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Pay it Forward , By gones 片桐史裕 このページをアンテナに追加 RSSフィード

上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
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2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2019-01-23部活動のとらえ方

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昨日の大学院「学修成果発表会」で「部活動の教育的価値を問い直す」という研究の副査を務めた。院生さんが教育委員会のメンバーや,中学校の顧問,保護者,生徒にインタビュー調査をおこない,部活動のとらえ方を把握し,今後の方針を提案するという,とても興味を引く研究だった。

生徒や保護者にとって部活動は「居場所」というとらえ方があるというデータを示してくれた。そうなのか。このとらえ方は私としてはあまりなかった。

確かに,自分の子どもに「どんな部活に入りたい?」と聞くことがある。それから,保護者や子どもが部活動で学校を選ぶということは当たり前のようにしている。もちろん居場所作りだけで選んでいるわけではないが,「学校での所属感」と言うことをピックアップして考えてみると,中学,高校では「クラス」よりも「部活動」と捉える割合が高い。

自分の高校時代を考えてみると,実際そうだった。自分の高校教師時代の生徒たちを思い返してみると,そういう生徒は半数以上いた。そして高校教師だった私としても,経験の半分以上は「部活動経営で自分の力を発揮できる,発揮したい」と考えていた。

しかし,今になって考えると,「それでいいのだろうか?」と思ってしまう。部活動は「課外活動」である。学校の教育課程外の活動が学校の「居場所」となっているといいう矛盾がある。むしろ学校という立場であれば,学校の正規の活動内に「居場所」となる活動があるべきではないだろうか?

そこの部分を考えずに,今の部活動の「ブラック」な部分を解消しようとしても,いろんなところにひずみおこり,結局は「精神論」で終わってしまう。子どもは部活動にしか「居場所」や,「社会(学外)と繋がるところ」や,「人間関係を学ぶところ」を見出せないから,部活動に対する思いが強くなり,それを取り巻く学校,教員,保護者も子どもの思いに応えようとする。

じゃあ,「学内」の居場所は何か?当然ながら「学級」であり,「授業」である。居心地の悪い学級を学級経営で居場所とし,参加しても面白くない授業を改善し,学びを進めることで,人間関係を構築し,社会とつながり,高みを目指す。こういう「学内」の改善なくして,部活動のとらえ方の改善はない。

学級づくり改革,授業改革を進めていけば,部活動にウエイトを置いていた子どもたちが教室や授業に戻ってくる。そうすれば,今までのような部活動の負担も小さくなり,改革(例えば,外部委託)が進む。今と同じような状態で部活動改革をしようとしても,教員が「そっちには任せてはおけない」として,抱え込む姿は容易に想像できる。

もう1つ。教員の「居場所(力を発揮できる場所)」としての部活動というとらえ方の改革もある。授業や学級経営はおろそかで,部活動指導に全力を傾けている教員の何と多いことか。部活動指導をしたいから,教員になるという人も多い。授業や学級経営に力を注げない人は,教員にならずに,スポーツ指導者になればいいのだと思う。そうすれば,全体の学級経営改善,授業改善も進む。

全てを同時に進めることが,部活動改善となる。