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上越教育大学教職大学院准教授片桐史裕です。
2016年3月まで27年間新潟県の高校国語教師を勤めていました。
映画のことや,教職のことについて書いています。
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教室『学び合い』フォーラム
第15回(2019年)《海》,《山》は
2019/8/3〜4に福岡県,
2019/11/2〜4に長野県でおこないます。→長野の会は中止になりました。
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2018-10-30久比岐能

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初めて能を通して観た。演目は「安宅」だ。予習しようとストーリーを読んでみたら,「勧進帳」だった。「勧進帳」の元は能の演目だったのか。

能の前には狂言と仕舞があった。狂言って,能の間にあるのかな?と思っていたが,そうでない場合もあるみたい。「仕舞」って何?

1人が出てきて,地唄に合わせて舞うのだが,「仕舞」は能の演目のダイジェスト版で,クライマックスの部分を舞うというものらしい。

歌は聴き取れなく,何を舞っているのかな?と思っていたが,狂言の後におこなわれた「隅田川」という仕舞は,伊勢物語の「東下り」か!と分かった。「なにしおはば」の歌の歌詞が聞き取れた。そうか。渡し守とのやりとりがわかった。

能というのは,ストーリーが分かって,セリフが分かって,それで観に行くものなんだなと思った。勉強が必要。ただ,私は古典を専門としてきただけあってそこのハードルがそれほど高くない。

能「安宅」が始まった。能って登場人物が数人で,登場人物は,主人公と,この世ならざるスピリチュアルな人が出てきてやりとりするのかな?という先入観を持っていたのだが,これは登場人物の多いこと,多いこと。まさに歌舞伎「勧進帳」と何ら変わりが無い。

予習をしていただけあって,配られた台本を見なくてもほとんど分かった。しかし,ほとんどの人が台本をみて,ページをめくるガサガサという音がホールに響く。そうか,みんなそれほど詳しくは無いのか,とちょっとなぜか安心する。

最後のシテ(主人公)の舞が地唄と相まってなんとも幽玄で,ここが能のいいところなんだろうなと感じた。これを外で,薪の灯りで見たら,見ている方もトランス状態に入るだろうと思った。是非来年は佐渡で薪能を観てみたい。

2018-10-21ドラマの匂い

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「面白い」という噂のドラマを見てみると,どうも臭くて受け付けないことがある。castは豪華なんだろうけれど,台詞回しがいちいち臭くて受け付けない。これは単なる個人の好みなんだと思う。いわゆる「トレンディードラマ」の系譜を受け継ぐものがあまりにも臭くて受け付けられない。

TBSドラマは,「ベタ」だったり,「臭いな」とおもったりするけれども,続けて見ようと思える。または,次も楽しみだな,と思って見続けるのは,結局TBSドラマだったりする。その「臭さ」は,古典落語に通じるものだと思った。

NHKはドラマによって全く違う。受け入れられないと思ったり,すばらしいと思ったり。様々な演出家やプロデューサーのチームがあるからなのかな?資金力か。

2018-10-201987、ある闘いの真実

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シネウインドで鑑賞

またもや韓国映画,スゲーと思った。光州事件から7年後,この事件をきっかけに韓国大統領直接選挙を勝ち取った。

「赤狩り」と称して,大学生が拷問の末殺された。当局は真実を隠そうとするが,それを知った役人,ジャーナリスト,活動家たちが真実を暴き,「赤狩り」の部署,南営洞警察を機能停止に追い込む。

1987年と言えば,私は高校2年生。当時,担任(社会科)が「普通,催涙弾は上に向けて放射するのだが,水平放射してそれに当たった大学生が死んだ。」というような話をしていたことを思いだした。それって,これだったのか。そんなシーンがラストに来る。

最初はドキュメンタリーチックな映画だけれど,そのうち人間を描くようになりどんどん引きこまれていく。過激な暴力シーンもふんだんにあるが,それだけで嫌にはならず,あるときはスカッとしたり,あるときはむかっとしたり,感情移入していく。

登場人物はほとんど,「自分の仕事を体を張って全うしよう」としている人たちである。「悪役」も,それに対抗しようとする人たちもだ。

最悪役の南営洞警察所長も,自分の仕事を忠実に熱意を持ってこなしているだけである。もちろんそこに法律違反や反人道的なことはおこなっているのだが。そして,真実を暴くきっかけを作る拘置所の所長も,法律に忠実に警察所長に体を張って対抗する。

所長の暴挙(拷問の末殺した大学生を,解剖せずに火葬させようとする)に対抗した検事も,自分の身分がどうなろうとも,自分の仕事にプライドを持って,脅しに屈せず大儀を遂行しようとしていた。

そんな登場人物がぶつかる勢力争いや,人間模様に引きこまれてしまった。場面をアンダーグラウンドなところに置きかえると,完全に「アウトレイジ」や,「仁義なき戦い」の世界だ。南営洞警察所長が梅宮辰夫似だったからそう思えたのかもしれない。

唯一,ほっとするのが女子大生ヨニ役のキム・テリだ。めちゃめちゃ可愛い。初めは「でもなんてするから,治安が悪くなる」と,関わりたくないような気持ちを持っていたが,そのうち自分事になり,ヨニ自身の意図以上のことを,意図せずおこない社会が動いていく。

ラストシーン,「タクシー運転手」を観ていた人は,胸が詰まるシーンがある。いやぁ,すばらしい映画だった。

韓国の歴史にとって,闇となっているものを,映画化して明らかにし,しかも,どろどろと暗くするのではなく,「タクシー運転手」では,コメディーチックに,「1987、ある闘いの真実」では,人間ドラマとして描く。韓国映画ハンパない。日本映画に,こんなふうに歴史に切り込むものが,あるのだろうか?

2018-10-19「○○ファースト」に拒否反応が出る

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もう,使い古された言葉だけれど,まだ使っている人もいる「○○ファースト」という言葉。とっても胡散臭いので,使っている人を信用できなくなる。

人間社会は進化してきて「共生」していかないと社会を維持できなくなってきているのにもかかわらず,「○○ファースト」と言って,自分を含んだコミュニティのみを最優先する。本気でこう言っている人は,信頼できない。じゃあ,隣のコミュニティとの関係はみんな拒否するのね,と言いたい。

さらに胡散臭いのは,自分を含んでいない集団を「○○」に入れて,「○○ファースト」と宣言している人だ。「噓つけ!」と思ってしまう。たとえば「子どもファースト」とか言っている人だ。

本当にそうなのか?本当に自分を二の次にしてそれを一番にしているのね?と思う。自分の犠牲の上に成り立たせようとするそのスローガンは,「ファースト」と言われている存在にとって重荷となるといか思えない。

○○をファーストにして,成果が出れば自分が嬉しいんだから,「自分ファースト」でしょ?それを隠して「○○ファースト」なんて偽善としか思えない。

だから「自分ファースト」なんて言えないから,常識のある人は「○○ファースト」なんて口には出さない。

「○○ファースト」として,掲げられている世に知られたスローガンで唯一信用できる言葉は

安全第一

かな?これもいい言葉で,「第一」があるから,「第二」もある。第二は「効率」だそうだ。これがあるから信用できる。

2018-10-09帰ってきたヒトラー

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CS視聴。

1945年敗戦間際のヒトラーが2014年のドイツにタイムスリップするというもの。

ヒトラーはテレビ番組企画のためにドイツの様々な街に行き,住民にインタビューする。「今のドイツの不満派なんですか?」住民は,移民問題,経済問題,福祉問題と社会問題への不平不満を口にする。「ヒトラーはそうだ。その通りだ。」と住民の意見に全て同意する。

極右政党の党首に会い,「やっていることが生ぬるい」と批判する。

バラエティー番組に出演したら,大人気になり,国民から指示される。もちろん国民は偽物,お笑い芸人だと思っている。ヒトラーを国民は今の暮らしをよくしてくれるヒーローだと賞賛する。今よりも民意を反映してくれる旗振り役とみんなから見られる。

だからネオナチには敵対され,あるとき暴行を受ける。

ここが面白いところ。ヒトラーは70年前と全く変わっていないのに,国民のとらえ方が全く違う。ヒトラーはエンディング近くで言う。

私が無理矢理戦争をしかけたのではない。大衆が私を選んだのだ。

何でもかんでもヒトラーに責任を負わせて反省がなければ,また同じことをくり返す。これは日本も同じこと。

最後,ヒトラーを見つけ出し,行動を共にしたテレビディレクターが「ヒトラーは本物だ」と気づくが,精神錯乱者として病院に隔離される。

真実を見抜いたものは口を封じられるということか?民意に都合の悪い者は排除されるということか?

2018-10-08新潟シティマラソン

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自分が好き好んでマラソン大会に参加するとは思わなかった。きっかけは行きつけの床屋の店主に「新潟シティマラソンは,万代橋の真ん中を走ることができ,とても気持ちがいい」と言われたことだった。

Apple Watchを手に入れてそれでちょっとずつランニングをするようになっていた私は,出てみようという気になった。車道の真ん中をみんなに応援されながら走るというのはとても気持ちいいと店主は言うのだ。

その当時,コナミスポーツクラブで頑張って走っても40分ぐらいしか走れなかった私は11kmなんて走れるのかな?と思っていたのだが,目標を持てば走ることができると言われ,そうかと思い,11㎞を走ることを目標に夏の暑い中でも練習した。

また,カミさんも誘い,たまにカミさんと練習もした。一緒に目標に向かう人がいるというのは張り合いが出るものだ。

気持ちを上げるために,ランニンググッズを買うことも必要だ。ランニングシューズとポーチを買った。そして当日どんなウエアで走るか?を考えていた。アルビのユニフォームか?とも思ったが,なんだかイタくなりそうなので止めて,大会数日前に手に入れた「カメラを止めるな!」Tシャツにした。わかる人にわかってもらえればいいのだ。

大会前日,マラソン大会にいつも出場している人にアドバイスをもらった。

  • 直前にトイレに行きたくなるが,それは気のせいだと言うこと。
  • 応援をしてくれている沿道の人には手を振ること。

ということだった。なるほど。

当日は暑くなく,快晴で,最高のコンディションだった。新潟駅南口のバスターミナルにいったら,シャトルバスを待っている人の列が,駅構内まで続いていた。過去,アルビホームゲームのシャトルバスでさえ,こんなに混んだことがない。6時半出発と決めて,ちょっと遅れたことに後悔した。バスは全て観光バスで,座れたのがありがたかった。ビッグスワンに付いたら,それほど時間の余裕は無かった。トイレに行ったりゼッケンを付けたり,なんだかんだで荷物預け入れ20分前に預けた。その語トラックに行ったが,そこでまたトイレに行きたくなった。「気のせい」かな?と思ったが,気のせいではなかった。

高橋尚子さんがゲストランナーでいて,さすがマラソンのプロ,初心者の私たちのために,的確なアドバイスをしてくれる。ペース配分とか,靴紐の結び方とか。Negiccoもいたりして,だんだん気持ちが盛り上がる。

スタートして,沿道にたくさんの人がいて,応援してくれている。企業を挙げて応援をしていたりして,ああ,いい宣伝になるんだなと思った。たまにアルビの旗を振って応援している人もいて,手を振り返す。子どもたちがハイタッチを求めていたりして,ハイタッチをしに行く。鳥屋野潟周辺の道は狭くて,人にぶつからないように気をつける。そこを離れると広い道になり,気が楽になる。

スタート前,もっと水を飲んでおけばよかったと,だんだん乾きを感じてきた。5km地点に給水所があるから,とりあえずそこを目標に頑張る。給水所はボランティアの方が一生懸命ペットボトルからコップに水を汲んでおいてくれる。これは大変だ。5杯飲む。

なんとか潤い,次の目標は万代橋だ。万代橋の真ん中を走るのは本当に気持ちがよかった。左右が川で,目の前は柾谷小路。そんなところを走れるのはこのマラソン大会しかない。

そこを渡ったあたりから,左膝が痛くなってきた。靱帯がおかしくなってきているらしい。今までのペースで走れなくなってきた。あと2㎞。「絶対に歩きたくない」と思っていたので,歩幅は短くなりながら,走り続けると,高橋尚子さんが,道の真ん中に立って「後もう少しです」と応援してくれる。ハイタッチをする。アルビレックスチアリーダーズとハイタッチをする。新潟文理高校のダンス部,新潟清心女子高校のダンス部とハイタッチをする。現金なもので,その時は足の痛みを忘れてハイタッチをして走った。

何とかカミさんと同タイムでゴールをして,無事に終わった。ボランティアの女子高生に写真をとってもらったり,おにぎりをもらってベンチで食べたりして,最近得ていなかった達成感に満たされた。

こんなにいい天気で,最高のコンディションでランニングできたらやみつきになるよなーと思った。次は子どもたちと出たいと思ったり,ハーフマラソンを目標にそこまで鍛えたいと思った。

留守番していた次男に電話をして,風呂を入れて待っていてもらったり,その後ピザ屋に行って,生ビールを飲んだりして,最高の1日を過ごした。ただ,脚が痛くて,まともに歩けなくなってしまった。これって,鍛えれば痛くならないようになるのかな?来年も出よう。

bunbun-hbunbun-h2018/10/09 19:20ナイスラン! さて、次はハーフでその次はフル、そしてついにはウルトラへと・・・いや、これは次第に深みにはまって行った私のケースでした。

F-KatagiriF-Katagiri2018/10/10 08:44bonbonさん,ありがとうございます。せめてハーフは走れるようになりたいですが,気力がもつかどうか……。