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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第14回(2018年)は静岡県でおこないます。
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2017-08-12アイデンティティ

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ゴースト・イン・ザ・シェルを見たときに,「アイデンティティ」を書いたが,今見ている朝ドラ「ひよっこ」でも,アイデンティティとは何かを考えさせられた。

主人公有村架純のお父さんセクスィー部長(沢村一樹)が東京に出稼ぎに行き,行方不明になり,見つかった。記憶喪失だった。2年間女優の菅野美穂と暮らしていたが,突然娘と妻が来て「あなたは奥茨城村の谷田部稔だ。」と知らされる。

本人は記憶が無くなっているということを自覚していたので,2年間不安なまま暮らしていただろう。しかし,自分を知る人が突然現れ,自分を取りもどすためにしたことは,過去に自分の周りにいた人に自分のことを聞くことだった。

記憶喪失というのは現実離れなのか,結構ありうることなのかはよくわからないが,きっと自分もそうしたんだろうと思う。「自分はどんなお父ちゃんだった?」と有村架純に聞く。その通りに振る舞おうとする。

アイデンティティとは,自分で作るものではなく,他人に認められて確立していくんだということがわかる。沢村一樹は絶対に,「自分はそんな人間じゃない。」と反発して,自分勝手な行動は取るはずがない。アイデンティティがここまで不確かな人間は,自分勝手な行動も取れない。


ところで,木村佳乃と有村架純が菅野美穂のところに訪れた演技が秀逸だった。木村佳乃は,自分は田舎者ということを自覚しているんだけれど,少しでも水簿らしく見えないように身なりを整え,「着物の方が良かったかな?」と有村架純に言う。菅野美穂は,怒りや悲しさや残念さを少しでも見せないように沢村一樹を家族に返そうとする。静だったが力の入った演技だったと思う。

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2017-07-07アメリカンゴッズ

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久しぶりにはまるドラマを見つけた。アメリカ制作のネットドラマなのだが,AmazonPrimeで見られる。

伊集院光がラジオで「なんだかわからないドラマ」という紹介をして,ネット上では賛否両論だということで知った。観進めていくと,これはすごいドラマだという評価と,わからないままだという評価に別れているということだ。

町山智浩さんがラジオで,「実はこれは忘れ去られようとする神と今狂信されている神との戦いのドラマなんだ。」と解説した。なるほど,それがわかると,登場人物のすべての言動が象徴ということになってくる。

この言動は何を表しているのか?ということを読み取りながら観進めていくと,どんどん面白くなる。

刑務所から出たての主人公はウエンズデイという老人に雇われないか?と持ちかけられる。初めは飛行機の中で。次はバーで。神出鬼没のウエンズデイを気味悪がるが,就職を斡旋していた友人が突然死に,就職口を探さなければならない主人公は,ウエンズデイの話に耳をかたむける。

自分のボディーガードと運転手と雑用をしてくれればいいというのだ。ウエンズデイはいろんな人のところを訪れ,一緒についてきてくれと頼む。力を貸してくれと頼む。主人公はその相手が誰かもわからずウエンズデイに協力しようとする。

ウエンズデイが警察に捕まらず,銀行強盗をすると言い出す。警察に捕まらなかったら俺のことを信じてくれるか?と持ちかける。そのためには雪を降らせてもらわなければならないから,お前は雪が降ることだけを頭の中でイメージしろと言う。主人公がイメージしていると急に大雪が降り出し,銀行強盗が成功する。

雪を降らせたことを信じるか信じないかはお前次第だ。世界が変えられると思うかどうかはお前次第なんだとウエンズデイは言う。

ここまでが第3話だ。現在8話まで観られるのだが,面白すぎるから,ゆっくり観ることにしよう。

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2010-12-02クライマーズ・ハイ

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映画は昨年公開されていたのだが、NHKのドラマは2005年に放映されている。私は数年前再放送の後半だけ観ていたのだが、是非とも前半も観たいと思っていた。

CS日本映画放送チャンネルで先日放映されたので、録画して観た。はっきりいって映画よりも断然いい。佐藤浩市の憂いある演技がいい。佐竹役の大森南朋がさり気なくていい。

横山秀夫の小説を読んだときは、長男は5歳くらいだった。このストーリーの中では、父親と息子の関係についても濃く書かれている。そしてその関係で最後には号泣するのであるが、子どもを持っていなければきっと感じることがない感情だなぁと最近思う。

先日観た映画「ザ・ロード」もそうなのだが、きっと若いときで、子どもを持つなんていうことを全く考えていない時に見たとしても何も面白く感じない映画が、子どもを持った今、信じられないほど涙腺をゆるませるということがある。子どもを持った自分が観るからいい映画なのか、もともといい映画なのか、判断がつかない。

ライフ・イズ・ビューティフル」もおなじことが言える映画だ。

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