Hatena::Groupmanabiai

Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
研究室ページ katagiri-lab

iPhone版はこちら

niagara@cocoa.ocn.ne.jp

教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
manabiainu
http://manabiai.jimdo.com

2018-11-12まんぷく

[]まんぷく まんぷく - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - まんぷく - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 まんぷく - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

f:id:F-Katagiri:20181113135327j:image

長谷川博己と安藤サクラという2人の好きな俳優が出ているので,楽しみに観ている。観ていて,上手な俳優,魅せる俳優というのが,何となくわかってきた。

特に長谷川博己を観ていると,普通の,真面目な演技をしていても,「絶対に,心のどこかに狂気を隠していて,いつか爆発するはず。」という期待感で観てしまう。ちょくちょく「まんぷく」のシーンにも,感情が爆発する場面があり,「出た出た」なんて思ってしまう。

長谷川博己の映画で,「地獄でなぜ悪い」が一番好きだが,一途に信念を貫き,端から見ると狂気の沙汰としか思えない演技がすばらしい。

同じように安藤サクラもそんな感じだ。最近見た映画は「万引き家族」だが,「100円の恋」なんかを観ていると,え?安藤サクラ何歳なの?と思ってしまう。「まんぷく」は,はつらつ笑顔の演技だが,絶対に裏にドロドロした部分を隠していると思ってしまう。

こういうのが「芸の幅」ということなんだろうと思う。でんでんや,ピエール瀧が何かのドラマに登場して,善人ぶって笑顔の演技をしていても,「絶対2〜3人裏で人を殺している」と思いながら観てしまう。

若い役者とか下手な役者は,その役が全てになってしまって,奥深さを感じさせないから,薄っぺらい演技になるんだろうなぁと思う。

2018-03-15鈴木先生

[]鈴木先生 鈴木先生 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 鈴木先生 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 鈴木先生 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

AmazonPrimeVideoで視聴完了。2011年テレビ東京系のドラマで,当時,ちらっと見たような気もするが,ほとんど記憶はなかった。2013映画もあったが,観たような,観ていなかったような。

長谷川博己が担任の中学2年生のあるクラスが舞台だ。学園ものとなると,観ていて初めは「あるある。」と思えてくるが,ドラマが進んで行くとどんどん現実とかけ離れ,そこまではあり得ないだろうという設定(だいたいが安易な設定)となり,見るのをやめてしまうドラマが多い。

このドラマのリアルなところは,教師や生徒たちの「ぎりぎりのライン」がうまく描かれていたところ。「もうちょっとテンパると一線を越えてしまう。」という箇所がところどころにある。一線を越えてしまった人も描かれている。そんな学校にいる人たちの危うさの描き方がうまかったなぁ。

もちろん,「そこは安易に針が振れすぎでしょう。」という表現もあるけれど,最近めきっきり見せなくなった長谷川博己の「いっちゃっている感じ」の演技があるから,それにかき消されてしまう。

土屋太鳳演じる小川という生徒に長谷川博己が頼ってしまったり,小川も頼られる生徒を演じていることを打ち明けたり,性教育に対する教師や生徒の考え方の行き違いなど,学校社会では隠されている部分をあぶり出している感じがうまかった。

途中で転勤してきた体育の先生と小川の不思議な関係が言及されなかったのは心残り。

土屋太鳳が出演していたのは知っていたが,松岡茉優も出ていたのかと,発見できた。

f:id:F-Katagiri:20180316105447j:image

2017-08-12アイデンティティ

[]アイデンティティ アイデンティティ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - アイデンティティ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 アイデンティティ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

ゴースト・イン・ザ・シェルを見たときに,「アイデンティティ」を書いたが,今見ている朝ドラ「ひよっこ」でも,アイデンティティとは何かを考えさせられた。

主人公有村架純のお父さんセクスィー部長(沢村一樹)が東京に出稼ぎに行き,行方不明になり,見つかった。記憶喪失だった。2年間女優の菅野美穂と暮らしていたが,突然娘と妻が来て「あなたは奥茨城村の谷田部稔だ。」と知らされる。

本人は記憶が無くなっているということを自覚していたので,2年間不安なまま暮らしていただろう。しかし,自分を知る人が突然現れ,自分を取りもどすためにしたことは,過去に自分の周りにいた人に自分のことを聞くことだった。

記憶喪失というのは現実離れなのか,結構ありうることなのかはよくわからないが,きっと自分もそうしたんだろうと思う。「自分はどんなお父ちゃんだった?」と有村架純に聞く。その通りに振る舞おうとする。

アイデンティティとは,自分で作るものではなく,他人に認められて確立していくんだということがわかる。沢村一樹は絶対に,「自分はそんな人間じゃない。」と反発して,自分勝手な行動は取るはずがない。アイデンティティがここまで不確かな人間は,自分勝手な行動も取れない。


ところで,木村佳乃と有村架純が菅野美穂のところに訪れた演技が秀逸だった。木村佳乃は,自分は田舎者ということを自覚しているんだけれど,少しでも水簿らしく見えないように身なりを整え,「着物の方が良かったかな?」と有村架純に言う。菅野美穂は,怒りや悲しさや残念さを少しでも見せないように沢村一樹を家族に返そうとする。静だったが力の入った演技だったと思う。

f:id:F-Katagiri:20170812164403j:image

2017-07-07アメリカンゴッズ

[]アメリカンゴッズ アメリカンゴッズ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - アメリカンゴッズ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 アメリカンゴッズ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

久しぶりにはまるドラマを見つけた。アメリカ制作のネットドラマなのだが,AmazonPrimeで見られる。

伊集院光がラジオで「なんだかわからないドラマ」という紹介をして,ネット上では賛否両論だということで知った。観進めていくと,これはすごいドラマだという評価と,わからないままだという評価に別れているということだ。

町山智浩さんがラジオで,「実はこれは忘れ去られようとする神と今狂信されている神との戦いのドラマなんだ。」と解説した。なるほど,それがわかると,登場人物のすべての言動が象徴ということになってくる。

この言動は何を表しているのか?ということを読み取りながら観進めていくと,どんどん面白くなる。

刑務所から出たての主人公はウエンズデイという老人に雇われないか?と持ちかけられる。初めは飛行機の中で。次はバーで。神出鬼没のウエンズデイを気味悪がるが,就職を斡旋していた友人が突然死に,就職口を探さなければならない主人公は,ウエンズデイの話に耳をかたむける。

自分のボディーガードと運転手と雑用をしてくれればいいというのだ。ウエンズデイはいろんな人のところを訪れ,一緒についてきてくれと頼む。力を貸してくれと頼む。主人公はその相手が誰かもわからずウエンズデイに協力しようとする。

ウエンズデイが警察に捕まらず,銀行強盗をすると言い出す。警察に捕まらなかったら俺のことを信じてくれるか?と持ちかける。そのためには雪を降らせてもらわなければならないから,お前は雪が降ることだけを頭の中でイメージしろと言う。主人公がイメージしていると急に大雪が降り出し,銀行強盗が成功する。

雪を降らせたことを信じるか信じないかはお前次第だ。世界が変えられると思うかどうかはお前次第なんだとウエンズデイは言う。

ここまでが第3話だ。現在8話まで観られるのだが,面白すぎるから,ゆっくり観ることにしよう。

f:id:F-Katagiri:20170708101602j:image

2010-12-02クライマーズ・ハイ

[]クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - クライマーズ・ハイ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 クライマーズ・ハイ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

映画は昨年公開されていたのだが、NHKのドラマは2005年に放映されている。私は数年前再放送の後半だけ観ていたのだが、是非とも前半も観たいと思っていた。

CS日本映画放送チャンネルで先日放映されたので、録画して観た。はっきりいって映画よりも断然いい。佐藤浩市の憂いある演技がいい。佐竹役の大森南朋がさり気なくていい。

横山秀夫の小説を読んだときは、長男は5歳くらいだった。このストーリーの中では、父親と息子の関係についても濃く書かれている。そしてその関係で最後には号泣するのであるが、子どもを持っていなければきっと感じることがない感情だなぁと最近思う。

先日観た映画「ザ・ロード」もそうなのだが、きっと若いときで、子どもを持つなんていうことを全く考えていない時に見たとしても何も面白く感じない映画が、子どもを持った今、信じられないほど涙腺をゆるませるということがある。子どもを持った自分が観るからいい映画なのか、もともといい映画なのか、判断がつかない。

ライフ・イズ・ビューティフル」もおなじことが言える映画だ。

クライマーズ・ハイ [DVD]クライマーズ・ハイ [DVD]
横山秀夫

アスミック・エース エンタテインメント 2006-05-12
売り上げランキング : 14873

Amazonで詳しく見る
by G-Tools