようだが,現在のセンター試験を受けるのは,高校3年生のうち,約半分である。約半分の「国語教育」について問題にしているのだろうか?

きっとこの本は,現場の国語教師の不満や不安を「よく知っている」人が,今まで通りの,自分が受けてきた,多くの「国語教師」が好む授業をやっている教師向けに「今のままの『訓詁注釈』的教師主導,学習者の主体性を奪う国語授業で構わないんだよ。」という「逃げ場」を与えるために書かれたものなんだろう。その意義を十分に果たしているすばらしい本であった。

2018-11-16面従腹背

[]面従腹背 前川喜平 毎日新聞出版 2018 面従腹背 前川喜平 毎日新聞出版 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 面従腹背 前川喜平 毎日新聞出版 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 面従腹背 前川喜平 毎日新聞出版 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

前川喜平の初めての単著本だ。寺脇研さんや前川喜平さんの対談や本を読むまで,トップの官僚というのは,何を信念に仕事をするべきなのかというのは,とうてい想像ができなかった。約20年前,「日本の政治は官僚主導でおこなわれている。国民が選んだ政治家が進めていない。」なんていう批判が起こっていた覚えがあるが,今は身勝手な政治家が私物のように政治を動かそうとしている。そこで官僚の大切さが分かってくる。

政治家は国民から選挙で選ばれ、直接国政を信託されている。一方、官僚は競争試験で採用され、その身分が保障されている。故に国民は政治家を取り替えることができるが、官僚を取り替えることができない。そう考えれば、政治家が官僚よりも上位にいなければならない事は当然だ。しかし、官僚には官僚の専門性があり、長年にわたって蓄えられた知識と経験がある。政治家と官僚とのあいだには、ある種の緊張関係がなければないと思う。どちらかがどちらかに依存してしまってはいけない。(pp.221-222)

そういう関係があって,初めて健全に国政を動かせる。どちらかが一方的な力を押しつけてはいけない。

これは,教育にも置きかえられる。どちらかが一方的な力を発揮しては,健全に学校は運営されない。文科省,教育委員会,管理職,教員,保護者,児童生徒,地域社会。互いにバランスが取れた状態をいかに保てるかが重要なのだ。だからそれぞれが発言することを,考えることをやめてはいけない。発言や思考をやめさせてはいけない。いい緊張関係を持たなければならない。

2018-09-11国家の教育支配がすすむ 寺脇研

[]国家の教育支配がすすむ 寺脇研 青灯社 2017 国家の教育支配がすすむ 寺脇研 青灯社 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 国家の教育支配がすすむ 寺脇研 青灯社 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 国家の教育支配がすすむ 寺脇研 青灯社 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

公立高校教師だったときは,全く知ろうとしなかったし,考えもしなかったが,寺脇研さんや,前川喜平さんの本を最近立て続けに読み,教育行政というのは,こういう構造,こういう法律の下おこなわれているのか,と今更ながら知った。

また,文科省はどんな仕事をしているのかということも最近ようやく知った。以前,あまり知らなかった時,学校にいろんな注文を上から押しつけているものだという感覚を持っていたのだが,文科省の方と話す機会を持てたり,このような本を読んだりすると,法律の下,政治家の押しつけから教育を守ろうとしてたり,現代の事情に合わなくなった法律を改正しようとしたりと頑張っている人もいるのかとわかった。

この本で,印象に残ったことの1つは次の記述。

公立学校では教師が公務員だということの意味を,実は教師自身もよく理解していないのではないだろうか。もちろん保護者の多くも理解していない。公務員だからこそ原則をふまえつつ知恵を尽くしてていねいに事態に対応していかなければならない。公務員という公共の領域で働く者まで短期的な成果主義一辺倒で評価し,成果として数字に表れにくいものを切り捨て踏みつぶして行ったら,その先にどんな恐ろしいことが起こるかという想像力を,みなさんあまりお持ちでないようだ。

p.133

として,1930年代に軍部が暴走した原因の1つをあげ,目先の「手柄」を立てて,成果を誇示し,自身のポストを確保しようとしたという。教師を公務員という身分にしているのは,「立場を超えた余計な野心を持たせないための身分保障」という意味もあるというのだ。

近年は「分かりやすい成果主義」に教員が傾倒している傾向がある。校長が傾倒し,それに迎合する教員が「がんばり」過ぎ,おかしな方向に進んでいる。教育というのは「わかりにくい」ものである。本当に成果が現れるのは目の前の子どもが社会を担う大人になった時だ。目の前の「分かりやすい成果」と「社会を担える大人になること」の因果関係は明らかになっていない(と思う。明らかになっていたら,きっと大々的に周知されているはず。)。つまり,「経験論」でしか述べられていない。



法律によって教育行政はなされている。教育内容も学習指導要領によって定められている。教科の授業は必ずある教科書を使うことになっているが,教え方は学習指導要領の範囲内で,教師の裁量に任せられている,というように教育の自由がある。教育委員会や文科省や政治家が教室でどのように教えているか介入してきたら問題である。(そんな問題も最近起こっているが。)この本を読みながらぼんやりと考えたのが,校長が学習指導要領に反するようなことを指示してきた場合,1教師が従わねばならないのは,学習指導要領なのか,校長なのか。

私はもちろん学習指導要領だと思うのだが,実際はそうではないことも多い気がする。

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国家の教育支配がすすむ──〈ミスター文部省〉に見えること寺脇 研

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2018-06-06残念な職場 53の研究が明かすヤバイ真実

[]残念な職場 53の研究が明かすヤバイ真実 河合薫著 PHP新書 残念な職場 53の研究が明かすヤバイ真実 河合薫著 PHP新書 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 残念な職場 53の研究が明かすヤバイ真実 河合薫著 PHP新書 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 残念な職場 53の研究が明かすヤバイ真実 河合薫著 PHP新書 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

読み始めたのだが,いろんなものに当てはまるからびっくりしている。

 逆に,噓をつことおす人のおかげで責任追及を免れる人も存在します。

 日常の業務の中にも多かれ少なかれ噓や責任逃れが横行しており,そういう人は案外,上司や周囲から重宝がられます。つまり,ウソつき上手は,上からの「引き」で出世する可能性が高まるのです。(p.46)


無責任な人たちはたびたび噓をつきます。しかしながら彼ら彼女らには,「嘘をついている」という罪悪感がいっさいありません。

 私たちは一般的に,「嘘をつき,責任を回避すると,イヤな気持ちになる」と考えます。けれども実際には,噓をつこ通すことができると,次第に〝チーターズ・ハイ〟と呼ばれる高揚感に満たされ,どんどん自分が正しいと思い込むようになっていくのです。(pp.49-55)

こういう人の例を日本やアメリカの経営者から紹介している。こういう人が「特別」ではなく,結構いるというのだ。

日本のトップは自らこれを実践し,このような経営者になれと「お手本」を示しているとしか思われない。

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2018-04-06人はなぜ学歴にこだわるのか。

[]人はなぜ学歴にこだわるのか。 小田嶋隆 2005 人はなぜ学歴にこだわるのか。 小田嶋隆 2005 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 人はなぜ学歴にこだわるのか。 小田嶋隆 2005 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 人はなぜ学歴にこだわるのか。 小田嶋隆 2005 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

名著でありながら,絶版なのか,Amazonでも古書しか売っていない。

学歴を詐称すると,異常なバッシングを受ける。大学に裏口入学(「まがい」でも)したっとバレると,その人の格が暴落する。なぜか?

上流階級の人と庶民出身の人が恋愛に落ちて,結婚して,庶民が上流階級に仲間入りしても,学歴詐称ほどバッシングを受けない。むしろ,サクセスストーリーとして語られる場合がある。(「成り上がり」として揶揄されることもある。)

ところが,あり得ないかもしれないけれど,本当は正規に入学してはいないのだけれど,モグリで授業を受け続け,高い知性と能力をその大学で身につけ,卒業証書はもらっていないけれど,「○○大学卒だ」と言って卒業後実績を上げていたとしても,それが学歴詐称だとバレた場合は,バッシングを受ける。これって何だろう?

日本の場合,身分制度が形式上無くなり,新たな身分制度として「学歴」というものが生まれ,それにみんながこだわるから,詐称は大問題になるのだろう。詐称しなくても,「あの人は○○校出身だ」と常に意識されてしまう。それは日本国民ほぼ全員が学校に通うというシステムになっているからであり,学校を中心とし,学校を囲む社会が学歴にあまりにもこだわる文化が出来上がってしまっているからだ。

国民のほとんどが学校に行かなかった時代にはそんな文化はなかったはずだ。

さて,教師としてはどういう立ち位置でいるべきなのか,非常に難しい問題だ。この「学歴」というのは。子どもたちに「気にするな」と言うのか,「気にしろ」と言うのか。そう考えている私も大学院修了という学歴を持っているところに,学歴を語る難しさはあると,最後に小田島さんは指摘していた。

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人はなぜ学歴にこだわるのか。 (知恵の森文庫)小田嶋 隆

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2018-01-17ソラリス

[]ソラリス スタニスワフ・レム著 ソラリス スタニスワフ・レム著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ソラリス スタニスワフ・レム著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ソラリス スタニスワフ・レム著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

このブログに読後感想を書くときはいつも「分けがわからない」ものばかりだ。50歳直前あたりから,趣味の読書は自分の嗜好で本を選ぶだけではなく,ある情報を元に読むことにもしている。ある情報の1つはNHKの「100分de名著」だ。この「ソラリス」も先日までこの番組で紹介されていた。

録画しておいて,まだ観てはいないのだが,TBSラジオ伊集院光「深夜の馬鹿力」で本人が「100分de名著」の収録について話していて,興味を持ったのでテレビで見る前に読んでみようと思った。

しかし,とにかく難解だ。主人公の言動はすんなり入ってくるのだが,一旦ソラリス(惑星)の詳細な描写や,研究の記述になると,どんどん複雑になり,わからなくなる。

ソラリスは地球からずいぶんと離れた惑星なのだが,不思議な惑星で,どうやら海に意思があるようで,その海は訪れた人間にあり得ないものを創造し提示する。どのようなからくりで作るのか,どうして提示するのか,それを探るのが「ソラリス研究者」だ。

「あり得ない」というのは,例えば,主人公がかつて付き合っていて,死んでしまった恋人の女性だったりする。これは幻覚ではなく,実態があり,意思もあり,記憶もある。主人公が一番初めに会ったときは混乱し,宇宙船に閉じ込め,発射させ,ソラリス軌道を旋回させ,帰ってこられなくした。そうしたら次の朝,ひょっこり何事もないように現れる。

さて,この「ソラリス」のメタファーはなんなんだろう?ということになってくるのだが,「神かな?」と思いながら読んでいくと,作品中でそれを否定していく。じゃあ何?

映画化されている様なのだが,作者のレムは,その作品に対して「そんなこと表現していない」と批判している。映画化された作品は,単なる恋愛映画にしていたようだ。「ソラリス」という惑星や意志を持つ海をどのように映像化しているか,興味があったが,ちょっと観る気が失せてしまった。

最近新訳で文庫本が出て,そこには作者本人の解説が掲載されている(珍しい!)。それを読んでもわからない。

最近寝る前にアパートで読む本は,そんな本ばかりで,自分の読解力の無さを痛感する。

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ソラリス (ハヤカワ文庫SF)スタニスワフ・レム 岩郷重力

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bunbun-hbunbun-h2018/01/17 21:53映画「惑星ソラリス」(監督:タルコフスキー)!・・・若い時に2回ぐらい観ました。原作は読んだことないけど、映画はけっこうよかったです。(まあ、タルコフスキーの映画はこれを入れて3本は観たし、あの手の訳のわからないのが何故だか好きだったりするもので・・・)

F-KatagiriF-Katagiri2018/01/18 09:00bunbunさん,そうですか。映画は面白いんですね。確か大学の図書館にあったはずなので,観てみます。

F-KatagiriF-Katagiri2018/01/18 09:01ソラリスの海は,「神」というよりも,「霊的なもの」や「抑圧されていたものが具現化したもの」と解釈する方がいいような気がしてきました。

2017-10-25野火 大岡昇平著

[]野火 大岡昇平著 野火 大岡昇平著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 野火 大岡昇平著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 野火 大岡昇平著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

ちょっと縁あって「野火」を読んでいた。壮絶な小説だった。大岡昇平の作品は「レイテ戦記」しか読んだことがなかったが,それにも増して壮絶だった。

これを読みながら「ウミガメのスープ」を思い出した。これって三谷幸喜のドラマで知ったのか?と思ったけれど,違ったようだ。世にも奇妙な物語だっただろうか?

それから,NHK連続テレビドラマ「ごちそうさん」でゲンちゃんが戦争から帰ってきて一切食べ物を口にできなかったエピソードがあったが,テレビドラマでは絶対語られない裏がこの「野火」に語られているのか?とも思った。

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野火 (新潮文庫)大岡 昇平

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最近映画化されているが,観る勇気が出るかな?

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2017-10-11特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門

[]特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 西川純・深山智美著 特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 西川純・深山智美著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 西川純・深山智美著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 西川純・深山智美著 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

昨年度まで上越教育大学教職大学院に在学していた深山さんが在学中に書いていた本だ。手に入れてじっくり読んだ。

知らないことばかり。知っていた方が良いことばかり。普通高校に勤めてばかりで,特別支援学級が高校にあるところはほとんどない。じゃあ,高校教員は知らなくてもいいのかというと,そんなことはない。「気になる子」はたくさん高校に在籍している。

在籍しているが,自分のクラスにいなければ,担任や学年主任にお任せで,自分は授業の時に接するだけ。この本に書いてあるとおり,特別支援学校でもない限り,その子の将来について考える教員はあまりいない。大学に行ってもらえれば,それでOK。

なんていう指導に私も荷担していた。「人と付き合っていく力が必要だ」と言いながら,結局何もできなかった。しなかった。その子の将来にどのようなことが待っているのか,この本を読むまでは実感はできなかった。教師である限りは,無知は罪である。さっそくカミさんにも読んでもらおう。

ほんの最後にある深山さんの手記を読みながら,胸が詰まってきた。最後にこれを持ってくる?反則だ〜。

特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 基礎基本編 義務教育でつける「生涯幸せに生きる力」 (THE教師力ハンドブック)
特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 基礎基本編 義務教育でつける「生涯幸せに生きる力」 (THE教師力ハンドブック)西川 純 深山 智美

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2017-09-01『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる

[]『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! 『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

阿部隆幸さんとちょんせいこさんの共著。先日届いて読了した。

今までは『学び合い』についての本はたくさんあったけれど,コラボ本は珍しいのかな?「ホワイトボード・ミーティング」と『学び合い』は親和性が高いとよく聞いていたけれど,この本を読んでよくわかった。

ちょんさんのホワイトボード・ミーティングや,阿部さんの小学社会での実践記録と『学び合い』の考え方がどこに反映されているのかが詳細に書かれてあって,『学び合い』は方法ではなく「考え方だ」ということが良くわかる内容だった。

『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!
『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!阿部 隆幸 ちょん せいこ

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2017-07-13採用学

[]採用学 服部泰宏著 2016 採用学 服部泰宏著 2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 採用学 服部泰宏著 2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 採用学 服部泰宏著 2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

企業の採用の仕方が多種多様になっている。特に最近は働かせ方が問題になり,業界トップの企業も「ブラック企業」と簡単に指摘されるようになって来た。そうなると優秀な人材が集まってこない。そのために,バブル期のような大量応募でその中から一律の基準でトップの成績を上げた人から採用していくという今の大学入試のような採用の仕方では,

本当に企業に必要な人を見つけられない

ということがわかってきたのだ。ある基準で点数化して,トップから採用していくと,本当に自分の企業に必要な力を持っている人,自分の企業に合っている人(すぐにやめない人)などを不採用にしてしまうというのだ。

本の中でかなりのページ数を割いて紹介していた新潟の米菓企業「三幸製菓(株)」では,「新潟採用」,「おせんべい採用」,「カフェテリア採用」など,様々な窓口を設けて人を集めようとしている。様々な尺度で応募者を評価しようというのだ。

また

面接によるコミュニケーション力診断は曖昧

というエビデンスも示している。面接官の先入観が入ってしまうというのだ。就職には「コミュニケーション力」が大切と誰でも口にするが,その評価基準が曖昧だし,面接なんかでは正確なものは測れないという結果が出ている。

日本では採用学は遅れていて,その遅れの原因は,人事担当者が自分の人事での判断の評価システムが出来上がっていないというのだ。採用した人が優秀な人かそうで無いかは,その人が働き出して数年で結果がわかる。しかし,数年後にはその判断を下した人事担当者は人事に携わっていず,責任の所在もなく,フィードバックもなされないまま「感覚的」な採用をし続けているというのだ。

教員採用も同じなのかな?と思ったし,ましてや大学入試も同じである。上教大では,「本当に教員になりたい,向いている」という人を合格させているのか。大学入試改革に合わせて,どのように入試を変えるのか,考えなければならない。

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採用学 (新潮選書)服部 泰宏

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