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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,2019/11/2〜4に長野県でおこないます。
manabiainu
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2019-09-17かわら亭

[]かわら亭 かわら亭 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - かわら亭 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 かわら亭 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

出張帰りに寄る。出張はいろいろ気をつかい、足もぱんぱんに膨れあがるので、出張帰りのサウナはとても良い。実は出張先でサウナに入ろうと調べて期待して行ったのだが、何と休みだった。打ちひしがれて、ホームサウナに入る。

ここのサウナの記憶は水ぶろの匂いにある。サウナで熱くなった体を水ぶろにどっぷりつかって何分か経つと、水の匂いが分かってくる。かわら亭の水は、澄んだ、落ち着いた匂いがして、リラックスしてくる。水道水では絶対にこんな感じにはならない。

夏はそれほど水温が低くないから、そうはならないんだけれど、水ぶろに入っていると体がどんどん冷えてきて、限界近くになると聴覚が研ぎすまされて、どんどん音が大きく聞こえてくる。かわら亭だとあちこちに流水があるので、その音が響き渡ってくる。そうすると吐く息も冷たくなって、だんだん限界を迎えてくる。このまま使っていたら死んじゃうかな?と思う。

そこで休憩に入る。真冬の場合は数分でそうなってしまう。

最近休憩でととのえないから、水ぶろの匂いを嗅いでリラックスするのがサウナのメインになって来たなぁ。

今日のととのい度→3 ☆☆☆★★

2019-09-13教育に関わる仕事

[]教育に関わる仕事 教育に関わる仕事 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 教育に関わる仕事 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 教育に関わる仕事 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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極端な話をする。

教育に関わる仕事は、特に学校教育に関わる仕事の場合、ある程度の裁量が教員にある。もちろん、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学などで裁量の差はある。もうちょっと俗な言い方をすれば、「熱意」のかけ方の差と言った方が分かりやすいかもしれない。

管理職に言われた最低限のことをこなしていれば、失職することはない。いや、公立学校の場合、最低限のことをしていなくても、いや、周りの職員に大きな負担をかけていても、失職しない、私よりも教員経験の長い教員を目の当たりにしたことがあった。

職務をこなしていて、上手く行かなくても、児童、生徒、学生に原因があるとして、自身の改善を一際しようとしない、したくても手立てを見つけようとしない教員も世にはたくさんいる。具体的には、授業でクラスの半分以上が参加せず、睡眠をしていても、起こそうとしない、睡眠しない授業を作ろうという気持ちも持たない教員だ。

子どもたちの大半が授業中参加していなかったり、寝ていたとして、それを放置していたとしても失職することはない。その教員は「授業は」しているのだから、職場放棄ではない。給料も減らない。

逆に「熱意」をかけて、児童生徒理解に努め、授業改善をし、寝ている児童、生徒を起こし、学習者の学びを考え、成長を考えて絶えず自分の裁量の範囲内で改善を図ろうとする教員もいる。改善を図ろうと努力しても、給料には反映されない。

ともすると管理職の方針に逆らうこともある。管理職の意図と、学習者の本当の成長が相反することはいくらでもある。人権無視の進路指導なんて、そこら中の学校で行われている(行っている教員はあまたいる)。しかし、それに対抗して、学習者の本当の成長を願った管理職の意図に反した指導をしたとしても、失職することはほとんどない。少なくとも公立学校では。

結局何がいいたいのかというと、どっちの方向に沿った仕事をしたとしても、給料は変わらず、仕事もなくさない。それでは、何もしない教員が得なのか、何かしている教員が得なのか、それを判断するのは誰でもなく、本人である。何もせず、目の前の惨状に諦める人生を送るか、結果が出なくても獅子奮迅して、ほんのたまにある成果に少しのやりがいを感じる人生を送るのか、どちらでも選べる。

教育は結果がずいぶんと先に出る。目先のものは教育の結果とは言えない。○○高校、○○大学に入ったから、よい結果だと誰が言いきれるだろうか?そう言いきっている人間は教育者とは言えない。言いたくもない。ずいぶんと先に出るから、結果を待っていられないと思ったりもするが、ずいぶん先の結果を予測して目の前の仕事に当たれば、「諦める人生」は選べないはずだと思っている。

2019-09-10失敗の科学

[]ディス・イズ・ザ・デイ 木久津久子著 朝日新聞出版 2018 ディス・イズ・ザ・デイ 木久津久子著 朝日新聞出版 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - ディス・イズ・ザ・デイ 木久津久子著 朝日新聞出版 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 ディス・イズ・ザ・デイ 木久津久子著 朝日新聞出版 2018 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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NHKFM「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されていたので知った本。1話ごとに違う架空のJ2チームのサポーターが主人公となるオムニバス小説。

アルビレックス新潟もJ2二年目で、J2というリーグがいかに厳しいものか身に染みて分かってきた。そして、昇格だけがJ2の目標でもないということも、だんだん分かってきた。今年度は昨年度と違って昇格一辺倒では無く、経営が「愛されるチーム」を目指すようにシフトしてきているのが分かる。

「ディス・イズ・ザ・デイ」でも、チームを愛しているサポーターたちが織りなすドラマが展開され、ひとつひとつ「分かる、分かる」という話が出てくる。

初めは兄弟で地元のチームを応援していたのだが、好きな選手が隣のチームに移り、兄は地元のチーム、弟は好きな選手を負って隣のチームのサポーターになってしまった話。

付き合った男性に勧められて応援しに行ったのだが、その男性が突然姿を消し、その男性を探しに毎回ホームスタジアムに通って、いつの間にかそのチームのサポーターになってしまった話。

権現様(獅子舞みたいなもの)を試合のイベントで舞うようにお願いされ、その後権現様の姿で応援するようになり、権現様に頭を噛まれると願い事が叶うという噂が広まり、毎回それに応えるように通うようになった話。

登場人物の日常と試合観戦という非日常が繋げて描かれ、チームを愛するということは、その地域を愛するということであり、その地域で生きている自分の日常を愛するということに繋がる。ちょっとイヤなことがあっても、好きなチームが勝てば、それを忘れられるという感覚、わかる人にはわかるよな〜。

日本代表だけをサポートしている人やメディアは、本当のサッカーを知らないんだと思う。J2のあの厳しさと緩さのあの感覚って、他には無いのではないか?

全ての話で最終節が舞台になっている。J2の最終節は全ての試合が同じ日、同じ時間帯でおこなわれる。同じ時に様々なドラマが各地で起こっていることを考えると、奇跡のような気がしてきた。

ディス・イズ・ザ・デイ

2019-09-09失敗の科学

[]失敗の科学 マシュー・サイド (株)ディスカヴァー21 2016 失敗の科学 マシュー・サイド (株)ディスカヴァー21 2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 失敗の科学 マシュー・サイド (株)ディスカヴァー21 2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 失敗の科学 マシュー・サイド (株)ディスカヴァー21 2016 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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約16年前、「失敗学会」に1年だけ入っていた。畑村洋太郎さんが設立した学会だ。あまりメリットが無くて1年で脱会したが、失敗から学ぶことに以前から興味があった。

「失敗の科学」では、私が知りたかったことがバッチリ書いてあった。エビデンスをふんだんに使って。どうして航空機業界では飛行機事故の調査はこれでもかというほどおこなわれるのだが、医療業界では、死亡事故は極端にいえば「寿命(病気・怪我の悪化)」として片付けられ、医療ミスがあまり追求されないのか。という話から始まる。

根本的な原因は、失敗の原因から目を逸らそうとする「プライド」や、責任追及から逃れる「保身」などから、真実が明かされないということが多いそうだ。

これは学校現場にも当てはまる。教師自身の行動に対してもそうだし、子どもに対して失敗をしないように「手厚く」手をまわす授業デザインなどもあげられる。学校現場は「失敗」が無いように、あったとしてもそれを認めない文化がある。

この本を元に、最近、高校生への出前授業では、「失敗こそが最高の教材だ」と話している。高校教師の時も授業で「失敗は学びの第一歩」というスローガンをいつも黒板に貼っていた。

自分の失敗は自分のもので、様々な失敗がある。臨機応変にそれを乗り超えたり、対処法を考えることで、素晴らしい学習材料になっていくと出前授業で伝えている。失敗を消したり、無視したりしては、成長が無い。だからどんどん失敗してほしい、学校は安心して失敗できるところで無ければならない。と言っている。

それを話すエビデンスを求める本として最適なものだ。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

2019-09-05新聞記者

[]新聞記者 2019 新聞記者 2019 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 を含むブックマーク はてなブックマーク - 新聞記者 2019 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 新聞記者 2019 - Pay it Forward , By gones 片桐史裕 のブックマークコメント

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高田世界館で鑑賞。新潟では、新潟市のイオンシネマで上映していたのだが、見逃してしまったが、ちょうど高田世界館でやっていたので、終了前に慌てて見にいった。

ネット上の説明には

『新聞記者』は、2019年公開の日本映画。 東京新聞記者・望月衣塑子の同名ノンフィクションを原案に、若手女性新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描く社会派サスペンス。 監督は藤井道人、主演はシム・ウンギョンと松坂桃李。(ウイキペディア)

とあった。元はノンフィクションだったのか。封切りされていたときのネットの話題では、現政権を非難したもので、けしからん、といったようなものがあったのだが、この程度の内容で、問題にしているようなら、真実を描いているのか?と勘ぐってしまう。

政府によるSNSを使った情報操作に対抗するジャーナリズムを描いたものだが、このジャーナリズムが無くなっている日本のマスコミへの批判も描かれている。

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2019-09-04かわら亭

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毎週水曜日はサウナの日。サウナに入って食堂で食べて今日は禁酒と思っていたが、サウナに入っているうちに、やっぱり飲みたくなってしまった。

気温は高く、あまり風が吹いていず、外気浴もイマイチだった。従ってあまりととのわず、ちょっと残念。最近あまりととのわない。奇しくも「サ道」で偶然さんがあまりととのわないということを相談していた。私も誰かに相談したい。

先日カミさんから「サウナって何がととのうの?」と質問してきた。「ととのう」に「何が」という概念はなかった。いったい何がととのうのだろう?

いろいろ考えて「血流が」と答えた。そうか、「血流がととのう」のか。そうかも知れない。

今日のととのい度→3 ☆☆☆★★

2019-09-03高等学校訪問

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在学中の院生さんを連れて、新潟工業高等学校と新潟中央高等学校を訪問してきた。参加した院生のストレート生はみんな高校教員志望だし、現職の方は現役高校教員だ。

かねてから主張してきたが、教員になる方のほとんどは、専門高校を知らない。特に小学校、中学校の教員はほとんど知らないと言ってもいい。当たり前のことだが、高校教員も、専門高校に勤務したことがない人は、全く知らない。小学校、中学校の先生は専門高校のことをほとんど知らず、中学卒業時の進路指導をしなければならない。知らなければ、「普通高校至上主義」教育に使ってきた人は、普通高校が「いいもの」という幻想に取り付かれたままで進路指導をしてしまうことになってしまう。これは恐い。

ということで、専門高校(今回は工業高校)を訪問し、生徒指導、進路指導、設備などの教えを請うことにした。実は夏に以前の同僚と飲んだときに話がまとまり、実現した次第だ。

新潟県随一の設備を誇る新潟工業高校を訪れた。想像以上の設備の充実に驚いたし、生徒たちの実習の姿を感心して見ていた。教頭先生に案内され、実習の授業を訪れ、生徒に今やっていることの説明をしてもらった。みんな適切に説明してくれて、誇らしげに作業をしたり、機械を動かしたりしている。こんな技術が高校時代に付けている姿を見て、参加者からは「普通高校って何やっているんだろう……?」というつぶやきがでた。

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進路指導の説明を受けた。専門高校枠推薦で、新潟県内の国立大学に2桁人数入っている。上越教育大学も工業科や商業科などの教員免許が取れるんだから、専門高校枠を作った方がいいのではないか?と思ってしまう。静岡大学の教育学部は既におこなっている。

それは別として、新潟大学に入るのがいいのか、JR東日本や東北電力、または国土交通省に就職するのがいいのか、これは工業高校に行けば、選択が可能になる。もちろん学業成績が高くなければならないのだが、大学進学したいとありきたりの普通高校に行ったら、こんな選択は無い。このことを中学生たちは知らされずに、普通高校がいいものだと思わされて行くことになっている現状がある。

生徒指導(いじめ対策)についてもお話を伺った。事件があってから、いじめ発見、対策の詳細なシステムを構築し、毎月アンケートを行い、その回答を全て拾い上げ、気づいたことがあったら徹底的に対応するようにしたそうだ。これを全校的な取り組みにしたことで、些細なことでも生徒はアンケートに反映するようになったし、情報の共有化が容易になったそうだ。

それらの情報の共有システムを構築し、何かがあったらその情報を閲覧できるようにしている。ちょっと気になることがあったら、その情報を閲覧し、過去の指導歴、行動歴を参照し、対策をとることができる。

このような体制づくりは容易なことでは無かったと思うが、全体の問題とすることで、担任がいじめ問題を抱え込まなくなるというメリットが生まれているようだ。学級担任は全てのことを一人でやらなければと思い悩む傾向があり、それが教員としての能力だと思い込むことがある。それでは情報の共有化がされず、負担になり、気づくことが遅くなり後手後手に回る可能性がある。

言葉が悪いかも知れないが、「気軽に」情報を共有することができ、風通しがよくなったというメリットが一番大きいものだと思う。

ラグビー日本代表の稲垣啓太さんが寄付して天然芝化されたラグビー場がとてもよく映えていた。

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2日目は新潟中央高等学校を訪問した。昨年まで私のゼミ生だったU君が新採用で赴任した学校だ。私のかつての勤務校に赴任するなんて、面白い因果を感じた。

初任者ながら、堂々とした態度で授業をおこない、基本的なポテンシャルが高く、さすが上教大学部出身だと思えた。面白かったのは、大学院時代フィールドワークで授業をおこなったときと口調が変わっていたと言うこと。どちらも高校生相手なのだが、なんだかちょっと違う。学校実習と仕事とでは話し方が変わっているのだろうけれど、分析しないと何がどう変わっているのかわからない。

学校現場の目標と、自分の理想と合致しない部分はあると思うが、これから何十年も仕事をしていく上で、自分の理想を絶対に忘れないようにとアドバイスをした。

次の時間は、元同僚のT先生の英語の授業を参観した。T先生の授業は初っぱなから座席が中心に向いており、グループ活動、ペア活動、発表等しやすいようになっている。ほとんどの指示が英語でなされ、生徒も英語を話す、読むという活動が随時おこなわれている。

授業デザインも工夫され、宿題をもとにしたペアトークからのグループトーク、グループの代表のスピーキングを周りが助け合う形にしたり、文章の概略をつかむために、学習者自身から疑問、質問を引き出させたりというように、55分間の授業で全体が6セクションとなっていた。生徒を飽きさせない、活動をつづけさせる工夫が満載だった。

ペアで本文理解をするときに、辞書を引かなくても不明部分を2人で解決していく姿があり、どうやって解決しているのかとても知りたくなった。ICレコーダーを送るから、会話記録を録ってもらおうかと思っている。

久しぶりにいい授業を見せてもらった。

授業検討会をおこない、その後音楽科の施設を見学した。私は長年勤めたところだから、だいたい見たことがあるのだが、他のみなさんは施設の素晴らしさに度肝を抜かれていた。あんな立派なコンサートホールが公立の高校にあるなんて、想像が付かなかっただろう。

この学校訪問の実現には両校の校長先生を初めとする管理職の方々、元同僚の先生方にとてもお世話になった。これを機に、高校現場と大学の繋がりを深めていきたい。大学が高校現場を理解するということこそが、高大接続で求められることなのでは無いかとも思う。