上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
http://manabiai.jimdo.com
2019-02-28町中華
■ [雑記]町中華

「町中華」とは,本格的な中華料理屋では無く,ラーメンを中心に様々な丼もの,麺類,定食を提供するいわゆる「定食屋」だ。自分が生活していた地域に必ずいつもお世話になる町中華があった。
- やまさ
通っていた高校のすぐ脇にあった店。とても狭く,カウンター6席,テーブル2席ぐらいしかない。私の高校の時,昼飯を食べに昼休み外出してもOKな時代だった。高校生相手だから,安いメニューが多かった。「卵チャーハン(通称たまチャン)」は確か210円位だったと思う。超大盛りで270円だったかな?かなりそれを食べた。それでも高いメニューもあって,「かに玉」は500円か600円だったと思う。「就職して,給料をもらえるようになったらこれを食べに来よう。」と高校生の私は思っていた。
ちょっとお金があると「野菜うま煮丼」を頼んでいた。340円位だった。野菜炒めをあんかけにして,皿の上のライスにかけたものだった。
たまに昼休み前の授業が早く終わり,ダッシュで店に駆け込むと,先生も食べていて,先生とカウンターで隣同士になって昼を食べるという,今ではほとんど考えられないような光景もあった。昭和だったなぁと思う。
ご主人の中華鍋の振り方が格好良くって,あれを真似したいと思い,家で野菜炒めをよく作り,御飯にかけて食べていた。その時に鍋の振り方を会得した。それ以来炒め物には自信がある。
高校を卒業し,大学,いや,就職してからか,やまさのご主人が亡くなって店じまいをしたと聞く。今は店の建物さえない。あの「たまチャン」のふわふわなチャーハンはもう味わえないのかと今思っても残念だ。
- 味福
就職して初めて独り暮らしをした地,六日町には,借家から歩いて5分のところに「味福」という店があった。ご夫婦で経営されていて,カウンター4席,テーブル2つ,小上がり1部屋くらいのとても小さな店だったが,塩ラーメンが絶品だった。
独身ということもあり,よく食べに行き,近くに住んでいた同僚とも一緒に飲み会の後の〆のラーメンを食べに行った。ご主人も奥さんも気さくによく話しかけてくれた。中学か高校くらいの娘さんもいらっしゃった。
数年前に六日町を訪れたときには,その店舗自体が無くなっていた。とても残念だった。若いときの私の体の一部を作ってくれた店である。
- 双鷹亭
十日町にほんのちょっと住んでいたことがあり,そこのアパートからすぐ近くにある店だ。ラーメンの出汁が独特で,豚の角煮からする香りがついている。あの香りってなんだろう?3日カレーがとてもおいしい。いわゆる普通の煮込んだカレーなのだが,プロが煮込むとああなるのか,というカレーだ。
昨年十日町に出張で,約20年ぶりに訪れてみたら,営業していてほっとした。ご主人もほぼ変わりなくご健在だった。「約20年ぶりに来たんですよ。」と言ったら,「その頃は,店を開店したばかりの頃だね。」とおっしゃっていた。私が引っ越したとき頃に開店したのか。幹線道路からちょっと入ったところなので,見つかりにくいのだが,十日町に行く時はまたあのラーメンを食べたい。
- まつや食堂
次に引っ越したのは長岡市だが,アパートから歩いて数分のところに「まつや食堂」があった。長男が生まれ,長男が初めて行った外食店がここだ。もちろん長男はミルクしか飲まなかったのだが。
結構広い店で,メニューも多かった。写真はなぜか店舗内に飾ってある銀河鉄道999のステンドグラス。素人の絵とは思えないので,特別に発注したのだろうか?1食の量がとても多く,安い値段ですぐお腹いっぱいになった。夫婦とも帰りが遅かったとき,「まつやに行く?」とどちらともなく声をかけ,夕食を作るのを省略するときによく行った。広い駐車場が裏にあった。
この記事を書こうと思ってネットで検索していたら,昨年末頃には閉店したということを知る。とても残念だ。
- 食堂いちばん
新潟市にマンションを買って,マンションすぐ近く(歩いて30秒)にある店。ここの餃子は絶品である。ここの餃子とビールだけで満足する。次男が生まれ,小さい時から子どもたちを連れて行っていたので,すっかりかわいがってもらっていた。子どもを連れて行くと,必ず「お土産」として,みかんをもらったり,ヨーグルトをもらったりしていた。次男はここのラーメンがどこのラーメンよりも一番好きだという。
最近はそういうことは無かったのだが,アルビレックス新潟が調子が良かったときは,アルビの選手が毎晩のように夕食を食べていた。カミさんが夜いないときは,子どもを連れて行くと,当時のトップチーム選手がたくさんいて,サインをよくもらった。店舗内にはアルビの選手のサインが所狭しと飾られている。あるとき千葉和彦選手から長男がいじられたときは嬉しかったなぁ。
日替わり定食のおかずが毎日変わり,栄養バランスも良く,しかも使っているお米が良いので,とてもおいしい。
息子たちはここのメニューで大きくさせてもらったようなものだ。
- 中華料理上海
上越市高田に単身赴任をして,こういう店を探していたのだが,やっと見つけた。上越出身の仲間に教えてもらったのだが,店構えからして昭和の香りがただよっていて,とてもいい。店はとても広く,テーブル6つぐらいに,広い座敷もある。離れもあり,かなり大きな店だった。
私のアパートからかなりあるかないと北本町までたどり着かないのだが,歩いた甲斐があった。餃子がおいしい。1つが結構大きい。1つが大きいと皮を厚くして破れないようにするものが多いなか,皮がちょうどいい厚さで中身をくるんでいる。だから皮の炭水化物でお腹いっぱいになることはない。テイクアウトもやっているようで,歩いてくる時間がないときは,持ち帰りにしよう。
行った時間帯が空いているときだったからなのかもしれないが,落ち着いた雰囲気で,気に入ったのは,つけてあったテレビがNHKだったということ。この時間帯民法がかかっているとガチャガチャした番組しか無く,ゆっくり食事をすることもできない。
宴会も出来るということで,是非ともゼミのコンパはここでやることにしよう。夏になったら自転車で通うかな?平成が終わり,新たな元号になるが,この昭和の店は,いつまでも続いてほしい。
■ [サウナ]かわら亭

結構早くから行った。それでも人は多い。一時期サウナ室は上段に座れないほどいた。宿泊施設併設だから,泊まり客なんだろうと思う。ここは駐車場が空いていたときがない。
やたら声のでかいおっさんがいたが,きっと宴会で飲んでいたのだろう。サウナ室では一緒にならなかったから被害に遭わなかった。想像を絶するほど声のでかいおばちゃんがいた。もちろん隣の女風呂から声が聞こえてきたのだが,男風呂内でもビンビン響く。きっと宴会で飲んでいたのだろう。露天風呂に避難して事なきを得た。
サウナに入ったり,水風呂に入ったりすると神経が研ぎすまされてくるのか,聴覚が敏感になる。ある一定のレベルを超えると,流れる水の音が大きく聞こえてくる。これも水風呂の不思議だ。だからおっさんやおばちゃんの声が大きく聞こえるのだろうか?これは自分だけのことなのだろうか?
温度計をみると90℃に行っていない。しかし熱い。これは一体何なんだろう?サウナ室温度の不思議だ。
気温が12℃だったので,外気浴もできるか?と思ったが,ここの水風呂に入った後の気温12℃はやっぱり厳しかった。サウナから出てすぐ外気浴を今度してみようか。
今日のととのい度→4 ☆☆☆☆★
2019-02-26ロブスター
■ [映画]ロブスター

レンタルDVD視聴。借りてしまったが,Amazon Prime Videoでも観られたのか。レンタル代損した。
よく分からなく,あとからじわじわくる映画。
離婚したオジサンが主人公で,この世界では,独身者は迫害され,離婚すると強制パートナー探しホテルに収容される。45日間の猶予のうち,パートナーを見つけなければ,動物に変えられる。主人公はその時が来たら「ロブスター」がいいと希望する。
主人公の婚活はあまりうまく行かず,収容所を逃げ出す。逃げ出した先の森の中には独身者ばかりが集まり生活している。毎日収容所のメンバーがバスで森に行き,狩りをする。逃げ出した森の中の独身者を麻酔銃で撃ち捕獲するのだ。捕獲すると1人につき1日猶予日数が増える。
ここに出てくる人は何か「共通点」が無いとパートナーになれないと思い込んでいる。「良く鼻血が出る」,「近眼だ」,「○○が好き」と,共通点を無理矢理探す。共通点が見つからない場合は,例えばわざと壁に鼻を打ち,鼻血を出して共通点とする。
この映画は,そういう恋愛という「罠」に陥った人を皮肉って描いているし,結婚せずに子どもも作らない大人を「不必要」とする認識不足の日本の一部政治家を初めとする頭の堅い人たちを皮肉っている映画だと読み取った。
主人公は最終的に女性を連れて森からも抜け出す。森は恋愛禁止,パートナーを持つことも禁止なのだ。主人公のパートナーはリーダーから街の医者に連れて行かれ,視力を失う手術を施したと伝えられる。主人公は「共通点」を無理矢理作るために……。そして。
いろんな社会を抜け出たとしても,思い込みからは抜け出せないというラストシーンのような気がした。
2019-02-20うみてらす名立 名立の湯ゆらら
■ [サウナ]うみてらす名立 名立の湯ゆらら

昼間はいい天気だったので,夕日が見えるか?と思いきや,夕方になってどんどん天候が悪くなってきた。サウナに入って,水風呂に入って休憩のラストサイクル後,露天風呂に入るのが楽しみな名立の湯ゆららだが,ちょっと荒れているかな?と思いながら露天風呂に出ようとしたら鍵が閉まって出られなかった。
しかし,普通のサッシの鍵なので,簡単に開けられる。開けて入ったが,かなり風が強くて,雨がふっていてゆったりできないので早々に引き上げた。今日は残念だったな。
ここのサウナは座る場所によって暑さが全然違う。ヒーター正面2段目は,ぶわーっと汗が噴き出てくるくらいの熱さだ。90℃程度なのだが,ちょうどいい。しかしそこが埋まっていて,ヒーターを見られない脇の1段目に座ると,ちょっとぬるい。入り口ドアが開くと,冷たい空気が入ってきてひんやりしてしまう。2段目が空いたすきに移動しなければならない。
今日は,うるさい親父もいなかったし,静かに入ることができたのだが,時間帯の割には少々人が多い。18時以降だったからかな?いつもはもうちょっと早かったかもしれない。人が多いから,サウナも2段目を常時確保はできなかったし,水風呂もなんだかぬるくて,ちょっとゴミが浮いている感じ。
それでも休憩のリクライニングベンチはいつも使えていたが,なんだかそれほどととのわなかった。やっぱり冬はだめなのかな?といっても気温は9℃くらいだったのだが。
今日のととのい度→3 ☆☆☆★★
2019-02-19ファースト・マン
■ [映画]ファースト・マン

「ラ・ラ・ランド」の監督と俳優が作ったというので,さっそく観に行った。初めて付きに下り立ったアームストロング船長の話。
解説だと,アームストロングは感情を表にほとんど出さず,会話もほとんどせず,無骨な人間だったということだが,その情報を得て観に行ったら,映画ではそうでもなかった。ただ,小さい娘を亡くした悲しみと,パイロットとしてエリート集団の仲間の宇宙飛行士たちが事故でどんどん死んでいく恐れを抱いて月に行くというミッションを成し遂げなければならない重圧がとても良く分かった。
コックピットに入ったり,ロケットを操縦したりというシーンは,主人公の視線と主人公の顔のアップのみで描かれ,息の音が聞こえ,観ていると息が詰まる。あんな狭い自由がきかないコックピットに縛り付けられて,今からみると当時の拙い技術で作られたブリキのおもちゃなみのロケットと,ちょっと前のガラケーなみのコンピューターの計算技術で,よく月まで行けたものだと驚く。パイロットの技術と精神力と判断力が並大抵ではないと分かる。
明日から月に向かうという夜,恐怖とプレッシャーから家族と顔を合わせられない夫に妻が「息子たちに話して,説明して。」と怒鳴り,息子たちと話す。もしかしたらもう2度と会えないかもしれないのだ。
話の後,10歳に満たない次男と抱き合い,13歳くらいの長男とは握手する。これが泣けてしまった。
「ラ・ラ・ランド」とは違って淡々とストーリーが進む。音楽も派手ではないものがときたま流れる。華々しい月面着陸の裏には,こんな地味な,熱いストーリーがあったのかと思う。
勝手にアームストロング船長は,ヒゲを蓄えた,パイプを加えたような豪快な男だと思っていた。名前から言ってそんな感じだ。ところが,繊細な,家族思いの好男子だったと分かった。
2019-02-18ネット依存症
■ [教育]ネット依存症

「「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(IR推進法案)」が成立しましたので,今日からこの学校ではギャンブルに特化したカリキュラムを作り,来たるべきギャンブル社会に対抗し,生き残るべき資質・能力を育成します。これは子どもの頃から育まなければいけない能力です。」
なんていって小学校からカリキュラムにギャンブルが組みこまれることはあるだろうか?
「依存症が起こったらどうするんですか?」
「大丈夫です。ギャンブル依存症対策基本法がありますので,対策はバッチリです。」
なんて,誰も信じないだろう。
「今日からこの学校では来たるべき銃社会に対応するために,銃の撃ち方,銃からの身の守り方をカリキュラムに入れます。」
なんてことが起こらないとも言えない。アメリカでは全米ライフル協会が推進しそうだし,全米ライフル協会から金をもらっている政治家が推し進めそうな気もする。銃による殺人は,銃が誰でも手に入れられる社会を作っておきながら,銃から身を守るために,銃を所持せよという。
アルコール依存症対策として,アルコールに負けないように,アルコールを飲んで耐性をつけなさいというようなものだ。
「依存症」と呼ばれるものが起こるシステムはほぼ同じだという。脳内に快感物質が発生し,それを求めて目の前のことを続けてしまう。そして快感物質が切れると不快となり,狂暴になったり,やる気が出なくなったり,無感覚になったりと禁断症状を起こす。
アルコール依存症,ギャンブル依存症,ニコチン依存症,薬物依存症
そしてネット依存症
これらのものはうまく付き合えば依存症にならずにすむが,子どもの時から推奨されるものは1つも無いはずだ。身体が成熟していないときは法律で規制されるのがほとんどである。しかし,ネット(デジタルデバイス,インターネット,ゲームなど)は,子どもの時から何の規制も無く与えられることが少ないとは言えない。本当にこれでいいのだろうか?
「インターネット社会になるのだから,学校でその扱い方を勉強し,カリキュラムに組みこむべきだ。」というのは,「大人になれば,アルコールを飲むようになるのだから,学校でその飲み方を勉強し,カリキュラムに組みこむべきだ。」と同じことに見えてくる。
違うのは,アルコールの子どもへの影響は科学的に証明されているが,ネットの子どもへの影響はまだ科学的に証明されていないだけだ。ネット社会に普及してまだ20年も経っていない。子どもの頃からネットにどっぷりつ漬かると,どのような成人になるかはまだ症例がない。
そして10代のいや,10代よりも若い子どもたちのネット依存症がどんどん報告されている。「学校で進められて,授業で使っているから,家庭でもどんどんやっていいのだ。」と思われることがとても恐い。少なくともタバコは学校から,いや,表社会から締め出しを食らってきている。
ネット関連会社,デジタル機器関連会社が全米ライフル協会のようにならないことを切望するだけだ。
2019-02-14ツイン・ピークス THE RETURN
■ [ドラマ]ツイン・ピークス THE RETURN

レンタルDVDで視聴した。全9枚18話。アメリカで放映されていたとき(2017年)は,話題になっていて,早く観たい,すぐ観たいと思っていた。ネット動画サイトで放映されていないかな?と思って調べたが,日本ではWOWOW放映のみだったようで,手が出なかった。
ふと気づいたら,レンタルDVDで観られるようになっていた。それほど人気が無いようで,他に借りている人もいなく,ストレス無く借りて見られた。
さて,一貫して「わけが分からない」話の連続だった。わけが分からないからといって,退屈でも無いし,飽きることもない。どういう展開になるのか?とワクワクしながら観られた。シーズン1,2のあの人が,この人か,と思い出しながら観ていた。
そしてシーズン1,2には出てこない人もどんどん出てきて,いろんな不思議なエピソードがどんどん加わっていく。これらのエピソードは終盤になったらいろいろ繋がって分かっていくのかな?と思って見続けていくのだが,わけの分からないまま終盤を迎える。デビッド・リンチ監督だから,これは当たり前のことなのかもしれないし,シーズン4が作られる可能性もあるということなのだろうか?
とにかくクーパーがたくさん出てきて,良いクーパー,悪いクーパー,普通のクーパーと,ごっちゃになる。そして異世界なんだか,夢なんだか,過去なんだか,現在なんだか,想像なんだか,現実なんだか,全く分からない。
そして裕木奈江が出てくるのだが,この役割も全く分からないまま終わってしまった。満足しなく,続きを期待するドラマだった。ネット上にはいろいろ裏読みして,意味づけしているサイトがあるが,調べて,考察して「なるほど」と思うよりも,このまま「わけが分からない」ままにした方が,このドラマを味わえるのかな?とも思う。
年取ったローラ・パーマーにはちょっとがっかりだったが。
2019-02-12福寿温泉じょんのび館
■ [サウナ]福寿温泉じょんのび館

偶数日だから男性は源氏の湯だった。
今まで入った新潟県内のサウナの中で,私の理想に合致するサウナだった。
- サウナが熱いこと
- 水風呂が冷たいこと
- 休憩設備がゆったりしていること
- サウナ室が静かなこと
この4点がそろうことが理想である。
源氏の湯にはサウナが2つある。「森のサウナ」というサウナはとても広く,一面ガラス張りで明るく,今まで入ったことのあるサウナの中で最も広くて明るい。しかし,サウナがぬるい。70℃程度でしかない。そして民放テレビがガンガン流れている。平日昼間に入ったが,人がほぼいないわけだ。
理想的なサウナはこっちではない。もう1つサウナがある。普通のサウナだ。森のサウナに比べて狭いが,大人6人は入れる。温度計をみると110℃を指している。新潟県内で最も熱い。そしてテレビがない。静かである。
そして水風呂は地下から汲み上げていて,14℃程度である。これは冷たい。かわら亭に比べると冷たくないから,かわら亭は12℃くらいなんだと分かる。水風呂の広さは大人3人程度がつかれるくらいだが,もし満杯だったら森のサウナの方の水風呂に行くといい。こっちは大人6人は入れる広さだ。
休憩設備は,浴室の一段高いところにデッキチェアが3台ある。一段高いところだから,周りからの影響を受けない。他人のシャワーがかかったり,水が足もとに流れてくるということは無い。
ということで,新潟県内サウナ最高のものに巡り会ったのだが,ととのったのかというとそういうわけではない。やはり冬にととのうのは結構難しいようだ。水風呂が冷たく,長い間入っていられない。体の芯まで冷やす前に手足がちぎれそうになる。そして休憩しても,室温が高くないので,血の巡りがそれほど良くならない。
冬は修行なのかな?
今日のととのい度→2 ☆☆★★★
源氏の湯の露天風呂がいい感じで,フリチンであれほどの長い階段を下りたのはもしかしたら初めてかもしれない。本当にこの先に風呂があるのか?というほど長い階段だった。しかも真冬で。暖かくなれば,ここで外気浴もできるだろう。
2019年,新規開拓サウナ1件目。
2019-02-07服装と言葉遣い
■ [教育]服装と言葉遣い

「エクリチュール」とは,「社会的に規定された言葉遣い」だ。その階級や,職業等の特有な言葉遣いをすることで,その階級,職業等の「思考の檻」にはめられ,そこから出られなくなる。昔の日本でも,階級や職業により,使える言葉は制限された。主人と使用人の使える言葉は違っていた。
同じように服装も違っていた。現代になり,そのような「階級」が制度上無くなり,どんな服装をしても,常識内であれば,社会的には容認されるようになった。どんな服装をしてもいいのだが,「だらしない服装」をすることで,「だらしない性格,だらしない考え方」を根付かせるということも起きている。
「埴輪ルック」という姿が一時期女子高生の間で当たり前のようになされていた。制服のスカートの下に,学校指定の体操着を着るのだ。どちらも学校で規定されているものだから,「校則違反」ではない。それらを逆手に取った反骨精神の表れなのかもしれないが,夏にそんなことをしていない*1。短いスカートは履きたいが,寒いのも嫌だというものだ。
しかし一方,「格好悪い」姿をしない生徒もいる。経験上でしか述べられないのだが,そんな埴輪ルックを自分の中で容認できる生徒と容認できない生徒は,だらしなさを容認できるかできないかの違いだったと思う。そういう人は,平気で路上に座らないし,衆人環視の中で,ミニスカートでいるにもかかわらず胡座はかかない。
服装に気をつけている生徒と,気をつけていない生徒。性格や見方・考え方の違いが服装に出ていると同時に,服装によって性格,見方・考え方を強化しているようにも見えた。
もちろん,寒冷地において女子の制服をスカートと限定していることの是非とは別問題だ*2。
中身がしっかりしていれば,服装なんてどうでもいい,とは思わない。服装によって中身が影響されてくることはかなりある。それを身に付けた時だけの気持ちの問題だけではなく,それを常時身に付けていけば,性格を創り上げていくし,人間性を創り上げていく。
「中身がしっかりしていれば,言葉遣いなんてどうでもいい」と言う人はいない(と思う)と同じことだ。
2019-02-06かわら亭
■ [サウナ]かわら亭

冬のホームサウナ難民と化して,「こここそはいいのでは?」と渡り歩いている。「結局はサウナの熱さだよね」との思いから,かわら亭に戻ってくる。
サウナ温度は88℃前後なのだが,とっても熱く感じた。本当にこの違いが分からない。サウナは室温だけで決まらないということか?他にどんな要素があるんだろう?1サイクル目は6分と持たなかった。
水風呂が冷たすぎる。一体何度なんだろう?30秒ともたない。死の危険を感じる。急冷はあまりととのいに良くないのだろうか?その後休憩をスチーム低温サウナでおこなったが,ととのわない。
2サイクル目,なんとか我慢して12分いられた。水風呂に入り,この日は結構いい天気だったので,外気温8℃の露天風呂の石に座る。そうするといい感じでととのってくる。風もないので寒くは感じない。しかし,どんどん体が冷えてくる感じがする。ととのい度3くらいだろうか?
3サイクル目,休憩場所を浴室内の岩にする。しかしその岩が高いため,ゆっくり座っている感じがなく,ととのい度1。
今回は頑張って4サイクル目。もうちょっと低めの岩に座る。それでもそれほどととのわない。難しいものだ。
かわら亭も,ベンチがあれば,最高のサウナ風呂となるのだが,新潟のサウナは何かがちょっとずつ足りないんだよなぁ。
今日のととのい度3 ☆☆☆★★
2019-02-05日本型組織の病を考える
■ [本]日本型組織の病を考える 村木厚子 角川新書 2018

2009年,冤罪事件を自分で解決したとして記憶に残っている。あの時は「ニュースステーション」で何度もこの事件の報道を見聞きし,「一太郎ファイル(フロッピーディスク)のプロパティを検察が改竄した」という事実にかなりのショックを受けた。一太郎を使っていたのかということと,検察が改竄したということと,そんなのすぐにバレるのに検察は,どういう粗忽者の集まりなのか?というショックだ。
そして去年「久米宏のラジオなんですけど」に村木さんが出演し,さっそく本を買って読んだ。ちょうど2018年は役人の忖度,改竄,捏造などが問題となり,役所だけでなく,大型組織での危険タックル,奈良裁定,パワハラなんかも問題になっていた。
話は変わるが,「就職先は公務員がいい。安定しているから。」という生徒,学生が多い。しかし,公務員の仕事はどういうものなのか?ということを全く分かりもしないで希望していると思う。市役所に行くとたくさんの人がフロアで働いていて,市民に対して要求されたルーティンサービスを行っている。そんなイメージしか無いのだと思う。しかし,公務員って,とてつもなく大変な仕事だ。
私が公務員になる時,大学の恩師が「公務員は翻訳者。国民のニーズや願いを制度や法律に翻訳するのが役割だ」という言葉を送ってくれました。(p.124)
こういうことを考えずに公務員希望をしているのだろう。つまり,「翻訳」して,制度や法律にする能力,意欲があるかどうかで希望してほしいと思う。
国民(市民)の方を見ず,政治家や大企業などの権力がある方を向いていて,危なくなったら保身に走るからこそ忖度,改竄,捏造がおこる。国民(市民)に対しては「法律を守らせる(法律に適応させる)」ことしか考えないから,「お役所仕事」なんていう嫌みの言葉がまかり通る。
「法律を適応させる」というクリエイティブなことができなければ,または意欲が無ければ,公務員になってほしくない。
村木さんは定年退職してもクリエイティブに活動されている。
2019-02-01コナミスポーツクラブ 新潟
■ [サウナ]コナミスポーツクラブ 新潟

ほぼ1年ぶりにコナミスポーツクラブに行った。昨年,マラソンを走ると決めて,外を走るようになったら,お金を出さないで走れるんだから,コナミスポーツクラブに行かなくてもいいかな?と思うようにした。そして,週末,天候が悪くて外を走れないときはクラブに行けばいいや,と思うようになった。
そしてほぼ1年,ほとんど週末に外で走れる日が続き,今週末は天候が悪そうだったから,コナミスポーツクラブに行くことにした。そして,ここのサウナがとても恋しくなったのだ。
ここに来ると,サウナに行くために走るという感じだ。温度も適度に高く,水風呂も広くて冷たい。と思っていたが,約1年ぶりにサウナに入ると,90℃に行っていないことに初めて気づく。外気温2℃だからか?と思ったりするが,外気温に関係なくサウナの温度は一定だろう。きっと。それほど高くない温度だが,熱く感じる。「釜ぶたの湯」とは大違いだ。
それでも,この1年,いろんなサウナに行き,「サウナしきじ」の120℃を体験してきたからか,それほど熱く感じなくなった。耐性ができたのだろうか?汗もそれほどかかない。
水風呂も十分入ったのだが,休憩してもととのわない。うーん,何だろう?5㎞ランニングして,サウナに入って,最高の準備をしたつもりだったのだが。空いていて,ストレスもほぼ無かったのだが。ただ,外気温が2℃だったということしか考えられない。
真冬にととのうのは至難の業なのか?家でのビールはうまかったけれど。
今日のととのい度→1 ☆★★★★