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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
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2018/8/4〜5に静岡県総合研修所「もくせい会館」でおこないます。
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2018-05-14言葉の「檻」について

[]花筐(はながたみ) 2017 花筐(はながたみ) 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 花筐(はながたみ) 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 花筐(はながたみ) 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

高田世界館で観る。

大林宣彦監督の戦争を題材にした映画。戦争を題材にし,長岡が舞台だった「この空の花」を観て衝撃を受けたし,大林宣彦監督の健康状態の報道もあったことだし,絶対に見逃せないと思い,観に行った。

終始大林映像が徹底されていたものだった。初作品「HOUSE」や初期の作品「時をかける少女」の非現実感を表すときの,「作り物感」が徹底されていたということだ。「HOUSE」や「時をかける少女」などを当時観たとき,今ほどCG技術が高くなったわけで,手書き感満載に着色されていたり,例えば花火が打ち上がったりと,「何だ,雑だなぁ」と思ってしまった。シーンの切りかえもワイプが多用されて,古めかしいなぁと思っていた。

しかし,今,そんな感じで作られた映画を観るとわかってくる。そのようなタッチで「非現実感」を現すと,現実に眠っているときに観ている夢のような感じを現しているんだと。つまり,現実に起こっている非現実感を表す表現だったのだ。人間が実際に見る夢は,リアルでもあるし,起きてから思い返すとなんだかわざとらしい「作り物感」を感じる。

この作品では,現実社会で起こっているが,冷静に考えたらあり得ない「戦争に日本全体が突き進む」という感じを「非現実感」として表現しているのだ。頻繁に差し挟まれる子どもたちの歌と行進,兵隊たちが整列してあるところに向かって歩いている姿,もう止められないというのが「非現実」として描かれている。

たまに見え隠れする「非現実」の社会に触れた登場人物も「現実」と「非現実」が交互に現れる世界で生きている。現実的な行動をしたり,非現実的な行動をしたり。

はっきりいって登場人物の言動は「よくわからない」,「一貫性の無い」ものであった。全てが現実であり,全てが何かのメタファーとして描かれているような気がするが,何のメタファーなのか,わからない部分が多い。わからないからこそ「非現実」を観ている人に感じさせるものなのだろう。

主人公窪塚俊介は,伯母の常盤貴子の元に居候をし,亡くなった常盤貴子の夫の妹,矢作穂香に恋心を寄せているのか,寄せていないのか。主人公の同級生満島真之介は付き合っている女学生がいるにもかかわらず矢作穂香にアプローチしていく。矢作穂香は病で余命幾ばくも無い。また,同じ同級生長塚圭史は,長年病気を患っていてベッドから起き上がれなかったが,その時面倒を見てくれた門脇麦のことをどうも思っていないと思いきや,満島真之介と付き合っていたにもかかわらず,結ばれてしまう。

と,分けがわからない。ぐちょぐちょなのだ。現実の映像と非現実の映像(イメージ映像)が入り乱れて描かれ,そして全員が死に向かって行く。

「わからない」という思いが観ているとき全編を通してあったが,観てから時を置いてみると,全てがメタファーなのだろうと思えてきた。

唯一観てはっきりわかったことは,常盤貴子も門脇麦も矢作穂香も魅力的だったということ。

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2018-05-11ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

[]ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2017 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

1995年に1作目が制作され,これはその続編だということだ。1作目はロビン・ウイリアムズの主演ということで,観に行ったのだが,内容はすっかり忘れていた。そして2作目は「続編」というアナウンスがどこからも聞こえてこなかったので,違う映画なのかな?と思いながら観にいった。

観ても,「続編」という感じは全くせず,繋がりを匂わすところもない。設定はほぼ同じで,ゲームの中にプレイヤーが入ってしまうというもの。1作目はボードゲームだったと思うけれど,今回はちょっと古めのビデオゲームとなっている。

この映画の面白いところは,プレイヤーとゲームのアバターのギャップだ。おたくなひ弱な主人公が,筋肉ムキムキのスキンヘッド考古学博士になったり,いけてるJKが,太ったおっさんの地理学者になったり,ちょっとおとなしめの暗い女の子が,8頭身美人格闘家になったりと,現実世界では経験しなかった設定を生きることで,他者の視点から物事を見られるようになるというもの。

ゲームだから,ライフが3つある。3回死んだらゲームオーバーなのだが,1,2回目では,死んでちょっとしたら空から降ってくるという設定。これがなかなかゲームクリアーに活きてくる。

以下はネタバレ

同じ高校の4人がゲームの中に入るのだが,途中で先に入っていたプレイヤーと合流する。1人でチャレンジするのだが,1人では谷を越えられなかったのだ。4人はその人と出会い,力を合わせて谷を越える。

ライフが3つあるときは,命をかけてもチャレンジできるのだが,1つになるとそれで終わりになってしまうので,勇気が出なくなる。先に入っていプレイヤーが何事にも臆病になり,困難を超えられない。そこで

現実世界では,命は1つだけだ。

と,勇気を出させる。命が1つだけなのは,当たり前なんだから,勇気を出せと励ます。

これはとても意味深い。ライフが3つあると,1つになった時に臆病になり,それを失うのを極端に恐れる。しかし,これはゲームの設定で,現実世界では初めから1つだ。そっちの方が勇気を持って行動できるということだ。

失った経験があると極端に臆病になり,何も出来なくなる。

最近ゲームや映画の世界に現実の人間が入り込む映画ばかり観ているなぁ。シュガー・ラッシュの続編もできるみたいだし。楽しみだ。

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2018-04-30レディ・プレイヤー1

[]レディ・プレイヤー1 2018 レディ・プレイヤー1 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - レディ・プレイヤー1 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 レディ・プレイヤー1 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

シュガー・ラッシュや,ピクセルを次男と観に行っていて,結構楽しんでいたので,これも連れて行った。仮想世界と現実世界が舞台の話。前評判では,スティーブン・スピルバーグが日本のために作ってくれた映画だという。なるほど,日本で生まれたキャラクターが随所に出現する。

と言っても,字幕版で観たので,字幕を読みながら,画面の細かいキャラクターをチェックするのは至難の業だった。気づいたのは,アベンジャーズに出てくるキャラ数体と,キティーちゃんくらいかな?

予告編に出てくるキャラを紹介したサイト

観ていると,「サマーウォーズ」の実写版(CG版?)の様だった。仮想世界と現実世界が相互に影響し合って,仮想世界で現実世界を救うというもの。2つの世界の配分も心地よく,楽しめた。

最初のカーチェイスのシーンは圧巻で,すごい迫力だった。これを観るだけでもこの映画の価値はすごいとわかる。マリオカートが出てくるのか?と思いきや,これはゲームのキャラクターはあまり出てこず,映画やアニメのキャラクターを集めたもののようだ。なんと,主人公が乗っているのはデロリアンである。

そして最後の決戦でゴジラとガンダムが戦うシーンは,鳥肌が立ってしまった。CGでガンダムをあれほど躍動する動画を見たことがない。どうやらガンダムのシーンは日本でしか観られないそうだ。


「シャイニング」は,ずいぶん昔にテレビで観たことがあったような気がするが,これから「レディ・プレイヤー1」を観る人は,「シャイニング」を観てから観に行くと私の2倍ほど楽しめると思う。

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2018-04-29ちはやふる 結び

[]ちはやふる 結び 2018 ちはやふる 結び 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ちはやふる 結び 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ちはやふる 結び 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

1日1回の上映で,細々とロードショーを続けていて,早く行かないと終わってしまう!と思っていた。いつもは上映開始が16時台と,遅かったのだが,この数日は14時台だったので,これを逃す手はなかった。カミさんと行った。

封切り直前にテレビで「上の句」と「下の句」を上映してそれも観たし,マンガは全て読んでいるので,「完結編」としてどのようにまとめているのか?期待して行った。

マンガではよくわからない競技かるたの「感じ」が「なるほど」と思うほど描かれていた。これから発する「声」を聞き取る(周防)雰囲気がうまく描かれていた。ただ,それを表現するために映画では無音の場面がとても多く,体調を崩して咳が出る私にとっては,咳を抑えるのが辛かったな〜。

あんなに長いコミックを3本の映画にするには,無理があるのが当たり前だが,もうちょっと脇役たちそれぞれのストーリーを描いてほしかった。特に筑波は映画では単に嫌な奴としか描かれていなく,実は弟たち思いの,ちょっと抜けたところがある愛されキャラなのに〜。と思った。

最近サブキャラ役者として良く出てくる矢本悠馬(にくまん君)がいい感じだった。彼は「花子とアン」のタケシ役でも同じような年ごろを演じていたし,「半分、青い。」でも高校生役をしているぞ。いったい何歳なのだ?と調べていたら,28歳かぁ。そうだよな。昔から見ているもん。かつての荒川良々のような使われ方だな。そこまで三枚目じゃないか。

誕生日を調べていたら,広瀬すずと私は同じ誕生日ということが判明。びっくり。どうでもいいことですが。

それはそうと,3本でまとめるということで,学校対抗の団体戦がテーマとなっていたから,クイーン(松岡茉優)とのやりとりがあまりなく,残念だった。ちはやとの対戦もなく,描いてほしかったなぁ。

配役として,千早はもちろん,めがね君,かなちゃん,すみれ,周防は原作の雰囲気をとても反映していて,良かったが,にくまん君はもっと太っているべきだし,太一はもっと綺麗じゃないとなぁと,1作目から思っていた。

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2018-04-24パシフィック・リム:アップライジング

[]パシフィック・リム:アップライジング 2018 パシフィック・リム:アップライジング 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - パシフィック・リム:アップライジング 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 パシフィック・リム:アップライジング 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

2013年に第1作が公開されていて,観よう観ようと思っていながら,機会がなくそのままになっていた。怪獣好き,ロボット好きにはたまらない映画だという。私はそれほど怪獣好き,ロボット好きではないのだが,小さい頃はそんなテレビ番組を結構観ていたから,面白いかな?と思って最新作を観に行った。

第1作目を観ていなくても十分楽しめる(内容がわかる)映画だった。冒頭部でキャラ設定は短い時間でわかりやすくしてくれる。どうやってロボットが動くのか(操作方法)もなるほど,と思わせるものだった。どうして2人で操作するのか?と思うのだが,考えてみればレンジャーものの最終兵器の巨大ロボットは,5人で操作していたから,きっとそれを踏襲しているのか?とも思う。

とにかく,日本のロボット,怪獣アニメ,番組のオマージュがすごかった。よくわからない敵が巨大生物を送ってくるという設定で,人間が巨大ロボットにシンクロして操作するというところで,「ヱヴァンゲリオン」の実写版みたいだが,ロボットの形態は1970年代ロボットアニメの味で,ちょっとゴテゴテしている感じがマニアにはたまらないのだろう。

考えてみれば,巨大ロボットが戦闘する実写(CGだけど)映像を観たのは久しぶりで,綺麗に映像化されていたのだが,現実はそれでもそんなに綺麗なのかな?という違和感を持ってしまう。あんなでかいものが,あれほどスムーズに綺麗に動いたり,壊れたとしても,破片とか綺麗だし,なんだか綺麗すぎる感じがしてしまった。例えば,スター・ウォーズの戦闘シーンは,もっと現実味(?)がある気もする。機械が壊れれば,もっとぐちゃぐちゃだし,埃はもっと舞うし,ビルだってあんなに粉々にならない。

でも,そんなシーンは現実で観たことがないから,これも想像なんだけど。

最後の戦いのシーンが日本だったり,ガンダムの1/1オブジェがちょっと映ったりと,観ながらそういうところを楽しんでいた。

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2018-04-17クソ野郎と美しき世界

[]クソ野郎と美しき世界 2018 クソ野郎と美しき世界 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - クソ野郎と美しき世界 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 クソ野郎と美しき世界 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

4本のオムニバス映画。太田光がそのうちの1本を監督したというし,園子温も監督したというし,そして今週末までの短期間しか上映しないというので,慌てて観に行く。

上記情報しかなく観に行ったのだが,あ,これって,新しい地図のプロモ映画なのか?と気づいた。3人が1本ずつの主演となり,4本目で種明かしという感じ。今更気づくなよと自分につっこみを入れた。

SMAPは好きでも嫌いでもなかったが,各監督のタッチのせいなのか,草薙の凄みが良かった。太田光監督だ。4本のうち一番良かった。園子温監督は「冷たい熱帯魚」のような凄みを出せば,引きつけられる映画ができるのに,今回は全編コメディータッチの軽い感じでちょっとがっかりした。それでも映像の色彩はちょっと見ただけで「園子温だ!」とわかる感じ。ヒロインが誰だかわからなかったけれど,馬場ふみかだったのか。もっとエロく撮ってくれた方が良かったのに。

各監督が全然違うタッチで作るから,映画作りは監督で映像の感じが高も違うのかと驚いた。それを見比べるだけでも観る価値はある。色彩があふれ出てくる園子温と,全て霞がかかったような,落ち着いた綺麗な映像の太田光。あれって,技術的にどうやっているんだろう?エフェクトをかけているのか,照明なのか,編集なのか。面白かった。

「新しい地図」に誰が映ったのか全くわからなかったから,4本目に出てきたのが中井なのか?と思っていたが,新しい地図は3人だけだったのか。そこら辺私は疎いなぁ。芸能ニュースはTBSラジオジャンクの月,火からしかないからなぁ。

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2018-03-27リメンバー・ミー

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上越に宿題終了合宿をしにきた次男と観に行った。

「人間は2回死ぬ。1度目は肉体の死,2度目は現世に生きている人から忘れられてしまったときだ。」というのは,ずいぶん昔に丸山浩路さんの話で聞いた気がする。

その考えをストーリー化したものだった。舞台はメキシコで,メキシコの「死者の日」というのは日本でいえばお盆のようなものだった。「死者の日」はみんなが死人の姿になって死者を迎えるというお祭りなんだけれど,「007 スペクター」のオープニングで初めて見て,不気味な祭だなと思っていたが,そういうわけでもなかったのか。

日本では当たり前に根付いている文化だが,どうやらキリスト教圏では,死者は死者で,お墓は建てるが,日本のように魂が帰ってくるという考えはないようだ。だから,このメキシコの文化を描いた映画が,アメリカで受けるかどうか不確定だったのだが,大ヒットをしたというのだ。今まではハリウッドの常識で映画を作って,金を出すかどうかを決めていたが,そんなのはあてにならなくなったとわかったと,町山智浩は伝えていた。

自分の夢か,家族かという二者択一で,日本も含めて,最近は「自分の夢を追うのが格好いい」という雰囲気があったが,なんとなくそうでなくなってきているということを現している。NHK朝ドラ「ひよっこ」でも,「家族を不幸にする人は,軽蔑します。」とみねこは言っていた。あれは40年前の言葉ではなく,現代に生きている言葉だ。

ラストシーンはベタ中のベタだが,だからこそ涙腺が崩壊してしまう。それを待っていたかのごとく泣けてしまった。

小学校低学年の子連れで観に来ている家族が多かったが,次男が「子どもたちは,あのないようわかるのかな?」と言っていたが,「今わからなくても,そのうちわかるんだよ。」と返答した。いや,もしかしたら同時上映の「アナと雪の女王/家族の思い出」目当てだったのかもしれない。あ,またピエール瀧がここに出ていた。

そうか。家族がテーマだったから,この2本が同時上映なのか。

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2018-03-25シェーン

[]シェーン 1953 シェーン 1953 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - シェーン 1953 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 シェーン 1953 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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「シェーン」といえば,映画の古典中の古典である小さい頃,どんな映画化もわからないが,いろんなCMでパロディー化され,ラストシーンのフレーズは,うちら世代の人なら,誰でも知っていた。

誰でも知っていたが,どんなストーリーか全くわからないものだった。

町山智浩さんが,「これは銃規制推進映画だ」と言っていたのをつい最近聞いたので,見てみた。西部劇だから,銃アクションをドンパチするものかと思ったら,全くそんなことはない。主人公が銃を抜くのは,世話になった家族の子どもに銃の撃ち方を教えるときと,最後の決闘の時だけだ。西部劇にしては銃アクションはほぼない。

流れ者の主人公,かつて銃で人を殺したと思われるが,自分のことを「もう必要無い人間」と言っている。そして,超有名なラストシーンでは,自分はもうここにはいられないということで,その街から去って行く。しかも,手負いの主人公は,その後もしかしたら,死んだのかもしれない。まるで銃社会はもういらないといっているようだ。

今,アメリカでは高校生が中心となって,銃規制を進めるデモをおこなっている。全米ライフル協会の票を当てにしないと大統領になれないアメリカ社会が変わっていけば,「シェーン」の理念が実現されるのだと思う。

ということで,「シェーン」は,予想外の映画だった。

bunbun-hbunbun-h2018/03/29 20:48ちょい上のうちらの世代だから映画のストーリーもおぼろな記憶として残ってるんだろうなあと思いながら、懐かしく読みました(逆に私はCMの方は記憶にありません)。
映画は1、2回ほど「さよなら、さよなら」か「いやー映画って本当にいいもんですね」のどっちかのTV番組で観ました。(←これまた古い話)

F-KatagiriF-Katagiri2018/03/30 05:44そういえば,水曜とか,金曜ロードショーで何度も放映されていたかもしれません。それを見たことあったかな?記憶もおぼろげです。

2018-03-04スリー・ビルボード

[]スリー・ビルボード 2017 スリー・ビルボード 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - スリー・ビルボード 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 スリー・ビルボード 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

話題作であるにもかかわらず,新潟市のユナイテッドシネマでは,1日に1回しか上映していないから,慌てて観に行った。このままでは上映終了になってしまう。アカデミー賞作品賞の「シェイプ・オブ・ウォーター」は1日に5〜6回やっているのに。

変な巡り合わせで,たまたま犯罪もの映画を連続で3本観ている。その中でこの映画は扱っている題材は過激だし,暴力シーンもあるし,放火シーンもあるし,バイオレンスなのに,BGMがとっても落ち着いているし,観ていてだんだん優しい気分になるという不思議な映画だった。

この映画は娘をレイプ,焼かれて殺された母が,捜査が進まず犯人の手がかりも得られない警察署に業を煮やし,ほとんど人が通らない道にある3枚の看板に警察署長に対して「いつ解決してくれるの?」という問いかけを自費で広告を出すという話から始まる。

アカデミー賞作品賞にノミネートされたが,賞を逃した。しかし,主演女優賞を取ることができた。穏やかに警察署の捜査が進まないことを告発していたと思ったら,かなりの過激な母親というのがだんだん見えてくるのが面白い。平気な顔で過激なことをする。

余命幾ばくもない警察署長,すぐに切れてしまうその部下,看板を管理している広告代理店長,主人公とその息子,元夫。それぞれがそれなりに悪くて,それなりに思い遣っている。それぞれの行動にはそれぞれの理由がある。そんなことが描かれている映画だった。

以下,ネタバレ

切れやすい部下が広告代理店長に暴行し,それを観ていた次期警察署長はクビにする。部下は主人公に放火された警察署内で大きな火傷をする。

いろいろあって主人公と部下が一緒に犯人らしき人のところに自動車で向かい,その中で話す。

「実は放火したのは私。」

「お前以外に放火する人はいないだろ。」

ここにもう「赦し」がある。この映画のテーマは「赦し」だろう。みんながそれなりに悪くて,互いに少しずつ赦す。

こうなると結末はどうなるのか?となるが,この結末がいいんだな。この結末じゃなきゃだめだと思う。

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2018-02-19羊の木

[]羊の木 2018 羊の木 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 羊の木 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 羊の木 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

原作小説もマンガも読んだことがなく,「桐島、部活やめるってよ」の監督吉田大八の映画ということで,観に行った。

殺人を犯して収監されている模範囚をある街(富山県の漁村 ロケ地は魚津市?)が身元引受人となり引き受け,面倒を見て,街の過疎対策をしようというのだ。殺人犯ということは役場の担当者以外に明かされていない。

松田龍平がとっても怪しい雰囲気を始めから出していて,北村一輝は絶対改心していない様子で,必ず何かあるなぁと思わせる。

原作と違っているからどう,こう,という先入観を持たずに観られたのだが,不気味な,不思議な映画だった。きっと原作の一部分を切り取っているのだろうから,「羊の木」のメタファーが何なのかがピンと来なかった。しかし,推測はできる。

市川実日子が「死んだんじゃないんだよ。(死骸を)埋めると,それが生えて生まれてくるんだよ」というようなことを小学生に言うシーンがある。ここでいう「羊」は殺人犯の囚人だろうか?

市川実日子のエピソードがあまり語られずに終わってしまっていた。「次」はあるのだろうか?

ギャグなのか,ホラーなのか,ごっちゃまぜの映画だった。優香のイっちゃってる表情とエロさがすごかった。

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