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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
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2019-04-19盆唄

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高田世界館で鑑賞。高田世界館には,年に数回程度しか行けていないなぁ。珍しくドキュメンタリー映画を観に行った。

福島県双葉町は原発爆発により帰還困難地域となっている。そこで行われてい盆踊り(盆唄)をテーマとして,盆踊りの復活,盆踊りの伝承などを描いた映画だ。

見ようと思ったきっかけは,「久米宏ラジオなんですけど」で,盆踊りに関わる人たちの写真をとり続けていた岩根愛さんがゲストとして出演したからだ。

福島県双葉町からハワイへの移民たちが,移住したときから,夏には盆踊りをおこない,盆踊りの文化を継承している。双葉町では盆踊りを行えなくなった双葉町住民たちが,ハワイにいって,双葉町で行われている盆踊りを(つまり,原形)を教える。そして,いつか,双葉町に還れるときが来たとき,何世代後になるか分からないが,その時にはハワイの人たちに盆踊りを教えてもらおうという願いでそれを行ったそうだ。

「祭」とは,何のために行うのか,それを表現している映画だと思った。私は盆踊りの記憶として,小学校の時に近くの公園でおこなわれたものに行ったことしかない。各町内会で盆踊りを開催していた。今やその公園はもう無く,盆踊りも開かれていない。大人になって盆踊りを主催する側になったこともない。新潟市では盆踊りはもはや,小学校の運動会で踊られるものか,新潟祭の民謡流しでおこなわれるものになってしまった。そういえば,高校の時,1回だけ,民謡流しに参加したことがあったなぁ。

しかし,運動会や,大きな民謡流しとは違った意味があることが分かる。それは地域の人たちとの繋がりの確認であり,ハレの場での気持ちの解放であり,祭りの後の日常を確認する場でもある。

祭りは行われなければならぬ。

映画の最後15〜20分続く盆踊りのセッションは圧巻だった。延々と歌と太鼓と笛が続き,見ている方はビートが体に染みついてくる。JBのコンサートのようだった。あい,そういえばJBの映画を観たのも高田世界館だったな。

2019-03-29グリーンブック

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アカデミー作品賞。賞を取るのもうなずける。とてもいい映画だった。

私が好きな「ロードムービー」と「ミュージックムービー」という2つの要素を持っている。「ロードムービー」の要素では,2人が旅を続ける上で,少しずつ2人の関係や,それぞれの考え方が変化していく。そして「ミュージックムービー」の要素では,抑圧されたものが一気に音楽で発散される。とてもうまく作られているし,実話ベースというところも感動を呼ぶ。

イタリア系白人は,白人であるがアメリカン人ではなく,ところどころで差別される。そして黒人を深い考え無しに差別していた。

黒人クラシックピアニストは,ほとんどアメリカで暮らしたことがなく,ソ連でピアノのレッスンを続け,有名なピアニストとなる。自分は何か?ということを確かめるために1960年代の南部に演奏旅行に出かける。

イタリア系白人は,「俺はお前よりも黒人だ。黒人が作ったフライドチキンの食べ方を知っているし,大好きだ。」という。黒人ピアニストは「あいつらは俺のピアノなんて聞きやしない。俺が演奏している場にいることが大切なんだ。」と,自分自身を認めてくれないことにいらだつ。

アイデンティティとは何かを考えさせる映画だった。そして,自分のアイデンティティとは,相手を認めた上に出来上がっていくということを表している映画だった。

2019-03-18意味を教えてもらうこと

[]マジカル・ガール 聖なる鹿殺し マジカル・ガール 聖なる鹿殺し - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - マジカル・ガール 聖なる鹿殺し - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 マジカル・ガール 聖なる鹿殺し - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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立て続けに陰々滅々とする映画をDVDで視聴してしまった。観た後,結構ダメージが大きくぐったりした日々が何日か続いた。

「マジカル・ガール」は,娘が余命幾ばくもないと知った父親が,娘の憧れである「マジカル・ガール」のコスチュームをなんとか落札したいと思い,どんどん予想もできない展開になるという話。

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「聖なる鹿殺し」は,父親がやってしまったミスの責任を被害者が求め,家族がどんどん窮地に追い込まれるという話。

どちらも,「分けが分からないけれど,すっごくいやな感じ」を受けた。いろんなところの辻褄を合わせようとするのだが,映画の中では説明されていない部分も多く,これは誰?どうしてこうなるの?ということが続き,いつか説明があるのかな?と我慢して観ていくと,回収されないまま「え?終わり?」と何の救いもなく終わる。

我慢できずネット検索して,「ネタバレ」を読んでしまう。そこにはいろいろ書かれてあり,「ああ,そうなのか。」と納得できる部分もあった。

しかし,それを読んで,果たしてこの映画の見方はこれでいいのか?と反省してしまった。映画監督のインタビューで,「わざと説明を省くことで,観ている人に想像してもらいたい。」という表現があった。

そうか,「分けが分からないこと」を「分けが分からないこと」として,そのまま受けとって,そのまま感じ続けてもらうことが監督の意図だったのか。

「意味を教えてもらうこと」というのは,「意味を自分で見つけていないこと」であり,映画自体をちゃんと観ていない,映画自体をちゃんと感じていないことなのかと反省した。意味は自分で見つけるものであり,教えてもらうことではない。教えてもらって辻褄が合って,納得するけれど,納得した時点で感じたことは薄らいでしまう。あのいやな感じは「種明かし」されることで,薄らいでしまう。それはその作品の「意図」とは違うものになるだろう。

国語教師をやっていると何でも意味を明らかにするような教え方をしてしまい,文学作品も,映画作品も,そのように「解説」してしまうが,本来の意味で文学作品を「味わう」ことには繋がらないのだと思った。

今後一切「意味を教えてもらう」ことはしないと誓う。

2019-03-08女王陛下のお気に入り

[]女王陛下のお気に入り 2018 アイルランド・イギリス・アメリカ合作 女王陛下のお気に入り 2018 アイルランド・イギリス・アメリカ合作 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 女王陛下のお気に入り 2018 アイルランド・イギリス・アメリカ合作 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 女王陛下のお気に入り 2018 アイルランド・イギリス・アメリカ合作 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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今年のアカデミー賞でも話題になり,最近観た「ロブスター」の監督ヨルゴス・ランティモスの作品ということで観に行った。ユナイテッド・シネマだったが,もう既に1日1回上演になってしまっていた。急いで観に行く。

18世紀イングランドの王室アン女王が主人公。世間知らずのお嬢様だが,国政のトップにいて,自分が決断した政策で国がどのように動いているのかも分からない女王と,意のままに動かそうとしている幼なじみの侍女,そこに分け入って行こうというエマ・ストーンの争いが描かれている。

ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンがとても綺麗に描かれていた。アン女王の悲劇性が喜劇的に描かれていて,悲劇性を認めるエマ・ストーンがどんどん寵愛されていく。最後アン女王は知ってか知らずか侍女を追放していく。もう諦めたということなのか?

議会の議員の男たちは国民のことを考えているという体裁で,今から考えると滑稽な振る舞いばかりしている。美しさが一番といいながら,カツラをかぶり化粧をする。女性よりもゴテゴテと馬鹿殿並の化粧を現実にしていた。エマ・ストーンは現実を見ていて,化粧を落とした方がだんぜん格好いいと未来の夫に告げる。そんな議員や国会や何も分からない王女の気まぐれでフランスとの戦争に行かされる国民は悲劇であり喜劇であった。

全く照明を使わず,実際にある宮殿で自然光と蠟燭の光でロケをしていたので,とても現実味がある。暗いシーンはとても暗く,画面がまっ暗になるシーンもよくあった。

ヨルゴス・ランティモス監督らしく,バツンと映画が終わる。観ていた私はいきなり取り残される。

2019-02-26ロブスター

[]ロブスター ロブスター - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ロブスター - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ロブスター - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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レンタルDVD視聴。借りてしまったが,Amazon Prime Videoでも観られたのか。レンタル代損した。

よく分からなく,あとからじわじわくる映画。

離婚したオジサンが主人公で,この世界では,独身者は迫害され,離婚すると強制パートナー探しホテルに収容される。45日間の猶予のうち,パートナーを見つけなければ,動物に変えられる。主人公はその時が来たら「ロブスター」がいいと希望する。

主人公の婚活はあまりうまく行かず,収容所を逃げ出す。逃げ出した先の森の中には独身者ばかりが集まり生活している。毎日収容所のメンバーがバスで森に行き,狩りをする。逃げ出した森の中の独身者を麻酔銃で撃ち捕獲するのだ。捕獲すると1人につき1日猶予日数が増える。

ここに出てくる人は何か「共通点」が無いとパートナーになれないと思い込んでいる。「良く鼻血が出る」,「近眼だ」,「○○が好き」と,共通点を無理矢理探す。共通点が見つからない場合は,例えばわざと壁に鼻を打ち,鼻血を出して共通点とする。

この映画は,そういう恋愛という「罠」に陥った人を皮肉って描いているし,結婚せずに子どもも作らない大人を「不必要」とする認識不足の日本の一部政治家を初めとする頭の堅い人たちを皮肉っている映画だと読み取った。

主人公は最終的に女性を連れて森からも抜け出す。森は恋愛禁止,パートナーを持つことも禁止なのだ。主人公のパートナーはリーダーから街の医者に連れて行かれ,視力を失う手術を施したと伝えられる。主人公は「共通点」を無理矢理作るために……。そして。

いろんな社会を抜け出たとしても,思い込みからは抜け出せないというラストシーンのような気がした。

2019-02-19ファースト・マン

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「ラ・ラ・ランド」の監督と俳優が作ったというので,さっそく観に行った。初めて付きに下り立ったアームストロング船長の話。

解説だと,アームストロングは感情を表にほとんど出さず,会話もほとんどせず,無骨な人間だったということだが,その情報を得て観に行ったら,映画ではそうでもなかった。ただ,小さい娘を亡くした悲しみと,パイロットとしてエリート集団の仲間の宇宙飛行士たちが事故でどんどん死んでいく恐れを抱いて月に行くというミッションを成し遂げなければならない重圧がとても良く分かった。

コックピットに入ったり,ロケットを操縦したりというシーンは,主人公の視線と主人公の顔のアップのみで描かれ,息の音が聞こえ,観ていると息が詰まる。あんな狭い自由がきかないコックピットに縛り付けられて,今からみると当時の拙い技術で作られたブリキのおもちゃなみのロケットと,ちょっと前のガラケーなみのコンピューターの計算技術で,よく月まで行けたものだと驚く。パイロットの技術と精神力と判断力が並大抵ではないと分かる。

明日から月に向かうという夜,恐怖とプレッシャーから家族と顔を合わせられない夫に妻が「息子たちに話して,説明して。」と怒鳴り,息子たちと話す。もしかしたらもう2度と会えないかもしれないのだ。

話の後,10歳に満たない次男と抱き合い,13歳くらいの長男とは握手する。これが泣けてしまった。

「ラ・ラ・ランド」とは違って淡々とストーリーが進む。音楽も派手ではないものがときたま流れる。華々しい月面着陸の裏には,こんな地味な,熱いストーリーがあったのかと思う。

勝手にアームストロング船長は,ヒゲを蓄えた,パイプを加えたような豪快な男だと思っていた。名前から言ってそんな感じだ。ところが,繊細な,家族思いの好男子だったと分かった。

2019-01-31クリード 炎の宿敵

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Jマックスシアター鑑賞

英題は「CREED Ⅱ」だ。そっちの方がいいと思う。クリードがドラゴの息子と戦うというので,期待して見にいった。

歳を取ったドラゴも出てくるのだが,あれ?それほど背が高くない。ロッキーⅣの時は,ロッキーに比べて,かなりでかいと思ったのだが,そのように撮影しなかったのだろうか?そんなに圧倒的な威圧感は感じられなかった。ドラゴの息子も。

ロッキーⅣでは,アメリカ対ソ連という「代理戦争」的な撮り方だったが,当時とは状況が違う。今回は父と息子の物語になっていた。時代が変われば描き方が違うものだ。

いろいろと分からない部分があった。ドラゴの妻がどういう立場の人で,どうして別れたのか(ロッキーに負けたから?),何の説明も無い。そういえば,ロッキーは自分の息子とどうして確執があったんだっけ?

まぁ,ロッキーはそれほど複雑な映画じゃないから,分からなくてもいいんだけれど。結局死に物狂いにトレーニングして,勝つというストーリーだ。

音楽の使い方で,盛り上げていたなぁ。

2019-01-13シュガー・ラッシュ:オンライン

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今年1発目は次男とユナイテッド・シネマへ観に行った。2作目の情報を知っていたけれど,あまり観に行くつもりは無かった。しかし,ちょっと違った視点で描かれているという情報を得たので,行くことにした。

ディズニーアニメ映画で,有名どころはほとんど観たことがなく,出てくるディズニープリンセスは白雪姫や人魚姫などの有名どころとアナと雪の女王ぐらいしか知らなかったから,それぞれのプリンセスのパロディーがちょっと分からなかったんだけれど,「自分がしたいことを水面に顔を映して思うと,音楽が鳴って歌を歌うの。」なんて,ディズニー映画を自身で皮肉っているような映画を作れるディズニーの懐の深さを感じた。

1作目は悪役だったラルフの悩みと,ヴァネロペがラルフと友だちになるというストーリーだった。2作目は何と,ヴァネロペが本当にやりたいことを見つけ,ラルフと別れるというストーリーだ。いつも一緒にいることが「友だち」ではなく,それぞれがやりたいことを見つけることで,別れが訪れる。「成長には痛みが伴う」という現実的なテーマだった。だから観に行った。

「オンライン」ということで,インターネットの世界が映像化されている。これがとても秀逸だ。Google検索の擬人化なんて,思いもしなかったが,そういうことだよなと思った。検索窓に文字を1字入れるだけで,勝手に向こうから言い当てようとしてくる(ノウズモア)ウザさがうまかった。

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リンクをクリックすると,エアカーが出てきてそれに乗せてリンク先まで運んでくれる。不正にゲームアイテムを入手してそれを換金して稼ぐ人も出てくる。街角で話しかけてくるサンドイッチマンは,ポップアップ広告そのものだ。

それにしても,ザンギエフはやっぱりムラーリャそのものだった。ああ,新潟からいなくなるんだなぁ。

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2018-12-31今年観た映画

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映画館

  • ライオン 25年目のただいま(高田世界館)
  • KUBO/クボ 二本の弦の秘密(Jマックスシアター)
  • デトロイト(ユナイテッド・シネマ)
  • 羊の木(ユナイテッド・シネマ)
  • スリー・ビルボード(ユナイテッド・シネマ)
  • リメンバー・ミー(ユナイテッド・シネマ)
  • クソ野郎と美しき世界(ユナイテッド・シネマ)
  • パシフィック・リム:アップライジング(ユナイテッド・シネマ)
  • ちはやふる 結び(ユナイテッド・シネマ)
  • レディ・プレイヤー1(ユナイテッド・シネマ)
  • ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jマックスシアター)
  • 花筐(はながたみ)(高田世界館)
  • タクシー運転手 約束は海を越えて(シネウインド)
  • デッドプール2(Jマックスシアター)
  • あなた,その川を渡らないで(高田世界館)
  • 万引き家族(ユナイテッド・シネマ)
  • 焼肉ドラゴン(ユナイテッド・シネマ)
  • ハン・ソロ(ユナイテッド・シネマ)
  • 未来のミライ(ユナイテッド・シネマ)
  • カメラを止めるな!(川崎,イオンシネマ新潟南)
  • 1987、ある闘いの真実(シネウインド)
  • 続・終物語(Tジョイ万代)
  • ボヘミアン・ラプソディー(ユナイテッド・シネマ)
  • 止められるか、俺たちを(高田世界館)

DVD等

  • シェーン(Amazon Prime Video)
  • 野火(Amazon Prime Video)
  • 帰ってきたヒトラー(BS)
  • お嬢さん(GYAO)
  • 傷物語 Ⅰ Ⅱ Ⅲ(DVD)

今年,高田世界館に行ったのは,たった4回だったのか。上越のJマックスシアターもそれほど回数がなかったな。封切り映画の鑑賞は,今年24本になった。過去最高かもしれない。しかも次男と結構行った。

今年のベスト1は,「カメラを止めるな!」だ。「ボヘミアン・ラプソディー」もいいかもしれないけれど,「ボヘミアン・ラプソディー」の良さは,音楽の良さであり,Queenの音楽の良さだ。これは映画としての良さとは違う。ベスト1の「映画」は「カメラを止めるな!」である。2回も観に行ってしまった。

映像作りの映画であるし,映画としていろんな仕掛けが入っている。しかも,「他人に見てもらいたい映画だけれど,その内容は少しでもしゃべりたくない。先入観念を持たずに見てほしい。」という,今までにない映画だったと思う。2回目は,次男と行って,次男が思い通りの反応をしてくれたので,嬉しかった。

2018-12-28傷物語

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DVD視聴

これで「〈物語〉シリーズ」の全ての映像を観たと思う。Amazon Prime Videoで,「化物語」から見だし,「化物語」の前があるということは,ストーリーの中で触れられていて,どういうものなのだろう?ともやもやしながら見進め,「終物語」をAmebaTV無料期間に観て,映画「続・終物語」も映画館で鑑賞し,残すは「傷物語」のみとなていた。

映画「続・終物語」はお金を払って観た「〈物語〉シリーズ」唯一の作品だったのだが,今回はDVDを借りなければ観られない。そこでゲオ宅配レンタルの無料期間を使い,観ることができた。あ,これもお金を払っていないことになる。(実際は,Amazon Prime Videoでは,年会費を払っているのだが。)

他の「〈物語〉シリーズ」とはタッチが違う。背景はリアルタッチだが,登場人物は漫画的なのだ。その違和感を狙っての作画だと思うが,「この世」感が感じられず,ストーリーにとても合っている。

映画館で上映されたときには,私は「〈物語〉シリーズ」なんて全く知らなかったから,映画に行こうとも思わなかったのだけれど,この3部作,1作が60分程度で,正規料金を払って映画にいったら,「え?これだけ?」と観た人は思わなかったのだろうか?3回映画料金を払わなければ最後まで観られない。実際にはどのような上映形態だったのだろうか?

それはそうと,「〈物語〉シリーズ」の始まりであり,世界観がここに全て詰まっていると言っていい。阿良々木暦の誰も「見捨てられない」気持ちや,羽川翼に恩義を感じる気持ち,本当は死ねないキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの死を恐れる気持ちから阿良々木暦を頼り,恩義に感じる気持ち。

その後続々登場するの人物の劣等感と後ろめたさと孤独感がここに現れていた。そして阿良々木暦の唯一の「友だち」となる羽川翔とのつながり。決して恋人にはならない関係性。羽川翼は阿良々木暦の最初で唯一の「友だち」として現れたから,その後絶対に「恋人」には発展しないと阿良々木暦が決めているようでもあった。これがまた悲劇を生むのだが。

「〈物語〉シリーズ」の阿良々木暦以外の登場人物は,家族起因のいろんな問題を抱えていて,それが怪異と繋がるきっかけとなっている。しかし,阿良々木暦(とその家族)は,家族的には恵まれていると思われるし,友だちを作らないのも,1年生の時のクラスでのある出来事がきっかけで,阿良々木暦に原因があるとも思えないのだ。単に「見捨てられない」という性格,性質により,怪異と関わらざるを得ない宿命になっているとしか思えない。本当のところはどうなんだろう?

実は「傷物語Ⅱ」を飲み会のあとに観たこともあって,記憶がおぼろげで,その後Ⅲをレンタルして観たのだが,どうも繋がらない。結局Ⅱをもう一度レンタルして観ることになってしまった。再度観て,ようやく思い出し,Ⅲとのつながりがわかったという顛末であった。

「傷物語」を観たから,解けた謎もあるし,まだ解けない様々な謎がある。Amazon Prime Videoで最近「終物語」が観られるようになり,「暦物語」以外は全て無料で観られる。また見返せば,疑問点が解消されるだろうか?それは来年の課題にしよう。