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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を務めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第14回(2018年)は静岡県でおこないます。
manabiainu
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2017-09-05上越教育大学教職大学院紹介ビデオ

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M2のK君が見事なPVを作ってくれました。今後若干微修正はあるかもしれませんが,とりあえず試用で掲載します。

https://youtu.be/C_J8pbhakCA

2017-09-04主体的な学びとは

[]主体的な学びとは 主体的な学びとは - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 主体的な学びとは - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 主体的な学びとは - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

「主体的・対話的で深い学び」の「主体的な学び」*1とは?と聞いてみると,「自ら進んで学習に取り組む。」と答えるのが一般的だ。

私は学習において,3つの場面での「主体的学び」があると考えている。

  • 学習過程
  • 目標設定
  • 学習結果

の3点である。

「学習過程における主体的な学び」とは,一般的に考えられる「自ら進んで課題に取り組んでいる」ということだ。授業中嫌々取り組むのではなく,その学習の必要性を感じ,強制されるのではなく,取り組んでいる姿が「主体的な学び」だ。教師側から見ると,これほどすばらしい学習の姿はない。とても理想的だ。教室内のみんながそうなってほしい。と願う。「主体的に学べ!」と言いたくなる。でも,言った時点で「主体的な学び」ではなくなる。

多くの教師が第1に上げるこの「主体性」は,実はこれだけでは成立しないものである。このような学習者の姿になるためには,次の「目標設定の主体性」が必要になってくる。

「目標設定の主体性」とは,課題が与えられ,学習者は学習方法や自らの目標を決められることができるということだ。課題に到達するために,まずは何をクリアすべきなのか(目標設定),どのような方法を使ったら,自分はその課題を解決することが出来るのかを考え,決めることができるということだ。

教師がやり方を決めたり,細かい目標設定をして,必ずそこをクリアすることを求めると,途端に学習者はやる気が無くなる。やる気以前に,やり方を決定したら,学習過程の主体性自体も自然と消滅するのは必然だろう。

教師が課題を設定し,学習者がやり方を選び,各自最適な方法で課題に向かうということで,学習過程,目標設定の主体性が生まれてくる。

そして最後の「学習結果の主体性」だが,課題がクリアしたときに,それまでの学習の意味を自ら見つけられるということだ。学習者が同じ課題をクリアしたとしても,学習者は個々にその課題の意味の受け取り方が違っていいものだ。

ある学習者は言語活動の重要性を知り,言語の意味を見つけ,ある学習者は仲間と繋がることの重要性を知り,ある学習者は自然現象を理解する上で,自分の書けている部分を知る……ということは,1時間の授業のうちに起こりうることである。いや,起こって欲しいことであり,教師はそこを目指さなければならないと思う。

1時間の授業で,全員が同じ受け取り方を教師が求めてしまうと,その次の学びに繋がらない。「その次の学び」こそが「深い学び」に繋がるものである*2

つまり,「意味は自分で見つける」ということだ。意味を自分で見つけられる指導,授業を仕組んでいくことで,「主体的・対話的で深い学び」を実現することが出来る。

*1:「主体的」,「対話的」,「深い」を別々に考えるべきではない。という人がいたが,そんなことはない。新学習指導要領解説でも「深い学び」と取り上げて言及している。それぞれ「主体的学び」,「対話的学び」,「深い学び」と個別に表現して考えていいものである。

*2:「深い学び」については,また別の記事で。

2017-09-02サテライト講座(東京都立科学技術高等学校)

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「高校卒業時を見据えた,生きるために必要な資質能力」というタイトルで講演&グループワークを行った。

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私が「学校を最高のチームにする!365日の集団づくり 高校」で示している,高校卒業時を見据えた,生きるために必要な資質能力」は,「将来の社会を任せたい自立した立派な市民」というもので,それを説明し,それでは,都立科学技術高校の学校設定科目「探求」では,目の前の生徒の20年,30年後のどのような資質能力を付けるために,どんな目標を設定し,どのような評価規準と基準を作ればいいのか,というグループワークを行った。

その学校の具体的な課題をもとにグループワークが出来るのは,参加者がその学校の先生だけだったからということもある。でも,その学校の課題をその学校の先生方がディスカッションするというディープな講座がもてた。特に高校ではこういう機会というのはあまり設けられないと思われるので,ディスカッションを聞いている私も興味深く聞けた。

聞き耳を立てて,私は口を挟むよりも,会場にあったホワイトボードに書き出すことをした。そうすると論点や,ディスカッションの行く先,みなさんが大切にしたい共通点などがわかってきた。それをもとに収束していった。

教育活動は,目的,目標,評価,授業デザインを一体化させて考えるべきだということが少しでも伝わったらうれしい。

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使用プレゼンファイル

2017-09-01『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる

[]『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! 『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる! - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

阿部隆幸さんとちょんせいこさんの共著。先日届いて読了した。

今までは『学び合い』についての本はたくさんあったけれど,コラボ本は珍しいのかな?「ホワイトボード・ミーティング」と『学び合い』は親和性が高いとよく聞いていたけれど,この本を読んでよくわかった。

ちょんさんのホワイトボード・ミーティングや,阿部さんの小学社会での実践記録と『学び合い』の考え方がどこに反映されているのかが詳細に書かれてあって,『学び合い』は方法ではなく「考え方だ」ということが良くわかる内容だった。

『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!
『学び合い』×ファシリテーションで主体的・対話的な子どもを育てる!阿部 隆幸 ちょん せいこ

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2017-08-29ワンダーウーマン

[]ワンダーウーマン 2017 ワンダーウーマン 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ワンダーウーマン 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ワンダーウーマン 2017 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

アメリカで大ヒットだったそうだ。私は詳しくないので,MARVELもDCも同じだと思っていたので,これもマーベルコミックなのかな?と思っていたら,バッドマンの方のDCだった。

町山智浩さんのがあったので,公開されてすぐに観に行った。

評を聞いていてワクワクしていて,なるほど,これは観に行きたい。アメリカの世相を反映しているから観客動員数が多いんだなと思って,どんな世相を反映していたか,ほとんど忘れて観に行った。あれ?この程度の映画だったの?なんて思ってしまって,改めてを読んだら,なんと,字幕が大変なことになっていた。

ネタバレ続き↓

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2017-08-23覚えている

[]覚えている 覚えている - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 覚えている - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 覚えている - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

私は今まで,新年度になって200人の新たな生徒を受け持ったことがあった。私の経験で最多だ。週に2〜4回顔を合わせる(2〜4単位の授業だったということ)ことになる。

一度に200人の顔と名前を一致させることは至難の業で,私の能力を超えていた。その時,湖の女神からもらいたいのは一度会っただけで顔と名前を覚えられる能力だ。

そして1年間でもうその生徒を受け持たなくなるということもあるから,その生徒とは1年だけのつきあいになる。一斉指導時代では,年間で名前と顔を覚えられる人数は少なかったが,グループ活動の授業だったり,『学び合い』をやったりすると,名前は覚えられなくても,顔を覚えられる割合はぐんと高くなった。その生徒の学びの姿が浮かんでくるから,顔が覚えられる。人は人との関わり合いで個性が発揮される。

不思議と20年以上前,たった1年だけ受け持った生徒で,私のことを覚えてくれている人がいる。いったい私の何がその人の記憶の引っかかりになっていたんだろう?と思う。出来れば肯定的な部分だったらいい。

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2017-08-12アイデンティティ

[]アイデンティティ アイデンティティ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - アイデンティティ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 アイデンティティ - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

ゴースト・イン・ザ・シェルを見たときに,「アイデンティティ」を書いたが,今見ている朝ドラ「ひよっこ」でも,アイデンティティとは何かを考えさせられた。

主人公有村架純のお父さんセクスィー部長(沢村一樹)が東京に出稼ぎに行き,行方不明になり,見つかった。記憶喪失だった。2年間女優の菅野美穂と暮らしていたが,突然娘と妻が来て「あなたは奥茨城村の谷田部稔だ。」と知らされる。

本人は記憶が無くなっているということを自覚していたので,2年間不安なまま暮らしていただろう。しかし,自分を知る人が突然現れ,自分を取りもどすためにしたことは,過去に自分の周りにいた人に自分のことを聞くことだった。

記憶喪失というのは現実離れなのか,結構ありうることなのかはよくわからないが,きっと自分もそうしたんだろうと思う。「自分はどんなお父ちゃんだった?」と有村架純に聞く。その通りに振る舞おうとする。

アイデンティティとは,自分で作るものではなく,他人に認められて確立していくんだということがわかる。沢村一樹は絶対に,「自分はそんな人間じゃない。」と反発して,自分勝手な行動は取るはずがない。アイデンティティがここまで不確かな人間は,自分勝手な行動も取れない。


ところで,木村佳乃と有村架純が菅野美穂のところに訪れた演技が秀逸だった。木村佳乃は,自分は田舎者ということを自覚しているんだけれど,少しでも水簿らしく見えないように身なりを整え,「着物の方が良かったかな?」と有村架純に言う。菅野美穂は,怒りや悲しさや残念さを少しでも見せないように沢村一樹を家族に返そうとする。静だったが力の入った演技だったと思う。

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2017-08-06第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 2日目

[]第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 2日目 第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 2日目 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 2日目 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 2日目 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

2日目の任務はほぼなかったので,ゆったりした気持ちで参加できた。それでも,公務のため13時半には長野県塩尻市に向かわねばならず,大会最後まではいられなかった。

分科会はイマキヨさんと沖先生の国語学び合いに参加したのだが,今回のフォーラムで,いろいろ考えたのが,教科学習の意味だった。

1日目の分科会でも,教科の学習について意味を語れない,という話題が出た。子どもにその意味を語れない教師だったら,子どもにその教科に取り組ませることはできないのではないか?と疑問に思ってきた。

「その教科特有の見方考え方」を子どもたちに身につけさせることが重要だと新学習指導要領で記載されている。その教科,その単元を学ぶ意味を語れなければ,伝えなければ,子どもたちはその教科特有の見方考え方を身につけられるとも思えない。

古文はなくなっていいのか,漢文はなくなっていいのかという問いに,古典特有の見方考え方をどう示せるのかが必要になる。『学び合い』をやるのだったら,古典をやらずに他のことで構わないと国語教員が考えてもいいのか?ということになる。古典じゃないと身につかないモノ・コトは無いの?ただ楽しいだけ?「楽しい」は感覚的なものじゃないのかな?それは強要しても楽しく思わない子どももいるし,楽しく思わない子どもは置き去りにしちゃうことにならないかな?

最近の教育のとらえ方で,政治家を初め,教員も「経済的に効果があるかどうか(簡単に言えば金儲けが出来るかどうか)」という判断基準でものを言っている傾向がある。ある程度の生活が維持されれば,「もっと金儲けが出来るかもしれない学習」なんて,しなくてもいいじゃないか?とも思う。ほどほどの幸せが得られれば,金儲けの可能性がある更なる学習よりも,内面世界を広げられる学習の方もするべきだというのが私の考え方だ。

経済発展至上主義者と話が合わないなと思った。

古典学習によって身につくものの見方考え方を整理して,経済発展至上主義者を説得出来る論述を用意していきますか〜。

さて,13時半に大阪を後にして,私鉄→新幹線で京都駅→名古屋駅→特急信濃で塩尻駅に着いたら,雨だった。大阪とのギャップが激しく,涼しく感じた。大雨でホテルまで歩いて行くことができず,駅近くの居酒屋に入った。山賊焼きはなかった。

飲んだ後雨が上がったので,ホテルにチェックインし,蕎麦でも食おうかと思ったが,そば屋は営業していなかった。そうか今日は日曜か。結局ラーメンと餃子を食べることになり,今日の目標達成は出来ませんでした。

いろいろあって,教室『学び合い』フォーラム大会委員長を降りることにした。だから開会の挨拶もこの関西大会でおしまい。次回からは別の方がすることになるでしょう。今後は1サポーターとしてサポートしていくことにする。いろいろと自分の中で区切りがついた大会だった。

大会実行委員の皆さまには本当に頭が下がる。私が開催していたときよりも段違いで真摯に向き合い,大会を成功させた。すばらしいし,大会を運営した人にしかわからない「この次をどうするか?」という思いがすでに生まれているところが「同志」だと思った。ありがとうございました。

2017-08-05第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 1日目

[]第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 1日目 第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 1日目 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 1日目 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 第13回教室『学び合い』フォーラムin関西 1日目 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

この歳になると大阪までの移動に不安を覚えるようになった。特に大変ということではないけれど,朝イチの在来線に乗り,新幹線→特急→私鉄2本の乗り継ぎなのだ。若い頃はへっちゃらでむしろ楽しく思えたんだろうけれど,慣れない駅で私鉄への乗り換え口を見つけるのも大変になってきた。

とはいえ,iPhoneアプリに頼ったらスムーズに到着することが出来たが,大阪の蒸し暑さにぐったりした。幸いなことに,枚方駅からホテルは近く,大会会場も歩いて5分程度だったので,体力を温存したままフォーラムに臨めた。

私の仕事は初めの挨拶と分科会だ。毎回のように初めの挨拶ではフォーラムの意義を述べ,来年度のフォーラムを開催したい人は,私に耳打ちしてねと伝えた。

分科会は,今年上越教育大学教職大学院を終了した2人の教員1年生が,現場で働き,教職大学院で学んだことをどう活かしているのか,教職大学院の学びで不足しているものはどんなところかを話してもらった。

予期以上の会場の入りだった。初めは大会議室の会場を見て,すかすかだったらどうしよう?と不安に思ったが,それなりのニーズがあったんだと,2人にお願いした甲斐があった。

採用数年目の先生からの反応が多く,意見や質問も多く出た。2人の発表と同じ悩みを持っているという共感の発言を聞き,この分科会の意味はこういうところにあったんだと思った。若い意欲ある教員を孤立させてつぶしてはならない。教職大学院の仕事もそういうところにもあるんだと思った。

一度ホテルに戻り,辰巳猛のTシャツに着替えてシンポジウムに行く。乾杯の挨拶と次回フォーラム決めが私の仕事。

数名の先生から,「来年度は難しいけれど,いつかフォーラムを開催したいです。」というお話をいただく。ありがたいことだ。どんどんこうやって広がっていかないとね。

会の最後には

来年は静岡です

と宣言してもらい,会は終了した。

今日の目標,「ラーメンは食べない」を達成できて,満足満足。

rx178gmk2rx178gmk22017/08/06 07:33フォーラム、お疲れさまでした。来年、会の片隅でこっそりお待ち申し上げております。

2017-08-01文学世界をイメージする古典群読

[]文学世界をイメージする古典群読 文学世界をイメージする古典群読 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 文学世界をイメージする古典群読 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 文学世界をイメージする古典群読 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

2017新潟県教育委員会と上越教育大学教職大学院連携による「学び続ける教師のための研修講座」を新潟県立教育センターでおこなってきた。

「群読」と「古典」というマイナー最強タッグで,どの位の申し込みがあるのか?と思ったが,案の定,去年の一般的な群読講座に比べるとかなり少なかった。

しかし,新潟中央高校の生徒さんが,参加したいということで,たくさん来てくれた。参加してくれた生徒さんは文系大学進学希望ということで,中には古典に今日もを持っている生徒さんもいて,ぜひ講座を受けたいということだった。

現職高校教員と高校生が,同じ講座を受けるというあまりない不思議な研修だったが,高校教員が高校生と同じ(わからない)という立場で学ぶというのは,教員にとっても生徒にとっても相互理解という面でとてもいい経験じゃなかったのか?とやってみて思った。

大学教員になって,群読講座の回数を重ねていくと,表現と理解の融合による学習効果がだんだん見えてきた。音声言語表現は理解を進める。理解しなければ音声言語表現はできない。文字言語表現は最悪「コピペ」でも形を作ることができるが,音声言語表現の「コピペ」はコロッケのようにかなりの技術を要するので,まずは自分のものにしてからしか表現できない。

前世代のコンピュータのような無機質な音声言語表現を人間が行うと,「おかしい」というバイアスがかかり,それは自然とできないことになる。

だから,自然な,しかもその文学世界を表現しようという意識が働くと,自然と文字言語を理解し,音声言語に変換しようという働きが起こってくる。

高校生には「君たちは,文系に進み,これから『言語』に敏感な世界に進もうとしている。だから言葉の機能や役割,言葉の素晴らしさについて学んでいってほしい。」と語り,群読を体験してもらった。

群読脚本をグループで作るときに,ICレコーダーを置き制作の過程を記録しようと思ったのだが,そんな経験の無い高校生にとって,これはちょっと抵抗があったようだ。初めは小さな声でボソボソと会話をしていたようだが,20分もすると,活動にのめり込み,声を出して議論していたということだった。しかし30分の活動時間はちょっと少なすぎたという反省がある。次にやるときは十分な活動時間を確保することにしよう。

群読初体験の受講生としては,完成度の高い作品を収録していたとおもう。音声言語表現作品という,きっと今まで体験していない彼女らにとって,珍しい体験をしたということだけでも,いい機会を持てたかな?と思う。

受講生の感想は以下です。

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