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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2018/8/3〜4に福岡県,《日付未定》長野県でおこないます。
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2018-10-201987、ある闘いの真実

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シネウインドで鑑賞

またもや韓国映画,スゲーと思った。光州事件から7年後,この事件をきっかけに韓国大統領直接選挙を勝ち取った。

「赤狩り」と称して,大学生が拷問の末殺された。当局は真実を隠そうとするが,それを知った役人,ジャーナリスト,活動家たちが真実を暴き,「赤狩り」の部署,南営洞警察を機能停止に追い込む。

1987年と言えば,私は高校2年生。当時,担任(社会科)が「普通,催涙弾は上に向けて放射するのだが,水平放射してそれに当たった大学生が死んだ。」というような話をしていたことを思いだした。それって,これだったのか。そんなシーンがラストに来る。

最初はドキュメンタリーチックな映画だけれど,そのうち人間を描くようになりどんどん引きこまれていく。過激な暴力シーンもふんだんにあるが,それだけで嫌にはならず,あるときはスカッとしたり,あるときはむかっとしたり,感情移入していく。

登場人物はほとんど,「自分の仕事を体を張って全うしよう」としている人たちである。「悪役」も,それに対抗しようとする人たちもだ。

最悪役の南営洞警察所長も,自分の仕事を忠実に熱意を持ってこなしているだけである。もちろんそこに法律違反や反人道的なことはおこなっているのだが。そして,真実を暴くきっかけを作る拘置所の所長も,法律に忠実に警察所長に体を張って対抗する。

所長の暴挙(拷問の末殺した大学生を,解剖せずに火葬させようとする)に対抗した検事も,自分の身分がどうなろうとも,自分の仕事にプライドを持って,脅しに屈せず大儀を遂行しようとしていた。

そんな登場人物がぶつかる勢力争いや,人間模様に引きこまれてしまった。場面をアンダーグラウンドなところに置きかえると,完全に「アウトレイジ」や,「仁義なき戦い」の世界だ。南営洞警察所長が梅宮辰夫似だったからそう思えたのかもしれない。

唯一,ほっとするのが女子大生ヨニ役のキム・テリだ。めちゃめちゃ可愛い。初めは「でもなんてするから,治安が悪くなる」と,関わりたくないような気持ちを持っていたが,そのうち自分事になり,ヨニ自身の意図以上のことを,意図せずおこない社会が動いていく。

ラストシーン,「タクシー運転手」を観ていた人は,胸が詰まるシーンがある。いやぁ,すばらしい映画だった。

韓国の歴史にとって,闇となっているものを,映画化して明らかにし,しかも,どろどろと暗くするのではなく,「タクシー運転手」では,コメディーチックに,「1987、ある闘いの真実」では,人間ドラマとして描く。韓国映画ハンパない。日本映画に,こんなふうに歴史に切り込むものが,あるのだろうか?

2018-10-09帰ってきたヒトラー

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CS視聴。

1945年敗戦間際のヒトラーが2014年のドイツにタイムスリップするというもの。

ヒトラーはテレビ番組企画のためにドイツの様々な街に行き,住民にインタビューする。「今のドイツの不満派なんですか?」住民は,移民問題,経済問題,福祉問題と社会問題への不平不満を口にする。「ヒトラーはそうだ。その通りだ。」と住民の意見に全て同意する。

極右政党の党首に会い,「やっていることが生ぬるい」と批判する。

バラエティー番組に出演したら,大人気になり,国民から指示される。もちろん国民は偽物,お笑い芸人だと思っている。ヒトラーを国民は今の暮らしをよくしてくれるヒーローだと賞賛する。今よりも民意を反映してくれる旗振り役とみんなから見られる。

だからネオナチには敵対され,あるとき暴行を受ける。

ここが面白いところ。ヒトラーは70年前と全く変わっていないのに,国民のとらえ方が全く違う。ヒトラーはエンディング近くで言う。

私が無理矢理戦争をしかけたのではない。大衆が私を選んだのだ。

何でもかんでもヒトラーに責任を負わせて反省がなければ,また同じことをくり返す。これは日本も同じこと。

最後,ヒトラーを見つけ出し,行動を共にしたテレビディレクターが「ヒトラーは本物だ」と気づくが,精神錯乱者として病院に隔離される。

真実を見抜いたものは口を封じられるということか?民意に都合の悪い者は排除されるということか?

2018-09-23「野火」とゾンビ

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大岡昇平原作,塚本晋也監督2015年版「野火」を観た。AmazonPrimeで,「そろそろ見放題終了」と出たので,今のうちに観ておかねばと思った。

とにかく凄惨な映像が続くのだが,フィリピンの昼間の緑の美しさと,生きるために何でもする人間のどす黒さが対比されていたことが印象に残った。

日本軍のフィリピンからの撤収が決まり,生きるためには輸送船が出る地まで行かなければならない。そのためには夜,闇に紛れて平原を抜け,山を越えなければならない。アメリカ軍はそれを待ち伏せし,照明を浴びせ変え,一斉砲撃をする。その映像が生々しい。頭は砲弾でぶっ飛び,血が噴き出し,内臓はだらだら地面にこぼれ落ちていく。腕や足は散らばり,自分のものを探して兵士は拾う。

実は前日ゾンビ映画*1を劇場に観に行ったのだが,「野火」の映像を観ていて,これってゾンビ映画とほぼ同じだなと気づいた。ゾンビ映画やドラマはほとんど見ないのだが,ちょっと観たことがある「ウォーキングデッド」にも,こんなシーンがあったなぁと気づく。

その戦闘が終わり,前にも後にも勧めない兵士たち,そのジャングルで野垂れ死ぬしかない兵士たちの容貌がゾンビにだんだん似てくる。全身が黒くなり,腕や足が無い人がそこら辺に散らばり,死にかけている人に虫が湧く。あの,以前に観たゾンビドラマは,この戦場を模しているのか?とも思った。

どこにも行けず,さまよい歩き,人肉をむさぼり食おうとする。まさにゾンビだ。これが現実の戦場で起こっていたのだ。

「カメラを止めるな!」では,「最近のゾンビ映画では,ゾンビがナイフも持ちますし,機関銃も持ちます。」というセリフがあった。兵士=ゾンビだったら,ナイフも持つし,手榴弾も持つし,銃だって持つだろう。

ひょんなことから極限状態の人間の行動がゾンビ映画のルーツにあったのかと気づかせてくれた映画だった。

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*1:カメラを止めるな!

2018-07-28カメラを止めるな!

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話題沸騰の映画だが,新潟では今のところ上映予定がない。出張で神奈川に行くので,どこか上映しているシアターはないか?と探したら,川崎にあったので,川崎に宿を取ることにした。そして夜の会を観ることにした。

21:15開始の会だが,広い会場がほぼ埋まっていた。人気は本物だったのだな。東京では予約ができない映画館で上映しているから,なかなか観ることができないとラジオで聞いたが,川崎はネットで予約ができて,確実に席が取れて幸せ。

「何の情報もなく観た方がいい」と伊集院光は言っていたが,その通りで,以下に書くことはこれから観ようとする人は,きっと読まない方が100%楽しめるんだと思う。

映画(本当はテレビ番組)は2回始まる。1本目は普通のゾンビ映画で,唐突に始まり,よくわからないまま終わる。しかし,これも,後から考えると役者の役への入り込み方が前半と後半で全く違っていたりする。何でこうなるのか?というと,それはネタバレで,2本目を観るととてもよくわかる。

ただ1人初めから役に入り込んでいる人は,監督役で,どうして当初から迫真の演技ができているのか?というのも,ネタで,2本目を観ると種明かしになる。カメラが回ると普段の雰囲気から一変する役者が多いのだろうけれど,それは役なのか,本性なのか,どんどんわからなくなってくる。まるで「酒を飲むと本性が出る」というのと同じようだ。

1本目を観ていて,「これは,フィクションを撮っているのか,ノンフィクションとして描いているのか?」というのがわからなかった。「ゾンビ映画を撮っていたら本当のゾンビが出てきた」という設定で,それがノンフィクションなのか,フィクションなのかわからなくなったからだ。

何より切り取られて放り投げられた腕がリアルだったからだ。あれが後から出てくるような首を切り取られた胴体並のリアルさだったら,「あ,これはフィクションを描いているのか」となるが,腕だけがとてもリアルだったから,ちょっと欺された。欺されるとどんどん恐くなる。

出演している役者はほとんど見たことがない人たちで,それでもとても味がある。主役(?)の女性は,初めはわざとらしい演技なのだが,どんどん狂気に満ちてきて,どんどん綺麗に見えてくる。1本目のラストシーンは壮絶だ。

実は3本目もあって,この映画のメイキングがエンドロールの時に流れる。カメラを持って撮している監督役を撮影しているカメラマンを撮している映像だ。映像ドラマを作成した人にはわかる「あるある」だが,カメラに映らないところでは,なにが起こっても関係ないというシーンが撮されている。世界は画角のみであって,そこから切れていれば全く関係ない。転ぼうが,××をしていようが,誰かが怪我をしようが関係ない。これが映画魂だったりする。そんな風景もエンドロール時には見られるから楽しい。

そして,この映画が映しだしている「映画魂」は,何を起こしても映像を撮りきる(実は生放送)というもので,初めはばらばらだった気持ちが,どんな手を使っても番組を完成させようというように一つにまとまり大団円を迎える。このカタルシスはすばらしい。

園子温監督「地獄でなぜ悪い」に通じるよい映画だったし,久しぶりにスカッとした映画だった。この映画は400万円くらいで作られて,その何十倍の収益を上げているそうだ。そりゃそうだ。こんなに面白ければ。しかも宣伝費も口コミだけのようなものだし。

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2018-07-22未来のミライ

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山下達郎主題歌&エンディングテーマということを次男はどこからか聞きつけて,「早く観に行こう,すぐ行こう」とせっつかれたので,公開2日目にカミさんと3人で行くことにした。

公開2日目にしては思ったよりも混んではいなかった。映画が始まると同時に山下達郎の歌が流れてくるのは,いいな〜と思いながら,見始めた。

以下ほとんどネタバレ

「サマーウォーズ」,「バケモノの子」のような感じの映画なのかな?と思って,見始めていると,なんだかそうでもない。何かを倒したり,大きな逆転劇があるのか?というとそうでもない。妹の未来ちゃんが未来から現れて冒険するのか?と思っていたが,そうでもない。

ずーっと見ていてようやくわかった。これはクンちゃんの成長の物語なのだ。親の視点では想像だにできない甘えん坊の4歳児の頭の中を映像化した物語なのだ。だからずーっと見ていくと,自分の息子たちの成長過程と重なってきて,「長男はあの時ああだった」,「次男はこうだった」と思い出してくる。

一番わかりやすいエピソードは,クンちゃんが自転車に乗れるようになるエピソード。うちの次男も「もう自転車なんて練習しなくてもいい。」と言い出したときがあったなと思いだし,それでもなぜか乗れるようになり,休みになると自転車に乗りたがった。

クンちゃんの頭の中では,あんな経験があり,挫折から,自転車に乗ろうという気持ちになり,乗れるようになる。そんなことは全く親にはわからない。想像もできない。いや,親だって子どもの時にそれを経験しているはずなのに,すっかり忘れている。

つまり,この映画は大人がもう忘れてしまった子どもの時の冒険を映像化したものなんだということがわかった。

次男はこの映画をどう観たんだろう?

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2018-07-17ハン・ソロ

[]ハン・ソロ 2018 ハン・ソロ 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ハン・ソロ 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ハン・ソロ 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

ユナイテッドシネマで鑑賞。次男がぜひ行きたい,早く行きたいというので,部活動が休みの日に行った。

エピソード1の前の話なんだけれど,話だからか,ほとんどこねくり回していなくて,ストレートなストーリーだ。「フォース」も出てこないし,わかりやすい。きっと続編が作られるだろう。

ハン・ソロの名前の由来が,なるほどと思ったり,家族がいないことで,カイロ・レンとの関係性の伏線があったりと,いろいろ繋がって面白かった。

全編に差別されている者たちの解放が描かれていた。最近見るアメリカ映画のテーマはこれが多いなぁ。ドロイドの解放もテーマにされていて,面白かった。

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2018-07-14焼肉ドラゴン

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真木よう子,井上真央,桜庭ななみの3姉妹なのだが,これほど美人がそろうことがあるのか?と思ってしまい,それぞれがみんなエロい。特に井上真央が,これまでのイメージを払拭する演技で,気が強くて,エロくて,関西弁。新たな境地を作ったと思う。

  • 本当は姉が好きなのに,妹と結婚する
  • 本当は結婚しているのに,他の人と愛し合う
  • 本当は国有地なのに,金を払って土地を買う
  • 本当は韓国人なのに,日本に住むしかない
  • 本当は可愛くてしょうがないのに,いじめられている学校に通わせる
  • 本当は家族といたいのに,北へ行く
  • 本当は日本が憎いのに,受け入れる

社会は様々なところで矛盾や噓を孕んでいるのだが,それを見ないようにしたり,誤魔化しながら生きていくしかないということを露わにしている映画だった。

その中でたくさんの苦労をしてきた父親が最後にとつとつと自分の人生を語る。語れないほどの凄惨な経験をしていたが,とても穏やかで,優しく,とても強い。妻や子や親戚への愛情が強く,とても美しい父親だと思った。

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2018-06-26万引き家族

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超話題映画なのだから,いろんなことを言う人はいるけれど,文句なしにすばらしい映画だった。文句しか言わない人は,この映画と自分の利害が対立してしまって,自分の利益を優先するためにコケ降ろしているのだろう。

子役がうまくて,松岡茉優がエロくて,安藤サクラが綺麗で,それだけでも観るべき映画だ。1回観ただけではいろいろな疑問が解決できない映画だった。

「万引き家族」だから悪に満ちあふれている映画でも何でも無くて,互いに思いやり,優しさがあり,外面しか見ない「官」への批判があふれている。正義論しか言わない役人は,人間の弱さやちょっとの悪い面を「完全悪」としか見ない一部教師にも通じるところがあるな,と自己反省も促す。

以下,ネタバレになりそうだけれど,知って見ても感動は変わりないと思うので,続きはリンクへ。

樹木希林が自然死したあと,年金を受領し続けるために,家の床下に埋めたことが警察にバレ,検察官(かな?)に安藤サクラが取り調べを受けている場面,

検察官:おばあちゃんを捨てたんでしょう?

安藤サクラ:捨てたんじゃないでしょう。ひろったんだよ。誰かが捨てたのをひろったんだよ。

というセリフがこの作品の全てなんだと思う。樹木希林は夫に捨てられ,1人になってしまっていた時に,安藤サクラと暮らすようになったのだ。

誰かに捨てられた人たちがこの「家族」にひろわれて,「万引き」という犯罪で生き延びることを仲介として協力していく。作品中安藤サクラがちょっとおどけて「絆?」なんていう場面がある。「絆」というのは,よい意味だけではない。「シバリ」という意味もある。解放されたくても解放されないというこの関係が,本当に「家族」に似ている。



みんなで海に泳ぎに行くというとてもいいシーンがある。予告編にも流れている樹木希林以外が手をつなぎ,波打ち際で戯れるシーンだ。それを砂の上にいる樹木希林が見ながら,唇を動かす。町山智浩さんは,そのシーンを解説し,「家族になってくれてありがとう。」と言っているのではないか?と言っていた。

同じようなシーンがある。この暮らしがバレてしまい,「家族」はばらばらになる。城桧吏(兄)が養護施設からリリーフランキーの元に遊びに来る。その後1泊し,バスで施設に帰るとき,バスの中で兄は唇を動かす。きっと「さようなら」とか,「ありがとう」という樹木希林と同じようなことを言っているんだろうと思われた。

大切なことを言葉で伝えられていない。言いたいのだけれど,言えないというもどかしさが見ている方には感じられた。

【以下は,これから観ようと思う人は,読まない方がいいこと。】









月日が経ち,なんだかんだあって,再びみんなが一緒に暮らし,その後「家族」がみんな集まるのか?と思いきや,そうではない。「え,ここで終わるの?」という感じで終わってしまった。私は単純なので,兄がリリーフランキーのことを「父ちゃん」と呼べるようになり,ハッピーエンドを期待していたのだが,そうではない。

この作品はそれで終わってしまってはいけないんだなと思った。制度によって本当は一緒にいてもいい「家族」がばらばらになってしまうという終わり方で,訴えたいこと表しているんだろうと思った。モヤモヤ感はずーっと残る。

それでも,佐々木みゆ(妹)のラストシーンは,ちょっと希望を持てる感じで終わる。あれが救いだ。

《わからないところ》

  • 樹木希林と安藤サクラはどのように知り合って一緒に暮らすようになったのか?
  • 城桧吏の本当の親は,失踪届をどうして出さないのか?
  • 松岡茉優はどうして樹木希林と知り合い,樹木希林の元に行ったのか?

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2018-06-13あなた,その川を渡らないで

F-Katagiri20180613

[]あなた,その川を渡らないで 2013 あなた,その川を渡らないで 2013 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - あなた,その川を渡らないで 2013 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 あなた,その川を渡らないで 2013 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

高田世界館で視聴。

ずいぶん前にこの映画評を聴き,気にかかっていた映画だった。そうしたら高田世界館でやると知り,これは絶対に観に行かないといけないと思った。

韓国の老夫婦(夫98歳,妻89歳)のドキュメント映画だ。タイトル通り,夫が「川を渡る」=「亡くなる」までの1年数ヶ月をとても近い映像で記録している。

2人が本当に若い恋人のように接している姿をそのままの映像で流している。回想シーンや想像シーンなどは全くない。そういうのは「過去を語る」ということで現している。

どこに出かけるのにも色鮮やかなおそろいの民族衣装で出かける。1枚の絵画のようだし,民族人形のようだった。

町山智浩さんは,レンタルDVDショップの店員が,この映画を観ながら号泣している姿に接し,どんな映画か?と思ってレンタルして観たそうだ。そして号泣したそうだ。

私としては,この2人にはどんな隠された過去があったんだろう?とそれを待ち望んで,号泣する準備をしていたのだが,そんなものは一切なく,あれ?終わっちゃった。という感じだった。老夫婦への思い入れの違いなんだろうと思った。

2018-06-05デッドプール2

F-Katagiri20180605

[]デッドプール2 2018 デッドプール2 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - デッドプール2 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 デッドプール2 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

吹き替えで観た。きっと字幕では,主人公のしゃべりについていけないと思うから。最近動体視力も落ちていて,字幕を読みながらアクションを観るという芸当ができなくなってきている。

初っぱなからド派手な殺戮シーンで,刀を使うアクションシーンでは現実はああなるんだろうなというもの。R15名のもうなずける。園子温「地獄でなぜ悪い」以来あんなシーンを観たな。

前作からそうなのだが,今作もスクリーンという第4の壁をぶち壊す作り方だった。主人公が観客を意識して,語りかけ,しかも役をぶち壊して,1人の職業としての俳優や,1人の観客として登場人物に語りかけたり突っ込んだり。デッドプールの役が演じている俳優に突っ込んだり。

これって,ほとんど観客の代弁者となっている。観客に語りかけ,観客の代弁者にもなる。朝ドラ「半分、青い。」でも,当たり前のように豊川悦司が「語り」や視聴者に語りかける時代だから,デッドプールでそれを越えるのは当たり前なのか?

それでもマーベルコミック映画をちょこっとしか観ていない私は,その語りやつっこみの半分もわからなかった。残念。コアな観客はもっと楽しめたんだろうな。ただ,「X-MENは黒人差別を問題にするために作られた」とか,「X-MENは差別主義だ」という話はわかった。

町山智浩さんが,Twitterで「デッドプール2と,万引き家族は同じテーマを描いている。」と言っていたが,なるほど,それもうなずける。デッドプール2は,様々なテーマを凝縮して詰め込んでぐちゃぐちゃにしてドロドロになったえいがだった。観ていてストーリーは単純で,とても楽しめるのだが,あとから「あ,これってあのことを描いていたのか!」とじわじわとわかってくる映画。もしかしたら今年,今まで観た映画でNo.1かも。全米で大ヒットなのもうなずける。

ブラッドピットがカメオで出てくるときいていたが,観ていて見つけられたので,とっても満足。

X-Forceとして唯一(?)の日本人が出ていたのだが,その忽那汐里(サージ)がとても魅力的だった。ウェイド(デッドプール)がサージも好きだし,コロッサスも好きなのは,町山智浩さんが言っていた「パンセクシャル」だからということでいいのかな?